アンドゥ家の一夜 公演情報 アンドゥ家の一夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    KERAに軍配
    蜷川臭は感じなかった。
    そういうこと含めて演出なんだろうけど。

  • 満足度★★★★★

    さいたまゴールド・シアター、ナイスな企画だなあー
    評判良かったので、直前にチケットとって観てきました。
    ケラさんの脚本、はずさないなあー。
    今まで観た蜷川さん演出の舞台の中で一番面白かったなあー。
    それにしてもさいたまゴールド・シアター、ナイスな企画だなあー。

    役者さんはみんなおじいちゃん&おばあちゃん!
    確かに演技がまだ素人臭い部分もあるが、そうしたところも含め
    みな存在がある。
    今回は書き下ろし作品で登場人物の設定も実年齢に合わせてあるので
    おじいちゃんとおばあちゃんしかいないことに、それほど違和感なし。

    2部(休憩15分)で3時間半弱。(出演者の方が倒れないか心配)
    1部の後半とか少し長いなあとも感じたが、
    観終わったあとは、なんか満足。

    蜷川さんは舞台袖周辺にいて
    台詞を忘れた時の為にプロンプターとして舞台をみてた。
    1部の大半、自分の真後ろで見ててちょっと緊張した。

  • 満足度★★★★

    圧倒されました
    この凄さの根源は
    ケラリーノ サンドロヴィッチ氏の筆力か、
    蜷川幸雄氏の演出力か、
    役者たちの演技力か・・・・。

    誰が、あるいはなにが観客をこの3時間を超える物語に閉じ込め、
    魅了したのか・・・???

    小雨そぼ降る与野本町駅までの帰り道
    ずっと考えてしまいました。

    いやぁ、おもしろかったです。

    ネタバレBOX

    場内に入ると
    公開稽古場のような雰囲気にまず圧倒されます。

    さまざまなシーンを繰り返し練習する
    老人たちの群れ
    そして、それをサポートしていく若いスタッフたち
    よく見ると蜷川幸雄氏もあちらこちらを回りながら
    一生懸命役者たちを指導している

    それは、とても「小」とは思えないスケールをもったさいたま芸術劇場小ホールの空間を十分に満たして余りある風景・・・・。蜷川氏の魔術にその時点で翻弄されていたのかもしれません。

    やがて、潮が引くように役者たちが下がって物語が始まります。

    役者たちの演技に多少優劣が観られるのは事実。でも、観客になにかを伝えようという変な力みやあざとさがないのがすごくよい。観客にきちんとそれぞれが演じるキャラクターが積み重なっていきます。物語が語られるのではなく空間が重なり合っていく感触がちゃんとある・・・。プロンプターが一応ついてはいるのですが、よしんば台詞が飛んだとしても、それが大したことではないと思わせるほどの空気の醸成が舞台上にあるのです。

    ケラ氏が紡いだ物語も、なんというかカードの切り方が絶妙で・・・。飛び道具的なエピソードも盛り込んではあるのですが、たとえばナイロン100℃の公演などのように、力技を織り込んだ勝負はしていない。すごくマイルドで理になかったシーンの積み重ね・・・。役者も観客もピンボールの離れ業でポイントが上がっていくのを楽しむような高揚ではなく、絶妙に設計されたコルフコースを一つずつ難易度を楽しみながら征服していくような充実感に満たされていきます。

    前半の表層的な部分の多い人物の表現が実直に演じられているから、次第に個々がもつコアの姿が浮き彫りになっていく後半の展開にも無理がなく、さまざまな伏線が着実に物語を広げていく。

    たまたま、私の席が馬蹄形の席の一番下手側、しかも前から2列目だったもので、舞台をサポートする蜷川氏も近くで拝見できたのですが、台詞を舞台に声掛けしたのは一度だけ。それも立ち往生をなんとかするという感じではなく、ここ一番の部分をがっちり支えるための応援のようなサポートでした。プロンプターというよりはむしろコンダクターといった感じ。

    舞台は主人公の人生を俯瞰するような終盤に至ります。そこで、役者たちの年齢がしっかりと武器になって生きてくる。そりゃ、ナイロンの役者たちが演じればもっと大きな笑いの中でクリアに物語を表現してくれるのでしょうけれど、でもこの役者の、あるいはこの座組でなければ絶対に伝わってこないであろう色が間違いなくあって・・・。それは唯一無二のなにかで・・・。

    3回のカーテンコールをした観客の拍手、決してご祝儀心ではなかったように思います。
    これだけの物語を生みだしたケラリーノ・サンドロヴィッチの評判も、それを舞台に描きだした蜷川幸雄の名声も、そしてこれだけの空間を満たしきった役者たちの年齢の重みも、それぞれに伊達じゃないことを強く感じたことでした。






