野鴨 公演情報 野鴨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    限りなく☆5に近いです。
    平均を下げてしまって申し訳ない。いや、お勧めです。かなり良いです。
    じゃあなんで☆4なんだろう。きっと貧乏だからですね。

    ネタバレBOX

    お父さんが椅子をかたす時、ちょっと止まった所辺がすごい好きです。
  • 満足度★★★★★

    野鴨のいるところ
    歌舞伎の花道のような通路が客席を貫いてしつらえてあって、その一番後方に「野鴨」がいる屋根裏部屋がある、という設定になっていて、「野鴨」を直接見せないのはその象徴的正確からして当然だけれど、存在を背後にまわすことで、その象徴性が個々の観客の「心の中」にあるかのような効果があがっているように思いました。

  • 満足度★★★★★

    思わず感情移入したりして。
    グレーゲルスが言葉を発する度に、何でわざわざそんなこと伝えるのよと、原作を知ってはいても憎たらしい思いになるのは役者さんの力量の大きさなのでしょうね。ギーナ役の古木杏子さんが気張らない自然体の演技でとても良かった。立ち姿も本当に綺麗でした。

  • 満足度★★★★★

    言ってはいけない真実
    時代に沿った洋風なセットといい、同じく衣装といい、完璧!秀作です。
    イプセンの「野鴨」は知らない人はいないかと。ですから、感想しやすい。(^0^)

    ネタばれにてUP。

    ネタバレBOX

    自らの生きてきた環境と、なくなった母の想いを抱えながら病んだ精神の持ち主ヴェルレ家の息子グレーゲルスは理想を追い求めるあまり、一つの秘密を抱えた家族を少しずつ、砂に水が染み込む様に確実に壊していく。この壊していく過程で当の本人は自分が壊していると気付かず、あくまでもこの家族の嘘と欺瞞がもたらしたと解釈してしまうあたり、イプセンの得意とする分野です。

    野生の習性をもった野鴨は敵や危害を加えようとする相手から逃れる為に、深い湖の底に沈み、うな底の草に銜えしがみついて、泥の中で死のうとする。
    そんなうな底の野鴨に例えたセリフが何度も飛び交う。
    エクダル家の過去の過ちを正さなければ野鴨同様、淀んだ嘘の泥沼と化してしまうと考えたグレーゲルスは、ヤルマールに全てを暴露してしまう。ここでの野鴨は嘘と偽りの象徴であり汚れて死にそうな野鴨はエクダル家なのだった。

    そのうな底に沈んだ野鴨を引き上げる役がここでの自分の正義だと考えて止まないグレーゲルスは正義という大儀の為に一つの家庭を壊して少女を自殺させてしまうに至らせる。

    ヴェレル家の家政婦で、次にヴェレルの妻となるセルビーがエクダル家の妻に吐くセリフ「どうか頭で考えるだけの事を大事になさらないように。」

    これが妙に納得するセリフ。

    全てのキャストが演技派で素晴らしいです。特にギーナ・エクダル(小林元香)の表情にヤラレル。絶妙です。

    誰でもきっと、秘密の一つや二つはあるはず・・。嘘と欺瞞を暴くのも正義なら隠し通す事もまた正義。深層心理を追求した舞台!

    素晴らしい!

  • 衝撃
    メランコリックに浸ろうと思えばどこまでも浸れる流れで、演出家がとった方法は好みが別れるのだろうな……と思いました。

    終盤の「ある音」には心臓が止まるかと思いました。本当に衝撃的でした。

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