満足度★★★
演劇ではなく舞踏を鑑賞したような気分。
勿論、作家、演出家は言葉の代わりに肉体を使ってこの世界観を表現する方法を選んだと思う。が、この手法が成功していたようには感じられなかった。私の能力が足らないからかもしれないが、何をしているのかよくわからなかった。
今回が『域地〜肉体編』であったなら是非『域地〜饒舌編』も制作してもらいたい。作家の思いの全てを台詞にして役者に喋らせる。その後『肉体編2』を発表する。その時残った言葉は今回のものとは全く違うはず。その言葉なら私にも理解できるだろうし、その世界観(域地)に一緒に足を踏み入れることができると思う。
満足度★★★★
中盤まではアニミズムを思わせるような台詞と動作、その雰囲気を高める音楽や照明の妖しい演出効果。一転して後半は登場する人物の懊悩がこの地(山奥)の精霊との不可思議なダイアローグを通じて解放されていく。纏わり付くような不気味さ、それを辛抱強く観続けた先に、”なるほど”そう言うことが描きたかったのかという謎解きにも似た気持にさせる。その意味で、いかに中盤まで興味を持たせられるかが鍵のような公演。
(上演時間1時間25分)
満足度★★★★
コの字型の客席に囲まれた樹海の如き空間に迷い込んだ男女5人、それぞれの事情が山の精?を媒介に明らかになってゆく休憩無し約1時間15分、今一つ内容もラストもピンと来なかったのですが(以下ネタバレにて)、