最新の観てきた!クチコミ一覧

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コンボ・イ・ランド

コンボ・イ・ランド

THE CONVOY

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2021/12/10 (金) ~ 2021/12/18 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昔はひたすらねずみさんを見ていましたが、今となっては同世代のおじさんたちはみんな愛おしい、そして2、5次元やら踊る役者やら振り付けが細かいダンサーやらやけに老けてる10代やらの若者たちがかっこいい。それがみんなで14人なので、もうどこを見てたら、誰を見てたらいいのか分からなくなる、3時間のとっても楽しい舞台でした。2回で我慢する予定でしたが、我慢できなくて「〇〇のパンフもTシャツも買わなかったし、〇〇を見るのは諦めたし、いいよね?」と自分に言い訳して、定価で譲渡のチケットサイトでチケットが買えたので、千秋楽も行きました。
とても幸せな1週間でした。

シェイクスピア様ご乱心

シェイクスピア様ご乱心

晩餐ヒロックス

ザ・ポケット(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

「晩餐ヒロックス特別興行」と銘打っているだけあって、今まで見て来た作品とは随分違う感じですが、公演を目前にしながらのドタバタが面白かったです。あまり知らないような内輪の話(どこもそうではないと思いますが)もいろいろあって笑えました。
脚本の高野水登氏はテレビドラマの『映像研には手を出すな』や『真犯人フラグ』を描いている方なんですね。

リーディングミュージカル「雪色オルゴール」

リーディングミュージカル「雪色オルゴール」

株式会社プライド

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2021/12/19 (日) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもよかったです。内容も良かったですが、リーディングのお芝居も心に響きましたよ。ダンスも可愛らしかったです。楽しい時間ありがとうございました。

『水』/『青いポスト』

『水』/『青いポスト』

アマヤドリ

新宿シアタートップス(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/12/19 (日) 16:00

「水」を観劇。
素敵なファンタジーで感動しました。
初観劇でどんなストーリーなのか気になりながら、いつの間にか世界観に没頭していました。

ネタバレBOX

右手さん演じるイランイランの母性が素敵でした。
福冨さんのいとこおばだと思いきやの野球少年も良かった。
寝起きのシトラの問いも面白かった。
ヒバリの無邪気さがエンディングへの感動をより深く感じた。
『水』/『青いポスト』

『水』/『青いポスト』

アマヤドリ

新宿シアタートップス(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/12/19 (日) 11:00

「青いポスト」を観劇。
オープニングから素敵で面白かったです。
群舞が綺麗で、もっと観たかった。

ネタバレBOX

リオの最後の手紙、ハンナのモノローグ、ユキのモノローグとても良いシーンだった。
掌サイズのファンタジー

掌サイズのファンタジー

backseatplayer

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

お笑いロングコント風人情劇コメディ、笑えて楽しめました。

リーディングミュージカル「雪色オルゴール」

リーディングミュージカル「雪色オルゴール」

株式会社プライド

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2021/12/19 (日) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

家族改めて大切さ感じました。人にはいろいろな人生があり言葉や感情のすれ違いそして素直になれない気持ち。いろいろな事が見え隠れしたミュージカルでした。良い時間をありがとうございました。

心の声など聞こえるか

心の声など聞こえるか

範宙遊泳

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2021/12/17 (金) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

なんともシュールでサイコでポップでカオスな音楽劇。現代のアングラですかね。よくわかんないけど、なかなかにおもしろい。役者さん達のヘタウマな演奏もよかったです。

頬

TinT!

