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カテゴリ:ワークショップ告知 返信(7) 閲覧(505) 2017/10/06 22:05
ヴォイス&アクターズ道場HPでは、演技や芸能活動についてのエッセイを公開しています。
よろしければご参考になさってください。
「自己紹介の作戦 4」
オーディションが終わると選考が始まります。
審査員それぞれがエントリー者全員のプロフィールをアルバムのように持っていたり、
大きなテーブル上にプロフィールを並べてテーブルを審査員がぐるりと囲み、
この役にはこの人が・・・だったらその妹役にはこの人がよいのでは・・・と
シミュレーションしながらキャスティングを固めていきます。
それは立体パズルのようで、家族役なら見た目がそれらしく見える等
本人の努力とは違うところで優位や不利に働くこともありますが、
妹役としておかしくなく見える人が複数いる場合、
間違いなく演技が魅力的であることが有力条件になります。
だからこそのオーディション。
前回、自分で自分のキャッチフレーズを考える大切さを書きましたが、
その最大の理由は「覚えていてもらうため」です。
選考の場では、「エントリー番号62番の佐藤祐一はこの役にどうだろう。」
などという言い方で会話は進行しません。
番号?名前?何十人、多ければ百人以上参加したオーディションで、
審査員は(悪いけど)一人ひとりの名前を覚えてはいられません。
番号や名前を言われてもその方の顔を思い出せないことがほとんどです。
じゃあ何を目印に選考を進めるのか。
キャッチフレーズが登場することが多いです。
別にダジャレや奇をてらった言葉などではなく、
その方が自己紹介の中で話した内容の中から、印象に残った言葉を拾って、
それが選考会議でのその方の仮の名前になります。
「私は子供の頃からアニメが好きで声優に憧れてました。
学生時代はスポーツが好きで、そのおかげで以前より健康になりました。
音楽も好きです。将来は人を感動させることの出来るような演技力のある声優になりたいです。」
私が実際に聞いたことのある自己紹介ですが、
この方の場合の選考会議での仮名、貴方なら何と付けますか。
「スポーツと音楽が好きな子」・・・?
責めてるわけじゃないんです。ただ、これだと自分が損なんです。
この方も決して間違った事をしているわけではありません。むしろ正しい。
真面目に、自分のことを分かってほしくて、本当のことを話していたのだと思います。
ただ、残念ながら印象に残らない。
一生懸命話しても、話題が漠然としてしまい、聞く側がキーワードを拾えない。
拾えても抽象的な言葉になってしまうと他の候補者とイメージが被りやすくて損をします。
実際、沢山の方の自己紹介を聞いていると、ほとんどの方が「スポーツと音楽」が好きです。
事実だったら言えばいいのですが、「スポーツと音楽」だとザックリ過ぎて、
聞かされた方もそこから話題を広げにくく、また、すぐ次にやっぱり「スポーツと音楽」が好きな方の
スピーチが何人か続くと、悪いけど印象が薄らいでしまいます。
・具体性を持つこと
・固有名詞や数字を入れられるなら入れる
ことをお勧めしています。
スポーツと大きく括るよりも競技名を。
音楽なら好きなアーティストや曲名を挙げた方が「音楽が好きです。」よりも余程良いです。
部活動での背番号やポジション、失敗談から人間関係のエピソードを出し、なぜ演技したいのかの話しを繋げることも可能ですし、
好きな歌の話題に絡めて子供の頃どんな番組で声優に憧れたか遡って話題に出来ます。
何も間違ったことはやってないけれど面白みがなく、印象に残る言葉を残せない自己紹介よりも
具体例を挙げた方が人は聞き耳を立ててくれるものです。
そして、失敗談。
これは私の実感ですが、人は人の自慢話よりも失敗談、恥ずかしい話を面白がって聞くと思います(つづきます)。
前回のワークショップ、やる気ある方と出会いたい一心で、どうなることか内心ドキドキでしたが、
蓋を開ければ皆さん大変熱心で、文字通り時間を忘れるような私自身充実した体験になりました。
いただいたご感想を、手を加えずそのままご紹介させていただきます。
先日はありがとうございました。
