気鋭のソウル在住韓国人演出家による現代演劇ワークショップ
リアリズムに関してみれば、日本より韓国に眼を向けたほうがよいかもしれない。ソウルで各賞を受賞した気鋭の演出家をサブテレニアンに招いて作品を上演しようと思う。そのプレ企画としてワークショップを開催する。演技研究したい俳優は来たれ!
日時:11月18日(金)19時〜22時 オリエンテーション
11月24日(木)19時〜22時 理論
11月25日(金)19時〜22時 実技
11月26日(土)13時〜18時 実技
11月27日(日)13時〜18時 実技
講師:イム・セリュン
料金:10000円
*日本語通訳付き
申し込み・問い合わせ:名前、年齢、メールアドレス、電話番号、経歴(演技経験など)を明記の上、info@subterranean.jpまでお申し込みください。
サブテレニアン http://subterranean.jp
080-4205-1050(赤井)
〈プログラム〉
1. 理論と関連した自由な対話 ○ スタニスラフスキーシステムとメソッド理論(情緒記憶法、魔法のもしも、など)を取り囲むいくつかの誤解。 ‐演技に関する自由な対話の分かち合い、各自の経験を中心に。 ○自然な演技に関するいくつかの誤解。 ‐メディア演技と舞台演技(小劇場演技、中/大劇場演技)に関する自由な対話。 各自の経験を中心に。
2. 実習(場面作り) – 作品の中から抜粋しての場面作り。 ○間(pause)と、沈黙(silence) ‐「家へ」、「家内労働」 ○リズム(rhythm)と、テンポ(tempo) ‐「2014年夏」 ○俳優の態度、立場(attitude) ‐「2014年夏」 ○演劇舞台の長い呼吸、独白 ‐「父と暮らせば」「家へ」 ○アクション、リアクション(reaction) ‐「家内労働」
イム・セリュンプロフィール
演劇演出家、1973年ソウル生まれ。 ソウル建国大学校哲学科卒業、現・劇団Da代表/常任演出 現・韓国演劇演出家協会会員、前ソウル演劇協会理事。 2001年 ソウル大学路で演劇スタッフとして活動を始め、 2005年 「演劇集団 反」に入団。2007年から演劇演出家として活動。 2009年演劇の社会性に関する現在的意味を考える演劇界の若手を集め、 劇団Daを旗揚げした。 Daはドイツ語で「今、ここ」という意味で、過去の集団化された記憶を現在、この場に持ち込み、当代に確認する作業としての演劇の機能に忠実であろうとする芸術行為を称する。 演出家イム・セリュンは、ベトナム戦争のとき独立のために命を懸けて戦った女子高生の話である、「サイゴンの白い服」、校内暴力とトラウマに関する「大人の時間」、「革命は今も続いている」という話を音楽的に形成化した「マキシム・ゴーリキーの母」などの代表作を公演し、差別化された素材の選択と、使命感のある歴史意識を込めた作品を公演する演劇芸術家として、韓国の言論と評壇からの持続的な注目を受けている。 2013年、鐘下辰男作「大人の時間」で日本との交流を始め、以後、弘前劇場代表兼劇作家、長谷川孝治作「FRAGMENT+2」、鐘下辰男作「ゴルゴン」などの日本の作品をソウル大学路で公演した。 最近2016年3月には韓国・新春文芸単幕劇展朝鮮日報当選作「洗濯室」を大学路アルコ芸術劇場小劇場で演出し好評を得た。 <演出作品及び受賞経歴> 2007年 100万ウォン演劇祭 最優秀作品賞受賞「家へ~Domoi!」 2010年 100演劇共同体100フェスティバル 優秀作品賞受賞「サイゴンの白い服」 2011年 韓国文化芸術委員会 次世代演劇演出家3人選定「マキシム・ゴーリキーの母」 2014年 第35回ソウル演劇祭、第4回ソウル演劇人の日、若手演劇人賞受賞 「大人の時間」、「2014年夏」、「ゴルゴン~Gorgon~」、「洗濯室」など多数の作品を演出。