扉座版 二代目はクリスチャン ―ALL YOU NEED IS PASSION―
劇団扉座
すみだパークシアター倉(東京都)
2021/10/21 (木) ~ 2021/10/31 (日)公演終了
おおさむこさむ
浪花グランドロマン
ウイングフィールド(大阪府)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもやさしいお芝居でした。 大満足なお芝居でした。
中盤 盛り上がりではないところで、ぐっときました 人の優しさ 藤棚の下 つながる心 リストラに向わされる男 カモメ 鍵を握りしめた男の死 つながる物語 藤棚の下の命 見つかった鍵 亡くなっている人 妖精 今を生きる人 大満足なお芝居でした。
「泡雪屋電影譚」
あんっ♡HappyGirlsCollection
ひつじ座(東京都)
2021/10/22 (金) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
ナイツ・テイルー騎士物語ー【9月7日~9月12日公演中止】
東宝
帝国劇場(東京都)
2021/10/06 (水) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
「PUZZLE~HUGALIVE2021~」「天穹の雫」
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2021/10/07 (木) ~ 2021/10/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/10/10 (日) 13:00
『破片』という劇を観た。その劇では、かつて虐待を受けていて、現在は学校の先生をしている女性、虐待を受けている子どもたちや、かつて受けていて心の傷が癒えきっていない大人たちなどに向けて、無償で食事を提供しながら、気軽に相談に乗る、虐待被害者を支援しているオバサン、現在虐待を受けており、今日自殺しようと決意している女子学生と、何とか自殺は思い留まるようにさせたい友達、かつて虐待被害者で、現在は弁護士をしている女性などが中心人物として出てくる。
虐待をテーマにしているが、それぞれの立場や価値観などによって、一方的な善悪論や単なる主観論に留まらず、多角的な視点で虐待問題を扱っていて、所謂新劇みたいに説教臭かったり、観客を教化することが露骨に表れていたりと言った感じがなく、劇を見終わった後に、社会問題としてだけではなく、もっと身近な問題として虐待の加害者、被害者、について深く考えてしまった。
流刑人走る。
百化竜嵐
荻窪小劇場(東京都)
2021/10/21 (木) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「時代劇をメインとする」を標榜している劇団。謳い文句は「武器や衣装にもこだわり、『確かにそこに江戸はあった!』と思わせる舞台です」とあったが、その印象は違った。武器である刀は、直参旗本であっても一本差しであり、衣装である着物は着熟しが出来ていない(特に男優陣)。敢えて着崩しているのだろうか。
幕末という時代背景に起きる2つの話ー「奉公構い」となりあらゆる藩に仕える事を禁じられた侍。「御庭番」として仕えながら忍の生き方に疑問を持つ風魔。ーが、何となく絡んで一つの物語を紡いでいくのだが、その契機や必然性が感じられない。
辛口コメントを先に記したが、情感という本来観えないものが残像のように表れ、肌に伝わってきた。ツッコミどころ満載だが、それで観(魅)せる力は…。
(上演時間2時間 途中休憩含む) 2021.10.23追記
FESTƎ〜十二夜〜
合同会社モダンタイムス
あうるすぽっと(東京都)
2021/10/14 (木) ~ 2021/10/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
#FESTE
#十二夜
#チャイロイプリン
古典の名作をダンスにするシリーズ。毎回、新しい視点で作品に切り込み、贅肉を大胆に削ぎ落とし、新たなエッセンスを加えて新鮮な作品に立ち上げる。今回は大好きな作品で、前楽と千秋楽の2回観劇。
作品をコントロールし語り部の役を担うフェステを、劇団の顔である二人 #清水ゆり さんと #鈴木拓朗 さんが担う。二人は表と裏…白と黒…女と男…凹と凸…ホントとウソ。名前もフェステとテスェフ。繋げれば回文。名前遊びはシザーリオの中にシザー✂ハサミを見いだしたのも妙案。登場人物に現代の職業を背負わせたのも、人物像を浮かび上がらせるのに効果的で、そもそも楽しくイメージを膨らませたり鮮明にしたりできた。