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

実在の人物を登場させて(名前を変えることでフィクションの枠は守っているが)、歴史上の出来事の裏側を描くストーリーは想像力を刺激されて楽しい。印象に残るセリフがいくつもあり、いろんな点で今の日本社会にも通じるものがある。

疚しい理由2021

疚しい理由2021

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Qチームを観劇しました。
役者さんの演技力が高く、怪しいストーリー展開に、どんどん惹き込まれました。
役者さんの笑顔が怖くて(褒めてます)何が本当なのか分からなくなりました。
ぎゅぎゅっと濃密な時間を過ごせました。面白かったです。

鈍色(ニビイロ)のヘルメット -20歳の闘争-

鈍色(ニビイロ)のヘルメット -20歳の闘争-

KUROGOKU

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

激動の時代の中で生きた若者たち、そして いつの時代にも出会う恋愛。全体としては「全共闘運動」、しかしその意匠を借りた恋愛劇のようでもあった。物語は東大全共闘の誕生、安田講堂での(機動隊との)攻防戦で最高潮というダイナミックな展開。熱く激した時代があったことを、一少女の軌跡を通して描いており、時代と人間がしっかり立ち上がってきた力作。
物語は、恋愛を「エーデルワイス」、闘争を「インターナショナル」、そして地続きの現在、そして未来へ向けての「友よ」という曲が端的に表している。
(上演時間1時間50分)2021.12.20追記

ネタバレBOX

ほぼ素舞台だが、「完全勝利まで闘い続行‼」「東大全共闘!」といった文字が立て看板等に書かれている。さらに後々、安田講堂攻防戦で使用する木箱がいくつか積まれているのみ。壁には闘争幕といったもの。板は継ぎ接ぎした板目で、会場全体で荒廃と闘争感を表す。

梗概…1965年高校2年生の時、主人公・小松原ミチコ(富川陽花サン)は友達の早川トモコ(守谷花梨サン)と映画『サウンド・オブ・ミュージック』を観た帰りにデモ隊と機動隊の衝突に巻き込まれ、投石でミチコは怪我を負う。その時、ミチコを介抱してくれたのが、東大生だった澤田カツトシ(小坂広夢サン)で、彼を慕い東大へ入学し、さらに東大全共闘へも加入するが…。

時代背景や当時の状況を伝えるのは、カメラマン助手であった加藤ヒトミ(松本みなみサン)、後々の語り部のような存在。また澤田の元彼女で女性解放運動を高らかに唱えていたのが野川サナエ(野田香保里サン)。彼女の言葉を借りれば、いずれ女性の大統領も誕生と言っていたが、日本では未だ女性の首相は誕生していない。ちなみに直近の世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ報告(対象153カ国)では、ジェンダー格差が少ない国の中で 日本は120位で下位のほうだ(分析の是非は別)。

演出の黒田瑞仁氏が、当日パンフの中で「地続きのはずが当時を生きていなければ決して知った顔もできないほどの距離を感じる時代」と書いており、確かに半世紀ほど前にあった事実は、歴史の中に埋没したかのようだ。物語では、ウーマン・リブといった台詞に象徴されるような、女性解放運動が(地続きの)今に続く。女性の社会進出は当時に比べれば進んだかもしれないが、それでも世界的に見ればお粗末なもの。

物語は、当時の出来事ー全共闘運動を直截的に描いても、当時を知らない人が観たらピンとこないかもしれない。それを2つの視点ーいつの時代でもあり得る恋愛話と女学生の成長譚、そして学生と機動隊が衝突した歴史的事件ーそれも「東大全共闘結成~東大安田講堂(攻防)事件」に焦点を当て、どちらも熱く描かれる。もちろんフィクションとドキュメンタリーという要素を混在させており、今を生きる我々に演劇としての面白さの中で伝える。出来れば事件の発端となった東大医学部の問題をもう少し紹介し、時代背景や思想だけではなく具体的な問題(現代にも通じる)を示したほうが取っつきやすい。

ラストは安田講堂攻防の苛烈さ…客席に向かい、キャストが横一列に広がりヘルメットを被りゲバルト棒を持ち戦う姿。それぞれが掛け合う言葉が戦況を表す。刻々と変化する状況、そこに緊迫感と悲壮感が漂う。冒頭流れていた「インターナショナル」から機動隊突入前に歌う「友よ」へ変わり、歌詞の中で繰り返される「夜明けは近い」は、安田講堂(城)が直ぐに陥落せず、学生の反体制への意地を見せたことに繋がる。そこに当時の熱き想いが込められている。見事。
次回公演も楽しみにしております。
ニュー甘え子ちゃん太郎

