サブテレニアンを拠点として活動するサイマル演劇団が、元唐組の赤松由美を迎えて上演する「狂人と尼僧」の出演者を募集します。
【公演概要】
サイマル演劇団
「狂人と尼僧」
作/S・I・ヴィトキェーヴィチ
演出/赤井康弘
2019年8月22日(木)〜8月25日(日)(全5ステージ予定)
@シアター・バビロンの流れのほとりにて
【公演の趣旨・目的】
2019年・日本ポーランド国交樹立100周年を記念して、不条理演劇を追求したポーランド演劇の第一人者・ヴィトカツィの代表作を上演します。
ヴィトカツィの作品は、現代演劇を志す上で避けては通れない人物です。日本でポーランド演劇と言えば、クリコ2のタデウシュ・カントルが非常に名高いですが、しかしそのカントルが演劇人生をかけて上演し続けたヴィトカツィの事を、日本人はあまり知りません。この演劇を上演することで、ヴィトカツィの演劇をより多くの日本の観客に観てもらいます。日本とポーランドの境界線を超え、私達が今現在生きる世界を正しく見ることができるような、優れた芸術表現を行います。
ヴィトカツィが芸術において提唱する「純粋形式」を私たちなりに探っていきたい。「演劇は文学の奴隷ではなく、自立したものである」というテーゼの元に作品を作り上げたい。文学的ナチュラリズムから離れて「今、ここ」で起こる瞬間の演劇を上演したいと考えています。
【応募資格】
18才以上の男性。過去少なくても1公演以上の出演経験があること。(所属している劇団・事務所がある場合、必ず許可を取ってください)
7月以降、平日夜間、土日昼間以降の稽古に参加できること。
❇︎演技によるオーディションは行いません。演出家との面談で決定します。
❇︎出番の多くない役になる可能性があります。稽古の拘束はそれほど多くないです。
❇︎チケットの売上に応じてキャッシュバックをいたします。
【応募方法】
メールタイトルを「〈狂人と尼僧〉出演者募集」とし、以下の項目を記載の上、︎info@subterranean.jpまで送信してください。
1. お名前
2.フリガナ
3. 年齢
4.所属団体・事務所(所属している場合のみ)
5.電話番号
6.メールアドレス
❇︎info@subterranean.jpからのメールを受信できるようにしておいてください。
【応募締め切り】
3月11日(月)24時
❇︎締め切り前に決定する可能性があります。
【 S・I・ヴィトキェーヴィチ紹介】
通称ヴィトカツィ。1885年ワルシャワ生、1939年イェジョーリ村(現ウクライナ)没。20世紀ポーランド文化を代表する劇作家・画家。生涯の大半を南部山岳地帯のザコパネの町で過ごした。1939年9月、ソ連軍のポーランド進攻の報に接して自殺。テクストとしての代表作には、不条理演劇の先駆と言われた戯曲数十篇の他、小説『非充足』、『秋への別れ』などがある。
【サイマル演劇団及び赤井康弘プロフィール】
演出家・赤井康弘のほぼ一人劇団。1995年、仙台で旗揚げ。東京公演や東北地方でのツアーを行う。
2001年、東京に拠点を移す。2006年、サブテレニアンを開館。以降、古典作品を上演。俳優の身体性を軸に、物語から距離を持ち、そこから離れようとする身体と近づいてしまう精神とのせめぎ合いを、硬質な身体と独特の発話で、主に不条理劇、前衛劇として上演。
代表作に、円環運動を主とした「授業」(E・イヨネスコ)、シュルレアリスムの代表的小説を扱った「ナジャ/狂った女たち」(A・ブルトン)、ダダイズムと表現主義の境目に屹立した「ベビュカン」(C・アインシュタイン)等。
2011年、利賀演劇人コンクール参加。2017年には韓国・礼唐国際演劇祭に招聘される。
その他、サブテレニアンではプロデューサー及びキュレーターとしても活動。古典だらけの演劇祭「板橋ビューネ」や、パフォーマンス・アートを主に扱う「Marginal Man」等を企画、製作。
【赤松由美プロフィール】
1999年、劇団唐組に入団し、19年間唐十郎に師事する。劇団唐組では、数多くの作品で主役を張る。
2018年2月、劇団唐組から独立。ポーランド演劇と日本演劇の橋渡しになるような演劇活動のために、個人事務所「コニエレニ」を設立。同年6月、旗揚げ公演を行い、出演の他、初演出を行う。