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- 舞台芸術まつり!2014春
グロテスク
楼蘭(東京都)
公演に携わっているメンバー:8人
- 団体紹介
- 2010年、映画等で俳優として活動する大畠奈菜子が、作・演出の作品を上演するために立ち上げ。普遍的なテーマである愛(エロス)と死(タナトス)を軸に幻想的なストーリーを描き、体当たりのラブシーンや過激なアクション、華麗な歌曲と舞踏を取り入れたエンターテインメント性の高い音楽劇を上演。年齢、性別、人種、環境、血縁、何もかもを超越して人々が交わる様は「極上の非日常」と称される。
観客に甘く疼くような傷跡を残し、その痛みを共有すべく純潔の闘争に身を捧げている。
年に2回程度の公演の他、映像制作も行っている。
- 応募公演への意気込み
- 六本目の舞台作品となる今作は、主宰大畠が5年前、とある高等学校の演劇部で作・演出した劇をもとにしたものです。
しかし、真実の美醜を問いかけるというテーマのため、差別的な描写や性的表現を用いたところ、学校からの指導が入り、台本を大幅に改変しての上演を余儀なくされました。
その後楼蘭を立ち上げ、この「グロテスク」という作品を最高の状態で上演できるまでに劇団が熟したと思われる今年、満を持して企画を進める運びとなりました。
歳若い時分、衝動のままに書き上げ、先走るエネルギーで演じた題材を、4年目を迎え独自の美意識を確立させた劇団で、情熱はそのままに、現在持てる力を集結させて描きます。
ここでしか観られないものを、という使命のもと、触れていただいたお客様にとっても必ずや大切な作品となるよう作って参ります。
- 将来のビジョン
- 誰もが一度は特定の音楽、映画、書物によって「救われた」ことがあるように、この世界にはまだ、無自覚ながら楼蘭の演劇を必要としている人がいると信じています。それは、主宰の信念である「痛みを共有」することによる「救い」の力が実在するからです。
恥ずかしながら、100人が観て100人が気に入る芝居を目指してはいません。しかし、我々の芝居を必要としている人が100人いるとするならば、その100人にはなんとしてでも届けなくてはならない。
興行を続けるということは、世界中にいるその人たちを探し出すことです。
そのためには、より多くの方の目に触れなくてはならない。
演劇という枠に捕らわれず、その方法を日々模索、実践しています。そしてそれは、演劇というものの可能性を追求することとも繋がっていると考えています。
公演に携わっているメンバー(8)