星のめぐり
柴幸男の作&or演出作品は「御前会議」「あゆみ」「少年B」に次いで4本目。自分が芝居を見る場合、たいがいは脚本の良し悪しがまず気になるのだけど、柴作品は脚本的にはそれほど魅力を感じない。特徴となっているのはコンセプトを前面に出した演出だろう。
よくいえば思春期のみずみずしい叙情性、悪く言えば学生演劇的な青臭さを感じる。この作品に共感する人がいることは充分に納得できるし、この作品にうまく反応できない私はたぶん、すっかりオッサンになってしまったということだろう。
清々しい衝撃
作者の体には血液と一緒に音楽が流れているのだろう。
初めて野田秀樹の作品を知ったときの衝撃に近いものがあった。
そして、すごく健康的な演劇。他に類を見ない清々しさ。
同世代の演出家は、特に見逃さない方がいいと思う。
満足度★★★★★
全く新しいスタイルの演劇誕生!
久しぶりに鳥肌が立った。
新しいスタイルの演劇の誕生である。脚本・演出・役者・スタッフ・制作、その全てが斬新で、挑戦的で、刺激的で、感動的だった。終わった後しばらく立ち上がれなかった。柴幸男の才能の集大成のような作品である。
満足度★★★★
演出家が全力全開で仕事してる。
劇場の使い方、音楽の使い方、台詞の言い方、間の取り方等色々な面で挑戦的。観ててそのテンポに乗って世界観に飲み込まれる。83分。