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おやすみカフカ
ttu【2017年5月末解散】(東京都)
公演に携わっているメンバー:7人
- 団体紹介
- ”見えないものが、みえる?”がキャッチコピー。
2011年12月、代表/演出の山田真実とプロデューサーの増永紋美により発足。
毎回作品に合わせてキャスト・スタッフをオファーするプロデュース公演制である。
演出の山田は戯曲は書かず、元となるテキストを解体して、ワークショップ等を行いながら作品を作りあげていくスタイル。
また、劇場空間に甘えず、作品を空間から立ち上げ「そこでしか見れない、いま、演劇でみたいもの」を発掘し、素材と場所をコーディネートして起こる化学反応を遊びながら、創作活動を行う。品川区中延にあるものづくりのアトリエ『インストールの途中だビル』に入居し、様々なジャンルのアーティストともコラボレーションしている。
2013年5月、福岡演劇フェスティバルFFAC企画 創作コンペティション 『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』 vol.4 上演審査 最優秀作品賞受賞。
- 応募公演への意気込み
- たいてい、会いたかった人はみんな死んでいる。わたしにとってカフカはそのうちのひとりである。
死んだ人にもう一度会いたくて演劇をやっている節があるけれど、実際演劇をしなくても会える方法がひとつだけある。夢をみることだ。
カフカは夢についての手稿や、あるいはまるで夢のような作品を多く遺しているが、彼自身はサラリーマンと作家のダブルワークも手伝って常に眠りに飢えていた。その睡眠時間をさいて生み出されたのが数多の作品である。
「夢は表象の及ばない現実を暴き出す。これが生における恐怖であり、芸術における震撼だ。」
By カフカ
「変身」が夢から覚めたあとの話なら、まさに夢を見ている=執筆しているカフカをあそびたい。
もしかしたら、生涯、話した言葉より書いた文字の方が多かったかもしれない作家のイタコになるんじゃないけど、その書き出たら滅多なことでは止まらないペンの運動さながらに身体を酷使した激しいカフカ(笑)に出会いたいと思う。
- 将来のビジョン
- 2011年の旗揚げ以降、年2回+小作品のペースで演劇を『物語』からではなく、『素材』から立ち上げることを丁寧に行いながら、毎公演ごとに新しい挑戦を続けてまいりました。
2014年は、作家フランツ・カフカを研究対象とし、3作品本公演を連続上演いたします。
5月の1作品目は、カフカの手記や小作品、手紙等の中から選定した テキストを再構成した作品「おやすみカフカ」、10月の2作品目は中編「変身」、2015 年前半に行う3作品目(作品検討中) の予定です。
ひとりの作家を長期的に取りあげて上演と研究を並行する試みは、一昨年から昨年にかけて日本の作家である太宰治を上演しました。フランツ・カフカは国も言葉も時代も性別も異なります。
作家の生きた時代と向き合うことで現在地を確認していくような、丁寧な上演を積み重ねてゆく所存です。
平行して小作品やワークショップの開催、イベントへの参加を積極的に行いながら、2015年以降はアジア・ヨーロッパを中心とした海外や関東圏以外の各地域での上演も視野に入れて活動していきます。
公演に携わっているメンバー(7)