『持続性・再現性のある技術を獲得し、本番で発揮しよう』
◎基礎力の底上げを重要視したメニューを経て、朗読劇独自の脚本「言葉の楽譜」を使用し、実際の公演発表までを行う、朗読劇のスペシャルワークショップです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
当ワークショップはこんな方にオススメです
▶︎俳優の軸(基礎)を見つめ直したい
▶︎自分の本来の声・響きを知りたい
▶︎眠らせていた感覚を磨いてみたい
▶︎音楽的な朗読に触れてみたい
▶︎公演稽古同様の演出を受けてみたい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★主宰・高橋郁子よりメッセージ
idenshi195で行っているのは「朗読劇」ではありますが、舞台表現における基礎力を徹底的に重要視しています。
また、idenshi195では“言葉の楽譜”という独自の朗読脚本を元に、共演者と繋がることを大切にしています。
そして誰かの真似ではなく、「それっぽい声」でもなく、俳優自身の唯一無二の声で語ってもらうことで、多くの観客の心に訴えかけてきました。
その声をつくるのは身体です。
また、優れた俳優は言葉を持たずとも存在のみで物語を語る力があります。
そのことを、わたしはこれまでの出演者から学びました。
俳優の声や身体には無限の可能性が秘められています。
身体や呼吸と向き合い、声を磨き、持続性・再現性の高い技術を獲得する手立てを得る。
それを1日だけのWSで得ることは不可能です。
インスタントに得られるものは長い人生において定着することはありません。
WSに参加して、講師立ち合いのもとでできた表現は「できるようになった」とは言いません。
WSで得たものを、活かし、定着させるかは参加者自身のその後の行動が決めます。
idenshi195でできることは、確かな講師をお招きして「物理的」「身体的」にアプローチできる方法のシェアです。
2021年の朗読キネマ『船弁慶』に出演いただいた大塚明夫さんは、「役者とは生き方の選択である」と著書『声優魂』発刊の際のインタビューで答えています。
さて「生き方」はどこにあらわれるのでしょうか。
わたしは、その表現の場が舞台であれ映像であれ音声であれ「本番」にあらわれると思っています。
「100回の稽古より1回の本番」
芸事に携わる者ならば一度は聞いたことのある言葉だと思います。
それほどに観客を目の前にして表現することは、大きな経験になります。
感覚を磨きましょう、技術を積み上げましょう。
そうすれば、誰のものでもない「あなた自身」の次の目標が必ず見えてきます。
次の目標、それは未来のあなたの姿です。
イメージしてください、一歩も二歩も、それ以上先を歩くあなた自身を。
あなたの可能性をあなた自身が信じてください。
この機会に、本WSを利用して一歩を踏み出してみてください。
自分の声と身体と正面から向き合ってください。
そして持続性・再現性のある技術を獲得する手立てを掴んでください。
情熱を持った方々と、共に作品をつくりあげられることを楽しみにしています。
この12日間を通して、講師の皆さんと共にあなたの表現者としての可能性を拡げます。
idenshi195主宰 高橋郁子
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日程と内容】
〈事前オンライン講座〉
03月30日(土)19:00〜21:00
ハラスメント防止講座「風通しの良い稽古場のために」
担当:植松侑子
※アーカイブ視聴も可能ですが、オンタイムでの参加を推奨しています
※必ず視聴の上、第1行程にご参加ください
〈第1行程〉
04月06日〜06月01日の毎週土曜
13:30〜16:30=A組
18:30〜21:30=B組
※準備・片付けの時間を含みます
★冒頭に朗読の定点観測を行った後、ワークに移ります。
04月06日(土) 「求められる俳優の在り方」
担当:東野醒子/高橋郁子
04月13日(土)「自由を得、自分らしさを発見する」
担当:大塚みずえ
04月20日(土)「唯一無二の声を発見する」
担当:山下亜矢香
04月27日(土)「無音を語る呼吸を獲得する」
担当:Kou
05月04日(土)「唯一無二の声で奏でる」
担当:山下亜矢香
05月11日(土)「空間を支配する身体を知る」
担当:Kou
05月18日(土)「遊びと実験(講師と共に探究する)」
担当:Kou /山下亜矢香/高橋郁子
※合同ワークです
05月25日(土)「実際に1シーンを創る」
担当:高橋郁子
06月01日(土)「人間を想像/創造するとは」
担当:高橋郁子
【会場】
高円寺K’sスタジオ新館Aスタジオ