今作の最大のポイントは嵐のダンスだろう。これまでの多くの上演は、船が難破した後から始まり、嵐に時間を割かない。それを今作ではダンス公演らしく、激しさも美しく、そして楽しく、たっぷりと見せてくれた。寄せては返す荒波も、交互にキュートに現れる。なんともユニークで楽しく華やかで見事。それはオリヴィアのファッションショーのウォーキングへと繋がっている。あのラインの中心に立つ #小野塚茉央 さんの美しさに釘付けになる。そんな風に、みんながクールにポーズを決めるラインの中でフェステの清水ゆりさんだけは道化よろしく茶目っ気たっぷり。まったく抜け目ない演出に脱帽。
#小林らら さんのオリヴィアと #エリザベス・マリー さんのシザーリオの出会いのデュエットはなんとも官能的でウットリした。ここにオルシーノが加わった奇妙で複雑な三角形のリングには赤い糸が張られ、それは三人の運命が交錯しているのと同様に絡まっている。オルシーノの #香取真登 さんのソロダンスからは苦悩がありありと伝わった。
今作も素晴らしかったのは間違いない。ただ欲を言えば、それぞれのゴール、幸福を見届けたかった。少し曖昧に思えた。シザーリオとオルシーノの出会いもそうだった。
それでも、素晴らしかったことに異論はない。次回も楽しみ。
シャンデリヤvol.2
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
流刑人走る。
百化竜嵐
荻窪小劇場(東京都)
2021/10/21 (木) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
他の劇団でもほとんどやってない時代劇。目の前でキレのある殺陣が観れ最高!!!
登場している役者さんもひとりひとり個性があり、観ていて楽しい!!!
奥ノ浩一さん、俳優の柄本佑に似ていてカッコよかった。目つきがキリッとした伊藤さんも素敵!!!
ひとつ気になったことは、隣の席との間隔が全くなくて、袖が触れて嫌だった。
コロナの感染が心配です。
お客で、コロナ前みたいに大声で騒いでいる人がいた。放送で会話の自粛をしたほうがいいかも...
大人気で、超満席でした。
確かにいい作品でした。おもしろかった。満足でした。
解放区
GROUP THEATRE
浅草九劇(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
シャンデリヤvol.2
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
シャンデリヤvol.2
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
個人的には、世迷い荘殺人事件がよかった。
演劇とは[劇場という狭い何もない空間で、宇宙の果てまで写し出せる表現方法]
とパンフにあった。
小道具とかが足りないパニックのなかで、役者さんたちがあるもので最大限に演じるという設定は、おおもしろかった。なかなかこういう舞台裏ってお客にはわからないので、ウワーこういうこともあるんだあ、と少しビックリ!!!
虹の人〜アスアサ四ジ イヅ ジシンアル〜
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2021/09/30 (木) ~ 2021/10/04 (月)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
初演の時、感銘を受けた作品。映像での観劇だがやはり劇場で見たかった。
将棋、野球、介護をテーマにした素晴らしい作品を作るラビット番長だが別の作風も素晴らしい。
そういえば「白魔来る」という作品もありましたね。とにかく番長は印象に残るシーン作りが上手い。
ベテラン勢の演技、脚本、演出最高。
若手の方々は精進して下さい。
シャンデリヤvol.2
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
仕事帰りに「ちょっと美味しいものでも食べて帰ろう!」感覚で
「ちょっと面白いものでも観て帰ろう!」そんなノリで楽しむ公演として捉えるなら★5つ。
本当にいろんなジャンルが詰め込まれた四作品。
基本可笑しくライトに楽しめながら、どの作品にも含みがたっぷり。
役者さん総動員で描かれるラストパート『夜迷い荘殺人事件』は、こういう発想って(演劇の)作り手じゃなきゃ浮かばないよなぁと、斜めに笑わせる賑やかパート。
それでも個人的には前3パートが保有する、ちょっと歪んだコミュニケーション性に惹かれてしまうのでした。
それぞれ設定が違って、歪みのニュアンスも三者三様なのだけれど、そこから滲み出る人間関係の旨味が何とも美味しい。
コミュニケーションの在り様、きっとその見せ方が巧いのだろうなぁ~と。
長編の作品も、じっくり観てみたいと思いました。