ニュー甘え子ちゃん太郎

FUKAIPRODUCE羽衣

森下スタジオ(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2021/12/19 (日)

観てきました。 なんだかイマイチでした。。

ネタバレBOX

イトイーランドの一場面をそのまま使っていました。なぜ? ネタ切れなの??
全体的にまとまりがなく、期待はずれでした。 以前の still on a roll のような公演はもう出来ないのでしょうか… 残念です。。
風ながるる

風ながるる

PLAN N

王子小劇場(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

周りの人に翻弄させる人達の真に大切だと思うものは何か。
それを気づかせてくれる作品です。
舞台の芝居が、人生が、
風のように流れていつのまにか見る人の心を歌感動作でした。

泥人魚

泥人魚

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2021/12/06 (月) ~ 2021/12/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/12/18 (土) 18:30

唐十郎の2003年作品を金守珍の演出で上演する。アングラ風味いっぱいで面白い。50分(休10分)70分。
 諌早湾の干拓のギロチン堤防を題材に、都会の片隅のブリキ店という2003年時点では古臭い場所を舞台に展開される戯曲だが、水槽を出して飛び込んだり、さまざまな人物群が醸し出すアングラテイストが強烈で興味深く観た。役者陣も熱演だが、特に、宮澤りえが少女に見えるのもスゴイし、風間杜夫の貫禄も強烈。

#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2021/12/14 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2021/12/18 (土) 13:00

座席2列

価格2,900円

売春捜査官
美しく、エレガントで、容姿端麗でありながら、狂気で、口汚くて、コミカル面もあり、気高く、孤高で孤独な伝兵衛が、ガッチリ熱い演技が伝わってくる。
前半のくすぐる部分とハッキリ笑いを取る面白い演出がとってもいいんです。白鳥のくだりの豪速球はストレートに笑った🤣

美談殺人

美談殺人

タカハ劇団

駅前劇場(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/20 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/12/18 (土) 14:00

タカハ2年ぶりの新作はスケールの大きい話。面白い。130分。
 日本人の寿命が50歳を切った近未来。経済の停滞で貧富の差が大きくなるところで、余命宣告も正確になり、死を恐れる富者は死に際して美談を求めるようになる…、というワンアイデアの物語かと思ったが、終盤の展開はスケールの大きなハナシになっていた。しっかりとした伏線もあるのだが、そうなるとは思わなかった、やられた、という感じ。ちょっと大きくなりすぎたとも思うが、観ていて楽しく、しかも、考えさせられる舞台だった。
 本作では手話通訳が役を持って芝居に登場するという一寸変わった作品だが、私が観た回は視覚障がい者向けの試みもあって、こういうのが増えるといいなと思う。

サワ氏の仕業・特別編

サワ氏の仕業・特別編

劇団ジャブジャブサーキット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2021/12/17 (金) 19:00

初見の劇団。余白の多い不思議な作品だった。100分。
 古くから活動する岐阜の劇団だが、初めて観る。普通の会話劇に見えるが、いくつかのエピソードの辻褄を合わせるのはかなり大変だと思う。一緒に観た友人によれば、初見で楽しめるのは難しいだろうとのこと。

疚しい理由2021

疚しい理由2021

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2021/12/15 (水) ~ 2021/12/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

疚しい理由が分かる見事なお芝居でした。見えた未来は果てしなく続く禅問答のなかにぼやけます。たすいちのお姉さんの今後に期待します。

桜の園

桜の園

SPAC・静岡県舞台芸術センター

静岡芸術劇場(静岡県)

