最新の観てきた!クチコミ一覧

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ウェンディ&ピーターパン

ウェンディ&ピーターパン

Bunkamura

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2021/08/13 (金) ~ 2021/09/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

物語は四姉弟の末の弟、トムの死から始まる。その夜、ピーターパンが窓から現れてトムを連れて行くのを目撃したウェンディ。その後一年経っても家は夫婦喧嘩が絶えず、暗く落ち込んだままの日々。トムの死が受け入れられないウェンディと弟達は再度やって来たピーターパンに連れられてネバーランドへと飛んで行く。

Hey! Say! JUMPの中島裕翔(ゆうと)氏がピーターパン役。長身で手足が長く華があり格好良い。ダンスも見事、ルックスも癖が無く、いろんな役を演れそうなので今後舞台で活躍すること請け合い。ウェンディ役、黒木華さんは生で芝居が観れるだけで有り難い存在に。タイガー・リリー役はTOHOシネマズの女神、山崎紘菜(ひろな)さん。初舞台(朗読劇は有り)なのに出た瞬間から場の空気が変わるような存在感、絵になる。トム役下川恭平氏はダンス大会で優勝する程の腕前で、ラストに物凄い見せ場がある。会場の心を鷲掴みにする富田望生(みう)さんはティンク(ティンカーベル)役。「私がモテてどうすんだ」の主人公(激ヤセ前)だった。矢鱈ベテランの風格で客を弄る余裕、「ソロモンの偽証」を始め、自分がかなり観ていたことに後から気付いた。父親とフック船長の二役を演じるのは堤真一氏。同一人物と気付かない程に演じ分けていた、流石。母親役石田ひかりさんの出番が殆どないのも吃驚。

ワイヤーの技術が高いのか、出演者が簡単な装着で次々と宙を舞っていくのは圧巻。腰が痛くならないのか?昔はちょっと飛ぶだけで驚いたものだが、今では香港映画並に誰でもホイホイ飛び回る。哀しげなテーマ音楽が凄く良い。

ネタバレBOX

ピーターパンは死んだ子供を連れて行き、夜空の星にしている。星は母親の涙で濡れて光っている。残された家族全員がいつの日か幸せを感じることが出来るようになれば、星はネバーランドに流れ落ち子供はロストボーイズ(迷子達)として再臨する。

フック船長は老い(時間)を怖れ、“永遠の子供”であるピーターパンに憎悪と憧れを抱く。何度も殺そうとするが果たせない。もう一人の自分として(自分の中の葛藤として)表現しているのか。

何か物語のオリジナルとアレンジの部分が中途半端、振り切れていない。演出もテンポが悪くイマイチ。海賊船の造形はカッコイイのだが、小さ過ぎて最終決戦の見せ場には成り得ない。狭いスペースでちょこちょこチャンバラしているだけ。冒頭の部屋での海賊ごっこの方が壮大だった。「るつぼ」の演出は好きだったのだが···。
黒木華さんはちょっとミスキャストか(大ファンだが)。ふっくらとし過ぎでおませな少女ヒロインの感じが出ない。
瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった

瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった

おぼんろ

Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)

2021/08/12 (木) ~ 2021/08/17 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「いいね」チケットでお席は2階のO列でした。今まで見たおぼんろは劇場全体を使って座布団席の観客の間も縦横無尽に駆け回るスタイルだったので、それができないのは寂しくもありましたが、2階席から見ると言うのは新鮮でした。1階の前の方からでは気付けなかったこともありましたし、全体の照明もそれは美しかったです。
自由席でチケットも安かった時は、早くから並んで今日はどこから見ようかなと考えるのも楽しかったので、今回は指定席が選べるとはいえ、チケットが高くなったのでそうそう何回も見られないのが残念です。

アニー【4月25日(日)以降の東京・新国立劇場公演中止/松本公演中止】

アニー【4月25日(日)以降の東京・新国立劇場公演中止/松本公演中止】

日本テレビ

東急シアターオーブ(東京都)

2021/08/14 (土) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/08/14 (土)

