最新の観てきた!クチコミ一覧

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FESTƎ〜十二夜〜

FESTƎ〜十二夜〜

合同会社モダンタイムス

あうるすぽっと(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

音楽とダンスによる「12夜」。原作を大胆不敵に再構築したということだがいくつかのエピソードをつまみ食いしただけで全体像は見えない。初めての人にはちんぷんかんぷんだろう。そして主役4人が結局どうなったのかはカットして強引にフィナーレである。

まあシェイクスピアの看板だけ借りて自分たちのしたいことをしているのだろう。そう割りきって観ていればダンスもバラエティに富んでいて楽しめるのは確かである。

オルシーノ(公爵)は洋服店の店主という設定、何で洋服店かというとヴァイオラが男性と偽って名乗った名がシザーリオ、そこからシザー(ズ)⇒はさみ⇒服屋という連想らしい。もっともシザーリオという名前はローマのシーザーから来ているのではさみとは関係ないのだが調べてみると帝王切開という言葉の由来の説にはさみと帝王シーザーを混同したというのがあるのでそれなりに筋道の通った(?)連想ではある。

そして、死んでくれ

そして、死んでくれ

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

どうしても観たくて、川崎で遠いけれど頑張って行った。素晴らしかった。旗揚げ公演とあったので、いろいろ、バタバタするのか少し心配だったが、全くそんなことはなく、完璧だと思った。
小道具、衣装もしっかりしてるし、役者さんの演技も熱演でスゴい。
テレビだと少し退屈なのだが、この劇団さんのお芝居はおもしろかった。
最初から最後まで夢中で観てしまった。
ひとつ気になったことは、始まる前の実況中継みたいのは合っていないような気がする。
軍歌をながすのはいいと思う。うるさいだけで、せっかくの作品が台無しだなあ、と思ってしまった。
心にしみるような、美しい曲のほうが盛り上がるような気が...

女性の役者さん、花を添えた感じでよかった。家族の悲しみが伝わった。
良いお芝居で、感動しました!!!



おおばこ

おおばこ

大森カンパニー

小劇場B1(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞台は年に数本観に行きますが、久々にほっこりと暖かく、笑えて泣ける私の大好きな分野の作品に出会えました。アドリブを含めた役者さん達の演技が最高でした。

30歳の制服デート

30歳の制服デート

サキクサ

雑遊(東京都)

2021/10/05 (火) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#サキクサ
#30歳の制服デート
#深谷晃成
#浅見臣樹
#大塚由祈子 さんのチャレンジは一人芝居から二人芝居へ。芝居に貪欲でアグレッシブな彼女は、今回も最高なパートナーを二人迎えた。一人は共演の浅見さん。もう一人は作演出の深谷さん。この公演はこのキャスティングを組んだ時点で成功だっただろう。既存の脚本であり、その上で相手を選んだその目の勝利。あのウイットに富んだ前半の軽やかさと力の抜けた感じからの、後半の愛深き故の葛藤。この両面を見事に立ち上げる最強のタッグだった。
男女雇用機会均等法、夫婦別姓、少子化……さまざまな新しい価値観が求められる社会において、生産性などという馬鹿げたことを言う政治家が国を動かしている歪んだ世の中で、やはり救いは愛なんだと静かに語る美しい舞台だった。
オープニングに映し出されたキャスト名がYuk ko Otsu <aに見えたのもなんだかクールだった。
彼女の次なるチャレンジが楽しみで仕方ない。

FESTƎ〜十二夜〜

FESTƎ〜十二夜〜

合同会社モダンタイムス

あうるすぽっと(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/10/16 (土)

とても良かったです☆

ネタバレBOX

今回はプロジェクションマッピングの映像とシンクロして踊るシーンとかがあって、印象的でした☆ それにしてもエリザベスマリーさんと小林ららさんは、ダンスも歌もうまいし、美しすぎです☆
野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

