満足度★★★
いつもと違う
ゴジゲンの芝居はモンチャン以降から観させていただいてるのですが、いつものゴジゲンとは違う雰囲気の芝居だったと思います。
「全てをぶっ壊す」と言っていたくらいなので、どうなるのか構えていたのですが、想像していたのとはだいぶ違い、ぶっ壊されたと言えばぶっ壊されたかも。
この公演で初めてゴジゲンの芝居を観たという方がいらっしゃったら、是非他の公演のものも観てほしいです。
根っこにあるものは同じだと思うのですが、今回のこの表現は側面に過ぎないので、違う側面も観てほしいです。
満足度★★★★
哀しい馴れ合い=友だち
単に笑わせるのではなく、人の哀しさみたいなものを、笑いの中に見せてくれる劇団になっているのかもしれない。
さらに「笑い」は、中心ではなく、芝居の一要素になっていくのかもしれないとも。
各キャラクターのバランスもとてもいい。
満足度★★★★★
充実の観劇
2回目のゴジゲンでした。
前回は徹底したコメディで、ドタバタしつつも2時間全くダレるところなく楽しめたので今回も期待しての観劇。
そして、期待以上の作品に出会えました。
前作もただおかしいだけでなく、哀しみとか愚かさとかをしっかりと盛り込みつつ人間関係を丁寧に描いていたけど、今回は描かれる人間関係とそのもどかしさにドキドキしました。
満足度★★★★
古典的テーマだが、妙なリアル感
センター試験でのカンニングがもとで、友人を自殺に追い込んでしまった5人の若者と、遺族の心の葛藤を描いた作品。
新盆に、死んだ友の兄から呼び出しを受けた5人の友人。かれらは、友の自殺をきっかけに、それまでの幸せが一転、それぞれに、心の重石を背負って生きている。ある者は、友人の自殺のショックで、若年性健忘症をわずらい、ある者は受験勉強が手につかず、成績は下降の一途をたどる。また、ある者は、週に1回線香を上げることを遺族から半ば強制され、精神的に追い込まれている。その現況を作り出してきた遺族の兄もまた、本性を隠すことでつらい思いをしている一人だった。
しかしかれらは一様に、努めて明るく振舞う。自分が不幸であることを隠すかのように。しかし次第に明らかになる各人の異変。
ラスト、みなが、心のうちをさらけ出し、これからの前進を期待させる場面で終演を迎える。
テーマは古典的であるが、あてがきされた個々の役を役者がそれぞれ見事に演じており、物語全体のリアリティを高めていた。
特に秀島役の、東迎昴史郎は出色であった。
この劇団は初見で、コメディーに定評があるとのことであったが、今回のように、心のうち深くを扱う作品も引き続き、描いてほしい。
満足度★★★★★
供養
ああいう賑やかなのも、故人への立派な供養になってるんじゃないかなと感じました。自分が供養する側だったら微妙ですが、供養される側だったとしたら大いにアリです。シズちゃん役の人、いつ見てもど迫力!今度はどこに出るのかしら?
満足度★★★★
予想以上に
劇団の名前はかねがね知っていたのですが、お芝居自体は初めて観ました。
予想以上に面白かった!
これほど時間を気にしないで観ることが出来た作品は久しぶりでした。
感心しました。
中盤まではやかましいだけのお芝居かと思いましたが、亡くなった友人を軸に、登場人物のそれぞれの居方が表出してきて、とても面白かったです。
やせ我慢したり、見ないふりをして生きている姿に胸を打たれました。
幕が閉じる直前の暗転でほろりときてしまいました。
「ひでちゃん」役の方と「ジャングル」役の方と「てるさん」役の方がいいなあと思いました。
これからも面白いお芝居を作っていってほしいです。
満足度★★
初見の劇団さんですが。
サイトの説明文を読んで、
手放しに笑えるようなコメディを勝手に期待してた。
確かに説明文のとおりの内容だったけど、
ただ笑えるだけの舞台じゃなかった。ちょっと裏切られた気分。いい意味で?
最終的にとても切なかったけど、全体的にテンションが高かった。
個人的には、このテンションなら、
普通に笑いに走るコメディ路線の方が好きだなぁ、、、と思った。
自殺した同級生とかの話がやり取りの中で浮き彫りになると、
笑うことに抵抗を覚え、笑うに笑えないので。
満足度★★★
一カ所にとどまらないことに評価!
「たぶん犯人は父」では、巧みなストーリー展開を魅せ、
「チェリーボーイ・ゴッドガール」では、青春コメディに弾け、
そして今回はちょっと影のある群像劇で心を揺さぶる。
過去に評判が良かった作品があると、ついそちら方向に
寄りがちになりそうなものだけど、ゴジゲンさんはあえて
違う方向性のものを仕掛けてくる。その姿勢は素晴らしい。
惜しむらくは、プロットとしてはちょっと想像の範囲内。
年間上演本数を減らしても、もっと一本を作り込んだ方が
素晴らしい作品に育つと思います。ゴジゲンなら出来る!
満足度★★★★★
ぶっ壊された
感動しすぎて 終わったあと
そわそわして どきどきして ため息がでました。
モンチャン以降の作品しか知らないけど、 これは傑作と言っていい作品だと思います。
満足度★★★★★
くうぅっ
ゴジゲンが好きで毎回見ています。セットや演出もすごかったのだけど
今回は本当に「笑い」と「切ない」が共存しているというか、その2つが共存するってどういうことだよ!って思われるかもしれないけどほんとに同時に存在していて、今までにない感情を味わいました。でも優しいんです。見てない人にはぜひ見てほしいです。
満足度★★★★
やっぱり良い!ゴジゲン
今回は懐かしい縁側風景と若者たちの切ない想い。若さゆえの浅はかさと、持て余すようなどうしようもない気持ち。
誰にでも覚えがあるようなそんな気持ちをうまく表しているところがゴジゲンならではという感じでした。
松居さんが出ていなかったのはちょっと残念でしたが・・
満足度★★★★
こんなにも切ないとは。
前回のチェリーボーイ・ゴットガールがコメディだったので、今回もその類の物語かと思っていたが、違った。
幸せなフリをし続ける若者達の話。
笑顔で幸せなフリをする彼らはとても切なくて、泣きそうになってしまった。
役者さんもそれぞれ素晴らしい。
満足度★★★★
リアルじゃないのにリアルな若者達
ゴジゲン体験3度目。またしても、松居ワールドに、してやられた感あり。
粗筋に出来にくい状況展開や台詞のやり取りが、あまりにも自然で、男性キャスト陣の台詞が全く演技っぽくないので、何だかファミレスで、隣の席の会話を盗み聞いているような不思議な感覚を覚えました。
異色な松居ワールドと、実社会の人間以上にリアルなキャストで作り上げられる、ゴジゲンの魅力は、いつも不可思議ですね。
物凄く感激するわけでも、腹を抱えて笑うのでも、何か哲学的示唆に富むわけでもないのに、何だかまた観に行きたくなる、他に類を見ない魅惑の劇団。
また次回が楽しみになりました。
でも、「童貞」のキーワードは、そろそろなくてもよいのでは?
そのキーワードを入れることに、ちょっと縛られ始めているのではと感じました。
吉川嬢の台詞、とっても愉快でした。
ゴジゲンの役者さん達の映画が無性に観たい気がしています。