満足度★★★
一長一短か?
恵比寿駅近くのバーでのカウンターの客5人と従業員による物語、中の1人が同じ時間を何度も繰り返すという時間ものではお馴染みのスタイル。
ただ、繰り返す「イニング」が7分間で、これをリアルタイムで見せるという「縛り」のために、徐々にスピードアップするとか、ある回はアッという間に終わるとかの変化をつけることができず、単調になってしまう弱点が無きにしも非ず。
逆にアンハッピーな終わり方あり、別の人物にとってのアンハッピーあり、良い側に向かったものあり、といろんなパターンがありながら、それでもループから抜けられないという主人公の焦燥感は観客にそのまま伝わるワケで、一長一短か?
とはいえ、オチがちょっと弱いか?惜しい…
ビデオがニクい
バーの構造上、後ろ姿がメインに見えてしまうのを逆手にとり、バーカウンターの内側からビデオカメラを設置して、プロジェクターに顔を映してしまうという大胆ぶり。これがよかった!
脚本は『トゥルーコーリング』みたいなのではありませんでしたが、いわゆる定石が散りばめてあり、ポジティヴな印象でした。『かまいたちの夜』みたいなの、世代的にはニクいよね〜(R30)
島田雅之さんと岩☆ロックさんは今まで見たどの公演よりも一番よかったです。
満足度★★★★
かっちり作りこんだお芝居をこの近さで。
広瀬格氏の枠組みのきっちりした脚本に、熱くて力ある俳優。それを触れ合うことさえ可能な距離で観られるっていう贅沢に、お酒を飲みながらも相まって酔えます。
満足度★★★★
地の利
会場がそのまま舞台だからというだけでなく、役者の普通の音声での会話が臨場感を生み、そこにわずかなアルコールの力が加わって、とても入っていきやすい。
くすぐりを入れて客をつかむ、というのは常套手段ですが、そういったことをしなくても入り込める芝居を作れるというのは、とても優れていると思いました。
満足度★★★★
ぜいたくな楽しみ。
20席くらいの恵比寿のバーで上質なミステリードラマを見させてもらった。脚本も演出も役者も上手い。お酒を飲みながら、たっぷり楽しませてもらった。