PerformenVI～Paradiso～

電動夏子安置システム（東京都）

公演に携わっているメンバー：11人

団体紹介

小演劇界のセンターロードから大きく外れた脇道で、それでも頑なに「ロジカルコメディ」を掲げます。

「あまり見たことがない感じ」「口で説明するのが難しい」「複雑だが笑える」との感想を

「ここでしか観られないものをお届けできる」

という自負に置き換える事でなんとか心の平静を保ってます。

物語を紡ぎ、人を描き、笑わせ、泣かせ、感動を残す。
不器用なので全部は同時にできません。
なので「笑って、笑って、ちょっと考える」に絞りました。
お贈りし続けたいのはそれだけの事。

頭を使い能動的に作品に関わる事で、笑いによるカタルシスを得て頂き、それが快感と思える様な中毒性のある喜劇（＝笑える悲劇）を創り続けます。

10周年などと浮かれてもいられません。ここからさらに10年。
続けるだけが意味ある事と思いませんが、続けないとお届けできないものもあります。

一人でも多くの方に、「考えて笑う快感」を味わって欲しい。

いや、それ以上に笑わせることが気持いいのです。

応募公演への意気込み

現実世界でも日々、ささやかな不思議な事が起こっています。
向こうから歩いてきた人に道を譲ろうと思って右へ避けたら、その人も同じ方向に避けたり。
それを２、３度くりかえした結果、変な笑顔で取り繕っちゃったり。

そんな偶然や奇跡をただの不思議な事と捨て置かなければ、ルーティンと化している日常生活がちょっとだけ面白く笑える。
そんな「目に見えない何か」にふり回される人間達の滑稽な姿を垣間見ながら、自分たちの今いる世界の形を、斜めの角度から想像してみるロジカルコントです。

誰からも注目されてないので、自分たちで10周年記念公演と銘打ってみました。

Performenシリーズは劇団の歩みとともに愛しつつ、喧嘩しつつの、ライフワークの様な演目でした。
こういうフォーマットでご覧いただけるのは今回が最後です。

「果たして神はいるのかいないのか」を論じるのと同様、掴み所のない「笑いの方法論」を探った10年間。

名残り惜しいですがだからこそ、過去最大規模の出演者と共に、やり残し無しのスケールでお贈りします。
自分達の「笑い」の一つの結論を斜めの角度からぶつけてみます。

将来のビジョン

誰か一人の命と引き換えに世界が救えるとしても、なかなか名乗り出られるものじゃありません。
そういう歌があるように。

死ぬのはもちろん嫌だけど、そんな事より、
「自分がいなくなった後に、救われた世界の人々が楽しく暮らしている」のに嫉妬しちゃうから。
そうじゃなくても誰かがやってくれるだろうと無責任な期待をしてるだろうし。

例えば、クラスでメダカの飼育係を決める際に、誰も立候補しないから。
皆、早く帰りたいのに、決まるまで帰れないから。
手を挙げちゃえばヒーローになれるけど、もう少し待てば、誰かが手を挙げるんじゃないかというせめぎ合い。

例えがおかしいか。

だから、そういう人の尊い行為に、どう言葉を送っていいものかわからないけど。
言葉だけならいくらでも送れるから、とにかく。

#026「君には頭がさがる（仮）」製作予定

そんな身代わりを送りだした後の妙な物語。
「行為」の尊さと矮小さの論理喜悲劇。