通底器

劇団パラノワール（旧Voyantroupe）（東京都）

公演に携わっているメンバー：9人

団体紹介

日本・海外を問わず歴史的な事件、主に実態の知れないマイナーな事件を題材に日本人らしく立ち回るなら、という仮定を持ち込んで舞台化する作風。前衛的なセット・衣裳とともに既存ではない空間から現実味を醸し出す。創立2005年、劇団員10名。

応募公演への意気込み

暫くの期間、各賞の応募などの提出を控え、自劇団の演劇論の確立と組織としての地盤づくりに集中してまいりました。今回の公演は昨年行ったもののリニューアルなのですが、過去の評判にも後押しされ、僭越ながらも賞提出に相応しい作品が出来たと発起致しまして、応募に踏み切りました。流行りの軽演劇でもなくコメディ要素もありませんが、観客の心に残りつづけるこの作品の重厚な余韻こそを勝負所として提出させて頂きたいと思っております。

将来のビジョン

フランス思想はシュルレアリスムを根底に演劇活動を展開しております。古典演劇の継承や社会風刺、流行への便乗を主眼とした活動は行わず、あくまで実験的な芸術活動をモットーとして年三回の公演を実業しております。内容は都度、実験的な演出・演技の実践を行うため、他方面で芸術活動を行うアーティストや発想力をライフワークとした特定分野での活動家にこそ観て貰いたいと構想しております。活動は2005年から始まり、2010年代初期に基盤を固め、2010年代中期から文芸愛好家へこそ向けた実験演劇を拡大展開して行きたいと考えております。懸念としては10代もしくはライト層の観客へ向けた演劇とは言い難く、万人に受けるという形ではないため、いわゆるニッチ層へ広める活動力の息切れが予測されます。故に今回の賞への応募など、機会は惜しまない所存です。
また、演劇業界としてはマイナーなシュルレアリスム演技論を基盤とした演劇ワークショップを隔月程度開催しており、将来、この演技論の修練、拡張を目指します。