『ハチクロニクル』　(公演終了)

劇団鋼鉄村松（東京都）

公演に携わっているメンバー：12人

団体紹介

鋼鉄村松の特徴は、ボス村松（＝池森大輔）とバブルムラマツ（＝日高要）という二人の劇作家の生み出す脚本の持つ「強さ」と「乙女心」です。

「ポケモン」から「共産党宣言」まで底本を幅広くとった物語に、ときに「ジャンヌダルクが少女とか言っておいて、実は若づくりの３０歳だったら」などの強引な設定、ときに「思いの深さだけで愛が計られたらいいのに（センスを問わずに）」といったセンチメンタルなテーマを持ち込んで展開し、しかも人間の切ないところを少し皮肉っぽく、しかしやわらかく言葉ですくい上げてしまいます。

鋼鉄村松は、いわば正面から、そうした脚本の持つ物語と言葉の美しさで勝負し、演劇と我々鋼鉄村松の面白さを知っていただきながら、観客を集めていきたいと考えています。

短期的には1公演で1000人の動員を達成することが目標です。本公演と並行して、作家の外部書き下ろしやライブハウス等でのコント公演、他劇団とのオムニバス公演などの活動を積極的に行い、未だ鋼鉄村松に触れたことのない方々に我々の魅力に触れていただく機会を求めていきます。

応募公演への意気込み

現実世界よりも美しい【ハチミツとクローバー】を下敷きにとり、ハチクロの正しさを数学的に証明しようとする学者たちのクロニクルを描きます。

冒頭、一幕物を思わせる学者たちの会議から、一転、過去未来パラレルを自由に行き交う詩情。
黙した役者の佇まいと、とつとつ喋り。調子に乗ってきてのボケ・ツッコミ・ボケ・ボケ重ね・ボケ重ね重ね・ボケ重ね重ね重ね。
鋼鉄村松独自のリズムとテイストをどうぞご堪能ください。

よい文芸に出会ったときにある、自分が少し引き上げられたような感覚。ソレのある舞台にしたいと思います。

将来のビジョン

１９９８年以来の再演となる「鋼鉄の処女」を今年９月、池袋にて公演予定です。

「ジャンヌダルクが１６歳と言っておいて実は３０歳だった・・。」その設定から派生する歴史の歪みをファンタジーの源泉に変えてお届けする、村松大本気の赤毛物。
明日、帝国劇場にも立ってもいいような、小劇場にあるまじきスケール感で、生と死と嘘と真実を、朗々と謳い上げます。