●まず公式サイト
以下に書かれていることは公式サイトの補足文です
https://kutibirukara-knife.jimdo.com/
●映画『唇からナイフ』とは?
これは6本の短編集です。
でも、単に並んだエピソードが数珠つなぎで続くのではなく、折り重なって語られる映画です。
そもそも、じんのひろあきは、映画、演劇、ゲーム、漫画原作とあらゆるジャンルにわたって表現を続けている作家でが、その、じんのが1997年からライフワークとして短編の演劇を書き続け発表してきました。
現在、1人芝居が36本、2人芝居が180本のストックがあります。
今回、映画化するのはその中でも傑作と名高い6本の短編です。
短編の連作映画と聞くと「ああ、オムニバス映画ね」と思われるかもしれませんが、、この『唇からナイフ』はそれぞれの話が微妙に繋がっていて、いってみればクェンティンタランティーノ監督作『パルプフィクション』の構造に似た映画です。
一つ一つのエピソードは短く簡潔し、その語り口もテーマも様々ですが、その中での登場人物達は一貫しています。同じキャラクターが違うシチュエーションで事件に遭遇し、それを切り抜ける、またはそれに傷つく、という構造を持っています。
そして、今回のこの『唇からナイフ』は、じんのひろあき短編映画化計画の第一弾で、この後、第二弾、第三弾と続いていきます。
●形式: Color, Dolby, Widescreen
画面サイズ: 1.78:1
完成予定日 2017秋
時間: 100 分
【応募資格】
20歳以上の男女。
本当は高卒でもいいのですが、YouTubeの映像を御覧になってわかる通り、これは風俗嬢の役です。
この風俗嬢は肌を露出しませんし、具体的に殿方に触ることもなければ、サービスすることもありません、キスももちろんあありません。しかし、かつて風俗嬢の役をやったということで世の中はある種の色眼鏡で見ます。それを十代の女子にやってもらうのは、その女優のその先の仕事の選択肢に影響することが、この世界多々あるので、あまりお勧めしません。
風俗嬢だけではなく、警官をやったら、次も又、警官で呼ばれたり、犯人役ばかり呼ばれたりというの実によく聞く話なのです。
さて、事務所に所属している場合は許可もらってください。
拘束はリハーサルが最大三日、しかし、三日連続ではありません。
撮影はほぼ一日。
このオーディションが他のオーディションとちがうのは、すでに演劇として上演されたものがある、ということです。
漫画原作のキャラクターを演じる、というのとはまったく違う新しい映画製作のアプローチです。
見ればわかる原作が存在します。
しかし、その通りやって欲しいということでもありません。
そもそも、この舞台となっているイメクラの部屋はこんなに広くありませんから、映画の演技用にアクティングエリアをリサイズする必要があります。
そのために、上記で必要としたリハーサルの三日の時間を使います。
これは、かつて上演された演劇を映像化するにあたって新しく役者を公募する、あまり例をみない段取りで進行します。
ブロードウエイ、オフブロードウエイ、オフオフブロードウエイの芝居が映像化される時には必然的に行われる作業ですが、その場合、知名度のある役者がキャスティングされるということになります。
が、今回、我々は知名度よりもより、この物語、この芝居にしっくりする役者と出会い、それを撮りたいと思っています。
これは、本当に例をみないやりかたです。
ついでになぜ、オリジナルのキャストがやらないのか、ということに関していうと、オリジナルのキャストはこの映画の他のエピソードでまったく違う役をやるために、この役を同時に演じることができない、という、そういう理由です。
ご理解ください。
そして、そして、どうか、この降ってわいたチャンスをみなさん逃さないように。
チャンスはいつ、どんな形で目の前に現れるかわかりません。
今回のこのオーディションにだけでも、勇気を振り絞り、恥をすてて挑んでみてください。
『唇からナイフ』は前述した通り残りまだ174本の戯曲が存在します、もしかしたら、これに合わなくても他の話にこの彼女は、彼氏はベストなキャスティングではないか?ということが起こりうるかも知れません。
それはじんのひろあきにもわかりません。
演劇の神様と、映画の神様しかわらかないことです(笑)
どうか、ふるってのご応募をお待ちしております。
【応募後の流れ】
まず、オーディション料は2000円です
今現在 8月26日を考えています
オーディション料を設定するのはどうかと思ったのですが、これを無料でやってしまうと、誰でも彼でも来てしまうので、それを避けました。
これで儲けようとは思っていません。
ただ、少しでもお金を払うことで真剣さが加わって欲しいのです。
