臭う女(黒)~におうひとノワール~

臭う女(黒)~におうひとノワール~

劇団野の上(青森県)

公演に携わっているメンバー:6人

団体紹介
「何を言ってるか半分も分からない」「台詞が音楽のようで耳に心地良い」「目も当てられない悲劇なのに笑って観てしまう」。

主宰、山田百次は関東在住。乗田夏子、藤本一喜、鳴海まりかの三人の劇団員は青森在住という劇団野の上は、2010年に旗揚げ。以降、青森と東京での定期的に公演を行う。さらに翌年からは京都、札幌、三重、大阪と、その活動を精力的に広げております。

青森の、それもかなりな僻地を舞台にした内容と、暴力的なまでに濃厚な津軽弁を特徴としています。しかし演技や物語に、リアリティと迫力がある事で観客の集中度を高め、劇世界に引きずり込みます。

濃厚な津軽弁が醸し出す可笑しさ。その中から次第に現れる人間の本性。それらがやがて普遍性を持ち、観る者の心にズンっと残る作品群は、青森や東京だけでなく全国でも共感を得ています。
応募公演への意気込み
劇団野の上の作品群に於いて、農家というモチーフは非常に重要な位置を占めております。

日本の農業は現在、長年の減反政策や最近のTPPなど崩壊の道を突き進んでいます。政府の方針に正直に従ってきた結果、農家は日本政府に殺されようとしています。後継者不足なのも当たり前です。自分の子供に、先の見えない農業に従事してほしくないからです。

しかし、彼らは手をこまねいて見てるしかないのでしょうか?そんな状況にも耐え、必死に肚の中に収めている怒り。それをこの作品で具現化する事によって、普段は決して聴く事のできない彼らの叫びや絶望。そういったものを観る者に、明るく朗らかに届けます。
本当の豊かさとは、人の幸せとは何なのかを、農家のオバチャン達の会話から浮かび上がらせたいと考えております。

そして活動開始から四年経った今、劇団野の上の集大成となるべき作品です。
将来のビジョン
これまで台詞には非常に濃厚な方言、津軽弁を使用してきました。理解するのが困難なのにも関わらず、他地域でも大変好評です。これにより、小さな地方劇団で且つ自分たちの言葉で作る演劇でも、全国で通用するという事を証明してみせました。

そして方言芝居にはまだまだ可能性があります。劇団野の上は、津軽弁を用いつつも、物語の設定は東京という新たなる展開を確立しました。
これにより、観客のアイデンティティを強く揺さぶる事になります。この方法を用いた作品「東京アレルギー」は第19回劇作家協会新人戯曲賞最終候補に選ばれました。

野の上は、まだまだ秘められている方言芝居の可能性を模索しつつ、地域劇団に於いて「こういう劇団もあって良いんだよ」というユニークな存在として走り続けたい。そして、演劇が集中する大都市でも、クオリティの高さで肉薄したいと思っています。

公演に携わっているメンバー(6)

赤刎千久子
役者・俳優 制作

相談役です。 出演もしてます。
シューゴ

まだまだ勉強中の身ですが、スタッフとして尽力します。
KDC
役者・俳優 作曲

ノワールはシャレオツな響きです。 フランス語ですね。 エスプリの効いた芝居をしたいと思います。 よろしくお願いします。
かずき

チラシ作って一服…-y(  ̄д ̄).。o○ 台詞覚えながら一服…-y(  ̄д ̄).。o○ 稽古の合間に一服…-y(  ̄д ̄).。o○ たばこ農家の話だってさ。
ノリタ

草と土と人間の臭いのする風が吹く、野の上に立っているのさ。
モモジ
役者・俳優 脚本 演出

ボクらが立つのは野の上、劇団野の上です。

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