満足度★★★★
気持ちいい
自伝的な要素が強い様に思われる作品。
画面の作り方、せりふの言い方、飽きさせないような工夫がたくさんあって、面白かった。
一度でも転校生になったことのある人には、あの仲良くなり始めの微妙な距離感がよくわかると思う。
以下ネタバレ
満足度★★★★
わからぬ。
神里雄大は実際にパラグアイに住んでいた時期があり、
本作はどうしても自伝的要素を期待するし想像してしまうだろう。
そこを巧くミスリードを誘って、偽サーガを形成したことがツボにはまった。
自伝からサーガに飛ぶ時は、まさに離陸する感じすらあった。
俳優陣ひとりひとりにあからさまな見せどころがあり、そこも面白い。
前作『リズム三兄妹』が肌に合わず、本作に妙な面白さを感じ。
この人、よくわからぬ。
キレなかった14才りたーんず『グァラニー ~時間がいっぱい』を観た
事前情報ほとんどなしに観たが面白かった。
話のベースは主宰の自叙伝で、
異質に対する排他と異質自身の排他されてる感を楽しく魅せていた。
衣装をスクリーンに変えるアイディアも良かった。
正直とかく映像が流れる芝居が多い今、映像に飽き飽きしていたが、
背景映像とシンプルなマイムのシーンがすごく良かった。
映像のポップな軽さと役者の楽しげな表情がマッチしてたからかな。
あと高須賀千江子さんと上田遥さんという2人の女優さんが素敵だった。
2人とも綺麗系だが、
みじめな状況でツバを飛ばしながら必死な形相としゃべりで、
元の容姿を忘れる位よかった。(本心からの褒め言葉なんで誤解せぬよう)
もしかして有名なお2人かもしれないけど、オレは初めて。
いい役者さんってまだまだ一杯いるんだ、と思った。
満足度★★★
つながる家族
何世代かにわたる家族の話ですが
素直に観てしまったので、
あまり深く読み解けず。残念。
それでも楽しめるいい戯曲でした。
6作品中、1作しか観られなかったのが
悔やまれる。。。。
満足度★★★
愛らしい
神里さんの作品は「三月の5日間」「リズム三兄弟」を見ていたので、もっと変わったアプローチで来るのかな、と思ってました。
でも、思いの外繊細に描かれた戯曲と演出。
「14歳」というキーワードよりも、転校して初めて異文化に触れた時の違和感や悩み、疎外感といったものが丁寧に描かれた素敵な作品でした。
満足度★★★★
運ばれてきたお茶は、温かく、優しい味だった。
この企画の4作目にして、はじめて、14歳だった頃のことが甦ってきた。
けっして、
パラグアイからの帰国子女で、日本での人間関係に齟齬があった、
なんて体験はまるで自分にはないにも関わらず。
そうそう、他人と自分との境界や差異がはっきりしだした頃だったんだよなあ~
しかも、中盤以降に炸裂する、“全身を使った饒舌な話法”が魅力的すぎで!
いやいや、伝えようとする力がとてつもなく強い作品、だったのだと思う。
満足度★★★
パラグアイチルドレン
しかし・・・なんだってアゴラの椅子は座りにくい。まるで幼稚園生が座るような椅子の高さ。そんな子供サイズの椅子に大の大人が座るのだから、なんつったって腰が痛くなる。なんとかなんないのかなー、コレ。椅子だけ変えるとか考えて欲しいです。毎回覆う事だけれど。
舞台はパラグアイからやって来た思春期時の少年の思い。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
異文化からやって来る14歳
『リズム三兄妹』を観た私としては、なんていうか、もっともっと過剰に変な感じを予想していたのだが、それはいい意味外されて、普通に見入った(普通・・・ではないかもしれないが)。
最初は、一体どうなるものかと、ちょっとハラハラしたのだが。
結果、作者の自伝的要素が練り込まれた舞台になっていたようだ。
「14歳」という共通テーマから受けるインスピレーションは、たぶん、作者たち個々人の14歳に光を当てることになり、他人事では済ますことのできない内容になっているのではないだろうか。