満足度★★★★
ドキュメンタリーのミュージカル化!オーソドックスな一幕,衝撃的な二幕,シニカルな対比が見事!
珍しい、ドキュメンタリー映画のミュージカル化!
アメリカでは超有名な親娘らしいです。
裕福な一族を描くオーソドックスな一幕、
一転、落ちぶれた親子の姿の衝撃的・個性的な二幕、
このシニカルで強烈な対比が見事です。
これをミュージカルにするなんて、
こんな内容が受けるとは、さすがアメリカ!
そして、日本では全くなじみのない、この話題を
日本で演るなんてすごい。
最近の東宝ミュージカル×シアタークリエは、
つくづくチャレンジャーだなぁと思う。
独自の意見とファッションを貫く、リトル・イディは
あくまでも前向き。
夢を見ても、母親と喧嘩しても、最後まで家を
出れなかった中年のリトル・イディと、
ショービジネスを夢見て家を出た、
昔の若きリトル・イディ。
この対比は、ノスタルジックで美しくも悲しい。
若きリトル・イディを演じた彩乃かなみさんの
オーソドックスなミュージカル演技が美しい。
最近舞台に連続して挑戦されている大竹しのぶさんは、
悪態を突くような女性の役は、特にうまいです!
(歌は…)
片肌を披露された草笛さんは、つくづくお美しい。
ケネディ家長男を演じた川久保拓司さんは、
ウルトラマンネクサス主演でした!!
あと、シアタークリエは、オーケストラピットが
見えないのが嫌い!
せっかくの生オーケストラ演奏の
”雰囲気”が味わえないんだもの!
満足度★★★
身につまされ過ぎて
母は自分が不幸せだから、娘には幸せな結婚を望み、結果的に娘の人生を繰ろうとし、娘は、母の一方的な愛情表現に辟易し、母からの自立を試みるも、失敗。 結局、共依存の関係を脱することのできない、母娘関係!
身近に、似たような母娘がいるだけに、終始、身につまされて観ていました。
名優二人の共演は、確かに見ごたえはあるし、駄作だった、新感線の「リチャード3世」で、若く、颯爽たる勇者役で、一人異彩を放っていた、川久保拓司さんと、ご贔屓の吉野圭吾さんが観られたし、私としては、観てよかった舞台ですが、
だけど、これ、おススメ舞台かと聞かれたら、やはり躊躇します。
だって、実話だから、希望的終幕にはならないし、何と言っても、クリエは、チケット代が高すぎます。
私は、格安チケットだったから、良いけれど、クリエの興行って、どれもこれも、全く観客目線とはかけ離れた演目だらけ。企画のセンスが皆無だと、いつも不思議でなりません。これでは、クリエに出演する役者さん、せっかくの佳作でも、お客さんの入りが悪くて、お気の毒な気がします。