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レッドホットセックスピストルニルヴァーナ

レッドホットセックスピストルニルヴァーナ

MCR

ザ・スズナリ(東京都)

2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

レッチリとか話には聞くけどよく知らんくて、でも面白かった。
千本ノックみたいのもエスプリかなんか効いていたと思う。

君のメロディ

君のメロディ

空間製作社

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。内容も歌もダンスも素晴らしかった。少しかわいそうでしたけど、でも、優しい気持ちになれるそんなお話。とても心が暖かくなる時間を過ごせました。ありがとうございます。

最初の二十面相

最初の二十面相

劇団身体ゲンゴロウ

北千住BUoY(東京都)

2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

緑の花

緑の花

劇団飛び道具

アトリエS-pace(大阪府)

2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

東南アジア(多分ミャンマー?)に秘境石像ツアー→不発弾処理ツアーの一行が繰り広げる、ドタバタ劇
題名ともなっている緑の花が、最初からスポットライトを浴び、最後には4本に(この地域では感謝の意味で花をくれるらしい)
ツアー参加者には、夫が早期退職夫婦 大学院になんとなく通い現地語を話せるガイド いつまで経っても正社員になれない派遣社員 小学校を休職しツアーになって参加しているメンタル弱っている女性教師や離婚したての男性等々的
最後には、早期退職夫婦の娘も参戦し、それぞれの価値観を見せつける群像劇 皆各々がやりたかったことを取り戻したり、見つけたりと我が道を探求するのだが…
色々考えさせられる内容でした

ユメミソウ~夢見荘~

ユメミソウ~夢見荘~

劇団1mg

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

満足度★★★

ファンタジー トキワ荘(藤子不二雄?)を彷彿とさせる内容
夢見荘というトイレ🚾共同風呂なしの大家と住人五人の話
涙する場面も何度かあるが、お決まりのパターンで…
一週間の最後のサラリーマンには…
更に45分前会場が、30分前に
且つチケット🎫代の精算も間違えるなど(言わなかったら…ガメタ?)全体的なレベルダウンでした
客入りも…

オットーと呼ばれる日本人

オットーと呼ばれる日本人

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2024/05/17 (金) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

木下順二の代表作である。3時間40分となれば今の民藝では夜公演は一回しか出来ない。珍しく、ほぼ満席、しかもいつもの老人ホームのお迎え待ち客ではなく、中年の客も、いつもは全くいない若い観客もいる。民藝の衰退は夜公演をあっさり諦めたところから始まったのではないか、という感じすらする。
尾崎秀実伝だ。上海で、記者として世界の鼓動を感じながら活動している尾﨑がゾルゲと交流を深める一幕。帰国して疑われながらも、先見の明で近衛内閣の内閣参与となるが次第に追われるようになる二幕、捉えられ、回心を促されるが自己の主張を貫く拘置所拘留中の三幕。
日本が列国帝国主義に遅れまいと国民を全体主義に押し込めていった軍閥時代の1930年から45年までの時代。コミュニズムにこの国の突破口を求めて、ソ連の情報機関に接触した才気ある日本人の物語である。この戯曲は62年に劇団民藝で初演、66年、2000年と再演され、その後、2008年に新国立で鵜山仁・演出で上演されている。
見ていると、思い出す台詞もあるから多分、66年あたりの公演を見たのだろう、それから五十年たっているが、ホンは実にあの手この手で、困難な時代に生きた「日本人」を「妥当な」「人間的」スタンスで活写している。全く古びていない。この長丁場をダレさせない、
これが今回公演の第一の驚きである。日本近代劇の代表作の名に恥じない名作であると改めて思った。
第二は、尾﨑を演じた神俊政の快演である。ろくに調べもしないで行ったので、最初は岡本健一が客演しているのかと思った。周囲の民藝の俳優からは浮出さねばならない役だが、その任をガラでも、演技でもその役割を見事に果たしている。
ほとんどこの二点につきる公演だが、一方では、改めて言うのは申し訳ないが、演出が古すぎる。今は同じような素材でチョコレートケーキなどが次々と新脚本で昭和を舞台の史劇の舞台を作っているのだから、時に新派風に見得を切って見せたりされると鼻白む。テキストは、まだ大きくはいじれないだろうから、これだけでも、よく整理したと思う(ほとんどいじっていないのではないか?)。しかし、現実に60年はたっているのだから、先人の舞台をコピーして伝統とすることから決別しないと観客がついていかない。リアリズムの解釈はいいとして、説明的な台詞や演技指定などは現代的に演出しないと戯曲を時代に取り残すことになってしまう。折角のラブシーンで繰り返される単調さには呆れるほどだ。生活も様式に埋もれているし、台詞にも日常性がもっと必要だ。演劇は時代とともに変わる。生身の人間がやるのだからその時代を生きた人ともにあるのはやむを得ない。いつまでも伝統と称して怠けるのは演劇への冒涜である。例えば、音楽。まるで昔の二流の松竹映画みたいな劇伴は舞台の品格を下げている。クレジットに作曲者の名を出すことも控えるような音楽は使うな!
民藝の倉庫に入れておいて、半世紀に一度虫干しするのでは勿体ない戯曲だ。是非、優秀な若い人の手で、テキストレジして、せめて3時間以内で見せきれる真の新演出による上演があることを期待している。