当初予定の野外劇のまま、街中のノイズ混じりで観たなら、この煩さも、演出家の「ひらかれた」芝居にしたいという思惑も含め、もっと面白い仕上がりになったのでは。感染症対策で、場所をプレイハウスに移しての上演になってしまったのが残念。

ドント・コールミー・バッドマン

ドント・コールミー・バッドマン

24/7lavo

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観応え十分!
逃げを禁ずるかのようにして描いた(青春)ドラマ。
或る状況について時限設定することで、どうなるのか観客の興味を惹きつける巧さ。現下の崖っぷち、今まで逃げの人生のツケ、そして見つめ直すという切羽詰まった状況。チラシのタイトルに小さくー「”残念な人”と呼ばないで」は、悲痛な叫び。その裏返し、後悔しない人生ーといった決意にも受け取れる作品。
3つの物語が脈絡なく紡がれるが、徐々にリンク・アップしてテーマらしきものを構築していく面白さ。
(上演時間1時間55分)

ネタバレBOX

客席はL字型で、英字の曲がった箇所と対角をなす様な四角い舞台。セットは細長い板を渡し、その奥を高くして喫茶店を思わせる別スペースを設え、丸テーブルと赤い椅子2脚。入り口近くに別ブース、その反対側にポール2本。

3つの物語…第1は、主人公であるオシム(平井泰成サン)が主宰する劇団の旗揚げ公演の開幕直前の場当たり風景。第2は、主人公・シマダ(河西凛サン)が転校先で苛めを受けるが、担任の女教師が教頭のパワハラで病んでおり苛め対応が出来ない。第3は主人公を苛めていた まめたろ(瀧啓祐サン)が、マッチングアプリで知り合った女性との会話で、自分の生き方が空虚だったことに気づかされる。
バラバラに展開していくが、視点は当時のまま。回想シーンとして客観化せず、今という時から目を逸らさず逃げない。

第1の開演直前の話は、この段階で行うことなのかと疑問が残るが、狙いとしてはSMチックな場面で緩い笑いで惹き付ける。一方、主人公が過去から引きずっている優柔不断、自己主張が出来ない姿がメイン。第2の中学時の苛めは、病んだ女性教師が自分の守備範囲を設け、その原因が教頭のパワハラという大人(教師)社会の苛め。親しくなった隣クラスの女生徒も苛めの対象にやるなど、負の連鎖の怖さ。第3は知り合ったばかりの若い女性から、話していても面白くない、”自己”がないことへの鋭い指摘。すべてが逃げに関係した事ばかり。3話は、空間や時間が異なることから現在場面として交わることはしないが、中学3年時の苛めをトラウマとして、その人生再生ドラマとして収斂していく。

登場人物の濃いキャラ設定が、3話それぞれの面白可笑しさを支えている。最大の魅力は、3話それぞれ単体ドラマに出来るような深味ある内容。それを1つの物語へサラッと落とし込む贅沢な構成。開演迄残り少ない時間設定、30歳前(29歳だった?)で、自分らしさを(舞台で)表現したい崖っぷち…どちらも逃げられない。そんな自己実現に苦闘する姿を誇張して観せる。コメディながらウッとくる苦味。因みに、第2話は中学3年生で卒業迄、第3話の若い女性はこれから別約束あり、といった時間的制約を持たせている。

そう言えば、舞台でぶつけたかった転売ヤーへの怒りは中途半端に幕切れで気になる。そして劇場で会った2人、中学時代は苛め・苛められの(喧嘩までした)関係だったのに、15年も経つと顔は忘れてしまうのかなぁ、など些細なことを思ったが…。
次回公演も楽しみにしております。
野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

