満足度★★★★
絵本のなかに入ったような
ダンスと朗読と影絵のコラボレーション。
朗読と影絵で表す親子の会話から鰐の話になり、途中にコンテンポラリー的なダンスが入ってまた朗読+影絵に戻る。
体の関節を駆使して、鰐のごつごつした感じ、蛸のうねうねした感じ、その他の動物や無機質なものなど、同じ人間の身体とは思えないくらいに違う印象を与えてくれます。
人間の身体って無限大だなぁ。
今まで味わったことの無い世界でした。
満足度★★★★
引き込まれました
影絵というのが新鮮で、それに朗読とダンスが上手くコラボされていました。
特にダンスがよく話にマッチしていて見応えありました。
OHPも一部使われていたように思えましたが、もっと活用された方が
上手くシンクロするのではないかと思いました。
朗読は、話の「間」の取り方が難しいですね。でも、引き込まれました。
素晴らしかったです。
この劇団には「秘した花」があるように感じました。
満足度★★★
演じる側にとっては難易度AAA!!!
観劇させて頂きました。本作品はあらすじに書かれていた通り、ダンスを影絵を通して表現した朗読劇でした。「影絵」「ダンス」「朗読」と並べて1つ1つを取り出してみると、観る者からしたら何も考えること無く観ればいいだけの単純なものに思われるかもしれません。しかし、この3つともそれぞれ小劇場に限らず、割と観ることが出来る機会がある上に、それぞれの単独公演ではかなりレベルの高いものばかり小劇場とはいえ観劇させていただくことが多い分野であり、観る者もまたそれぞれの分野に対してそれ相応の高い水準のものを観ることが出来てはじめて満足する、極めて求められるものが小劇場の観劇分野でもかなり高いものが必要な、ある意味でもっとも難易度の高い手法ばかりです。その内のたった1つでもかなり高い水準のものでなければ、観ている者の関心が薄らいでいくのですが、これが3つとなると演じる者の側にかなりのことが求められるようになります。「影絵」「ダンス」「朗読」その全てが一切誤魔化しがききません。もっている実力の範囲以内のものしか出すことは出来ません。そして、3つの手法に求められるかなり高い水準のものを、3つ全てに揃えた上で、それらの調和を考えなければならないので、観る側はただ気軽に観ていればいいだけですが、演じる側にとってはかなり難しい上に相当なレベルの実力が必要になります。本作品は、確かに見応え十分でした!そして、魅力は十二分にありました!「影絵」に関しては、自分としてはこれまで観劇させていただいてきた限りでは、影として現れるシルエットが表現する作品の世界観を広げるのではないかと思っておりました。シルエットの濃淡により、影が濃ければ明るい世界観など淡ければ幻想的なものや耽美的な世界観を表し、さらにシルエットとして浮き上がらせる際にどのような光の質のもので照らし出すか、さらに必要があればスモークをたいてそこを通してのシルエットで表してもいいのではないかとも思っておりましたが、本作品においては小劇場での「影絵」においてこれほど映し出されるシルエットの質に気がつかわれていた作品は、ちょっとすぐには思い出せません。さらに、「ダンス」を「影絵」として表現するにはこれ以上最適なダンスは無いのではないかと思われる「コンテンポラリーダンス」を用いていましたが、見事なダンスでした!そのダンスに惹きこまれ感嘆することが観劇中に何十回あったかわかりません!観劇中に数え切れないほど「すごいなぁ~」と思いました!ですが、そのあまりにも見事な「ダンス」だからこそ、自分の場合はほんの些細なことが気になってしまいました。シルエットを通さずに舞台上で「ダンス」により蛸を表現されていましたが、その後ろではシルエットによりその影としてさらに同じ「ダンス」をなされていましたが、見事なものでした。ただ、どうしようもないのでしょうが、後ろでシルエットとして浮かび上がるダンスをされる方と同調されるための目印としてなのでしょうが、左手の使い方がほぼ固定されていたことが気になって仕方がありませんでした。そのあまりにも見事な「ダンス」を観ているとどうしても左手がほとんど固まってしまっていることが気になり「この蛸は足が何本か無いことを表しているのかなぁ」と思ってしまいましたが、その後のシルエットを通した表現などでは蛸の足などの全てを見事にダンスで表しておりましたので、余計に自分にとっては足が何本か無い蛸としか思えてこない表現に物足りないものを感じてしまいました。「見事なダンス表現」であればあるほど、普通でしたら同調させるためには仕方がないことと割り切れるのですが、どこまでもどこまでも感嘆してしまうだけの思いだけを味わってしまいたくなります。開演から終演まで一瞬たりとも何かを考える必要など無く、ただ最後まで「すごいなぁ~」と思い続けてみたいだけの、全くの個人的なわがままに過ぎませんが、見事なものであればあるほどどこまでも見事なものを観てみたくなってしまいます。ただでさえ、かなり高い水準のものであるにも関わらず、さらに困難きわまることを求めてしまっているのですが、名刀であればあるほど一点の曇りの無いものに、ただただ見惚れていたくて仕方がありません。今回の評価については、いつもでしたらこれだけ個人的に満足感を味わえたら星4つ以上は必ずつけるのですが、この作品の手法では一気に飛び越え高みにたどり着くことは出来ないでしょう。用いられる表現手法も単純にも思えますが、ただボォーと観ているだけでもそのレベルの違いがハッキリと分かってしまう小劇場でも観る者を満足させるためにはかなりのものが必要な3つの分野ですが、誤魔化すことが出来ない以上は基本をどこまでも極めるしかありません。その上で血へど吐くまでのたうちまわって、ほんの些細なことまでも見つけ出してください。世の中には完璧なものはないそうですが、少なくとも自分にとっては完璧としか思えないものを観てみたいだけな、全く個人的な願望に過ぎません。ですが、今後少なくとも東京で公演が行われる度に、観劇に行かせて頂くつもりですので今回よりも次回、さらにその次と一歩一歩着実に上り詰めて行ってください。そのような個人的な願望で、次回以降観劇させていただくことを考えて、今回の星の評価の数から始めて、毎回観劇させて頂く度に確実に星の数を増やしていって欲しいと言うだけの全く個人的な都合による星の数です。しかし、見応え十分であり観劇中に魅了され続けていたのは確かであり、個人的には今日もまた楽しくも非常に満足させていただけた日であることは間違いありません!次回公演を観劇させていただける日を非常に楽しみにしております!