2021/11/13 (土) ~ 2021/12/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今年5月駿府城公園での「アンティゴネ」野外公演以来のSPAC観劇。
静岡芸術劇場での観劇となるとコロナ直前の2020年2月「メナムの日本人」以来1年半振りだ。
早速芝居について。
フランス人演出家によるフランス人俳優と合同のチェーホフ作品舞台。舞台下(側面)の字幕表示を時々読みながらの観劇であったが位置的には見やすく大きな支障ではなかった。アート系な演出はさほど意外性がなく、大気音(ゴォォ)や明確な和音にならない音響が微かに鳴り、照明も抑え気味で、ロシアの空を思わせる鈍い光を放つ巨大なホリゾントにさえ人間が影に見える位。これらは舞台上を対象化させ、観客は地球上、歴史上の一点のはかない生を見る感覚を持つ。
実際には光は当っているのだろうが、絵画的な印象がそんな具合で、俳優も然り、各人ユニークな人物像を演じているが脱色され、だだっ広いステージの上で一人一人にフォーカスされず、観客からはどこかよそ事という感覚である。
そんな事で、今受ける印象の範囲を大きくはみ出す事はないだろう事が予想されてしまうので、眠気が襲う。またフランス語の発語というのが(仏映画もそうだが)感情の直接的アタックがなく(異言語ゆえ?)、日本人俳優が発語する場面との落差も大きい(各国俳優は母国語で台詞を喋る)が、劇が進むにつれそれは幾許か融合し解消された感はあった。
眠気は襲うが入眠には至らず、字幕の読みそびれ程度で済んだ。ただし、ストーリーを把握していなかった「桜の園」の予習をしていなければ爆睡したと思う。

その上で演出の意図を肯定的に感じた部分は、俳優らがマスクを着用している事と関係するが、現代、殊にコロナ期以降の厭世観を体現した舞台になっていた。
SPACの方針なのか、5月の野外公演でも布の口当てを着用していたのには驚いたが、今回もマスクを当てており、最初はげんなりしてしまったが、不思議と声が籠る事はなく(通気の良い素材を選んだのだろうか..とすれば感染対策ではない)、見た目の違和感もなくなり、最終的には現代を映す衣裳に思えてきた。

ネタバレBOX

ただ、せめてカーテンコールではマスクを取って欲しかった。
喋らなければ、マスクを外す事に何の不都合もない。しかし、これが地方の実情なのかな、とも思う。
コロナへの警戒心は感染爆発している都市より地方の方がナイーブであるらしい。他人のマスク着用に対する感覚も随分違うだろうと想像される。都市居住者にとっては感染は周囲で起こっている事だが、地方の人にとっては「外から入って来るもの」そして万一感染したら「持ち込む者」(=犯罪者?)である。今ここにあるものには慣れるしかないが、ここにない存在は恐怖の対象だ。

いずれにせよ科学的根拠の乏しい、あるいは他のリスクに比して突出した対策が無批判に常態化する事は危険だということは踏まえたい。ルールばかりが増えた社会は臨機応変さを手放して他者の落ち度を指摘する神経が異常発達し、それを回避しようとする(保身の)態度が肥大化し、結果人間を不幸にする。自分はルールを破っていない、というだけで社会的責任から免罪され、社会とは参加する場でなく批判を回避して生き延びる場となる(既になっている?)。
社会には減点ポイントが異常に多い網の目が巡らされている。得点とされるのはごく限られた評価指標で、一体どういう価値観に従えばそうなるのだろう。得点ポイントの少ない社会とは、負けて当り前、勝つのは希少という通念に支配された社会。業績主義に顕著なように大概それは金銭的利益をもたらすものに限られているようだ。最大公約数的な「善」以外は不要不急として減点対象にしかならない。表層的な「役立つこと」だけが残って行く。
科学的根拠が薄いことが通っていく事も、空気を読んで保身に回る事も根源は同じで、約めて言えば物を考えず、人が決めたこと(あるいは空気で決まってしまうこと)を無批判に受け入れる事(思考を放棄すること)に源を発している。成熟を拒む社会は経済低迷と歩を同じくして退行に身を委ねてしまうのか。

