ガムガムファイター
佐藤佐吉演劇祭実行委員会
王子小劇場(東京都)
2021/08/11 (水) ~ 2021/08/15 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★★
観終わって、深夜の自宅でひとり小さく拍手をした。脚本・演出・キャストそれぞれがバランスよくキレイにかみ合って、描き出された人々の営みが気まぐれな雨音によく似合う。ありふれた人々のありふれた人生がやるせなくてそして愛しい。
Le Fils 息子
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2021/08/30 (月) ~ 2021/09/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
それぞれが葛藤し悩む中、愛情を抱きながらもすれ違っていく。ヒリヒリするような展開を息を呑むように見守った。戯曲も演出もキャストもハイレベルで完成度の高い舞台だった。
池袋 ポップアップ劇場 Vol.2
観劇三昧×Mixalive
Mixalive TOKYO・Hall Mixa(東京都)
2021/07/14 (水) ~ 2021/07/14 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
柿喰う客の「夜な夜なプリンセス」、最高です。3人の俳優の息がぴったりで、プリンセスは見た目はかわいいけど、やってること怖いし、このギャップが良かったです。
ぶれる境界
家で出来る演劇
北千住BUoY(東京都)
2021/10/01 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
さすが小崎さんの演出でした。途中まで何お話?と思っていたのですが、最後はなるほどと。題目の意味もなるほどと。面白かったです。
売春捜査官
★☆北区AKT STAGE
シアター711(東京都)
2021/08/17 (火) ~ 2021/08/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
多くの女優さんが売春捜査官の木村伝兵衛をやってみたいと思うらしいですが、この作品の伝兵衛は完璧でした。メンバーも熟練の俳優さんたちで、面白かったっです。
#北区の熱海「熱海殺人事件」「売春捜査官」
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2021/12/14 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
売春捜査官を観劇。つかさんのルーツを受け継ぐ劇団なので、もう言うことないです。樹さんがこれぞ木村伝兵衛というのを魅せてくれました。
ホテルカリフォルニア
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
ホテルカリフォルニア
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2021/12/07 (火) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
(なるほど、私戯曲かぁ)と観終わって思った。ある劇作家の追憶は、笑いとほろ苦い痛みを伴いつつ、ひとつの時代を鮮やかに描いていく。背伸びをしながらもオトナになりきれない彼らを大人が演じることで見えてくるモノもある。彼がそこで出会った人や出来事は個性的だけれど、同時に普遍性を併せ持っていて観る者に懐かしさを感じさせる。楽しかったこともささやかな後悔もそれぞれに。
開演前や終演後のロビーも含め、総力戦という言葉がふさわしい、劇団らしい面白さがあった。
ワレリー・ベリャコーヴィッチのマクベス
劇団東演
あうるすぽっと(東京都)
2021/12/15 (水) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2021/12/18 (土) 13:30
故V・ベリャコーヴィッチ氏のダイナミックな演出をO・レウシン氏が引き継いで今回も圧巻の舞台。シアタートラムで観た初演よりいっそう鮮烈で、お馴染みのストーリーに多くの気づきを与えてくれた。キャストも粒揃いで息つくヒマもない充実の2時間45分だった。
べリャさんの舞台はいつも美術も印象的で、『ハムレット』の林立するように吊り下げられた円柱や、『どん底』のベットフレームの連なりも忘れ難いが、『マクベス』では4枚の巨大な扉が登場人物並みの存在感だった。
音楽や様式美を感じさせる独特の動き、衣装、照明、音楽なども演出や演技と相まって劇場内を濃密に満たしていた。
いとしの儚
劇団扉座
ザ・スズナリ(東京都)
2021/03/06 (土) ~ 2021/03/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
横内謙介氏の戯曲を東京夜光の川名さんが演出。
クズと呼ばれた男と鬼がつくった女の100日の物語。2人を取り巻く人(や鬼)たちが皆愚かしくも愛おしい。「人の夢、儚し」という序盤の台詞だけで込み上げてくる想いがあるのは、すでに結末を知っていたからだろう。戯曲の良さとキャストの魅力を生かした納得の舞台。
Transcendent Express
Cuebicle
上野ストアハウス(東京都)
2021/12/10 (金) ~ 2021/12/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