〒166‐0003 東京都杉並区高円寺南1-6-3 ISOビル4階
※東京メトロ丸の内線[東高円寺駅]徒歩1分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈第2行程〉
3日間で『朗読 原爆詩集』を実作し発表する
★テキスト『朗読 原爆詩集』を用い、3日間で本番までを行います。
原作:「原爆詩集」峠三吉
演出:高橋郁子
演出助手:平井友梨
06月07日(金)〜09日(日)
team朔=12:30〜16:00
team望=18:00〜21:30
※準備・片付けの時間を含みます
チーム編成は声質のバランスで判断するため、希望通りにはならない可能性があります。
06月07日(金)
12:30〜16:00=team朔 稽古
18:00〜21:30=team望 稽古
06月08日(土)
12:30〜16:00=team朔 稽古
18:00〜21:30=team望 稽古
06月09日(日) =合同ワーク&本番
12:00〜17:30 合同ワーク
18:00〜19:00 発表(有観客)
19:00〜21:00 フィードバック
※暫定スケジュールです。当日の進行により前後する場合があります。
【会場】
高円寺K’sスタジオ本館
〒166‐0003 東京都杉並区梅里1-22-22 パラシオン高円寺B1 -100号
※東京メトロ丸の内線[東高円寺駅]徒歩5分
【備考】
・発表は衣装着用
・チケットバック制での還元あり(500円/1枚目〜)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【定員】
A組 6名/B組 6名(計12名)
※定員になり次第〆切ます
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【講師紹介】
植松侑子(うえまつ ゆうこ)
合同会社Syuz’gen(しゅつげん)代表社員。
ダンスカンパニー制作、一般企業での勤務、海外放浪を経て、2008年からフェスティバル/トーキョー制作。2011年には制作統括を務め、「F/T公募プログラム」や「批評家inレジデンス」などの企画も担当。2012年からは1年間韓国・ソウルに留学。帰国後はフリーランスの制作としてさまざまな劇場・組織・劇団と協働。2015年6月~舞台芸術のアートマネジメント専門職に向けた人材育成と雇用環境整備のための中間支援組織「特定非営利活動法人Explat」理事長。
本WSではオンライン事前講座として「ハラスメント防止講座」を担当。
東野 醒子(とうや さめこ)
俳優。劇団「激弾BKYU」所属。
蜷川幸雄演出舞台『にごり江』(たけくらべの美登利役)で舞台デビュー。1985年に劇団を立ち上げ、小劇場を中心に活動を続けている。網膜色素変性症という進行性の視覚障害を発症してからは、「耳で観る世界~ドラマリーディング」と題した講演をライフワークとし、聴覚からの想像体験を提供している。idenshi195では2011年と2014年『潮騒の祈り』に出演。
本WSでは、表現におけるピラミッドメソッドと感覚の洗練をテーマに初回講師を担当。
大塚みずえ(おおつか みずえ)
声優・インプロバイザー。声優即興集団「ことだまーと」主宰。クレヨンしんちゃん(神田鳥忍役)あたしンち(ナスオ役)など。
インプロバイザーとしては第二世代と呼ばれ、1996年インプロと出会う。絹川友梨氏、今井純氏に師事。キースジョンストンワークショップにも参加。定期的にインプロショー出演。2009年よりファシリテーターとしても活動。現在、専門学校声優学科、声優養成所、会社の新人研修、一般の方向けコミュニケーションワークショップなど、年間250コマ以上のワークショップを受け持つ。自己表現の講演会なども精力的に行なっている。
本WSでは、共演者や観客と繋がるために必要な即興感覚を磨くワークを担当。
山下亜矢香(やました あやか)
俳優、声優。アーツビジョン所属。idenshi195サポートメンバー。
1999年、青二プロダクションより声優としてデビュー。俳優、声優としてアニメ、外画吹き替え、舞台に出演する傍ら、ボイスチューナーとしても活躍。これまでに学び培った発声・演技論から、俳優の声と身体を調整し演技に繋げる独自のメソッドを創作。俳優ひとりひとりに対し、きめ細やかなボイスチューニングを行うことから、これまでの出演者や、ワークショップ参加者から厚い信頼を得ている。
本WSでは言葉の楽譜を奏でるため、また声で映像をつくるために欠かせない、ボイス・ストレッチ及びボイス・チューニングを担当。
Kou(こう)
アーティストパフォーマンス研究所代表。心身芸術予防療法協会(PPTA代表)。