  • 満足度★★★

    エネルギーがすごい。
    バイタリティーというんでしょうか、「まだまだ楽しむぞーっ」という姿勢が羨ましい。

  • 満足度★★★★

    老人力
    オーディションで選ばれた年配者の劇団、さいたまゴールドシアター。ナイロン100℃のケラが脚本を提供したというので第3回目の今回、初めて足を運んだ。ふだん小劇場の芝居を見ている者ほど、老人一色に埋め尽くされた舞台に面食らうのではないか。「老人力」という古い流行語が頭に浮かんだほど。
    ケラの脚本は少人数の芝居も悪くはないけど、やっぱりこういう出演者が40名を越えるような芝居をやらせたら本領を発揮する。多くの若手を起用したケラマップの芝居「ヤング・マーブル・ジャイアンツ」などはある意味でこの芝居の若者版だったような気がする。
    カーテンコールで拍手をするときには「みなさんいつまでもお元気で」という、およそ芝居の観劇後とは思えない感慨が湧いた。

    ネタバレBOX

    設定は比較的シンプル。学生時代、演劇部にいたメンバーが、数十年後、ポルトガルで隠居生活を送るかつて演劇部の顧問だった教師のもとを訪ねてくる。集まるきっかけは教師がすでに死の床に就いているから。
    話を面白くしているのは、危篤のはずのアンドゥ氏が健康な姿であちこちに出没し、そしてその姿がアンドゥ氏の会おうと思った人物にしか見えていないという怪奇テイスト。
    大勢の登場人物をそれぞれに個性を持たせて描き分けるケラの脚本が冴える。約3時間という上演時間は、ケラの芝居では普通とはいえ、役者たちの演技のテンポともいくらか関わりがあったのではないか。老役者たちの健闘を讃えつつも、同じように大人数の役者が登場する劇団、柿喰う客の芝居を思うとき、激しい動きはやはり若さの特権だということをあらためて感じた。

    開演前から役者たちが舞台に出ていて、それぞれが演じる場面を稽古している。演出家の蜷川幸雄もそのなかに混じってアドバイスをしている。平床をすべて使った広々とした舞台。そこに蠢く数十名。台本を持った若い人が何人か混じっているのはプロンプタだろう。さすがにドクターの姿は登場人物としてしか見られなかった。台詞覚えはともかく、定年後に舞台に立とうなどと考える人は普通の人よりもよっぽど丈夫な体の持ち主ではないだろうか。
    プロンプタをあからさまに待機させたり、開演前から役者を舞台に上げて稽古をさせるというのは、必ずしも脚本の上がりが遅かったからではなく、素人くささも人間くささのうちだと割り切った演出のねらいではないかと思う。先日、フェステバル/トーキョーで来日したリミニ・プロトコルなどはまさにそういう作り方だったし、さいたまゴールドシアターもこのフェスティバルには別の作品で参加していた。
    開演前から役者を舞台に上げるというのは別に青年団の専売特許ではない、蜷川幸雄も以前からよく使う演出だ。
  • 満足度★★★★

    すごい!
    ケラさんと蜷川さんのWネームにつられてチケットをとったけど、大正解でした♪
    さいたまゴールド・シアターの評判はあまり聞いていなくて、正直期待していなかったのですが、すごかったです!
    年齢なんて関係ないんだなぁ、、、と。
    ストーリーの展開もテンポよく、毒の効き方もケラさんらしくてよかったです。
    上演時間が3時間超えなのと、場内が暑かったのが少し辛かったのですが、埼玉まで観に行った甲斐がありました。

    おまけとしては、蜷川さんがプロンプターとして舞台の袖を行き来しているのを観れたのも稽古場にいるような緊張感があって、なんだか得をした気分でした。

  • 満足度★★★★

    熱い!!!
    情熱に年齢は関係ない、気持ちが心が大事、
    というところでしょうかね。
    いやはやスゴイ。

    故人の思い出って、人によってずいぶん違うものですよね。
    美談化したい人、そうじゃない人、それぞれの立場、意見はありますねぇ。。
    現実そうですもんねぇ~

    ネタバレBOX

    蒼い球が飛ぶ~

    蜷川さん、プロンプター、ちょいちょいやってますね。
    気付かない時もあれば、響きわたるくらいの声で言ってるときもあるし。
  • 満足度★★★★★

    他人には教えたくない
    なんなのでしょう!!ブラボー!!!全てがうまくできすぎていて…。
    でも、毎日違うのかな?舞台は“なまもの”ですからね!

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