ナマリの銅像
劇団身体ゲンゴロウ
新宿スターフィールド(東京都)
2024/03/27 (水) ~ 2024/03/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/03/27 (水) 19:00
重い年貢にあえぐ農民の不満のはけ口としてのパチンコ屋での煽り放送を担当していたバイトの若者を天草四郎とすることで、彼の言葉が神の言葉として受け入れられる過程を描き、島原の乱の裏側に迫った意欲作。
着想の巧みさが物語の展開と見事にマッチし、そこにパチンコ屋で落ちている玉を拾って聖像を造る孤児を絡ませて、息詰まる舞台を創り上げていた。
もう、どうにもトまらないっ!!
海ねこ症候群
シアター711(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
ゴースト&レディ
劇団四季
JR東日本四季劇場[秋](東京都)
2024/05/06 (月) ~ 2024/11/11 (月)上演中
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
小泉瑠美さん出演。
オメガ東京は荻窪の住宅地にある地下の小劇場。見やすくて好きなところです。上演中に客席パイプ椅子の音がギシギシ聞こえますが、それも味だと思うようにしています。
演目はコメディで、死期の迫る老女の「徳大寺」家が貧乏神にとりつかれるお話。公式には「裕福な家族が貧乏神と過ごすワンナイトカーニバル」と。全員が個性的でおもしろい人ばかりです。
ちなみに「徳大寺=とくだいじ」の漢字はどこにも書いてないので不明だったのですが、いろいろ探したところ柊木みずほさんのSNSで「徳大寺美咲」と書かれていたのを見つけた次第です。
うみぐちうみ さんはプロフィールに「20代から乳母・老巫女と、老け役の怪演で評価を得る」とあります。「菅生ゼミ休講のお知らせ」や天才劇団バカバッカさんの舞台で何度も拝見していますが、ご自身もおっしゃっている「おばちゃん」役がお見事です。ときにものすごい表情をしたり、巧みに演じられています。
小泉さんの舞台出演は一昨年の朗読劇「たすき」以来、演劇としては8年前の「口紅」以来です。ブランクはまったく感じさせません。特徴的な低いお声で、イメージ通りの強い女性を演じられました。
終演後にフリーの面会があり、小泉さんとお話させていただくことができました。久しぶりの舞台であったけれども厳しい稽古のおかげで感覚が戻ってしっかりできた、というようなお話をうかがえました。2012年の「ファミリー・ウォーズ」のお話をするとすぐに「赤城美香!」と役名を言ってくださったり、昔からのファンとしてはとても嬉しい時間でした。
余談ですが、自分は小泉さんのアイドル時代にあった握手会などのイベントに参加したことがありません。アイドリング!!!卒業後の2011年舞台「銀座の恋人たち」で面会させていただいたとき、小泉さんから握手の手を差し伸べてくださり、感動したことを覚えています。今回も同様に差し伸べてくださり、13年ぶりの握手に感激しました。
思えばコロナ禍になってから、役者さんと握手すること自体がずっと無かったなあ、と。そういう意味でも感慨深かったです。
なかなか失われない30年
Aga-risk Entertainment
新宿シアタートップス(東京都)
2024/04/27 (土) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。4つの時代が重なった時間SFコメディ。風呂敷の畳み方の肝となったアレは、あの時間SF舞台のリスペクトなんかな。めちゃくちゃ粋だった。
『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金) 19:00
『想い出せない…』を観た。静かな演劇だが、起伏はある。(3分押し)72分。
1994年に緑魔子を迎えて書き下ろした作品。「芸能人」の由子(兵藤久美)と古株マネージャーの安井(大竹直)と若い付け人の貴和子(南風盛もえ)が列車で旅する間のさまざまな会話。由子の芸能人というキャラクターのせいもあって、会話の起伏は『阿房列車』より大きいが、エンディングの美しさはまた一味ある。
『阿房列車』『思い出せない夢のいくつか』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/15 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/09 (木) 19:00
『阿房列車』を観た。何も起こらない静かな演劇の典型と言おうか。(3分押し)66分。
内田百閒の紀行文をベースに、平田オリザが1991年に書き下ろし、何度か上演されていた戯曲。旅に出た夫婦が列車で出会う若い女性と、とりとももない会話を続ける。夢を見たかのようなエンディングが美しい。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
もう、どうにもトまらないっ!!