リンカク

リンカク

下北澤姉妹社

ザ・スズナリ(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

複雑な環境、なにを言いたいかの明確な答えは見つからないですが、面白かったです!

さかさまのテミス

さかさまのテミス

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

出版社を舞台に 「正義」は、人の立ち位置によって違う、といったことを描く。主人公は出版社で働くヒナタ(二宮芽生サン)、彼女は最近 文芸部へ転属してきたばかり。その部署では、出版社と作家の確執、その作家の本(シリーズ)を原作とした映画制作のプロジェクトが立ち上がろうと、そんなゴタゴタに巻き込まれていく。
登場人物は、それぞれの立場(正義)を明確にし自己主張してくる。しかし、ヒナタはそんな周りの人々の意見等に振り回され、自分の思いや考えが揺れる。二宮さんは、そんな心情表現を しっかり演じていた。

少しネタバレするが、本「されど念力の黙示録」(略称:サレモク)は、作者の妹キャラも登場する。その妹がネットで晒(話題に)されて、本はもちろん作者である兄を嫌っている。本の内容が分からないため、なぜ妹が嫌っているのかが疑問。出版社としてはシリーズ本を継続させたい、一方 作者は妹を登場させない、もしくは別の作品を書きたい。それぞれに正義はある。その根本は 妹の意向にあるが、そこが判然としないため モヤモヤ する。

ヒナタは、過去(高校時代)の嫉妬・悔しさや現在の状況に振り回され、自分自身を見失いそうになる。そんな時に勇気づけられたのが、「されど念力の黙示録」である。爆発する怒りを脳内で「かめはめ波⇦『ドラゴンボール』」ならぬ「念力波!」と唱え、気持を落ち着かせている。最近は、インターネットによる情報操作など真偽不詳な<正義>が流れる。そんな現代的な問題も提示するなどテーマとしては面白いが、先の妹の件が憾み。また、作・演出の友池一彦 氏が演じる 過去の男 友池さんの役割も気になるところ。
(上演時間1時間45分 途中休憩なし) 追記予定

さかさまのテミス

さかさまのテミス

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

全てにおいて消化不良が否めない。
観て良かったのか、観なければ良かったのか、こちらまでモヤモヤ感を引きずり、メンヘラになりそうだ。

デカローグ5・6

デカローグ5・6

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/05/23 (木) 19:00

C(5・6)を観た。A・Bに比べて物語に動きがあると思った。54分(20分休み)68分。
 5「ある殺人の物語」は、偏屈なタクシー運転手・不道徳でいらだつ若者・新人弁護士の3人の物語が交錯し、出会うところで起こる悲劇…、な話。不条理な印象はあるのだが、エンディングはちょっとショッキング。
 6「ある愛の物語」は、本シリーズ中で初めてと言ってもよい笑いを取る演出。画家の女性の部屋を覗く19歳の青年の物語。展開は読める気がするけど、青年と同居する友人の母役の名越志保の趣きが良い。
 6では「覗き」を可視化するためにセットを大きく変えていたが、それも含めて、6が演劇にして面白い作品だと思った。尤も映画で観るところを想像しても良い作品にはなりそうだが…。

あしたはてんきにしておくれ

あしたはてんきにしておくれ

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/05/23 (木) 14:00

座席1階S列9番

新作公演2日目。#あしてん 観て来ました🙆私が今まで観て来た #トツゲキ倶楽部 さんの舞台の中で、1、2位を争うくらいの早いテンポで、ぐいグイ引き込まれました✌ ちょっとキツめな役どころの #なかにしみなみ さん@minamismmm がとても力強く新鮮で、いい味出してました💯🥇是非劇場で観て欲しいです。

