cineman鈴木穣と、劇作家協会新人戯曲賞や「日本の劇」戯曲賞の受賞歴を持つ気鋭の劇作家、原田ゆう氏がコラボレーションします。
異なる独自のカラーを持つ二人の作家が、各々の持ち味を活かしつつ、今回、まったく同じセットを舞台として新作を書き下ろします。
それぞれに互いを意識しつつ、しかし互いに囚われない、自由で独自性のある創作へと挑み、その二作品を鈴木穣の演出で、2016年7月、同時上演します。
そんな誰も見たことのない、まさに今回ならではの次回公演の出演者を募集します。
きっと出演者にとっても、新鮮で刺激的な舞台となるはずです。
たくさんの方々との出会いをお待ちしています。
手のことが気になっています。
手がつく単語、慣用句は多く、例えば、手つき、手立て、手向け、手こずる、手遅れ、引く手数多、手持ち無沙汰、手当たり次第、手を染める、手も足もでない、手の施しようがないなど、とても用いられ方が多様です。
また、身体としての手の仕草や行為も、手をたたく、手を合わせる、髪をかきあげる、耳に手をあてる、鼻をほじる、手をつなぐなどやはりたくさんあります。
そうした手にまつわることから何かしらの想像をしながら、そこから強引にも僕が思春期の頃(主に80年代後半から90年代前半)に見聞きしていたトレンディドラマやJ−POPなどで育てられた叙情的な部分を絡めて、男女8人の恋愛劇を描けたらいいなと思っています。
たくさんの方との出会いを期待しております。どうぞよろしくお願いします。
原田ゆう
ゆうさんの戯曲には魔法が宿っています。
理屈と感性が整然と同居し、洒脱さがあり仕掛けがあり、それでいてシンプルさがあり、そのうえ、鈴木が大事にする人生がそこにはあります。どんな生き方してきたんでしょうか。同じ書き手としては、嫉妬を覚える人です。
それだけではなく、原田ゆうという人間自体には、器用さと不器用さがしれっと同居し、スマートさと泥臭さがない交ぜとなっており、可愛げと憎たらしさが混在し、色気と幼児性が入り乱れている始末です。何なんでしょう。はい、何だったら原田ゆうになりたいのです。
いやいや、云ってる場合じゃありません。今回の公演、作り手の自分にとってはゆうさんという試金石を得たわけです。負けてられません。必ずや、己の創作を次のステージへ発展させなくてはならないわけです。
鈴木穣(cineman)
公演概要
原田ゆう×cineman「タイトル未定」
2016年7月21日(木)-24日(日)
全8ステージ予定(各作品4ステージ)
脚本 原田ゆう・鈴木穣
演出 鈴木穣
@八幡山ワーサルシアター(京王線八幡山駅徒歩1分)
●2016年5月下旬より稽古開始(稽古はおもに世田谷区・文京区の施設。)
週2~3回よりスタート、公演1ヶ月前より週3~4回。公演1週間前より毎日終日。
平日はおもに18:00~22:00、土日は13:00~17:00の時間帯。
●チケットノルマ・バックについて
ノルマという形は設けませんが、相談のうえ、売上目標枚数(20~30枚)を設定させていただき、積極的に協力をお願いいたします。
目標枚数の超過1枚目よりバック(1,000円)します。
※公演終了後の精算となります。
募集概要
●16歳以上の男女(未成年者の場合は、あらかじめ保護者の同意を得てご応募ください。)
●過去に最低一度以上の舞台出演経験のある方。
※事務所所属者の方等、稽古中のNGについては応相談ですが、通し稽古に入ったらNG不可とさせていただきます。
オーディション概要
書類選考あり(応募された方全員に、12月8日(火)までに結果のご連絡いたします。)
書類選考後、実技選考。
●実技選考日時
①2015年12月19日(土)19:00~
②2015年12月20日(日)19:00~
③2015年12月21日(月)19:00~
(いずれかご都合のいい日程をお選びください。所要1時間程度を予定しています。また、どうしても都合の悪い場合はその旨ご連絡ください。別日を検討いたします。)
※実技選考通過者は別日に面談あり。
●会場 世田谷区内の公共施設(書類選考通過の方へ直接お知らせします。)
●参加費用 無料
●締切 2015年12月6日(日)中
ご応募について
●cinemanホームページhttp://www.geocities.jp/cinemanhp/の「お問い合わせ」より、メールにて受付いたします。
件名を「オーディション希望」とし、必ず3か月以内撮影の写真2枚(バストアップ&全身・携帯カメラ撮影可)を添付し、
①お名前、②生年月日・年齢、③身長、④住所、⑤電話番号、⑥携帯&パソコンアドレス、
⑦俳優としての経歴(劇団・事務所等、現在所属先のある方は明記)、
⑧応募動機、⑨ご覧になったことがある原田ゆう作品、あるいは鈴木穣作品(なくても可)、
⑩参加希望日程
以上、①~⑩を明記のうえご応募ください。
※上記必要事項に不備があった場合は応募受付を無効とさせていただきます。
劇作家プロフィール
原田ゆう
https://sites.google.com/site/haradyna20/
玉川大学芸術学科、日本大学芸術学部の大学院で演劇を専攻。
卒業後、APE、ニブロール、群々などコンテンポラリーダンスの舞台に出演。2008年よりイデビアン・クルーに参加。
並行して劇作活動も続け、『見上げる魚と目が合うか?』で第18回劇作家協会新人戯曲賞を受賞。
『君は即ち春を吸ひこんだのだ』が「日本の劇」戯曲賞2014最優秀賞を受賞。
鈴木穣(cineman主宰)
2002 年「cineman」を旗上げ。以降、2015年まですべての作品で脚本・演出を担う。
その他、J.CLIPプロデュース、テアトル・エコー、芝居舎「然~zen~」、外部ワークショップ公演等にて脚本・演出多数。
『にわか雨、ときたま雨宿り』で、「日本の劇」戯曲賞2011最優秀賞を受賞。
俳優としても、燐光群、ラフカット、東宝芸術座、近松賞受賞公演、劇団印象-indianelephant-、劇作家協会ドラマリーディング等に出演。