海ねこ症候群
シアター711(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金)
母の日が近いことから、「母」というものを考えた。
確かに幼いころお稽古事を始めるのには母の意見が一番重要になっていたと思う。
そんなことよりなにより、なんか女12人集まるとスゲエ!ってなった。
客席も含めて。若さも感じたし、これからが楽しみな劇団です。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/03 (金)
ネタバレ2回目
これすごく嬉しい企画(笑)
また違ったところに目が心が動くのも面白いな。
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/02 (木)
繰り返しの美学?いや、ネタバレの美学ね!!
いやぁスピード感もあり既視感も重なりスゴイと思いました。
貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
以下の説明で分からない具体的な答えは、この作品を観て確かめて頂きたい。お勧めの完成度の高い作品である。公演は11日が楽。
『雲を掴む』東京公演
渡辺源四郎商店
ザ・スズナリ(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
キャストを見ると、燐光群と花組芝居の混成チームというちょっと意外な劇団の組合わせである。劇場の席ビラもないので、知り合いで作ったのか、その辺の小劇場独特の座組はよくわからない。チラシ宣伝ビラを見ても、なんの話しか解らなかったが、始まってみるとベテラン起用の意味はよくわかった。
話は、第二次大戦前夜にドイツとイギリスを平和的につなごうとした英独米のグループがいて、当時の国王も噛んでいる。その国王はアメリカ人のシンプソン夫人との王冠を捨てた恋で知られた事件の当事者で、結局英独協調はものにならず二次大戦につながっていく。舞台はその歴史的経緯を国王と、シンプソン夫人を軸に当時の首相、後継の国王、さらにはヒットラーも出てきて、近代史のおさらいみたいになっていく。
この実話は既に虚実取り混ぜ膨大な数の本も出ているが、舞台はとにかく複雑な現代史の一コマをまとめているだけで、格別の新説もない。個人的に気に入っている同じ背景を扱ったカズオ・イシグロの「日の名残り」のように一つの事件とか場所に焦点を合わせてドラマにしているわけでもないので、作品意図がつかめず、焦れてくる。時に思わせぶりなところもあるが、そこだけの展開である。これは平田オリザ派の悪い癖で、仲間だけは目配せして解っているつもりでも観客には伝わらない。せめて国王やシンプソン夫人、閣僚などはそれなりの重みが必要とかり出されたのが、両劇団のベテラン起用だと納得した。それにしても、男性役はヒトラーを除き、全員白のタキシードだが、対するシンプソン夫人は、ガラも芝居も衣装も、もっとキャラが強く出ていなければこの話は面白くもなんともない。ただの特権階級情話である。タイトル通り、雲を掴むような芝居だった。1時間37分。
いつか、ある夜。ノクターン。
演劇ユニット41×46
劇場HOPE(東京都)
2024/05/10 (金) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
短編3作
・『フレンチとマニュアル』作:中川 浩六(三等フランソワーズ)
婚活で高級レストランに来た二人のあるある話。まあまあ笑えるのだけれど、ちょっと冗長で話の膨らみに欠けていた。ピアノの調律師とした設定をもう少し生かしてほしい。まあしかし、こういう特殊設定を追いすぎると作り物臭くなるので難しい。☆3
・『Fly Me To The Moon』作:館 宗武(演劇ユニット41×46)
アラサー?の女性バーテンダーの店にやって来た同年齢の女性会社員が恋の悩みを相談するという話。しっかりバーの道具を揃えてシェーカーを振るのは気分が出るのだが準備に時間がかかりすぎ。これも前の作品と同様に長さの割に話が膨らまない。こういう芸風の劇団なのかも。☆3
・『夜をほどく』作:畠山 由貴(劇団パーソンズ )
3姉妹が母親の葬式?49日?に集まって母を偲ぶお話。この作品も前2作と同じようなテンポで同じような振れ幅で進行するのだが、こちらが慣れたせいか話に心地良く乗って行けた。☆4
これにプラスして
・ギターの弾き語りが合間に入る