東急シアターオーブにてミュージカル『アニー 2021』を観劇。
毎年当たり前のように開催され、恒例行事のように現地で観劇してきた大好きなミュージカル作品。昨年初めて開催中止となり、今春も開幕初日で打ち切りとなっていただけに、今回東急シアターオーブという初めての会場に「Overture」が流れ、幕が上がり、孤児達のシーンを観ただけで、これまでにも増して深い感動を覚えました。ようやく出会えた2020年選抜のアニー達。いやー、本当に良かった。それだけで★5つを付けたいくらいです。
山田和也氏の演出になってから、ミュージカルナンバーの詞が変化しただけでなく、全体的に内容が凝縮され、コミカルに描くシーンも増えるなどだいぶ変化したなと感じていましたが、コロナ禍の中の公演となる2021年版は途中休憩なしの1幕超凝縮版。オーケストラの生演奏やダンスキッズの登場もなく、スピーディーに突き抜けるような構成でした。
このような構成の場合、本来であれば若干物足りなさを感じるような気もしますが、そこはさすがのアニー。キャスト一人一人の演技力の高さや目まぐるしく変わる舞台セットに圧倒され、非常に内容の濃い素晴らしい時間を提供していただいたと感じました。当然寂しさはあるものの、新しい様式のアニーもこれはこれで特別感があって良き。また、パンフレットも当初のスケジュールから変更が生じたこともあり、幻の春公演?の舞台スナップが加えられた特別仕様になっており、新たな喜びがありました。
そして久しぶりに味わったステージと客席が一体となるカーテンコールの感動。涙腺崩壊が止まらず、周りのお客さんもいつもにも増して涙を流しながら拍手している方が多いように感じました。何せ2年分の想いが詰まったアニーですから、歴代の中でも特に印象深い公演になったのではないかと思います。これだけ多くの観衆に感動を与えることが出来る演劇はやはりなくてはならない存在だと改めて感じます。先が見えないコロナ問題も、この作品と同じように「♪朝がくれば いいことがある あしたは幸せ」と信じて前向きに生きていきたい。1日も早い終息を願いたいです。

丘の上、ねむのき産婦人科

丘の上、ねむのき産婦人科

DULL-COLORED POP

ザ・スズナリ(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/08/14 (土) 13:00

Aキャストを観劇。
男性、女性の両面からの思いを想像しながらの観劇を楽しめた。
冨永さんの場面ごとの差が良かった。
男女を入れ替えたBキャストも観てみたくなる。

げんせんじゃ~!

げんせんじゃ~!

東京印

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/08/12 (木) 19:00

大胆すぎるというか、ゆるすぎるボケの連続を堪能。客席にかつての「ドリフの大爆笑」を彷彿させる笑い方をする人(おばちゃん?)がいて、会場が盛り上がりました。

かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

新しくなった2ndで初めての観劇
お洒落で新しいから清潔感もあり、
何よりどこからでも舞台が観やすそう!

シチュエーションといい、
スピーディーでテンポのいい会話といい、
次々と巻き起こる怒涛の展開といい、
個性的な役者さんの演技力といい、
スペシャルゲストの壱劇屋 大熊さんの
反則ギリギリのヌケ感といい、
ちょっとした伏線の回収などの演出といい、
劇場の心地よさ観やすさといい、

全てが抜群のバランスのお芝居でした。
サイコーに面白かった^_^

2時間半があっという間に思える作品
いっぱい笑いました^_^

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

最終日の8月14日は、劇場5階で上映の、スロヴェニア国立人形劇場のトップ演出家であるマティヤ・ソルツェのソロ公演『ちいさな夜話』を見た。偏屈な作家が観客からアイデアをもらいながら物語を書こうとするが…という約40分の演目で、人形の操演も素晴らしいのだが、登場する生き物の造形なども、日本でのそれとかなり印象が異なっており、それ故にこちらの想定外の動きをするのがまた可笑しい。

帰宅してから配信で見た、本日の国内劇団による演目は、日本伝統芸能を守る会による『太神楽曲芸』、信州松本を拠点にひとり人形芝居を上演する人形芝居燕屋の肩掛け人形芝居『ねずみのすもう』、シアタークラウンジャパンのメンバーでもあるClown Troupeの『椅子』と『蚊ノン』、KALAMAWAIOLI appearing工場による人形を交えた踊り/殺陣/歌の『Souls of the Soul』。これまで見た日も含め、連日の演目には自分の好みから外れるものもあるが、その日の演目に☆5つに値するものがあれば、個別ではなく「A-hoj!」というイベントへの評価として☆を付けさせてもらった。プーク人形劇場をはじめ、関係者の皆さん、お疲れさまでした。