学校で行われているもの以外の外部のWSに参加させていただくのは
これが3回目でしたが、参加したものの中で、両部参加して良かったなと思うWSでした。
私は考えすぎて駄目になるタイプなのと、不安とかがあると見た目から
自信が無いように見えてしまうようなので(専門学校の同期から言われました)、
適度に力を抜くことも必要だなと思っているのですが、
演技面で声のメモリのイメージがあれば、少しは緊張しないのかなと思いました。
また、ナレーションにおいて、「~だ。~だ。」と連続で同じ語尾の時にどうするかというところや、
クロージングなど、学び、ふと普段何気なく読み聞かせであったり音読する時のことを思い浮かべて、
更にそこに気持ちが入っていたりすると無意識にこう読んでいるな、と思いました。
ただプロは常にこうでないといけないので、どうしたらすぐに出せるのかという
具体的な引き出し作りが本当に大事だと思いました。
実は、このWSの時にも、前半回りの人がアフレコ経験があったりして聞いてて
「上手いなー。」と少し萎縮してしまっていました。
途中から気を持ち直して自分らしくアフレコできたように思います。
なので両部参加して本当に良かったです。また、役でよく元気な子が似合うと言われるのですが、
今回やっていてアニメのキャラの無邪気なところが楽しく感じました。
ただ私は外画の時にやったようなクールで頭の回る人やカッコいい人に憧れているので、
ハマり役を伸ばしつつもっと研究していきたいとも思いました。
最終的には、WS後にお話させていただきましたが、
声だけの演技と言われないプロの役者になるのが目標です。
長くなってしまいましたが、濃い時間をありがとうございました。
またお世話になることがありましたら、ぜひよろしくお願い致します。
H・Mさん(女性)
当俳優・声優養成所 ヴォイス&アクターズ道場は1998年設立で、
初心者の方から、既に事務所に所属して俳優・声優の芸能活動をしている方までが
演技力向上の為、毎週少人数制レッスンを受講しています。
シーンスタディ(顔出し演技)・レッスンと、アフレコやナレーション、オーディオドラマなど
マイクワーク中心の音声ブース実習レッスンを毎週併行させています。
11月3日日(金・祝)声優アフレコ演技ワークショップ
13:00~16:30 外画の部
18:00~21:30 アニメの部
は、当道場で毎週行っているレッスンの内の
音声ブース実習に特化した単発ワークショップです。
当日は少人数で、ブース仕事で要求される技術の説明、
陥りやすい演技のポイントなどを解説しながら、一人あたりの演技時間を長く、
何テイクも録音し、その都度、マイクワークのチェック、
なぜこのテイクで演技が思うようにいかなかったのか
改善点を具体的に出していくレッスンを行います。
台詞量、感情表現の幅共に遣り甲斐ある役を繰り返し演じ
マイクワークのコツや台詞術に要求されるポイントを確認することで
アフレコの難しさとその向こうにある楽しさを実感していただきたく存じます。
当日は12:30より当道場稽古場、音声ブース稽古場とは別の
シーンスタディ稽古場を開放しますのでよろしければ早めにいらしてウォーミングアップをなさってください。
今回はワークショップ時間内では特にウォーミングアップ時間は取らず、
アフレコ・ワークの実践時間を長く、演技していただきます。
一般的なアフレコのワークショップよりもお一人あたりの役のボリュームを大きく、
何度も演じていただく企画です。
私自身、過去に様々なワークショップを受けてきて、
物理的台詞量の少なさ、役柄のバラつきにガッカリし、
また、その台詞も1,2回しか言わせてもらえないテイクの少なさに落胆してきました。
「これだけしか演らせてもらえないの?」という不満です。
それを解消出来るカリキュラムのワークショップになります。
ただ台詞量が多ければ良いと思っているわけではありません。
演技テイクごとにアドバイスを伝えていきます。
印象や感想を抽象的に言うのではありません。
あくまで具体的に、
ここでブレスを取らないからこの文節の後半感情の高まりが声に反映されないのでは、
直前のこの言葉との発声をこう変えると拒絶の意志が声に乗るのではと
