いつもお世話になっております。『本読み会』です。
(『本読み会』は、東京都を中心に活動を続ける戯曲の読書会です。戯曲をひとりで黙読するのではなく、大勢で声に出しながら読める場を作ろうと、2004年に設立されました。詳細はホームページ
https://honyomikai.net
をご覧ください。)
次回の開催情報をお知らせいたします。
※※※※※※※
日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ②第90回『本読み会/遠藤周作』
https://honyomikai.net/2022/10/21/90th-information/
〜『日本戯曲で触れる!キリスト教シリーズ』とは〜
キリスト教をテーマにしていたり、キリスト教を信仰する作家が書いていたりという日本の戯曲を、作家同士の繋がりも意識しながら読んでいこうという企画です。『本読み会』主宰の二人はキリスト教の信者でもなんでもなく、知識もないど素人。海外の戯曲はもちろんのこと、キリスト教は日本の戯曲にも多大な影響を与えているはず、いっちょ勉強してやろう、という好奇心から生まれたシリーズです。キリスト教に詳しい方がいましたら、ぜひお話を伺えればとも思っています。
■作家
遠藤周作
■作品
『黄金の国』
収録
「薔薇の館・黄金の国(1969年)」新潮社
「遠藤周作文学全集〈9〉戯曲」新潮社
「黄金の国・メナム河の日本人(1977年)(遠藤周作文庫ー戯曲・シナリオ集)」新潮社
■日時
2022年11月11日(金)17:30~21:30
■場所
都内・文京区周辺
※詳細は参加者に個別にご連絡差し上げます。
※新型コロナウィルス感染対策についてはコチラをご覧ください。
■参加費
お一人様500円
※学生の方は無料です!
■作品について
キリスト教と信仰をテーマに描いた日本の作家と言えば、まず最初に名前があがるのがこの方でしょう。戦後日本を代表する作家の一人である遠藤周作です。
遠藤周作と言えば、『海と毒薬』『沈黙』『深い河』などの小説で知られていますが、今回取り上げた『黄金の国』は、彼の処女戯曲で、小説『沈黙』の前日譚に当たる物語。江戸時代初期、キリシタンに対する激しい弾圧の中で信仰を試される人間たちの姿を描いているのは『沈黙』と共通しており、登場人物も一部重なる作品となっています。
人々の苦しみと祈りの前に神はなぜ“沈黙”するのか。
神は果たして存在するのか。
“黄金の国”ジパングにおけるキリスト教のあり方にも触れるこの作品は、今回のシリーズに相応しい一作とも言えるでしょう。『沈黙』を読んだ方もそうでない方も、ぜひ『本読み会』で遠藤周作の世界を楽しんでいってください。
■おねがい
『本読み会』は、皆様と戯曲の出会いを大切に考えております。図書館やインターネット等を利用し、戯曲はご自身で入手していただければ幸いです。(当ホームページの「戯曲の探し方」ページもご参照下さい。)
ですが、なかなか手に入りづらい戯曲が多いことも事実です。どうしても手に入らない場合、お早めにご連絡いただければ、当日テキストのコピーをご用意いたします(実費のご負担をいただきます)。
作品を事前に読んでくるかどうかは、参加者の皆様にお任せいたします。事前に一度目を通しておくと、物語の流れや構造を落ち着いて味わうことができます。読まずに参加した場合は、まるでお芝居を観ているかのように、物語の展開をハラハラドキドキ楽しむことができます。ご自由にお楽しみください。
■定員について
参加者一人ひとりがしっかりとセリフを読めるよう、毎回定員を設定しております。(定員数は戯曲によって変動いたします。)
申し込み多数の場合には、見学でのご参加をご案内させていただきます。
皆様のご参加をお待ちしております!
※※※※※※※
■参加申し込み/お問い合わせ
『本読み会』
ホームページ
https://honyomikai.net
メールアドレス
info@honyomikai.net
■『本読み会』について
『本読み会』は、約2ヶ月に一度のペースで開催されており、毎回参加者を一般から広く募っています。
(定期的なご参加を希望される方には、開催情報をお知らせするメールマガジンへのご登録をお勧めしています。)
また、講師を招いてのワークショップや講演会などの企画、有志による上演活動なども行って参りました。
『本読み会』は、「戯曲を声に出して読む」といういたってシンプルな、しかし本質的な演劇・文化活動を行っています。
しかし全く堅苦しい会ではありませんので、どうぞお気軽にご参加下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。
それでは。
『本読み会』
大野遙
【ハラスメント防止のための取り組み】
ハラスメント対策
『本読み会』は毎回開催のたびに広く一般から参加者を募っております。継続して参加してくださっている常連の方はいますが、会に所属するとか、参加が強制であるとか、そういった閉鎖的なタイプのコミュニティではありません。
主催と参加者の間にも、なんら上下関係のようなものはなく、本読みの際にもダメ出しのようなことは行いません。純粋な“読書会”としてお考えいただければと思います。
ちなみに『本読み会』の主催二人は、一人は大学で演劇教育に携わる教員、もう一人は臨床心理士です。どちらもハラスメントは専門領域であり、防止に対する意識、常識的感覚は、他団体に劣らず持ち合わせていると自負しております。安心してご参加いただければと思います。