公式HPリンク:
https://theatreschola.jp/works/tragedy
■内容
〜コロスを通して自分より大きなものを表現する〜
−メロドラマWS(8/23・24)と同時受講を推奨−
「運命、あるいは神、あるいは宇宙」といったものを体感する機会は、科学技術の発展した現代社会では大きく減ってしまったように感じます。
ですが自然災害や生きている中での理不尽さを感じる時に我々は人の力ではどうにもならない強い力を意識するのではないでしょうか?
そういった大きなものと対峙する時、わたしたちも大きくあらねば対等ではいられません。
わたしたちの中でこれら大きなものと対等に向き合える大きさのもの、それはわたしたちの感情です。
わたしたちの感情は身体の大きさにとらわれず、大きさを自由に変えることができます。
メロドラマが「人の運命」なら、悲劇は「宇宙の運命」です。どちらも大きな感情を扱いますが、その力の働く向きが異なり、それぞれの特色をもっています。
悲劇は舞台のジャンルの中で最も大きいもののひとつですが、現代ではスタイルとして少々古いものとも言えます。
これは言い換えれば、リニューアルされる必要性・可能性を持っているとも言えるのです。
そこには取り組む意義が大いにあるのです。
悲劇では時として、超常的な現象を扱います。
古典では超常的な事柄を扱うのは演劇(預言者)であったり宗教でしたが、現代ではその役割を科学が担っています。
量子力学をはじめとし、わたしたちの世界にはまだまだ解明されていない謎が多くあります。科学の領域では多くの疑問が解明され、また新たな発見によって別の疑問が絶え間なく生まれているのです。
つまり悲劇と科学は「世界とは何か?」という疑問を解明しようとする役割において共通していると言えます。
かの世界一有名な科学者が言うように、神秘の解明は芸術と科学という実践的な領域に委ねられているのです。
“The most beautiful experience we can have is the mysterious — the fundamental emotion which stands at the cradle of true art and true science.”
-Albert Einstein
「神秘は私たちが経験しうるものの中で最も美しいー それは真の芸術と科学の出発点である原理的な感情である。」 -アルバート・アインシュタイン
悲劇の中で利用される作用(力とその向き)の基礎的な構成を学び、それを現代の演劇表現で利用できる能力を身につけます。悲劇の中では欠かすことのできないコーラスの技術についても扱っていきます。
そして悲劇のワークで、かつて演劇が担っていた「人間にとっての世界とは何か?」という疑問を通して、運命に抗おうとする人間の大きな感情を演じる技術を共に学んでいきましょう。
*同時開催されるメロドラマ(8/23・24)と一緒に受講いただくことを推奨します。
これらふたつを同時に受けていただくことで学びがより効率的になります。
同時受講いただくことで各WSから¥5,000引き(合計¥10,000 OFF、他割引併用可)となりますので、ぜひご検討ください
担当講師: 安本達也
開催日: 2023. 8/21・22
時間: 9:00〜16:00(休憩あり)
料金(税込): ¥25,000
■場所
iRego Garage
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目29−3
地図:https://goo.gl/maps/1KyHgD6eyk7pdx9o6
■講師について
安本達也
舞台芸術家。
大阪芸術大学出身。卒業後渡英、East15 Physical Theatreコース卒業。RADA Shakespeare Certificate取得。帰国後はInternational Centre for Theatre ArtsにてAssociate Director及びパフォーマーとして舞台作品を制作。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行う。Iran International Festival of University Theatreでのパフォーマンス「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、各国でワークショップを開く。Kaeja Elevations®認定講師。CI歴は10年以上。舞台作品は、パペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用いた型にはまらないものであることが多い。2023年度より現代アートとしての新しい舞台芸術の可能性を育むため、演劇の学校|シアタースコラを開校。同校の代表を務める。CIを起点としたパフォーマンスと教育を行う団体、ParaCollageを2023年に設立。
https://tatsuyayasumoto.net/about
■キャンセルポリシー
自己都合によるキャンセルの場合、以下の支払いが発生します。ご注意ください。
・開催1ヶ月前のキャンセルは無料
・開催2週間前のキャンセルは50%
・開催1週間前のキャンセルは全額
*コロナによるキャンセルの場合は、1週間前であってもご相談ください。
【ハラスメント防止のための取り組み】
ハラスメントは一般的には、人間関係の優位性や立場を背景に、適切な範囲を超えて、身体的、精神的な苦痛を与えることとされています。その行為が故意か過失かは問われません。
シアタースコラではハラスメントを「他者の心理的安心や身体的安全を害する言動や行動」と定義し、ワークを安心安全で健全に進行する為に、以下のことを大切に進めていきます。
・全員(講師を含む参加者)が相手に対して敬意を持ち、互いの人格を尊重する。対等な立場のコミュニケーションを心がけ人間関係からの切り離し(※1)などが起こらぬよう努めます。
・講師が提供するワークの参加に対して、参加者の自由意志を尊重し、自由な見学や退出を認めます。その際、理由の開示は強制しません。
・全員が身体的接触が必要なワークにおいて優越的な関係を背景とした必要以上の接触、または関係性を問わずプライベートゾーンへの接触は行わない。ただしワークの性質上において過失で触れる場合(※2)を除きます。
・身体的な攻撃(※3)や精神的な攻撃(※4)などの不適切な言動や行動においては、社会通念に照らし合わせ個別に話し合いをし、改善が見られない場合はその問題を起こしている者を除籍とします。この対応は学内全ての関係者(講師、生徒、運営者など)に適応します。この理由によるコース途中の除籍の場合、参加費の返還は行いません(※5)。
・信頼性の客観的な担保として参加者に許可を取った上で、ビデオまたは音声による記録を行います。
・参加者から上記内容や進行に関して意見がある場合は、たとえワーク中であったとしても主催者(安本達也・池田練悟)に伝えて頂ければ最重要問題として速やかに対応します。
直接または下記のメールアドレス宛に相談することが可能です。伝えやすいよう匿名での相談も可能です(※6)。
安本達也 callmetah@gmail.com
池田練悟 ikedarego@gmail.com
※1 仲間外れや無視、故意に情報を伝えないなど
※2 コンタクトインプロのワークで足が相手の臀部に触れた、目を閉じて動くワークにおいて手が相手の胸に触れてしまったなど
※3 客観的に見て明らかな故意の暴力、行為の強制、拘束などによる身体的な行動の制限など
※4 威圧的な態度、脅迫、名誉棄損、侮辱、許可のない秘密の開示、噂話、ひどい暴言、身体的特徴や性的志向及び性自認に対するからかいなど
※5 被害者が途中でやむなくコースへの参加を中止する場合、この限りではありません。
※6 コース参加時にオンラインでの相談フォームをお伝えします。