その場で試せるアイディアを多く伝えていきます。
演技の正解は決して一つではありませんが、人間は比較対象があった方が
自分の欲するものを体感しやすくなります。
演技が変わる具体案を多く提示することで、自分らしい表現を見直してほしいし、
演技を変えたい、でもどうすれば良いか具体案が出てこない方には
沢山の引き出しをご自分のものにすべく持って帰ってもらいたいです。
滑舌にしても「滑舌悪いよ。」と感想を言うだけのレッスンはナンセンスです。
おそらくご本人もそう感じているからレッスンに来ているのですから。
私自身も滑舌には悩みましたが、私の場合、ラ行が呂律が回りにくく、オ段が噛みやすい。
なら台詞にラ行とオ段が出てきたらどうすべきか、具体的対策をいくつか把握してからは
以前よりずっと演技が楽しく、集中して出来るようになりました。
具体的指摘とその解消案を各自必ず持って帰ってもらう為の少人数、じっくりの時間。
それがこのワークショップの一番の特長になります。
ヴォイス&アクターズ道場
http://yuichisato.com/
13:00~16:30アニメの部、18:00~21:30外画の部とも
ワークショップ時間内は
台本と見比べながらの映像チェック
↓
きっかけ取り
↓
リハーサル
↓
思うようにいかないポイントを共有、アドバイスによる改善
↓
リハーサルを繰り返し、
↓
音声ブースでの収録を何テイクも重ねていきます。
実際の現場での収録と同じ流れの進行になります。
この流れの中で、演技概論、特に声の仕事で陥りやすい演技のポイントの改善法をレクチャーしながら、
ご参加者各々の演技の悩みや疑問・質問にお答えしていきます。
演技レッスン講師の中には、感想を述べるだけだったり、
具体的テクニックは伝授せず演技の良し悪しをメンタルのせいにする講師もいますが、
受けた後これとこれを教わったと具体的に持ち帰るもののないレッスンは意味がないと考えています。
一口にアフレコと言っても、アニメと外画では気を付けるポイントが違うし
セル画とCGでは動きの拾い方など違う点が沢山あります。
何テイクも毎回演技すれば当然失敗も多くしますが、だからこそ
ポイントを実感、課題を見つけやすいです。
道場生日記「CG映画のアフレコ」(石神貴之)
http://yuichisato.com/
11月3日(金・祝)の声優アフレコ演技ワークショップ
熱心なご参加者に恵まれて、私自身とても刺激になる有意義な時間となりました。
演技で自分を解放したい、活き活きと演技をしたい、
そういう方たちと接するのが私の何よりの喜びで、
良い演技をしたい、でもどうしたら良いのか分からない
そういう方たちに自分の持っているテクニックや知識を具体的に伝え受け取ってもらう、
その喜びを再認識した時間でした。
自分自身が演技ワークショップに数々参加して、その薄さ、ボリュームの無さに残念な思いをしてきたので
密度が濃いと云われると本当に嬉しいし、それが私の適正なのだと感じます。
質と量が伴い、両面から満足してもらえる演技レッスンをするのは
毎回がレアケースで油断ならない冒険なのですが、
その冒険を毎週、稽古場でしていることが自分自身の糧になっている感が凄くて、
まだまだ自分が変わっていける、伸びしろを感じる現在が嬉しいです。
私の伝えられることを欲しいと云ってくださる方に惜しみなく伝えたいです。
いただいたご感想、いじらずそのままご紹介します。
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当日は、遅くまでお世話になりました。
とにかく自分の実力の無さを痛感致しました。
それと同時に今後の課題も見えて来たので、それを形として昇華できる様に取り組んで行きたいと思います
佐藤さんの講座は物凄く勉強になりました
特に滑舌に関する口の中の事、同じセリフの変化の付け方
必ず物にしたいと思います
練習出来る回数や台詞数の少ない中でどれだけ伸ばしていけるか正直難しいところですが自分の出来るところから始めてみます。
お世辞など一切なく、本当に勉強になりました。
ありがとうございます!(Eさん・男性)
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