去りゆくあなたへ

去りゆくあなたへ

劇団BLUESTAXI

ザ・ポケット(東京都)

2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

優しさ 温かさに溢れた好公演。
葬儀会館を舞台にした2つの家族の物語だが、関連することなく それぞれが独立した物語を紡いでいく。逆にそうすることで、去り行く人と残された人の思いが しっかり伝わってくる。そして2つの家族に共通した思いのようなものが浮き彫りになってくる。亡くなった人からの、満たされないと思っていた愛情。しかし そこには思いもしなかった深い情愛が…。亡くなって初めて知る情の深さに涙する。そのラストシーンに多くの観客がすすり泣く。

舞台は葬儀会館の第1控室と第2控室、その特定の空間で 通夜という特別な日。そこで繰り広げられる軽妙だが滋味ある会話が心に沁みる。舞台にありがちな2つの物語の関連付よりも、それぞれの違った<情愛>を描くことによって、家族のあり様の幅を観せる。なお 家族と記したが、厳密には少し違って、そこが妙。
(上演時間2時間 途中休憩なし)【Aチーム】

ネタバレBOX

舞台美術は葬儀会館の控室。下手に座敷--座卓や座布団等、中央--障子窓(上演前には枝葉の影)、上手--ソファが置かれている。出吐け口には暖簾。このスッキリとした(飾り気のない)セットの中にリアリティを感じる。

第1控室は、元中学校校長の森家の葬儀。喪主は、故人の次男 卓也が執り行う予定。ずいぶん前に退職していること、近所付き合いもなかったことから 家族葬にしたい。自宅で嫁 美智子を始め家族皆に介護されながら最期を迎えた。その介護の苦労話が実にリアル。
第2控室は、劇団灼熱の元座長の葬儀。故人はアパートで孤独死しており、遺体の引受人がいない。劇団は解散していたが、元劇団員が縁ありと葬儀を執り行うことにした。元座長には別れた妻・娘がおり、連絡したが…。そして 葬儀を演劇仕立てにしようと、奇抜なアイデアの実行。

この2つの葬儀を関連させない。元校長は 家族に介護され、最後は皆に見守られて亡くなる。一方 元座長は 離婚し、アパートで孤独死。最期を迎える その時を対比するような描き方。勿論その正否のようなものを説いている訳ではなく、現実にある状況を紡ぐ。舞台にありがちな関連付けをせず、敢えて並行した2つの物語にすることで、<死>を考えさせる。同時に 去り行く人の<生き様>を観るようだ。しかも、身内だけではない 幅の広さ奥深さも感じられる。

森家には長男 和也がいるが、若い時に家を出て消息知れず。母の葬儀にも参列していない。しかし、突然 若い女性を伴って現れた。父に反発し心配ばかり掛けていた。
一方、元劇団員たちは、座長の稽古が厳しかったことを懐かしんでいる。劇団員たちは入団する前に何らかの挫折を経験している。演劇は好きだが、生活もある という現実。
夫々の葬儀は、手がかかる子(長男)ほど可愛い、現役教師の時には 不良っぽい子の面倒をみていた。挫折した者は強い意志を持つ、その成長を心待ちにしている、そんな愛しさが伝わる描き方だ。そこに 去りゆく人の思いが しっかり込められている。

舞台技術は、時々聞こえる外の騒音(暴走族のバイク音?)、人の心情を効果的に表すスポットライト。場面に応じた照明の諧調など、実に丁寧な観せ方だ。そしてラスト、長男 和也の(最期の)挨拶が涙を誘う。
次回公演も楽しみにしております。
こどもの一生

こどもの一生

あるいはエナメルの目をもつ乙女

王子小劇場(東京都)

2024/05/15 (水) ~ 2024/05/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演版では無いですが見た記憶がありまして、その時もよくわからないままに終わってしまった気がします。当時はなんだったんだろうと思い悩んだ気がしますが、年齢を重ねた今は「面白かった!」で済ませられます。
セットも衣装も素敵でした。

デカローグ5・6

デカローグ5・6

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回もさりげなく贅沢な公演。前回に引き続き、亀田氏が無駄づかい気味に配役されるし、舞台上の建物が休憩の間に増築されるとは。
今回の2編は殺人と愛がテーマになっているようだが、いずれも短い場面が次々と並べられて進行する中で孤独な心の歪みを覗き見るような印象。ストーリーの大きな起伏はそれほどないが(殺人場面は突然だが)、あまり見かけないタイプの舞台作品で、不思議な味わいがある短・中編の佳作。オリジナルの映画のほうも観てみたい。

