「CoRich舞台芸術まつり!2014春」の最終審査に残った10組をご紹介します!(上演順)

笑の内閣 ツレがウヨになりまして

2005年に京都で旗揚げ。実寸のリングで本当にプロレス芝居と時事ネタ芝居を得意とする。いったん契約した劇場から内容が反社会的過ぎると上演拒否にあった際は、表現弾圧と戦うと称して識者やメディアとスクラムを組んで問題化したり、風営法問題を扱った芝居では初演に来場した国会議員から「法案改正の説得材料のために他の議員にみせたい」と招かれ、永田町で公演を実現するなど、政治面は特に強さをみせている。

笑の内閣撮影:末山孝如 笑の内閣撮影:末山孝如
あやめ十八番 江戸系 諏訪御寮

5年ほど前、背負いきれないほど不幸な出来事を経験しました。

当時から俳優だった僕(堀越涼)は、なんとかこれを芸術に昇華したいと考え手を尽くしたのですが、どうにもそれに見合う“場”というものを見つけられずに居りました。

それじゃあ、一つ、僕が本を書いてみようか。

これがあやめ十八番、旗揚げのキッカケです。

花組芝居という劇団で長く古典演劇に従事してきた僕にとって、演劇の基礎は伝統芸以外に有り得ません。作・演出は素人でしたが、歌舞伎、落語、能、狂言、あらゆる古典芸能のエッセンスを“盗み”、現代人の感覚で再構築させ舞台を作っています。

主題は一貫して変わっていません。
"本当の幸せって、なんだろう?"

5年前の僕同様、殆どの皆さんがこの問いに答えられないでしょう。

見つからない答えに、少しでも近づこうとして、あやめ十八番は存在しています。

あやめ十八番 あやめ十八番
On7 痒み

5つの老舗劇団(青年座、文学座、俳優座、演劇集団円、テアトル・エコー)のアラサー世代の女優7人が自ら選んだ劇作・演出家と実験的演劇の場を求めユニットを結成。2013年第0回公演(作・演出 吉田小夏)で旗揚げ。

まだ生まれたて。怖いものなし…。

新劇だとか、小劇場だとかそんな小さな枠組みに囚われない!面白い人達と、面白いことがやりたい!

そんな志を胸に、第一回公演はサリngROCK(2012年若手演出家コンクール優秀賞・2013年岸田國士戯曲賞ノミネート)とタッグを組む。

On7 On7
劇団印象-indian elephant- グローバル・ベイビー・ファクトリー Global Baby Factory

2003年旗揚げ。 「遊びは国境を越える」という信念の元、“遊び”から生まれるイマジネーションによって、言葉や文化の壁を越えて楽しめる作品を創作している。

2010年より韓国演劇人との国際共同制作を開始。2012年「匂衣(におい)」密陽夏公演芸術祝祭、居昌国際演劇祭、「青鬼」D.Festa(大学路小劇場祝祭)に招聘。若手演出家コンクール2012優秀賞・観客賞受賞。「グローバル・ベイビー・ファクトリー」 第18回劇作家協会新人戯曲賞最終候補作。

2014年はタイ演劇人との国際共同制作を計画中。

劇団印象-indian elephant- 劇団印象-indian elephant-
鳥公園 緑子の部屋

2007年7月結成。作・演出の西尾佳織と俳優・デザインの森すみれによる演劇ユニット。
「正しさ」から外れながらも確かに存在するものたちに、少しトボケた角度から、柔らかな光を当てようと試みている。
モノの質感をそのままに手渡す言葉と美術、「存在してしまっていること」にどこまでも付き合おうとする演出が特徴。
2013年上演の「カンロ」にて第58回岸田國士戯曲賞ノミネート。
東京以外の土地での滞在制作も積極的に行っている。

鳥公園撮影:塚田史子 鳥公園撮影:塚田史子
Q 迷迷Q

2011年より東京を拠点に活動を開始。市原佐都子が劇作・演出を担う。
動物や食べ物が作品テーマやモチーフに多く登場する。ニンゲンの世の中の「形」に飼い馴らされずに、はみ出しているものや無理している存在が気になっている。
ニンゲンを動物と捉え、独特のリズムをもつ言語感覚・身体で生/性を描く。
旗揚げから2年で芸劇eyes番外編・第2弾「God save the Queen」参加、
フェスティバル/トーキョー13公募プログラム参加など、注目を集めている。

Q Q
演劇集団 砂地 3 crock

2007年に演出家・船岩祐太を中心とするプロデュース集団として結成。
ワークショップやオーディションを通してキャスティングした俳優たちと演劇作品づくりを重ねている。演出の特徴として、常に舞台上の「俳優のリアル」と目的のある「対話」を目指して稽古を行う。また、古典をベースにしながら、常に現代を生きる我々の病理を社会学的見地から模索する作品を発表し続けており、その古典作品のエッセンスを抽出した鮮やかな構成と熱量の高い立体的な演出が評価を受けている。

演劇集団 砂地撮影:古元道広 演劇集団 砂地撮影:古元道広
□字ック 荒川、神キラーチューン

□字ック(ロジック)は主宰の山田佳奈がレコード会社のプロモーターを経て、2010年に立ち上げた劇団。20代、30代の男女の深層をリアルに描く『人間のナナメ読み』によるエッジの効いた戯曲と、ポップで疾走感ある演出が持ち味。
デリバリーヘルスを舞台に人間の生への欲求や期待、絶望や喪失などを描いた作品「タイトル、拒絶」では、サンモールスタジオの2013年最優秀演出賞を受賞し、2014年俳優座劇場にて外部公演の演出を手掛けることも決定。
小さくではあるものの、着実に力をつけ始めた劇団です。

□字ック □字ック
Baobab TERAMACHI

主宰:北尾亘が全作品の振付・構成・演出を行い、メンバーの目澤芙裕子、米田沙織と共に企画、運営する。ダンサーや役者の垣根を越えた人材をみな踊らせてしまう大胆なダンスの扱い方が特徴。「時に喋り歌い 沢山笑ってたまに泣く」強いパフォーマンス性で、身体に留まらず[人間]を描く。また、身体性・抽象性により特化した ”D-inclineプロジェクト” も行う。作品創作だけでなくパフォーマンスイベント企画やWSも定期的に開催している。

Baobab Baobab
劇団B級遊撃隊 ぬけがら

1986年、佃典彦・神谷尚吾らを中心に旗揚げ。名古屋を拠点に年2回のペースで新作を発表。2004年「真・似・禁」で名古屋市民芸術祭賞を受賞。シニカルでナンセンス、不条理な作風が特徴。劇作家・佃典彦と演出家・神谷尚吾の作る世界には定評がある。佃は「ぬけがら」にて第50回岸田國士戯曲賞を受賞。神谷は、2度の愛知県文化振興事業団プロデュースの演出依頼など、劇団外での評価も高い。前回公演「満月ドリル」では2度目の名古屋市民芸術祭賞を受賞。

劇団B級遊撃隊 劇団B級遊撃隊

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