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表現力を鍛える:リアルである事以上のリアリティとは。ブッフォンワークショップ

  • ケッアール ケッアール(0)

    カテゴリ:ワークショップ告知 返信(0) 閲覧(97) 2016/04/12 16:25

〜ブッフォン ワークショップvol.6 被差別者によるパロディ〜
「無理をしなくていいんだよ」「何かをしようとするのではなく、そこに自然に立っていればいいんだよ」、こう言われて、そうやっているのに、なぜかイマイチ上手くなれない。他のベテラン俳優さんを見ていて、魅了的だと思うけど、なぜか自分はそうなれない。
 それは、はっきり申し上げます。表現力の差です。ブッフォンという芸能は表現力を鍛えるのにはもってこいの芸能です。フィリップ・ゴーリエ演劇学校の最終コースでもあります。表現力を鍛えるためにも、ぜひ、ご参加ください。ベテランのリアリズム俳優の方が参加されて、その魅力を発見されています。新人や一般の方が参加されて、表現の可能性を広げ楽しまれています。ベテランや新人関係なく参加してくださればありがたいです。

ブッフォンについて
 ブッフォンという芸能は、ルコック演劇学校の授業でとりあげられ、その後ヨーロッパに広がり、ブッフォン専用の劇場もあるほどです。ルコック演劇学校で教師をしていたフィリップ・ゴーリエは自身の演劇学校では最終コースにブッフォンを学ぶようにしています。ここでは、フィリップ・ゴーリエ演劇学校でブッフォンを学んだ主宰者によるワークショップをします。

ブッフォンとはなんでしょうか。ブッフォンとは中世キリスト教社会において、悪魔の子として排除された人々、娼婦、身体障がい者、同性愛者、魔女(と見なされた人)、異教徒のことです。つまり、社会から排除された人々です。ブッフォンは自分たちを排除した価値観を冒涜したり、権力者たちのモノマネをすることで彼らを嘲笑い告発するのです。そのモノマネは、グロテスクで意地悪く激烈なパロディなのです。
クラウンとブッフォンはよく対比されます。クラウンが純朴な子供だとしたら、ブッフォンは頭のいい、意地悪な悪魔です。しかしブッフォンの表現にはユーモアがあり、権力者を告発し、「正しい」価値観を冒涜する喜びにあふれています。
このワークショップを通じて、告発し、冒涜する喜びを知ってほしいと思います。
 ブッフォンは上記の通り、社会から排除された最も苦労した人々が元になっています。こうなると、たいていの日本人は(アジア人かもしれませんが)、同情し、涙を誘う表現になります。ブッフォンは同情を拒否しています。強烈な文化の違いを体験出来るワークショップでもあります。
 身体の感受性、表現者としての批評精神、人間観察眼、想像力、他者の立場で感じること、繊細さ、ユーモア、美的感覚、観客の心をつかみ振り回す術、などなど、およそ表現者として必要なこと全てが問われます。登場人物の気持ちを理解し共感し、ある感受性で身体化すればいいという単純なものではありません
 俳優はもちろんんこと、芸人やパフォーマーの方にもオススメのワークショップです。

テーマ 〜ブッフォン vol.6 :被差別者の視点からのパロディ〜 
2016年
4月26日(火)18:00〜22:00まで (17時45分開場。18時開始)

4月27日(水)18:00〜22:00まで (17時45分開場。18時開始)

  場所:(両日とも)北新宿生涯学習館(学習室A)http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=647

参加人数10人程度まで。

料金: 2日通しで、3000円 (1日は2500円・・・2日通した方が意味がわかります)

内容 
 風刺やパロディーとして面白いのは、まず、対象がそれなりに「力のある人」や「社会的に力を持つ通念」であることが大切です。そして、ブッフォンとは世界で最も苦しんだ人々であり、その視点で「力のある人」を風刺するから面白いのです。なので、ブッフォンによるパフォーマンスは苦しんだ人の視点が必要になります。日常を生きていて、理不尽なことはたくさんあります。その経験が基本になりますが、同時に、もっと苦しんでいる人に想像力を広げることが必要になってきます。自分の感受性で役を演じることが多い俳優にとっては、他人の視点や感受性を体験出来るワークショップになると思います。

初日

身体の解放と他者とのコミュニケーション。二人組でからだを揺らし合う。自分の体のこわばり、身構えに気づき、他者にからだを委ねる感覚を感じる。
パロディの基本。ただ、漠然と相手の真似をしたり、動きを誇張するのではありません。相手の本質をついた表現をしますので、観察眼や想像力が必要になります。 
様々な「醜い」体になる。「醜い」体だからこそ、「正しい」体の人々に対する強烈な風刺になります。体を歪めることによって得られる感覚や表現を楽しんで欲しいと思います。
ブッフォンの存在。世界で最も苦しんだ人々、アウトカーストとしてのブッフォンの視点を体感します。
 二日目 (1日目の様子や参加者の個性に合わせて計画します) 

体揺らし。下半身中心。(身体的なワークショップなので、自由にしておく必要があります)また、単に体を歪めるだけではなく、歪んだ体ならではの表現を見つけて欲しいので、自由な体にしておきたいのです。
ブッフォンの表現とは。権力者や「正しい価値観」を告発する表現を様々に発表します。これには、その「正しい価値観」によって苦しんだ人々の存在が感じられなければなりません。どういったものが、苦しんだ人々の存在が感じられるのかは、実際に表現してみないとわかりません。たくさん試して、たくさん失敗をして多くのものを学べる場にしていきたいと思います。世界には色々な苦しんでいる人々がいます。より良いワークショップにするために、何か一つでも苦しんだ人々のことで、知っていることがあれば良いです。(あくまでも、パロディーなので、苦しみを涙や怒りで訴えるのとは違います)
準備していただくもの:膝をつく動作があるので、膝が弱い方は膝あてをご用意ください。また、大きめのスカート、ニット帽、フードつきのジャージ、伸縮性のある上下(長袖長ズボン・・腹や背中、腕、お尻などに詰め物をします)、詰め物(になりそうな服)、紐(詰め物を縛るため)をご用意ください。顔を汚したり、お歯黒を塗ったりします。化粧落としと歯ブラシは各自でご用意ください。顔を汚すドーランやお歯黒はこちらで用意いたします。その他ありましたら、連絡しますので、ご参加くださる場合は、前もって必ず連絡してください。

*申し込みの際、お名前、連絡先(メールアドレス[日中も連絡が取れるもの])、演劇経験者かどうかは必ずお知らせください。(経験者でなくても構いません。)なお、よろしければ、性別、年齢(20代など大体で構いません)も教えてくだされば、細かいワークショップの計画を立てるのに役に立ちます。

詳しくは
演劇企画「ある」ホームページ
http://engekikikaku-aru.jimdo.com
ワークショップ
http://engekikikaku-aru.jimdo.com/ワークショップ/
お問い合わせ
engekikikaku.aruアットマークgmail.com
(アットマークを@に変えてお願いします。)

主宰 堀益和枝

  • オーディション実施者は合格者になるべく早く契約書を提示し、正式な契約を結びましょう。双方が納得できる公平で健全な関係を築き、突然の参加キャンセルなどのトラブルを回避しましょう。
  • オーディション合格者はなるべく早く実施者から契約書を受け取り、よく読んだうえで正式な契約を結びましょう。想定外のチケット販売ノルマやグッズ買取の強要などから身を守りましょう。