朱雀家の滅亡

朱雀家の滅亡

東三河演劇ネットワーク(愛知県)

公演に携わっているメンバー:5人

団体紹介
東三河演劇ネットワークは、愛知県東三河地域(豊橋市、豊川市、田原市等)のアマチュア劇団・演劇関係者が手を取り合い、この地域の演劇文化をよりよいものにしようと、2002年に発足したネットワークです。
通常は各所属劇団の相互サポート、1年に数回のワークショップ開催と情報交換、地元の高等学校等への情報提供を主たる活動としていますが、2010年1月に、初のプロデュース公演である第1回東三河演劇ネットワークプロデュース公演「寿歌(作:北村想)」を田原市文化会館において実施しました。
プロデュース公演は、参加団体の人間が「こういう芝居をやりたい!」、「この脚本をやりたい!」「この人とやりたい!」といった強い思いがあれば、劇団の枠を越え、必要な人材を各劇団から集結させることが出来ます。従って、作品づくりにおいては、自由度が高く、クオリティの高い作品を上演することが可能です。
そして、今回、第2回公演として、三島由紀夫の晩年の名作「朱雀家の滅亡―エウリピデスのヘラクレスによるー」を上演する運びとなりました。
応募公演への意気込み
私はこの作品に出会い、あらためて三島由紀夫の作品のレベルの高さに驚かされました。太平洋戦争末期という極限の時代、その中での濃密な人間関係の裏側に隠されている人間の本性、内なる想い。
三島由紀夫の作品は、そのレベルの高さから、上演される機会も少なく、地方のアマチュア劇団が上演するには、ハードルの高い作品です。しかし、今回これを上演する原動力となったのは、「アマチュア劇団の意地」です。
愛知県東三河という「地方」では、未だ「演劇を観る文化」が育っていません。有名人でもないアマチュア劇団がやる公演を、高い料金で観に来るということは、まずありません。しかし、「地方」にも、長年に渡り、志高く、レベルの高い、観客の心を満足させる活動を行ってきている劇団は、確実に存在します。これはきっと、我々東三河だけでなく、全国の地方にあることだと思います。
だからこそ、我々は、東三河の劇団を結ぶネットワークによって集まった、本当に力のあるメンバーで、高いレベルの舞台を上演したいのです。地方のアマチュア劇団でも、こんなすごい舞台ができるのだということを証明し、地方の「演劇を観る文化」を高めて行きたいと思っています。
将来のビジョン
プロデュース公演には高いレベルの作品を作り出すことが出来る可能性がまだまだあります。
地方の演劇を観る文化が未だ低いため、地方のアマチュア劇団は、チケット売り、集客の苦労、そしてチケット代はせいぜい1,000円、2,000円という低予算の制約の中で必死に活動しています。
それを少しでも解消するため、プロデュース公演によって高いレベルの舞台を行い、世間に注目されることで、演劇の価値を高めて行きたいと考えます。そのためには、ネットワークによる各劇団のバックアップを今後も行い、第3回、第4回のプロデュース公演の上演を計画して行きたいと考えております。
地方でも、アマチュアでも、時間も金も制約の多い中でも、必死に演劇を続ける、志高い演劇人の地位向上のため、今後も活動していきたいと思っております。

公演に携わっているメンバー(5)

なかとん

出演者のひとりです。一番年長です。若い人たちの足を引っ張らないように頑張ります。
蛇蔵

本番がたのしみです。 みなさんよろしくお願いします。
kaori

横槍担当です。美しく恐ろしく人間らしく。楽しみです皆さん。
やっこ

出演者の寺部です。東三河演劇界のベテランの方々に囲まれ、とてもプレッシャーですが、がんばります。気高く美しい令嬢になりきりたいと思います。
今さら太郎

プロデューサーの鈴木です。役者として舞台にも立ちます!ご覧いただき満足していただけるよう頑張ります!

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