トバスアタマ

トバスアタマ

売込隊ビーム(大阪府)

公演に携わっているメンバー:6人

団体紹介
劇団旗揚げより14年が経ちました。当然、旗揚げ当初の「将来のビジョン」がありました。あの頃は、今は無き扇町ミュージアムスクエアで公演を打つということでした。実際には3年でその夢は叶え、思えばそこから具体的な将来のビジョンを描かずにここまで来ているように思います。どこどこの劇場でやりたい、動員を何千人にしたいといった数字的な目標があまり意味を持たないということを14年の歴史の中で知ったように気がしています。ここに来て、我々が打ち出したビジョンは、「何年経っても自分たちのやりたい芝居をする」ということです。結局ここまで長くやってきて、誰かのために、何かのために芝居を打つということはできないのだと気づきました。もちろん、お客さんに喜んでもらいたい、楽しんでもらいたいという気持ちはあります。しかし、顧客満足度を上げることが質の高い演劇とは思えません。あれだけ苦しい思いをして、涙を流して、吐く思いして作るのならば、やはり自分たちのために作りたいと思います。それをまだまだこれからも続けていく。シンプルですが、難しいことだと思っています。自分たちの信じたものが評価されるということこそ、演劇というミニマムな媒体でやり続ける意義だと考えます。


応募公演への意気込み
この作品は、1999年結成から4年目、旗揚げメンバーがまだ大学生だったころに第1回大阪演劇祭CAMPUSCUP99において、大賞を受賞した作品です。それを昨年、劇作家協会新人戯曲賞を受賞し、作家としての実力をつけてきた横山拓也が大幅改定で望む意欲作です。
今我々が住む現実世界で起こる事件、はたまた日常が演劇よりも圧倒的に「劇的」である昨今、私たちが創造する演劇には、より刺激が求められるのか、非現実的な娯楽が求められるのか、判断が難しい。今の時代に「母子の虐待」を描くことが刺激にはなり得ないし、娯楽になどはなるはずもない。しかし、この社会問題は実際に存在して、そこに虐待が生まれる背景はその親子の数だけある。
この物語から人間がいかに脆くて弱い存在で、ひとつの感情だけを持って生きられるものではなく、複雑な細胞の集合体であることを提示したい。それは、正に今の社会を現しており、その社会から吐き出された毒であるという関連を見出す作品になればと考えている。
将来のビジョン
2008年2月、メイシアタープロデュースにおいて、シェークスピアの「お気に召すまま」を独自の解釈で演出・上演し、好評を博した横山拓也が、次はアイホールさんからお声がかかり、岩松了さんの「アイスクリームマン」を演出いたします。関西小劇場のあらゆる方面から選んだ客演陣と売込隊ビーム俳優ががっつりタッグを組んで、関西小劇場界を盛り上げるような作品を作り上げたいと考えています。
2010年11月17日(水)~21日(日)に伊丹のアイホールにおきまして、「現代演劇レトロスペクティブ 売込隊ビームプロデュース公演」ということで上演が決定しています。

公演に携わっているメンバー(6)

yokoyama
脚本 演出

作演出担当
ビーム

  
じゅん

がんばってます☆
М

劇団員です☆
辻るりこ
役者・俳優

劇団員です
ライトアイ
制作

制作をしています。11年前にCAMPUS CUPという演劇祭で大賞を取った作品を大幅改定して、再演します。

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