初回の登場で慌てたのかガット・ギターのチューニングをしないで出てしまった(弦を交換したばかりだったのかも)。そのまま強引に進めてしまう。勘弁してよ。次にアコースティック・ギターで再登場するとまたまたチューニングがボロボロ、オイオイ(怒)。今回は落ち着いて直していた。この人、アコギでストロークバリバリ(と歌)はうまいけど、指引きはまだまだ修行中。"Fly Me To The Moon"は歌がセリフと被って言いようのない不快な響きとなってしまうので、歌なしのソロギターを特訓で頼みます。☆3
総合すると☆3なのだが、話も役者も演出も私好みなので回を重ねて改善されて行く期待を込めて☆4
前説が録音だと拍手が取れないのでしらっとしたまま本編に入って行くことになる。下手でも生でやりましょう。折角の表現力錬成のチャンスなのにもったいない。録音の方は声優の杉咲杏奈さんだったけど、私を含む今日の観客には猫に小判。
貧乏神シャバダバ
近藤一彦プロデュース
オメガ東京(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/11 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。演出も演技も私好みでした。あと、劇場の雰囲気もいいですね。これは私だけの感想かもしれませんが、劇場内ちょっと熱くて息苦しかったかな…とです。明日の最終日は少し冷房を利かしたほうがお客さん気持ちよく観劇できるかな…とです。いずれにせよすごくいい舞台でした!^^
フィクショナル香港IBM
やみ・あがりシアター
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2024/05/01 (水) ~ 2024/05/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/02 (木) 14:00
ある種のSF系では定番的な「あのパターン」と少なくともσ(^-^) は複数観た「そのパターン」、どちらか一方だけでも1本の物語のネタにできるのに、2つを掛け合わせるとは何と贅沢な、そしてσ(^-^) にとって盆と正月が一緒に来たような……(笑)
また、劇中劇的な映画の内容場面と地の場面が序盤では併走しているように見えるが、やがて一方がもう一方に影響を与えるようにクロスして奥行きを出すのは平面と平面が組み合わさって立体になる(←比喩が下手だな(爆))ようで「演劇ならではの面白さ」にゾクゾク。
二人の主人を一度に持つと
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2024/05/09 (木) ~ 2024/05/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/05/10 (金) 14:00
座席1階
18世紀半ばに書かれたイタリアの喜劇という。カトケン事務所でイタリアというのは珍しいが、笑いのポイントはいつもにましてたくさんあった。脚本や演出の良さであったのかも。
聖書には、二人の主人に仕えることはできないという教えがあるそうだ。要するに欲張るなという教えだと思うが、二人に使えればお給金は2倍だ。
主人公の召使(加藤健一)は仕事中に召使を探しているという話を聞いて飛びついたが、物語が進むとその2人のご主人らが交錯し、知恵を巡らせて切り抜けようとする中でのドタバタが繰り広げられる。
加藤忍らいつもの顔触れに加え、ワンツーワークスの奥村洋司などが加わった座組が興味深い。また、扉座出身で加藤健一事務所に衣装担当として加わったという江原由夏が、コメディ初挑戦ながら重要な役どころで舞台を駆け回る。なかなかの切れ味だ。
休憩15分を挟んで2時間半のボリュームだが、終幕後の拍手は力強かった。誰が抜きん出ていたというよりも、うまく組み立てられた座組の総力で客席を満足させたのだと思う。
歌舞伎町大歌舞伎
松竹株式会社、Bunkamura、TST エンタテイメント
THEATER MILANO-Za(東京都)
2024/05/03 (金) ~ 2024/05/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
やはり、演目よりも、劇場と、座組や興行の新しさの方に目が行ってしまう。
