満足度★★★★★
レベル高っ!(@@!)
すんごくびっくり!初見の劇団だったから知らなかったとはいえ・・。
当時の重厚な舞台セット(こんな家に住みたいなぁ・・)といい、障子を開け放った外に舞い振る細雪の風景。かと思えば季節は変わってはらはらと桜吹雪が舞うシーン。月見酒の情景。演出が美しい。
よくよく見ると桜の舞い方がくるくるとちっさく回転して舞い落ちてくる。その落ち方がなんとも可愛らしいので、花びらを見ると歌舞伎で使われる花吹雪で、そのまんま桜の形をしている。こんなところにも凝った演出で、流石。
そんなだから、衣装、徳利、花瓶など小道具も凝ってる。
視覚でも満たされ、物語でも満足、演技力も唸るほどで誰一人として大根役者が居ない!素晴らしい舞台。
2時間20分の舞台があっというまに終わった。という見事な芝居!
そのまま、映画になりそうな完璧な舞台でした。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
映画にしたいような
毎公演なにかしらの感動をくれるBOTTOM-9ですが、脚本の市村氏が自己の新境地、と語られている通り、今作品は今までの最高品質かも。
集めた素材(題材・役者)のアレンジ(ストーリー構成・配置・道具・セリフ)がピッタリはまっていてすっかり引き込まれてしまいました。
途中10分休憩の2時間半と長めですが、集中力が途切れることはありませんでした。
派手じゃないのにドラマチックで、細かいピースを丁寧に描き出しているので邦画の良品を観ているよう。てゆーか、映画にしたいシーンがいくつかあった……。
舞台装置もなにげに注目。サンモールスタジオの小さな空間に、リアルな民家が真面目に建っています。あの床が手書きって絶対信じられない。
奇をてらわず、真面目にこだわりぬいて丹念に作られた舞台でした。