江戸系 諏訪御寮

江戸系 諏訪御寮

あやめ十八番(千葉県)

公演に携わっているメンバー:10人

団体紹介
 5年ほど前、背負いきれないほど不幸な出来事を経験しました。

 当時から俳優だった僕(堀越涼)は、なんとかこれを芸術に昇華したいと考え手を尽くしたのですが、どうにもそれに見合う“場”というものを見つけられずに居りました。

 それじゃあ、一つ、僕が本を書いてみようか。

 これがあやめ十八番、旗揚げのキッカケです。

 花組芝居という劇団で長く古典演劇に従事してきた僕にとって、演劇の基礎は伝統芸以外に有り得ません。作・演出は素人でしたが、歌舞伎、落語、能、狂言、あらゆる古典芸能のエッセンスを“盗み”、現代人の感覚で再構築させ舞台を作っています。
 
 旗揚げが一昨年(2012年)ですから、団体をつくる、と決意するまで3年程かかってしまいました。しかし、今は迷い無く運営に打ち込めています。強度ある舞台は、人間のあらゆる感情を乱暴にぶつけても、それを芸術に昇華してくれると信じて疑わないからです。

 
 主題は一貫して変わっていません。

  “本当の幸せって、なんだろう?”

 5年前の僕同様、殆どの皆さんがこの問いに答えられないでしょう。

 見つからない答えに、少しでも近づこうとして、あやめ十八番は存在しています。
応募公演への意気込み
 劇作家はみな、何かにインスピレーションを受けて作品を作るものだと思います。僕の場合、それは本や映画等ではなく、近しい人間から聞くエピソードトークです。

 『江戸系 諏訪御寮』は、母親から聞いた“拝み屋”という奇妙な仕事に纏わるお話です。

 実家は大変な田舎で、その狭いコミュニティの中では、宗教というものが東京よりも近い距離感で、ごく自然に存在しています。有り得ない常識が罷り通っている、という表現の方が正しいかもしれません。

 東京に出て来て10年、既に“都会の人間”となった僕の視点から、地方と宗教の独特の関係性を一つの演劇作品に仕上げたいと考えています。

 作品は、日本人の血の根底に流れる【和】のテイストを盛り込み、音楽は歌舞伎の義太夫に習い、生演奏で登場人物の心情を歌い上げます。演技指導は、日本伝統芸能の基本である【口伝】を中心とし、他者の演技を【真似る】ことで、細かな心理描写を演出する予定でおります。

 目指すは“現代の古典演劇”。全く新しい舞台になるでしょう。
将来のビジョン
 あやめ十八番という団体名は、歌舞伎の市川団十郎家に伝わる家の芸“歌舞伎十八番”を模してつけました。第二回公演からはタイトルにあやめの品種名をつけており、今回の『江戸系 諏訪御寮』を含めれば、五輪のあやめを咲かしたことになります。

 先ずは、文字通り、継続的に18本の作品を作り上げることを第一段階の目標としています。

 第二段階では、18本の内から選定した(或いは観客によって選定された)作品を再演する予定でおります。再演は古典芸能の基本です。時間の経過による意識の変化、それによる改定、演者の成長などで、作品は更に強度を増すことになるでしょう。

 作品以外の面では、ワークショップに力を入れています。昨年は計3回のワークショップを行い、150名を超える役者さんに参加して頂き、内19名が公演に参加しています。

 半ば、社交界のようになってしまった小劇場界の現状を打破するため、素質ある新人にスポットを当てようと尽力しています。

 20年以上続く団体へ。将来の自分が振り返って恥ずかしくない演劇ユニットであるために、今はその土台を一生懸命作っているところです。

文責/堀越涼(あやめ十八番・代表)

公演に携わっているメンバー(10)

ねこ
役者・俳優 制作 当日運営

初出演です。久々の役者です。やる気ばかりが溢れます
まりりん

出演させていただく、土佐まりなです! 宜しくお願いいたします!!


出演させていただきます。よろしくお願い致します。
KATO

加藤 素子です。 出演します。 ドキドキ、ワクワク、しています。 よろしくお願いします。
AYAKO

音楽を担当させていただきます!
こーた

笹木皓太です。またお世話になります。せいいっぱい頑張ります。
りょう

本公演の作・演出を担当します、堀越涼です。よろしくお願いいたします。
吉田能
役者・俳優 演奏(ピアノ) 作曲 宣伝美術

音楽担当として参加させて頂きます。(プラフォを除けば)舞台の音楽は久しぶり!遊べる限り遊びます!!
大森茉利子
役者・俳優 制作

思えば遠くにきたもんだ。出演させていただきます
あやめ十八番 制作部
制作

企画・制作

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