きれいごと、なきごと、ねごと、

きれいごと、なきごと、ねごと、

Cui?(東京都)

公演に携わっているメンバー:8人

団体紹介
2011年、綾門優季を主宰として旗揚げ。専属の俳優を持たない、プロデュース・ユニットとして活動を開始。社会に対する強烈な違和感を軸に、周囲の迷惑もはばからず、手厳しい糾弾をひたすら浴びせかける。知ってはいるけれど口にはしない不幸な真実をあえて口にする空気の読まなさ、登場人物全員が友達になりたくない、好ましくない、けれど身のまわりに必ずいる、歪んだ性格の持ち主であること、戯曲と詩の中間と呼ばれる仰々しい文語的セリフまわしなどが特徴。

2013年、『止まらない子供たちが轢かれてゆく』で第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。『止まらない子供たちが轢かれてゆく』は、怠慢な教師、すぐに学校に怒鳴り込む両親、理不尽な学級裁判で気に入らない奴を過剰に罰する子供たちがぶつかりあい、悲惨な事故に至るまでの一部始終を描いた作品。2014年9月に東京、仙台の二都市で再演ツアーが決定。
応募公演への意気込み
この公演は2012年3月に、Cui?の第三回公演として新宿眼科画廊地下スペースで行われました。高校生の行き場のない鬱屈を題材にしたもので、家族への不満や学校への苛々が、ぐるぐるとあてもなくさまようばかりで、起承転結もなく、全く解決もされないまま終わってしまう、という、物語とも呼べないような代物でした。サービス精神の欠如も甚だしい作品ですが、戯曲賞を受賞して以降、物語の制御のバランスばかりを考えるようになったいまの視点からみると、このむきだしの幼稚さは、むしろ貴重なものであるように思えました。ここまでブレーキを踏む準備さえせずに猪突猛進している作品は、後にも先にもこれだけです。

向こう見ずであるということは、若さの特権なのでしょうか。違うと信じています。いつの時代も、年齢に関係なく、本能に導かれるがままに、社会に対して反旗を翻した作品が、歴史に名を刻んでいます。見るまえに跳べ。跳ぶまえに見るようになったすべてのひとの臆病を、粉々に打ち砕きます。
将来のビジョン
面白さ、楽しさ、豊かさ、そういった要素は重要ですが、そういった要素ばかりがあまりにももてはやされると、結果的に演劇は薄っぺらい文化となっていくでしょう。なによりも保証されなければならないのは多様性です。面白く楽しく豊かな現実がある一方では、つまらなく苦しく貧しい現実が口を開けて待っている。面白さ、楽しさ、豊かさに溢れている世界に疲れてきたひとたちへ、ささやかなオアシスを提示したい。目を背けたいけれど確かに存在すること、理解を絶しているけれど立ち向かわなければならないこと、遠ざけたいけれどいつか必ずすぐそこまで迫ってくることを、丁寧に掬いだして突きつけたい。
それは時に嫌悪感や不快感を催させ、反発や罵倒を招くことになるでしょう。しかし、面白かったの一言でスルーされるものよりも、面白くなかったのになぜか記憶に残り続けるものをこれからも産み出していきたい。たとえ嫌われ続けたとしても、この特異な思想が徐々に認知され、賛同者が増加の一途を辿ったとき、どういう風景が目の前に広がるのか。その風景を現実のものとするためならば、あらゆる尽力を惜しまない所存です。

公演に携わっているメンバー(8)

てっぽうつか

制作補佐です。 よろしくお願いします
おりほし

制作補佐の織星です。未熟者です。よろしくお願いします。
くしお

串尾です。出演させて頂きます。頑張ります。
齋藤 優衣
役者・俳優 制作

制作です。よろしくお願いします。
中島風人

出演させて頂きます。よろしくお願い致します。
原田つむぎ
役者・俳優

出演させていただきます。よろしくお願いいたします!
ヒロモト

共同で演出を担当します。よろしくお願いします。
綾門優季
脚本 演出 ドラマターグ

はじめての再演です。よろしくお願いいたします。

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