もともと劇場の前の広場で上演予定だった野外劇をそのまま大きな東芸のプレイハウスの舞台に組んで上演するというイベント上演である。上演時間2時間で原作を追っているので、舞台を劇場内に移しても、とはいうものの、違和感はぬぐえない。
多分、としか言いようがないが、野外劇でやって入れば、祝祭気分でこのイベントの至らなかった演劇部分、やたらに元気がいいだけが取り柄の出演者たち、意図不明の役と俳優のジェンダー越え、結構複雑な原作のストーリー説明不足、などはかなりカバーできただろう。
観客にも参加感もあっただろうが。プレイハウスのいい椅子に座ってしまえば、愚老などは、肝心のバルコニーの場のあたりで寝落ちしてしまう有様.とてもみてきたといえる状態ではない。

眺め

眺め

ブルーエゴナク

J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)

2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了

実演鑑賞

私には難解でした。
たじませかいに助けられた感じです。

ネタバレBOX


下手前から上手奥へ斜めにはしる舞台です。
奥の壁は時にはスクリーンに。
野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

ネタバレ

ネタバレBOX

『野外劇 ロミオとジュリエット』を観劇

1000人近いオーデイションで選ばれた俳優陣で行う群像劇。
舞台設定は未来の池袋、ロミオのいるモンタギュー家を全員が女性キャストで、ジュリエットのいるキャピュレット家を全員が男性キャストで演じる分ける試みは興味深く、ロミオとジュリエットの恋愛模様を取り上げつつもモンタギュー家とキャピレット家の争いを現代社会の分断としている。
女性俳優がロミオを演じ、男性俳優がジュリエットの演じるアイディアはキャラクターの魅力を醸し出してはいるが、演じる事があまり上手くない俳優の為か、良さが半減してしまっている。オーディションで選ばれる小劇場の俳優は粒揃いが多く、実力は申し分ないのだが今作に関しては俳優陣は全体的にハズレだ。
作品に関しても物語の流れに余白がなく、ロミオとジュリエットの死の痛手に得たものは一体何だったのか?というテーマをほっぽり投げてしまう出来に不満であった。語るに値しない作品。
ビニール袋ソムリエ2021

ビニール袋ソムリエ2021

制作「山口ちはる」プロデュース

駅前劇場(東京都)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/10/15 (金) 19:00

100分。休憩なし。

海底歩行者

海底歩行者

ぐうたららばい

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/10/14 (木) ~ 2021/10/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/10/15 (金) 19:00

FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介が作・演出する、キム・ユスと伊東沙保による2人芝居。切ない話だが、いいモノを見せてもらった。95分。
 羽衣ではやらないビターなものをやりたい、とのことだったが、確かにビター。役者2人が巧くて、見えないものが見えるような感覚に陥る。最終盤のとんでもなくビターな展開は、それでも2人が少しハッピーになったと信じたい。

ゴールドシャワー

ゴールドシャワー

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

麿赤兒(まろあかじ)氏78歳、ヨガの達人のような衰えない肉体。フランソワ・シェニョー氏(38歳)の研ぎ澄まされた肉体は胸の膨らみのない女体のよう。足の細さは整形したのか?と思う程、お尻の美しさは異様。紐パンにファウル・カップだけの姿。これで歌も上手く顔の造形も端正で、踊らせれば江頭2:50の芸術ヴァージョンやバレエダンサーのフェッテ、ニジンスキーってこんな感じだったのか?と思わせる。
嘗て宮廷で王侯貴族が愉しんだ様な演物、そんな贅沢な気分を味わえる。こんなものなかなかお目にかかれ無い。