こけら落としでエヴァンゲリオンを見て以来、劇場開場一周年。この間にここでは新宿の繁華街のど真ん中で客がきそうで、さらにコクーン風にとんがった出し物が次々に上演された。唐十郎、新感線、2・5に近い原作もの、渋めの人気の音楽ライブ、ショーなど、さまざまな現在のエンタメが目まぐるしく次々と掛けてきた。それだけ松竹も文化村も手探りが必要だった難しい劇場の開館だったのだろう。今回は歌舞伎である。コクーンの意外の大成功の体験もある。場所の名前からも本命の登場だろうと見物に行った。
劇場へ入ると、中は同じなのに、雰囲気が違う。数本ののぼりをロビーに立てただけでそうなったわけではないが、芝居小屋になっている。人気の勘九郎の一門で若者に人気の七之助も出ている。あとは虎之介に鶴松。
演目は歌舞伎舞踊二つに、落語種の新作歌舞伎、世話物である。人気者がそれぞれ務めるが、それほど難しいものでもないし、長くもない。演目のバランスも良くて、最初の正札付は十五分ながら古典である。あまり通でない観客にもよくわかる客鎮め、そのあとの流星は座頭の勘九郎が後半二十分ばかり独演する。うまいもので軽々とやってみせるところ、さすが働き盛りの勘九郎。あとの芝居は落語種の新作で、七之助と虎之介。播磨屋次代を担う人気花形だが、こういう世話物をやるにはまだ堅い。落語だから手練れの方が楽しめる。ちょっとだけ付き合う勘九郎が出てくるとたちまち舞台が締まって客席も大喜びになる。そういうところにも歌舞伎の伝統演劇の面白さが見える。
私の人生では見ることができなかった戦前の小芝居はこんな風だったのではないかと勝手に想像する。東京の町に十ばかりあった芝居小屋。こんな座組を市民は楽しんでいたのではないだろうか。昭和の終わり頃、梅沢富美男が兄とともに一座を組んで十条の篠原演芸場に出ていた時分の芝居小屋の楽しさ(もちろん、演劇のコンセプトは違うが)に通じる観客層の広い芝居の公演である。意外なことに、この中身に応じるように、客席が結構だった。中老年客は多いが若者もいて、ちゃんと楽しく客席でお弁当も召し上がるが、柝が入ると芝居見物の体勢になる。声をかける人はいなかった(これがあると良いなぁと思った)が、拍手も変ところでしないし、皆心得ているのだ。追い出しの前に出演者が全員並ぶのは、いまどき仕方がないが、止められれば止めた方が歌舞伎らしい。今は知らないが、昭和の頃は歌舞伎会館の喫茶に、歌舞伎座の舞台を早く上がった役者がお茶を飲んだりしていたものだ。まぁそれはいまはライブ系で流行っている風景と思うが、こうして次第に劇場が新宿の町に溶け込んでいけば、大成功だろう、客席八百ほど、上の階は四階席まで。上がってみなかったがそこまで老若の客が来るようになるまでの辛抱。入場料1万円までに抑えられ理想的なのだが。
エアスイミング
ZASSOBU
小劇場 楽園(東京都)
2024/05/08 (水) ~ 2024/05/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
これは凄い。精神病院版『ショーシャンクの空に』。作者の言わんとしていることがハッキリと伝わった。演出もシンプルで的確。『Fly Me to the Moon』が耳に残る。
1924年、聖ディンプナ精神病院に収容されたペルセポネー・ベイカー(江間直子さん)、一日一時間だけ共同作業として他の収容者と掃除をさせられる。階段か風呂場。2年前からここにいるドーラ・キットソン(樋口泰子さん)が仕事を教えてくれる。上流階級のお嬢様で、すぐにここから出られると信じているペルセポネー。延々と続く日々の中、ドーラがあの手この手で励ましてくれる。
金髪のウィッグを被ったポルフ(江間直子さん)と魔術の本を読み耽るドルフ(樋口泰子さん)。映画スター、ドリス・デイに憧れて歌い踊るポルフ。男性以上に戦場で活躍した歴代の女傑の素晴らしさを語り続けるドルフ。別人格を演じることで鬱屈した精神を解放させる試み。
この二組の物語が交互に続いていく。モデルになった女性達と同様、50年以上も。
江間直子さんは原田美枝子っぽい物静かな感じで登場するが、ポルフになった途端、豹変して狂い咲く。その躁状態の爆発ぶりはアミダばばあすら連想した。そして歌がメチャクチャ上手い。マジで歌手レベル。度肝を抜かれた。
樋口泰子さんはどことなく香坂みゆきっぽい。この人の受けの芝居が重要で、じっと江間直子さんを補佐する。ドルフになっても変わらず抑えたままで、ペルセポネーとポルフの変化を際立たせることに徹する。このおかげでクライマックスの爆発がドーンと跳ね上がる。
驚く程、良い出来。是非観に行って頂きたい。