ダンサー/振付家として、アメリカ、ドイツ、フランスなど10か国14か所で活動後、アーティスト専門トレーナーになる。進化学・生物学・西洋医学 ・東洋医学といった幅広い観点から「ヒト」の本質を探究し培われた身体論は、アーティストのみならずアスリートなどからも支持を得ている。手段に囚われず、人生をかけて、アーティストのハイパフォーマンスを達成することが使命。
本WSでは語らずして語るための呼吸法、空間を支配するための身体トレーニングを担当。
高橋郁子(たかはし いくこ)
脚本家・朗読劇演出家。朗読劇ユニット idenshi195(イデンシイチキュウゴ)主宰
日本シナリオ作家協会、日本劇作家協会会員。2001年より朗読劇の作・演出、2007年よりアニメーションの脚本を手がける。2011年、独自の朗読脚本「言葉の楽譜」を元に、新しい朗読劇のスタイルを確立。俳優の生声と生身の存在感で、空間を物語の現場に変え、観客の脳に映像を映す「朗読キネマ」を上演し続けている。
2021年は、七海ひろき、山寺宏一、日髙のり子、水島裕らが出演したREADPIA朗読劇『風の聲 〜妖怪大戦争 外伝〜』にて脚本を、idenshi195朗読キネマでは、大塚明夫 出演『船弁慶』、有森也実 出演『潮騒の祈り』にて脚本・演出を手がける。
本WSの企画運営、ワークは実作(演出)と本稽古に備えたディスカッションを担当。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
《ゲスト出演》
村上ヨウ(むらかみ よう)
声優として役者の道に入り、以後舞台・映像・ナレーションなどジャンルを問わず活動。
小学校を回る公演授業や声優養成所の講師などを通じ、人の心に届く演技を追求する。
朗読では師匠でもある故・永井一郎氏の紡ぐ世界を目指し活動中。
コロナ禍に自己研鑽のため始めたYouTube「村上ヨウの朗読文庫」は間もなく登録者数10000人を超える。
idenshi195では2021年『船弁慶』にて大塚明夫氏と同じく平清盛役(The Trial Session版)を務め、2023年『やわらかな鎖』では春と秋に連続出演。
本WSでは、第1行程から参加者と共に歩み、The Trial Session『朗読 原爆詩集』に出演。
※第1行程はAB組いずれかの参加になります
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【費用】
〈一括払いの場合〉
合計:132,000円(税込)
内訳:11,000円×12回分
〈分割払いの場合〉
合計:140,800円(税込)
内訳:11,000円×12回分+事務手数料8,800円
・いずれもテキスト代を含みます
・事前振込
【参加資格】
・自分の心身の健康に責任が取れる18歳以上の俳優
(期間中、俳優として参加する意思があれば、声優・ナレーターの方もOK)
・自分の語りによって「観客の心を震わせるのだ」また「その表現を掴むのだ」等、表現者としての自覚及び明確な目的がある方
・事前講座を含めた全ての日程に〈必ず〉参加できる方
・上記3点を全て満たす方
※劇団・事務所に所属の方は、それぞれ事前に許可を取った上でお申し込みください。
【注意事項】
・第2行程のチームの割り振り(配役)は、声のバランスによって決定します。
・定点記録、広報用に写真・動画撮影をする場合があります。
・当日は講師以外に関係者が入室する場合があります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【その他詳細】
▽▽公式サイトをぜひご覧下さい▽▽
https://idenshi195.com/workshop01/2024spring/
【受付フォーム】
\\定員あり!お早めの申込みがオススメです!//
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfnxUQhzspLo3wAfNp5LgLP_pt9HKmhCtLoDPIG99XHs1RP_g/viewform
【ハラスメント防止のための取り組み】
idenshi195及び主宰・高橋郁子は、あらゆるハラスメントや差別を一切容認しません
現在、ハラスメントの定義・実例等を学び、防止策に努めています。
ワークショップにおいて、身体的・精神的苦痛を与えることはしません。
ワーク過程において、参加者の身体に触れる必要がある場合は、必ず同意をとった上で行います。
万一ハラスメントが発生した場合は、適切に対処します。
当日は、参加者の皆さんが安心して実践に取り組める環境づくりを心掛けます。
上記内容を講師陣とも共有の上、実施致します。
また本WSは事前講座として「ハラスメント防止講座」を設けます。