ネタバレBOX

DDT(プロレス団体)でレスラーがダッチワイフ(ヨシヒコ)と試合をするネタがあり、独りパントマイムのようにリングの上で攻防を展開する。技を出したり受けたり、最後まで一人で人形と戦い続ける。(レフェリーはいる)。それを彷彿とさせる麿赤兒氏の独りSEX。糞掃衣姿の麿氏が能面から突き出している赤い舌を咥え、見えない肉体を抱きかかえ愛撫。騎乗位で昇天もしてみせる。麿氏がいなくなると、池の中から浮かび上がるシェニョー氏 。今度は見えない相手にフェラチオを始める。どうやら二人は超能力で空間を越えて互いを貪っているようだ。麿氏が現れ、どちらがどちらの身体を操るかの念力合戦。袖に置かれた奇妙な形をした岩のオブジェが気になる。麿氏はシェニョー氏をコルセットで締め上げ、伸びた二本の紐を手綱のように持つと馬のように走らせる。激しいシェニョー氏の舞踏。足でステップを踏んでリズムを取り、タップダンスのように激しく踊る。手綱を持っていた麿氏はその激しさについて来れずへとへとに倒れる。ユーモラスな二人の舞踏合戦が繰り広げられる。天井から降りてくるビニール製のビザール・ファッションの着替。池に並んで立ちション(ゴールドシャワー)、シェニョー氏の小便を顔から浴びる麿氏。シェニョー氏は女性のような美声でシャンソンを歌い上げると、負けじと麿氏も野太い美声で子守唄···などなど。
麿赤兒氏は真っ赤な女性用パンティーを履いていた。
ビビビビビ

ビビビビビ

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2021/10/10 (日) ~ 2021/10/23 (土)公演終了

映像鑑賞

オープニングタイトルは最近見た学生の配信公演の中ではダントツに楽しいというか、いきなり片山が流れてきたからびっくり。これで変に期待したのが悪かったのかも。

ジュリアス・シーザー

ジュリアス・シーザー

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2021/10/10 (日) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

オール女性キャストと言う大胆で意欲的な「ジュリアス・シーザー」である。今までにない新鮮さで、本年屈指の舞台になっている。シェイクスピアの意図を現代に通じる舞台に形象化した森新太郎(演出)の会心作である。
見る前はこの芝居を女性でやるのは無謀だと思っていた。それが見事にに裏切られた。
主要な登場人物、ジュリアス・シーザー(シルビア・グラブ)もブルータス(吉田羊)も、アントニー(松井玲奈)もキャシアス(松本紀保)もみな、野望と信義の中で権力の座を目指すギラギラした「男」である。それをオール女性キャストでやる。タカラヅカの亜流になるのではないか、今、現実に男が支配している権力構造のドラマが浮いてしまうのではないか、男ならではの情感が表現できるだろうか、そういう低い次元の杞憂を吹き飛ばす快作であった。
なんといっても、この作品をフィメールキャストでやると判断して、それを見事に舞台化した演出が第一の功績だろう。女性がやることによって、ドラマの中身が抽象化されて人間が権力に侵されていくテーマが明確になった。その権力の闘争を裸舞台で俳優の動きでダイナミックに造形していく力量、それに答えた女優たちは必ずしも役にふさわしい人気のトップスターではないが、舞台俳優としての日ごろの評価を十分に発揮している。。
登場人物全員、濃淡のある臙脂色で統一したローマ風衣装は、個々の役柄の説明を拒絶しているが、それがかえって俳優の魅力を引き出し、それぞれの権力に取りつかれていく人間像を引き立てている。中ではやはり主演の吉田羊。預言者の三田和代。人気だけに頼らない的確なキャスティングもいい。シーザーとブルータスの死の場面で流れる観客が全く予想できない優美なピアノ曲。序幕シーザーの凱旋から崩壊まで2時間15分・休憩なしの一気呵成にまとめたテキスト・レジの力も大きい。などなど、様々な仕掛けが相まってこのユニークなジュリアス・シーザーが生まれた。
選挙で権力の交代期にこのドラマを、と言う時宜を見据えたパルコの企画力も大したものだ。しばらく劇場がなかったパルコにはぜひ、興行界がなびいている(新国立劇場までも!!!)タレント興行ではない実のある演劇興行を成功させてもらいたいものだ、とは言っても、この優れた舞台、残念ながら、いかにも芝居好きの大人たちの観客でも、客席は半分しか埋まっていない。当日前売りで安価な切符も出ている。

クロノス

クロノス

LOGOTyPEプロデュース

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2021/10/06 (水) ~ 2021/10/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

公演も終わったので原作を読んでみました。見る前に読まなくて良かったです。どなたかも書いていらしたように原作の「吹原和彦の軌跡」とはだいぶ違いました。大筋(本当に大筋)は同じなのですが脇の登場人物が違うので、もし読んでいたら最初から戸惑ってしまったと思います。まずは・・・(以下ネタバレ)
このお話をあんなに膨らませて説得力を持たせた成井さんはすごいと思います!