言ってみれば、元を取ってやる、元を取ってやるというのは「受かってやる」という気概を持ってやってきて欲しいと思うのです
演技を見せていただきたいので、できるだけラフな格好でいらしていただければと思います。
YouTubeにあげてある、この『その男凶暴につき(仮題)』という作品をいかに演じてもらうか、ということがテーマのオーディションですので、オーディションの参加者がこれまでなにをやってきたか、ということはあまり重要ではありません。
よく「なんとかの芝居のなんとか役をやらせていただいたのですが…」ということを延々述べる役者さんがいらっしゃいますが、どうでもいいです。
われわれが欲しいのは明日のあなたの演技です
履歴書も見ないつもりです。
顔写真もいりません。
ここをお間違えなきように
また、かつての私の作品を見て「とても好きでした」「そんなじんのさんの作品に是非出てみたいです」という感想を述べる方もいらっしゃいますが、過去の作品はもう済んだことです。
私は同じスタイルの作品を作らないので、過去の私の作品のテイストを求められても困ります。
あなたと私と私のカンパニーの仲間達と明日の話をしましょう。
オーディションの結果は翌日メールでいたします。
そして、その後、リハーサルをそこからスケジュールを合わせて3日ないし4日、これも3日ぶっ続けではなく、間をあけて行います。
撮影は1日です。五時間を予定しています。
セットによる撮影です
完成は10月下旬
この作品は短編が6本集まったものなので、バラバラに映画祭や上映会に出品することも、全部会わせて長編として公開することも可能な作品なのです
また、ここが重要です。
オーディションにかかる費用以外はいっさいかかりません。
交通費+αですが、ギャランティ的なものもお支払いせねばと思っております
あくまで、金額は些少ですが仕事として挑んでください
普通のオーディションは「映画を撮ります」つきましては、何歳くらいのどういう女の子、その子はこういう物語のこういう役で、と説明はありますが、演じる役の全貌をこうして、台本から原作となる舞台の映像まで最初から丸ごと公開する、というやり方はあまり例がないと思います。
台本を渡され、私はあまり好きな言葉ではありませんが、その台本に書かれた『世界観』をとらえ、自分の役についてあれこれ考え、そして、その考えが合っているのかどうか、求められている演技なのかどうかの不安を胸に稽古場なり読み合わせに行かねばなりません。
今回の『唇からナイフ』にはそれがありません。
とりあえず完成形があります。
なぜ、完成形をみなが見ることができるのか?
これこそが技術の進歩というやつではありませんか?
スマホで見れるなら、みて、そして考えることができるのです。
それを最大限活用しませんか?
『唇からナイフ』は何日かリハーサルをしますが、そのリハーサルで顏を合わせた時点で実は、演出も共演者もある種のビジョンを共有しています。
もちろん、これは何度でも書きますが、その映像の通りにやってくれと言うことではありません。
映像でやっている役者さんとは容姿も、声も、反応する感覚もちがいます。
映像でやっている役者さんはこうやった、でも、私ならこうする、こうするしかないのですが、どうでしょうか? というところからリハーサルをSTARTすることができます。
私が稽古場で大嫌いな台詞「とりあえずやってみていいですか?」とプランもなく、気持のおもむくまま、その場その場しのぎの演技を見せられるあの業苦の時間を過ごさなくてもするのです。
そういった数々のことがこの作品に出演するメリット。
まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、それはまたの機会に譲ります。
あ、でも、それでも、あともう一つ。
(笑)
役者の「演技がうまい」あの人は「うまい役者だ」という言い方があります。
しかし、では「演技がうまい」とは、どういうことでしょうか?
脚本の質が高く、その物語の中で登場人物が輝いて見える、ということと「演技がうまい」ということが混同されがちです。
ちがいますか? それは役者がいいのでしょうか?
それとも物語の中に佇む役者に感動しているのでしょうか?
「演技がうまい」と思ってもらうためには、ある程度の台詞と映画内の時間をまかされ、託されないとそれはなかなかわかりづらいものです。
そして、主演する、ということは役者にとってとても重要なことです。
短編であったとしても「この映画は自分の映画である」「自分がこの映画を支え、観客は皆、自分をずっと見続けているんだ」という自覚、プレッシャーが役者を飛躍的に成長させると私は考えています。
『唇からナイフ』はそういった経験をくぐりぬけて、なおかつ良質な作品に辿り着く可能性があると私は信じています。