「さらしもの」

「さらしもの」

拙者も生搾り

中野シアターかざあな(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かったです。わたし的には passionとsisterが好みです。

かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かった☆シチュエーションコメディはハマれば良いけど逆やと苦痛の時間が続くリスクが伴うんやけど全く心配無かったです♪二時間半の長丁場を乗り切る演出が素晴らしく「ドラマ風(短編集風) 」に展開するプロットが秀逸でした☆「お笑い」だけじゃなく「青春」を描いてるので清々しい余韻が心地良かったです♪【めぞん一刻】を見てるかのような魅力的な住人による共同生活はず~っと見続けていたいんでドラマ版があるのも納得しました☆また大阪での公演が実現する日を楽しみにしております\(^o^)/

段差インザダーク

段差インザダーク

コメディアス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白かった。この設定で最後までもつのって、いやいや笑った。アクシデントありで、ヒヤヒヤも相まって目が離せない。演者も観客もみんな1つになってたわ〜 次回作も楽しみです。

「ホクロ・ソーセーヂ」「ヂオロオグ・プランタニエ」

「ホクロ・ソーセーヂ」「ヂオロオグ・プランタニエ」

劇団東京乾電池

アトリエ乾電池(東京都)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタばれ

ネタバレBOX

劇団東京乾電池・二本立て公演
別役実『ホクロ・ソーセーチ”』
岸田國士『ヂアロオグ・プランタニエ』を観劇。

演出家・柄本明は好んで主人公不在の『ゴドー待ちながら』のような芝居をいつも作っているようだ。そういえば全盛期の東京乾電池のナンセンス芝居はここから来ていたのか?と改めて知った次第だ。
主人公が登場しそうで出てこないながら、周りが右往左往する様をコメディーにはせずシリアスに捉えるのが今の東京乾電池なのだろう。ただ原点は変わっていないようだ。
昔の劇作家の戯曲を作るというのは時代に即していない部分が多分に見えてきて『何故今やるの?』と疑問が出てくるのだが、そこを見透かして柄本明は作っているのがよく分かる。
一切登場しないゴドーらしき人物は途中でどうでもよくなってくるものだが、今作は気になってしょうがないのである。
もし観劇中にその一瞬に行きつければ現在の劇団東京乾電池の面白さを会得するのであろう。
待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

芝居処 華ヨタ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

始まりの演出が良かったので気持ちがが高まります^_^
最初はどんな展開になるのかと思って観てましたが?
電柱から見えるそれぞれの人生!
思っていたより大作ではありませんか!
ストーリーも人間性が垣間見える不思議な話。
展開が最後まで読めなかった。
発想力がぶっ飛んでいて面白分かった^^;
役者さんの熱量が凄かったから最後まで惹き込まれました。
ちょっと長いかなぁ^^;
休憩なしの2時間ぐらいに
まとめた方がもっと楽しめると思います

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

伝統芸能をこととする荒馬座 (追記後送)

ネタバレBOX


 板橋に本拠を構えるグループ、創立55周年を迎えた老舗である。篠笛、大和太鼓、鉦、小締め太鼓。鉦の形状は円周に垂直に縁を付けた形で左手親指と小指で楽器を支え持ち他の3本の指で底部を押さえて響きを抑制、開放して響かせるという打ち方をする。無論縁を叩いても良い。曲想に合わせて演奏される。叩く器具は撥である。次に演じられたのは獅子舞。楽器は輪太鼓。締め太鼓、篠笛。これほど上手い獅子舞を観たのは初めてである。下半身が安定して居る為、動きに切れがあり決めるべき所で的確に決まる。而も演者は柔軟な身体をしているから腰から上を捩じるようにして獅子頭を支えたり開脚場面も見事に決める。耳、尾を動かしたりもする。子守歌が篠笛で奏されると眠りに就くがその際の呼吸の様子・体全体の脈動迄も微妙な動きで表現する。更に鬣の動きまで見事に再現、目覚める際には頭の角度を上手く用いて動くようには創られていない目の表情まで表してみせた。御見事! 
 
