タバコの煙とコーヒーの湯気 公演情報 タバコの煙とコーヒーの湯気」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    会話の巧みさは健在
    ある喫茶店の閉店後、コーヒーを飲むことができるように自らを訓練(?)する女性従業員とマスターがその日訪れた客たちを話題にあげて…というオープニングに導かれる会話劇オムニバスで、06年4月のペテカンによる初演に新たなエピソードを附加した作品。
    観ながら「そうそう、そうだった」というのが少なくて、記憶力がそんなに減退したかと思っていたら、後から新作の方が多いと耳にして一安心、みたいな。(爆)
    で、初めて観たペテカン作品である『やわらかな君の髪をなでる』(04年12月)以来舌を巻きっ放しの会話の巧みさは健在。時には自然に、時には誇張されてコミカルに、ホント上手い。
    なお、家族ネタに弱い身として「父と娘と」で娘の妊娠を知りさり気なく娘の煙草を隠す父と、「梅雨兄妹」で「母が死ぬワケがない」と力説する兄に涙腺を刺激される。

  • 満足度★★★

    優しいまなざし
    ☆3つの話もあれば5つに近い話もありました。
    過去作品のコラージュのようにも見えて、物足りなさもありましたが、いくつもの物語の底に流れるのは人間に対する愛情で、それが心地よかったです。

    地方出身者の夫婦の話は、たぶん優しいまなざし抜きに作ると嘲りになってしまうのでしょうが、そうならないところが作家の人柄のような気がします。

    映画ではなく舞台なのだから、演出として会場にコーヒーの匂いなど漂わせてくれてもよかったのにと思いましたが、わがままでしょうか。

このページのQRコードです。

拡大