ネタバレBOX

科幻博物館の館長は女性ではありません。焼酎「さちえ」もありません。吹原が愛した来美子は花屋の前で一目惚れ。カエルのブローチは渡せたものの(渡せないとお話にならない)やっと食事の約束ができただけ。まあ、それまで1年余り毎朝挨拶をしていた実績はあるものの、それだけのことで命がけで彼女のために何度もクロノス・ジョウンターに乗れるでしょうか。中学生の時からずっと片想いだったと言う方が、納得いきませんか?
来美子の弟との関係や、吹原の妹とのやりとり、そしてラストにつながる科幻博物館の館長の正体と、舞台ではずいぶん違う展開になっていて、見に行って良かったと思いました。
ラルカノウッド

ラルカノウッド

彗星マジック

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2021/10/15 (金) 19:00

価格3,000円

凡庸な内容。話にインパクトがなく、ストーリテイリングも普通だし、刺さるセリフもなかったし、話に惹かれるものがなかった。もっとミステリー仕立てにしても良かったのでは?
出演者ももっと少なくてもよいと感じた。
プロデューサーがいるのなら、もっと作家の尻叩かないといけないよ。

嘆雨譚

嘆雨譚

劇団くるめるシアター

早稲田大学学生会館(東京都)

2021/09/12 (日) ~ 2021/10/12 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

2021年度の新人公演。ある研究所の部屋、休憩室、学校、軍部の執務室や作戦室、街角や清掃業者のスタッフルーム等で断片的に綴られる2人芝居(作戦室の場のみ3人)が雨音の中で続く。

ネタバレBOX

登場人物の何名かには、他の場の登場人物に何かしらの関係がありそうなことが浮かんでくるが、話が有機的に動きそうなところで舞台は終わる。作品としては、そこで「終わらせた」のだろうが、やはりまだ芝居が物足りないこともあり、あそこで「終わっちゃった」という印象の方が強い。
関係ないけど、最初タイトルを見た時に『雨夜譚』?と勘違いしてしまった。
『Black confession』

『Black confession』

法政大学Ⅰ部演劇研究会

一劇公式YouTube(東京都)

2021/10/13 (水) ~ 2021/10/16 (土)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★


 舞台は大道具のみ。小道具を用いる場合は総て動作で表現される。ホリゾント中央と上下壁面の壁に1カ所づつ出吐け。総ての壁の下方は煉瓦積みになっている。小道具のグラスやカップが壊れる音、武器の剣が用いられる場合は抜かれる音、銃の場合は発射音、カフェへの出入りは鈴の音等総て音響で表現される。朗読劇の形式である。BGMに掛かる音楽のセンスが良い。

ネタバレBOX

「Black confession」2021.10.15 法政Ⅰ劇

 我々を取り巻く総ての状況が何者かによってコントロールされ、その専制者の意図の下に政治・経済・メディアは統制されている。一方、合理的で緻密、論理的で正確な理論と綿密な観察によって検証された事実だけを根拠に組み立てられた科学によって世界に対処する技術を持った科学者、医者等は、詭弁に踊らされる民衆には理解できないことが多いことを利用して古い伝説や俗論に残る魔術を扱う者とされ不測の事態や重大事件が起こると、その原因とされ殺されるなどの被害を蒙ってきた。
 今作は、この不条理の犠牲となった被害者を虚偽を用いて言いくるめ犯人自らの手足として使役して来た真犯人を暴く迄の物語である。当然の事ながらこの真犯人の犠牲者は1人や2人ではない。共謀していた政治家も実は真犯人に利用されただけの間抜けと見做される程にずる賢く悪辣極まる人物である。こんな真犯人に10年に及ぶ長期間育てられた少女は洗脳されてはいたが、その洗脳の頚城の重圧の下で矛盾を抱えたまま、自己肯定する術を身に着ける。現代日本の嘘八百の現状を生きなければならない若者達の不安を描いた作品と観た。