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ジュンマキ堂 2021.8.13 12時 チンドンミュージックショー

ネタバレBOX


 用いる楽器はエレキのベースギター、トランペット、アコーデオン、チンドン、洋太鼓のように見えるが和太鼓のゴロス、ゴロスの右上の縁には小型シンバル。チンドンとはチンドン屋さんの先頭に立って練り歩く楽器で楽器の上部には傘などが取り付けられていることが多い。チンドン屋さんというのは、かつて広告等をチンドンに取り付けて街角を練り歩き地元のパチンコ屋、スーパー等の宣伝をしていた職業に就いていた人々だ。メインの楽器はチンドンとゴロス2つの打楽器である。チンドンは肩に担いで演者に対して直角に張り出した木枠の上部の右側にチンと鳴る鉦、左側に小さな和太鼓、横木を上下枠の中程に渡しその下に和太鼓の中位の太鼓を取り付けた楽器で、この楽器の奏でるチン・ドンという音からこの名が付いた。本日の演奏曲名を演奏順に記しておくと、スワニー、ラックカラーチャ、千鳥、オソレミヨ、藁の中の七面鳥、美しき天然(この曲は日本最古のワルツと謂われ、どこか哀愁を帯びた名曲である)、ヘイヘイボギー、セントトーマス、アンコールで演奏されたのは四丁目(しちょうめ)の9曲。中にはジャズのノリを感じさせるアレンジもあり、この鬱屈の時代をも吹き飛ばすほどの活力を与えてくれるほど賑やかで楽しい。
【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

3日目の8月13日は、劇場5階で上映される、チェコのドラク劇場『ジョルジュ・メリエス氏の最後のトリック』を予約。午前中は用事があってライブ配信を見られなかったので、帰宅してからアーカイブで確認することに。メリエスはもちろん、映画黎明期において様々なトリックや技法を用いて活躍したあのメリエス。ドラク劇場は、人形に拘らない「モノ」を登場させる、オブジェクトシアターと呼ばれた動きをいち早く取り入れた劇団なんだそうで、確かに自分の持っていたイメージだと、これは人形劇なんだろうかとも思ってしまう舞台だが、素晴らしいイマジネーションに溢れた50分。

帰宅してから見た、本日の国内劇団による演目は、名古屋在住の道化師チーム、ラストラーダカンパニーの『La Strada』。都内で活動する音楽集団、ジュンマキ堂とニュー・パラダイス・チンドンの『チンドン・ミュージック・ショー』。これは『ジョルジュ・メリエス~』の入場開始まで1Fロビーのモニターで見ていたが、とても楽しく、生で観たかった。今年で創立55周年を迎えるという板橋の民族歌舞団荒馬座『囃し囃され芸能ひろば』。マリオネットを加えたジャグバンド『The Worthless』。国立市を拠点に活動する人形遣い・黒谷都による、genre:Grayの『顔のモノ語り ~10年目の夏~』。この人は90年代に、今日映像を見たドラク劇場の演出家ヨゼフ・クロフタや美術家ペトル・マターセクに学んだのだそう。

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

【会場が変更になります8.7】A-hoj!2021

プーク人形劇場

プーク人形劇場(東京都)

2021/08/10 (火) ~ 2021/08/14 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

都から発出された日本百貨店協会への「感染防止対策の更なる徹底」要請の影響で、開催3日前に当初予定されていた新宿高島屋横での上演を断念。日程を1日減らしてプーク人形劇場での開催に変更し、タイムテーブルも全て組み直すという、関係者の御苦労たるや察するに余り有る。いくつか入れていた演目の予約もキャンセルになってしまい、当初予定していた時間と合わなくなってしまったことから、配信ライブで鑑賞することに。初日は見逃したので2日目の8月12日。

まず、日本でのアーティストビザを取得しているアメリカ人による、ヨーロッパゆかりの古楽器にオリジナル楽器を織りまぜた大道芸『グレゴの音楽一座』。京都の人形劇団『糸あやつり人形劇団みのむし』は「岩見重太郎・狒々退治の段」。ダイジェスト版だったが、これはなかなか楽しい。八王子の人形劇団『八王子車人形西川古柳座』は、「二人三番叟」「日高川」「東海道中膝栗毛」から1シーンずつと「洋舞」。最後の『PESTRICA』はリングを使った変則のジャグリングで、錯覚を利用しているのだろうけど、何をどうやったらこういうことが出来るのか、くり返して見てもさっぱり分からない凄い芸だった。