婚活列車の中で起こる出来事、と聞いてコメディかと思っていたらそうじゃなかった←この程度の予備知識で観に行ったのは演出家と俳優陣が好みだったから。ダークファンタジーめいた陰影と奇妙な登場人物たちに惹き込まれて、上野からの長い旅を楽しんだ。
徒花に水やり
千葉雅子×土田英生 舞台製作事業
AI・HALL(兵庫県)
2021/12/22 (水) ~ 2021/12/23 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
特異な家族の形を丁寧に描きながら 登場人物のキャラクターを 演劇的に際立たせていて 飽きさせない 出演者全員 魅力的で存在感あり 5人のうち4人が劇作家でもあるという 稀に見る充実した作品だった あまりに面白くて 実演を見た後 映像鑑賞チケットも購入し 3回観た こんなことは 初めてかも知れない
藪原検校 やぶはらけんぎょう
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2021/02/10 (水) ~ 2021/03/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これまで何度か拝見している戯曲だけれど、今回も圧巻だった。猿之助さん演じる主人公のふてぶてしさと愛嬌、無惨な物語を明るく逞しく彩る人々の歌声に滲む猥雑さと哀切さ。杉原演出が過去と現代をつないで、骨太なテーマをがっしりと見せた。
森 フォレ
世田谷パブリックシアター
兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)
2021/08/07 (土) ~ 2021/08/07 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』同様自らのルーツを辿る旅を描く。いくつもの世代にわたる入り組んだ人間関係とそれぞれの時代背景、そして女性たちの苦しみ。「見捨てない」という言葉の重さ。俳優陣の熱演もあいまって充足感たっぷりの3時間50分。
子午線の祀り
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2021/03/19 (金) ~ 2021/03/30 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
言うまでもない名作を4年前と同様野村萬斎氏の演出と主演で。キャスト数も上演時間も削っての上演はより研ぎ澄まされた印象で、月を思わせるセットの上を駆け抜ける人々の姿と声の美しさが際立った。
シャンソマニアII~葵~
花組芝居
あうるすぽっと(東京都)
2021/11/26 (金) ~ 2021/12/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『源氏物語 第九帖 葵』をベースに歌や踊りを織り交ぜて綴る人間模様は、ときに滑稽でときに哀しい。キャストはベテランから若手まで幅広い世代の男性ばかり15名。衣装はほぼ黒の紋付に揃いの袴で、ほとんど白塗りも鬘もなしに美女も幼子も次々に演じ分けていく。
ずっとひとつだけちょうだい
♯Q
新宿眼科画廊(東京都)
2021/10/16 (土) ~ 2021/10/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かった。いや、面白いというよりキュンキュンした。単純な恋バナではなく、それぞれちょっと訳ありだったり価値観が異なっていたりしつつ、誰かを好きになる気持ちをナイーヴに描いていて気持ちよかった。もうみんな幸せになってね⁉️と思いつつ劇場を出た。
ヒ me 呼
流山児★事務所
ザ・スズナリ(東京都)
2021/09/24 (金) ~ 2021/10/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
いやあもう、なんでもありだな⁉️しりあがり寿さん脚本・天野天街さん演出で馬鹿馬鹿しいほどのエネルギーや可笑しさは言うまでもないけど、「恋」という新たな流行病に罹る恋人たちがそれぞれ素敵に見えてくるのは役者さんたちが魅力的だからかもしれない。
カナリヤ
日本のラジオ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2021/11/18 (木) ~ 2021/11/23 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったのだけれど、どこがどう面白いのか言葉にするのは難しい。緻密で完成度の高い戯曲の持つ世界観とか、個性的な登場人物たちを丁寧に具現化する魅力的な俳優陣とか、シンプルかつ印象的な美術とそれを際立たせる照明とか、そういうありふれた形容では伝えられない独特の空気感があって、それに引き込まれつついろんなことを考えたりもする。帰りの電車の中で、観客全員に配布されたパンフレットを読んで、またざわざわする。そうか、そうだったか。ここまでを含めての物語なのかもしれない。
フタマツヅキ
iaku
シアタートラム(東京都)
2021/10/28 (木) ~ 2021/11/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
やるせなく愛おしい人々の営み。夫婦の生き方を正しいとか間違ってるとかそんなふうに結論づけることはもちろんできなくて、それでも共に生きてきた日々はかけがえのないものであったかもしれない。この繊細で完成度の高い作品を拝見できてよかった。