ちっちゃなエイヨルフ 公演情報 ちっちゃなエイヨルフ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.1
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    タニノクロウさんのイプセン劇
    「野鴨」の職人芸の演出に魅了されて以来、この観劇はとても楽しみにしていました。
    キャストも申し分なく、イプセンも改めて、実に面白いと、中身には大満足でしたが、会場が、この作品上演には如何にも不向きで、そればかりが残念でした。
    テレビドラマ出演の頃から注目している馬渕さんが、やはりとっても魅力的でした。
    それと、勝村さんのうまいこと!!
    テレビドラマでしか勝村さんを知らない方々に是非ご覧頂きたい舞台でした。

  • 満足度★★★

    ちっちゃなエイヨルフ
    動かない/動けない物語の中、飛び道具なしで裸同然の4役者がみごと。

  • 満足度★★★

    静かで地味,人間の表裏,心の葛藤を描く。馬渕英俚可さん、めあてで。
    あの「人形の家」のイプセン作だからではなくて、好きな馬渕英俚可さん、カッチャンこと勝村政信さん出演なので鑑賞。

    夫婦と妹の3人については、常に裏がありそうな油断ならない展開。
    終始、ほんとうに次々に会話だけで進行し、会話している間にその流れの中でいつの間にか考えが変わっていく。
    夫の帰宅という滑り出しからは、とっても以外な結論に至ります。
    やはり、社会的な格差・階級についての話だったのでしょうか。

    カッチャンの澱みなく滑らかな演技は、最初は善良で、しかし次第にかすかな冷たさ異常さを感じさせていくうまさ。
    とよた真帆さん、馬渕英俚可さんも時々見せる内面が怖い。
    そしてお二人とも、なまめかしい美しさ。

    一番のインパクトは、もちろん?鼠ばあさんのマメ山田さんでしょう。
    非常に重要な役でありながら、妙な気負いや感情は一切なく冷静な態度。

    すっごく静かで地味ながら、いずれも一筋縄ではいかない登場人物たちの会話のぶつかり合い、内面の葛藤が面白い作品でした。

  • 満足度★★★

    重厚な会話劇
    いい意味では重厚な会話劇。
    悪い意味では退屈な芝居。
    僕は好みですが、人によって好みが別れそう。
    「エイヨルフ」と「鼠ばあさん」が芝居全体を支配しているような感覚に陥る芝居でした。
    重厚な会話劇なんだけれど、見えない物に人物が翻弄される感じがよかったです。

  • 満足度★★★

    会話の間が長い
    会話の間が長くて、、、眠くなりそう。寝なかったけど。

  • 満足度★★★★

    それがトリガーとなって、
    「厄介なものは、あたしが駆除してさしあげよう」がトリガーとなり、
    事件と感情の発露がドミノ倒しのように押し寄せてくる会話劇。
    あまりに正直すぎる感情の発露と気まぐれな動き。
    もはやシュールですらあるが、現実、意外とそんなものなのかも知れない。

    毎回思うが、タニノクロウは古典に対して真面目すぎるほど真面目だ。
    流石にペニノのような料理はできないと言うことなのだろうか。
    テキストだけで充分刺激的だから、僕はこれで割と満足なのだが。

    ネタバレBOX

    主要の3人をピックアップ。

    物語のキーを妹のアスタが握るが、馬渕英俚可が見事に勤めている。
    ボーイッシュで芯の強いところは、そもそも好かれやすいとも言えるのだが、
    しっかり好かれる役になっていたのではないかと思う。

    勝村政信は、アルメルスという役に誠実に向き合っている。
    ちょっとのおふざけの入る余裕すら見せず、全力で取り組んでいる。
    少なくとも観るべきモノは観られたという気分にさせるのは流石だ。

    とよた真帆はそれこそ舵取りが難しいところだ。
    女の嫉妬深さやら気まぐれやら、悲哀なるエロスと言うべきか。
    言ってしまうと馬鹿馬鹿しいのだけれど、なかなかに身勝手な感じは、
    その役を攻めきっている感すらある。
    だからこそ、最後の台詞が素直になるのだろう。
  • 満足度★★★

    前回の『野鴨』に比べてしまうと、
    やはり、大きい箱での上演な分だけ、緊密度に欠けてしまった印象。
    戯曲も、役者も、演出もよかっただけに、ちょっともったいなかったかなあ。

  • 満足度★★★

    会場が悪すぎる。。。
    午前の部(13:00~)を観てきました。

    会場(環境)が、とにかく悪いです。
    観客席で、物を落としてしまった音や、姿勢を変えた時に出てしまう生地の擦れる音でさえも響き渡って、いちいち気になります。ものすごく芝居に集中しずらい。。。(ただでさえ、会話劇なので集中しなきゃならないのに…)
    究極だったのは、寝てる人のいびき(←しかもでかい!)まで聞こえてきて、もう最悪でした。