全く関係ない話題かもだが、、最近週刊誌のゴシップ記事で紀子さま(秋篠宮夫人)の「変節」についての記述を読んで興味深かった。皇室でも次男に嫁いだ紀子は秋篠宮の自由な(気楽な)性格もあって二人の女児と共に自由や自主性を重んじる家風を育んでいたが、長男夫婦が女児(愛子)一子のみで男子出産の気配がないため、宮内庁サイドから次男夫婦に期待を寄せる意向を伝えられたという。つまり第三子(男子)を秋篠宮家が生み育て将来の天皇とする、というプラン。ここで紀子は大いに悩んだが、ある時決意してこれに従い(子作りに励み)めでたく男児(悠仁)出産と相成ったわけであった。紀子にとってこの事は将来の天皇を育てる責任(人格形成も含め)を負うという事であり、宮内庁や皇室の「伝統」に傾倒して行く。結婚以来、皇室とはいえ「天皇」とは無関係の明るい家庭生活から百八十度転換し、内面では「重大な決意」をした、というのがその変節のきっかけらしいという。この事が生来のマイペース人秋篠宮や二人の娘との乖離を生んだ(例えば秋篠宮の訪問先での態度を注意したり、次女が熱中するダンスに反対したり、学習院以外への進学に難色を示したり)。
この記事を読んで、紀子が「決意」をした瞬間を大いに想像させられた。雅子妃、あるいは美智子妃が強いられた「覚悟」を自分に強いたという事だが、しかし決定的な違いは、具体的に何かのしきたりに従わせられたというのではなく、言わば能動的に、自ら「天皇(天皇家)ならこうすべき」という基準を求め、適合させて行ったらしい事で、この差は大きい。紀子の思う「天皇家の伝統」、あるいは見聞きしたそれを自らに当て嵌め、「決意」に見合う内容を家族に強いていったという事なのではないか。将来の天皇にはこう教育しなさい、といったお達しがあるなら、それに従うという態度、または取捨選択する態度が取れるが、まだ決まってもいない将来天皇になる「かもしれない」悠仁は未だその教育は秋篠宮家に任せられている訳であり、紀子が早合点とは言わないが一人相撲、空回りしている風景が見える。天皇家だろうが一人の人間、自分の夢もありやりたい事もある。それでいいのではないか(何なら女性天皇だって国事行為ができれば良いのだし、婿養子は世間でやってる事だし結婚したければすればいい)、と思うが、恐らく「決意」には野心の裏付けがあったに違いない。多大な負荷を引き受けるのだから、それに見合う身分や栄誉、評価を得たいと思うのは自然だ。そしてその目標をクロージングするため、伝統や慎みの態度とやらを目に見える形で示そうとする。そんなものに頓着しない家族は紀子に従わず、果ては長女の結婚と相成った訳である。

紀子にとって「決意」と共に選び取った道(将来の天皇の母としての道)は、あらゆる禁忌に囲まれた世間であり、つまりは減点を回避していくいばらの道だ。その道を行くために近親者に自由を許さず、「やがて得るもの」のための犠牲を強いる。凡そ幸福とはかけ離れた風景をその目を想像しながら視ると、我慢を強いる社会の大本が見えて来る気がする。小室氏との結婚を騒ぎ立てる人の気持ちが私には全く判らないが、これも想像するに、わけも判らず我慢を受け入れている人間が、我慢のヒエラルキーの頂点にある天皇家、皇室に属する人間の気ままな行動を見て難癖をつけたくなるのだろう(オブラートに包もうが要は難癖でしょ)。
無益な我慢もやめにしたい。
#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2021/12/14 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

『売春捜査官』、開演から目が離せません。パワー全開、「木村伝兵衛部長刑事」大滝樹の立て板に水を流すような流暢な台詞が良い。勿論、容姿もステキです。女優なら、演じてみたい芝居だと思いました。共演の「熊田留吉刑事」草野剛、「大山金太郎」井手大稀、「万平刑事」木村明弘も熱演。様々な芝居がありますが、初演当時の反響は想像を超えた盛り上がりだったでしょう。

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