本質がすっと伝わってくる
白を基調にした居心地の良い空間
そこで描かれる満たされなさの表現に
じわりじわりと惹きこまれていきました
お互いの求めるものがすれ違いしながら
ゆらぐ夫婦の関係に見入ってしまいました。
なかむらきりんの紙アートも実に秀逸。
満足度★★★★
思ったより良かった
キレイな画廊、女性らしい内装、開場前から暖かい雰囲気が醸し出されている。
が、開演すると一変、キャラクター達が自在に動き出す。
結構濃いが、これはかなりいいキャラクターを作っていて、笑った。
後半で夫婦の真相が見えてくるシーンは、少しひねっているので、すっと入ってこなかったのは残念。
しかし作品全体の心地よさは最後まで続いていた。
90分。
飛び道具たちを一手に引き受ける、旦那さんの受けの演技が良かった。
むしろテンポが良すぎるので、旦那さんだけはもっと受けがゆっくりでもいいかもしれない。
満足度★★★
ブタとサイとカバが好き☆
壁面に飾られていた、なかむらきりんの紙アートがとても柔らかい空気を発していて、とても居心地のよい空間に。
反面、その雰囲気のなかでは、いかにもな白もの家電っぽいオーブンレンジや、テーブル、イス、時計あたりは不釣り合いだったかも(紙アートは弟の作品、という説明があっても、です)。
さらにいえば、台詞も演技ももっと抑え目、引き算なほうが体感にあったかも。
たとえば、ウェルカムドリンクのメニューからオレンジやグレープフルーツのジュースは除く、みたいな感じで(途中、氷の音が少し気になったし)。
あるいは、温かい珈琲だけに限定する代わりに、一杯ずつ、丁寧に入れるとか。たとえ開演後にお客さんに渡すことになったとしても、そんなに違和感はなかったと思うんだけど。
満足度★★★★
ユミコvsチヨコ
天然ちゃん風味に見せかけて悪意を放つトツカユミコと、ズケズケ単刀直入だけど意外と思いやりもある松下チヨコ(旧、松下ロボ)の一騎打ち、という様相。キャラ立ちよく、コクがあるのにキレがある。この2人は実に巧みに「描けて」おり、これがそのまま評価に繋がった。
彼女らに振り回される役どころの川本喬介も、出張り過ぎず引っ込み過ぎずで好演。
前有佳の役どころは難しい。夫婦とする会話ではエキセントリックなキャラ立ちを、上記2女優に対しては常人っぽい振る舞いを要求されている。
こうしてサブキャラたちが軽快で鮮明に描かれているのに、メインキャラであるべき夫婦は行動原理に逡巡や葛藤が多いためか複雑で、稜線がぼけて見えたのが残念だった。
満足度★★★
初めての劇団
初めて観た。どういう芝居を作りたいのかは良く分かるのだけれど、登場人物の性格設定に初め違和感があり、物語にスンナリ入れなかったのが惜しい。
満足度★★★★★
期待してなかったせいなのか
どっきりしちゃうくらい生々しく迫ってきてくれました。キャラ作り、脚本の言葉へのこだわり、空気感、どの部分も相互作用で生き生きと見えました。
正直、チラシだけだったら私は観に行かなかったと思います。その辺、インパクトには欠けるし。corichでの評判のよさが気になっていて伺いました。説明文の抽象的なのには閉口しますが。当日パンフの文章載せたほうがいいんじゃないかしら。そのほうがよっぽど興味をそそります。
満足度★★★★★
りらっくすしたー
芝居というか、空間ぜんたいに、リラックスし。みたあと、痛かった腰・背中のハリがすっかりなくなっていたりしました。お茶もおいしく、展示もすてきで。芝居も、近いのに、近すぎず、でも遠くなく。他のおきゃくさんたちもリラックスしていたのか、沈黙を味わいたいシーンでものすごくお腹を鳴らす人がいて(しかも何度も、かなりロングトーン・笑)、きになりましたが、開演前のお茶が消化されてたんでしょうか。観て体までいやされた芝居は、久しぶりかはじめてか。
満足度★★★
多くの要素で紡ぐ、見る/見られるという関係
少人数のスペースだから、どこかの家庭がそのまま再現されているようで、でも壁に展示されている作品によって、それがどこでもない「ここ」になっている。不思議な空間だった。
青年団を思わせる、時間の超越がないリニアなワン・シチュエーションの作品
でかつ、いわゆる「劇的」なセリフがない作品。そのためすっと作品に入っていける。
お互いに理解してもらいたいのだが、その表現が歪な夫婦。つまり相手を見たいし、相手に見てほしい。この相互的な感情を、見る/見られるという直接的もしくは間接的な要素で表現している。
初めての...
年年有魚さんも新宿眼科画廊さんも初めてでした!かわいい所ですね。かつての日清パワーステーションがあったビルが近くに見えて、とっても懐かしかったです・・・
お芝居の方は役者さんも皆うまくて,お話にすっとのっていけました。
絵の先生と生徒さん、弟さん、すごく面白かったです!
ああいう旦那さん。いるでしょうね。
そして、あんな風に生きている女の人(奥さん)もいるでしょうね。
でも、なんだかあの夫婦はこれからも大丈夫なような,そんな気がします。
ありがとうございました。