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2021/10/15 (金) ~ 2021/10/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/10/15 (金)

価格830円

15日19時開演の初日ソワレ(120分)を拝見。

2019年の『吾輩は猫である』、2020年の『NIPPON・CHA!CHA!CHA!』に味を占めての、今回の観劇。
だが、タイトルに「野外劇」と銘打ちながら、コロナ感染対策のため、屋外のグローバルリングから屋内のプレイハウスに会場を変更したとのこと。夜風に吹かれ、街中の喧騒を愉しみながら観劇した、過去の「野外劇」を知る者としては、事情は理解するも、かなり残念に思えた。

でっ、肝心の本作だが、意図的にロミ・ジュリ役を男女逆にしたり等、色々と工夫を凝らされていたが…それ、意味あったかなぁ?というのが、観劇後の率直な感想。
あと、中盤まではちと騒がし過ぎかなぁ。
なお、役者では、ジュリエットの乳母役・谷田奈生さん、ロミオ役・お初の川原琴響(かわはら・ことね)さんが良かった。

ところで、フライヤーでは宣伝美術だった安藤理樹さん、いつの間にご出演まで?(見覚えのある顔だなぁと思ったら、気づいてビックリ♪)。

【追記】
他の方も指摘しておられたが、カーテンコールの挨拶、何故、ジュリエット役の方だけにやらせて、ロミオ役の方にはやらせなかったの? この作品での役柄の重さからすれば、お二人で揃ってご挨拶されてこそ、締めに相応しいと思うのだが…不自然極まりなく感じた。

ネタバレBOX

【配役】
ジュリエット(キャピュレットの娘)/工事のヒト
…阿久津仁愛(あくつ・にちか)さん(外見・仕草は見事に女性! ただ、女性の声を意識し過ぎたのか、時折、セリフが聴き取りづらかった)
ロミオ(モンタギューの息子)
…川原琴響(かわはら・ことね)さん(好演。つか芝居のヒロイン役で是非観てみたい!)
キャピュレット家当主/飲み屋の客
…塚越健一さん(ダルカラの役者さん)
キャピュレット夫人/ジョン修道士/飲み屋の客
…柳内佑介さん
パリス(大公の親戚の貴族。ジュリエット の婚約者)/サムソン(キャピュレット家の召使)/店員
…近藤廉さん
ティボルト (キャピュレット夫人の甥。マキューシの敵討ちでロミオに刺殺される)/店員
…友田宗大さん
ジュリエットの乳母/モンタギュー家当主
…谷田奈生さん
モンタギュー夫人/歌手/飲み屋の客
…みしまりよさん
マーキューシオ(大公の親戚、ロミオの下ネタ好きな?!友人。ティボルトに刺殺される)/バルサザー(ロミオの従者)
…齋藤千裕さん(『いのちの花』の劇団銅鑼の方)
エイブラハム(モンタギュー家の召使)
…末次由樹さん
ベンヴォーリオ(モンタギュー家当主の甥、ロミオの友人)
…井上平さん
ピーター(ジュリエットの乳母の召使)/グレゴリー(キャピュレット家の召使)/墓地の夜警
…河口勇太朗さん
ロレンス (ロミ・ジュリを結婚させた修道僧)/パーティーの客/工事のヒト/市民
…滝本圭さん
DJ/墓地の夜警
…安藤理樹さん
大公エスカラス/薬屋/店長/パーティーの客
…明樂哲典(あきら・てつのり)さん

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