満足度★★★
団欒ぶち壊し系ホームバースデイ・コメディ
とにかく出てくる人が皆リアル。
いや、過剰なほどの演出で「笑い」に昇華されているんですけど。
うわー、かなりイタいけど、こういう人いそうだよね、っていうのが
土佐和成演じる伊原夫と吉牟田眞奈演じる次男の恋人のウザさ(笑
特に、伊原夫のテンション高めなのに、空気読めな過ぎて滑り続け、
嫁はおろか父親にまで邪険にされる有様は結構作品の中でも
光っておりました。
個人的には目次立樹演じる次男カウンセラー・リョウさんがツボ!
見せ場はそんな多くないけど「リョウサン、ホントはニホンジン!!」の
怪演には思わず痺れました。 笑いの部分では一番貢献してたかも。
満足度★★★★
もはやコメディではない
後半涙が止まりません。松井さんのつくる空気感が好きです。一つ一つのセリフが優しく、あのシーンが衝撃的すぎて忘れられない。115分。
満足度★★★★★
初日から完成度が高い!
200席以上ある吉祥寺シアターで2階席まで満席。勢いのある劇団の勝負を賭けた公演はやはり違う。初日から完成度は高く、練習が行き届いていることがわかる。役者同士の間合いも絶妙だ。
次男の誕生日を題材に、母親が家出をして崩壊しつつある家族の、なんとか崩壊を防ごうとする涙ぐましい努力と、どんなに取り繕ってもぼろぼろと崩れていく様子を少しデフォルメしながら切なく描いている。
客演陣にさまざまな劇団から味のある役者を揃え、登場人物一人一人がそれぞれ違ったタイプながら全員破滅型という、その役の設定が作品を面白くしている。
役者では長女役の安藤聖が気の強い長女役を好演、素敵だった。また父親役の島田曜蔵が、芝居を支える。この人がいなかったらこの芝居は成立しなかっただろう。