    お話のほうは、「それでもみんな生きている」というコピーに集約されるような内容です。人の心の奥底にある感情がストレートに声に出されていて、「ひどい!」って思ったり、「そう考えますか、なるほどねー」と思ったり。自分の感覚と照らし合わせながら見ていました。

    個人的に、勝村政信さんが好きで今回見に行ったのですが、勝村さんのアドリブ的なおもしろさがほとんどなく、ちょっと残念でした。(唯一、1か所だけはあった気がしますが・・・)

    いい環境であれば、もっとじっくりと話に集中できました。それにつきます。
    加えて、要らないパンフレット捨てる箱も設置してください。



  • 満足度★★

    極々いたって普通な会話劇
    とても真面目な作品です。どこにもフザケタ部分がなく、
    真正面から題材捕らえている印象があります。
    シアターガイドのインタビューで、勝村氏と演出家が
    「とにかく本読みを繰り返している」と書いてましたが、
    その効果と思えるよう、とにかく台詞は役者の芯から発せられている
    感があり、とても自然な役つくりになっていると思います。

    だけど、ただただ、それだけ・・・・

    真面目な人って、誠実な人って、面白味にかけるし、
    退屈、ある意味、絡みづらいのと同様、
    (もちろん、僕の場合だけど)
    何の変化球もない展開の中、
    だいたい先が読めちゃうような話、
    極々いたって普通な会話劇に付き合うのは
    ツラかった。睡魔との闘いです。
    会話劇といっても、シェークスピアや三島作品ほど、
    台詞の言い回しのテクニックを楽しむ内容でもなければ、
    芝居に抑揚もなく、
    ラジオドラマで十分っすねぇ。

    あ、生で見なきゃ、とよた真帆の背の高さは堪能できないけど。
    大林素子と同じ位!本当に背が高かった。

    2回目の「あうるすぽっと」
    前回は3000円で地方小劇団を見たんですが、
    今回は、定価6500円もして
    テレビに出ているスターさんの作品。
    ここの劇場もねぇ、どうもシアター1010同様
    地方の公民館的な安っぽさというか、簡素さというか、
    重みもない劇場。
    エレベータの基数も少なく、2階という名の4階まで階段で上がらされ
    (これは本当に注意が必要、階段ツライです)
    四季の仮設劇場を思わせる薄い床、トタンのような、壁。
    3000円ならいいけど、5000円以上する作品って、
    ドロウジ-シャペロンじゃないけど、現実を忘れさせるような
    雰囲気作りを劇場はすべきと思うんだよね。
    ソフトとハードは連動するものですし。

    でも、あうるすぽっとも、シアター1010も、赤坂レッドシアターも
    稼働率がいいっていうか、コンスタントに上演されてますねぇ。
    この不況なのに、演劇ファンの裾野が広がっているのか、
    それとも賃料を既存の劇場より安くしているのか。
    劇場としてのカラーというか特徴は全くないけど。

    ネタバレBOX

    これも、シアターガイドの前情報だったんだけど、
    演出家は変態な作風だから、この作品も、そういう傾向があるような
    話でしたが、何も変態チックな場面はありません。

    舞台装置も、コロセウム風で、どこにもノルウェーっぽさは
    なければ、むしろ作品の場面設定さえわからなくなるような
    アンバランスさ。
    とりあえず、イメージで作っておいたのかな。
    まぁラジオドラマ程度だから、セットなんかいらいないんだけど。

  • 満足度★★★

    静かな芝居
    セットは少量、音楽は少なく、芝居が前面に出ていました。
    勝村さんととよたさんのやりとりが同じところをいったりきたりすることもあるのに、不思議と飽きずに聞いていられました。
    手腕でしょうか。
    老婆のシーンは空気感がざわりと変わりました。
    とても印象的。

    ネタバレBOX

    どん底に落ちずに希望が見えたのが私にはよかったです。
  • 満足度★★★

    初日としらずに…
    とよた真帆が堂々としてて、勝村とガチにかみ合う。
    なかなか重厚な演技で、「え、とよたって宝塚出身だっけ?」とか、途中思っちゃった。
    イプセンだから、とっても「近代」でとっても「内面」です。

    いい意味で、近代戯曲をきちんと勉強できた感じ。

    ネタバレBOX

    たしかにしのぶ姉さんがいました(笑)。
  • 霊廟
    死の空気漂う舞台だった。
    一枚一枚、薄皮を剥ぐように物語を進めてくれたなら……と思いました。

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