待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

待って、待ってる、待って、待ってた、待って、待たない。【大阪公演】

芝居処 華ヨタ

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

最近はコロナでも皆で頑張って生きようといったメッセージが多いなか、ちょっと違ったメッセージ性を受けた。各人一人一人の責任?各々の考えを持って(己の判断で)生きろと感じたのは私だけ…。明けない闇はないといったところも。自分の現状を見つめ直す良い機会となった。

『アルカディア』

『アルカディア』

KAIKA

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

違った時代をシンクロし、私の回転の遅い頭脳ではついて行くのに集中。ランタイムも長く、終わった頃にはヘトヘトだったけど、とても良い疲れでした。大道具、小道具も素晴らしく、台詞もよく覚えているなと感心。一番は阿僧祗さんの演技だけでないオーラが印象的。雨☔さえなければ…。

瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった

瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった

おぼんろ

Mixalive TOKYO・Theater Mixa(東京都)

2021/08/12 (木) ~ 2021/08/17 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

こんなに遠くからおぼんろを観たのは初めて・・・♪
復活ネタもあり、めっちゃ楽しめました♪

げんせんじゃ~!

げんせんじゃ~!

東京印

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

♬げんせんじゃー…思わず口ずさんでしまうノリのいいメロディ。
舞台は或る温泉街、百年続く老舗旅館「宝や」…スローガンは「愛と情熱の宝や旅館」。この旅館の従業員の休憩室兼事務所がセットとして組まれているが、それは実に見事であった。また、登場するキャスト以外の案内スタッフも揃いの法被で会場全体を旅館に見立てようと雰囲気作りに努めていた。この団体のスタッフワークは良いなぁ。

物語は、その旅館が不況のあおりを受けて客足が途絶え経営難に陥っていた。これを打開すべくある行動を画策するが…。まさしくコロナ禍を地で行くような話。「ご当地ヒーローを作りこの旅館を盛り上げよう!!」…問題山積みの老舗旅館従業員たちがゲンセンジャーに変身&温泉の源泉を守る、は智恵と勇気(心が折れない)が求められる今にピッタリの好公演。

キャストにイケメンが揃っていることもあり、前方列は大多数が女性客だ。公演は観客の協力によって成り立つ場面もあり、さすがにファンは心得ている(感心)。音楽もノリノリであるが、劇中シーンに応じて三味線やギターといった和洋の楽器を使い分け、観せ聴かせる魅力を十分に引き出す演出の上手さ。
少し緩いようにも感じたが、1時間50分の公演を観(魅)せてしまう独特な世界観、雰囲気があった。

ネタバレBOX

経営危機を乗り越えるべくある秘策を考えていた...それは温泉街の最大イベントのパフォーマンス大会で優勝し、それを目玉として集客しようというもの。その出し物が”戦隊もの”である。そのため東京からアクションスターを招聘するということであったが、同姓同名の大部屋アクションスター(自称)の「フジオカ ヒロシ」であった。このいい加減な設定は笑いネタであるが、少しくどく感じられたのが残念。
一方、旅館で働くジュンは耳が聞えないため話もできない。このジュンの健気な仕草と優しい心が観客の胸を打つ。どうして耳が聞こえなくなったのか、その生い立ちが兄のマサルによって語られる。旅館の窮状と重ね合わせるかのように、現状を受け入れている。聞こえないのは当たり前のことになっている。それでも生きていくことの大切さを淡々と話す。この感動的なシーンと先のアクションの笑いネタを峻別し場面ごとのメリハリが効く。だから観(魅)せるシーンの余韻が強調される。

笑いネタは、楽しませるサービスとして盛り込みつつ、物語の本筋を大切にした公演。ラストは戦隊ものらしく、色鮮やかな衣装を着て踊るパフォーマンスであるが、ここでも遊びというサービス精神を発揮する。
ちなみに優勝出来たか否かは明らかにせず、単純に予定調和にしない。ただ子供に受けたようで予約電話が入る。だけど経営難と言いつつも、新たに従業員を採用するとはなぁ。

公演全体を通じて温かい雰囲気、そして観客を楽しませようとするサービス精神が感じられ、最後まで観させる独特な世界観を持っていた(一方、緩い展開でもあるが)。
次回公演も楽しみにしております。

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