4 BITTER FACES 公演情報 4 BITTER FACES」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 薄味。
    味わおうとさえすればちゃんと染みてくる、そういう芝居だったかと。大人向け。
    自分の家庭環境と近かったから姉妹に対して「もっとしっかりしろよ」とか思ってしまったり。

    ネタバレBOX

    全体的に感情が内にこもる演技。なので視覚で見るよりも遠くでやっている様な印象を受けました。今後も今の作風と雰囲気を保ちたいなら、せめて物理的に舞台と客席との距離を近くして欲しい。
  • 満足度★★★★

    見応えありました
    重苦しい雰囲気の中に、人間本来ある「闇」の部分を描き出すようなお芝居で、
    心地よい「後味の悪さ」を楽しめました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった
    今まで観た作品の中で一番いいかもしれない。

    メトロノームの音とシンプルな舞台セットの中で繰り広げられる静かな芝居。
    長女の強さ・次女の明るさ・三女の優しさ・四女の愛らしさ
    そして三女の夫(DV夫)の憎たらしさ。

    笑えるところや泣けるところもあり、メリハリもきいていた。
    すべてが相俟っていい音楽を奏でていた。
    話は多少暗いがそこも好み。

    この劇団の舞台、また観に行こうと思う。

    いい舞台だった。

  • 満足度★★★★

    気に入りました。
    久しぶりに泣く。

    ネタバレBOX

    こんなたくましいお姉さんがいたら安心して家を出られると思う。特別変わった話ではなく静かさでいえばこれ以上静かなのはないくらい。書いたのが男性というのにもへーと思ったのだけど筋肉沢山の古川さんからは想像できないくらい(失礼)流れが壊れない言葉だった。役者としてもまた光ってます。姉妹全員の演技がまた素晴らしく生っぽい。
    「お母さん持ってっていい?」は良かったなー。「写真」を付けないところ。
    ここで貰ったイメージを汚さないように寄り道しないでまっすぐ帰りました。
  • 満足度★★★★

    個性溢れるキャスト
    机上風景という劇団。この劇団ほど人間の底の濁った部分をサラッと、あくまでもそこはかとなく表現する巧みさに長けた劇団は珍しいと、思っている。

    だから、他の観劇者より、毎回評価が高いのは、そんなサラッとした解らないようで解る普通さが好きなのだから、仕方が無い。(^^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    冒頭、美怜がぶどうぱんのぶどうだけをほじくりながら食べてる風景から始まる。
    舞台は静かに幕開けするが、姉妹4人の風景って賑やかこの上ない風景を連想していたワタクシは、「ふ~~ん。。こんな静かな風景もあるんだろうな~」と想像する。
    長女森乃はどこかだらけてて、椅子にドカッと座り、どっしりと構えてオヤジ風だ。この森乃を中心に姉妹は家族の姿を醸し出す。

    姉妹4人は淡々とどこか醒めた関係のような気配だが、実はそうではない。それぞれの姉妹を思いやりながらもこの姉妹は上手く機能してるのだ。

    四女・美怜の末っ子特有の幼児性の強い性格も見事に演出し、中々楽しい。突然、美怜はお笑いになる!と言い出すがそのネタはウケナイ。(^^;)それでも美怜の希望を叶える為に応援する姉妹たち。

    一方、三女・タナエは夫からDVを受けている。その暴力夫役が作・演出の古川。この古川の暴力夫ぶりぶりが実にいい。DV男特有の自分より弱いものには暴力で、自分より強いものには従う。という気の弱さや、卑怯さを絶妙に演じている。

    DVを受け易い女性というのは、自分に自信が無く、やたら母性本能が強すぎるタイプと言われているが、加えて、軽んじてもいい女だと男に判断させてしまう何かがある。

    この女ならぞんざいに扱っても、踏みにじっても大したことではないと思わせてしまう何か。そして、そのことを彼女自身心のどこかで知っていると察知させてしまう何かがある。

    そうゆう女性は、決して表立って疎んじられるわけではないものの、たぶん、そうゆう女性の周りには、常にそこはかとない不穏さが立ち込めちゃってるんだよね。
    そこはかとない軽蔑、そこはかとない不安、そこはかとない不快・・・誰もがなんとなく感じてるが、はっきり口に出すほどでもなく、それが女の微妙で居心地の悪い不幸を象徴しちゃってる。だから、そうゆう女には簡単に男が寄ってきて、女のその雰囲気を、気安くなんとかできるのではないかと誤解する男、とりあえずこの女でもいいかと妥協する男、頼りなげで淋しそうだと勘違いする男たちが集まって来る。

    で、大抵、そんな男はいつも不機嫌で勝手で、ずるずると部屋に居ついたりして、そんな男を「私が居ないとこの人は生きていけない。」なんつって、最悪の男と関わりあう事になってしまうんだよね~。。

    グーで殴ってやればいいのに。。(闘魂丸出し!^^)


    それぞれの個性を上手く演出しキャストの演技も見事だったと思う。
    キャスト5人で演じるにはこの位の時間(70分)が丁度いいし、また、5人のキャストならテーマはどうしてもちっさくなってこじんまりとするのは否めない。

    古川大輔の書く本はなぜか好きだし、ここの役者も演技派だと絶賛する。

    ただ・・チケット2800円の設定は高くないかい?
    時間、キャスト、場所、セットやテーマを考えると2000円が妥当ではないかい?(^0^)/


  • 満足度★★★

    思ってた雰囲気とは・・・
    ちょっと違ってたかな・・。

    公演中ですので、以下ネタバレBOXにて・・。

    ネタバレBOX

    冒頭、長~い無音の世界。

    役者さんが登場するのだが、特に動きがなく、やがてメトロノームの無機質な音が響く。

    何となくその後の大いなる展開を予感させるような雌伏かと思いきや、会話が始まり、登場人物が出揃っても、何とも起伏のない展開が続く。

    親を亡くした4人の姉妹の個性、助け合って生きていく様子、夫のDVに悩む三女タナエをみんなで守る、そんな姉妹の絆を描きたかったと思うのだけど・・・。

    その後のDVシーンとのメリハリをつける演出の工夫だと思うのだが、とにかく声が小さい。
    自分は後列に座ったこともあるかも知れないが、そんなに大きな箱でもないのに、しばしばセリフが聞き取れないことも・・。

    対照的に、乗り込んできたDV夫の怒声、長女との対決シーン、その後の姉妹の嗚咽など、絶叫系で逆にうるさ過ぎる感じ。

    意図的だとは思うが、全編音楽も挿まず、しばしば無音の状態があるのもちょっと異質に思えた。

    もう少し穏やかなイメージを想像してたので、観劇前に思ってた雰囲気とはちょっと違ってたかな・・。

    公演パンフは帰宅してから目を通したが、脚本を書いたのが三女にDVを振るう夫役の役者さんと知ってちょっとビックリ。

    てっきり女性が書いた脚本だとばかり思ってたので、こちらも何となく意外に思えた。




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