シャンデリヤvol.2
U-33project
高田馬場ラビネスト(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
独鬼
壱劇屋
萬劇場(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
キリウシ
劇団「劇団」
ABCホール (大阪府)
2021/10/21 (木) ~ 2021/10/24 (日)公演終了
キューティ・ブロンド
東宝
静岡市清水文化会館マリナート(静岡県)
2019/03/06 (水) ~ 2019/03/06 (水)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2019/03/06 (水) 18:30
価格11,000円
都内を離れはや数年、地元清水での公演はありがたい。堪能させていただきました。
盲年【東京公演】
幻灯劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/09/30 (木) ~ 2021/10/04 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
■90分強■
劇作家協会新人戯曲賞の最終候補作となり、『優秀新人戯曲集2020』にも収録された、能『弱法師』を下敷きとする一作。最終選考会から2年近い時を経て大幅な加筆修正がなされた脚本はもともと強かった奇怪味、不条理味がさらに強まり、秀逸にしてブラックな言葉遊びがさらに足されて確実にブラッシュアップされていたが、「ほんの少し複雑な物語」と当日パンフの挨拶文で作者自身も認めている通り、改作を経ても脚本のゴチャついた感じは解消されておらず、新人戯曲賞版同様、話はかなり呑み込みづらく、最後の最後まで消化しきれなかった。不条理味の強い作風からしてストンと腑に落ちるような劇を書く気は毛頭ないのだとしても、主人公である盲目の少年の今は亡きお母さんが誰なのか、せめてそれぐらいは詳らかにして欲しかったところ。とはいえ、二、三人いるお母さん候補のうち、少年の回想シーンに登場する鳩川七海さん扮するお母さんの、なんと魅力的なこと! 夕日の中にいるのだと少年の父が教えるお母さんは真っ赤な服を身にまとって強烈な存在感を放ち、演じた鳩川さんの地(じ)なのだろう、明るくおおらかで優しそうな雰囲気が客、殊に男性客を放ってはおかず、「元始、女性は太陽であった」という言葉を想起しながら、周囲を煌々と照らすような華々しいその姿に見入ってしまった。
本作の分かりづらさを非難するようなことを延々書いておきながらこんなことを述べるのはおかしいのかもしれないが、ド冒頭で提示された伏線を回収しつつさらに話を謎めかせるようなラストも好き。
最後に、本カンパニーはクリエイター集団という性格が強く、「映像作家や俳優、ダンサー、写真家などジャンルを超えた作家が集まり、(中略)創作をする演劇集団」だそうで、事実、シンプルなセットに絵や映像を投射して状況を表現する趣向などはたいそう効果的で面白く、プロフェッショナリズムを感じたが、各クリエイターの仕事を演出家が統括しきれていない印象は否めず。演出面における、全体的に不統一な感じはそこに起因するのでは?
紙屋悦子の青春【9月28日~29日公演中止】
(公財)可児市文化芸術振興財団
吉祥寺シアター(東京都)
2021/10/20 (水) ~ 2021/10/28 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
静かな演劇、というが非常に笑いも多く、その奥からじんわり人生の切なさ、悲しみが立ち上がってくる。枝元萌さんはお節介でお喋りでお茶を出すだけで笑いが起きるし、長谷川敦央は口下手の不器用ぶりで逆に笑いを起こす。人物配置もわかりやすく、それぞれの心情も痛いほど伝わる。いぶし銀の舞台だった。
裸舞台に最初、車椅子の老夫婦が現れ、なんてことない話(寒くないか、毛布がいるか、カーディガンをとってくるか)から、思いやりと頑固さの、長年連れ添った夫婦ならではの関係性が見えてくる。「戦争、多くの奴らが死んだ。どうして俺は生き残ったんだ…」そして、戦争中へ。
昭和20年3月30日、見合い話が持ち上がり、31日に悦子(平体まひろ)は、兄夫婦が熊本工場へ派遣された留守の家で、明石の紹介で永世(ながよ)と見合い。お茶とおはぎと弁当箱の電気回路が笑える。
4月8日、明石が出撃前の別れにおとずれ、12日、永世が明石の遺した手紙を届けにくる。
たった2週間のドラマ。庭の桜が蕾から満開になる間に、一つの愛が死に、新しい愛が育ち始める。
悦子役の平体まひろのピュアで真っ直ぐな純情が切なく健気に輝いていた。休憩なし2時間