探偵物語

探偵物語

株式会社DAYDREAM

俳優座劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

二日目のせいか、私の観劇が2回目のせいか、はたまた座席が良かったからか、昨日よりも良かったです。多分時代にのっとたのであろうこなれないセリフが、昨日は鬱陶しかったのですが今日はそうでもありませんでした。私が慣れてきたのか、それとも実は微妙に違っていたのかは分かりませんが。
警察署の一室での満月の夜の物語がスリリングに展開していました。

ネタバレBOX

ほとんどやけになって窃盗犯に立ち向かって行ったと思われたジムですが、メアリーに去られては生きていけない気持ちになってしまったのが今日はよく分かりました。そんなに彼女を愛しているのに彼女の過去が許せない、強すぎる正義感や生真面目さはまるで父親の呪いのようで私はジムに思い切り同情したのでした。
予習にと1951年のアメリカ映画「探偵物語」をDVDで見ましたが、字幕ではセリフが結構端折られているのか、舞台で見て納得できたところがいくつかありました。
探偵が1人も出てこないのに「探偵物語」なのは公開時に「detective」を「探偵」と直訳したことによるものであり、誤訳の一種と言えるとウィキペディアにありました。邦題を決める前に映画を見なかったんかい!?後から見たら間違いだったと気づいたのにタイトル変えなかったんかい!?と突っ込みたかったです。
さかさまのテミス

さかさまのテミス

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

価格5,100円

学生演劇な感じ。
面会制限(パンフ買わなきゃダメ)あったけど、みんな早々に帰ってたわけだし、終わったら出てきて挨拶した方がいい。
元カレ設定してるのは笑えるのだろうか?

デカローグ5・6

デカローグ5・6

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2024/05/18 (土) ~ 2024/06/02 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

C ⑤  演出:小川絵梨子
『ある殺人に関する物語』
これは『殺人に関する短いフィルム』のタイトルで長尺に再編集されて映画としても公開された。『デカローグ』の中で一番評価の高いエピソード。

孤独な青年(福崎那由他氏)が強盗殺人事件を犯す。被害者となったのは偶然居合わせたカフェで見かけたタクシー運転手(寺十吾氏)。更に死刑制度廃止を訴える、理想に燃える新米弁護士(渋谷謙人氏)も偶然そのカフェに居合わせた。

凄い好きな作品。やはり寺十吾氏が出ているとただのお芝居では済まさないな。性格のひん曲がった嫌なタクシー運転手、でもそこに息をして地に立って暮らしている。女学生を冷やかし、野良犬をからかい、客を嘲笑い、でもたまに子供達に歩行者優先で道を譲ってあげる。「たまには良いこともしとかないと、だろ」。今平の『復讐するは我にあり』なんだよな。生きて在る者をそのままありのままに。肯定も否定もなく、ただそこにあったままを。だからこの嘘話(虚構)が突き刺さる。

C ⑥  演出:上村聡史
『ある愛に関する物語』
これも同じく『愛に関する短いフィルム』のタイトルで長尺に再編集されて映画として公開。ラストを変えていて好みは分かれる。

郵便局で働く孤独な青年(田中亨氏)は女流画家(仙名彩世さん)のストーカー。アパートの中を望遠鏡で覗き、無言電話を掛け、郵便物を盗む。到頭、それがばれる時が来るのだが。

発達障害っぽくもある田中亨氏がまた好演。
仙名彩世さんは小林麻美風で雰囲気がある。
田中亨氏はシリアに行った友人の家に居候しているのだが、友人の母である名越志保さんが重要な役どころ。

観るのならばこの2作がお薦めだろう。
寺十吾氏、内田健介氏なんか脇を固めているだけで豪華。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

⑤何か凄く好き。選択した全てが悪い方悪い方に流れていく無力感。何もかもどうでもよくなってしまい犯罪を犯す。運の悪い弱者が被害者だ、誰だってよかった。どうなったって構わない、死んだっていい。その言葉の通り、吊るされるラスト、恐怖で泣き喚く。どこかで違う選択肢を選べたのだろうか?また別の生き方があり得たのだろうか?
弁護士の設定がペラペラに薄いのが難点だが、妹のエピソードなんかは文学だ。ドフトエフスキー。

⑥ストーカー青年を部屋に連れ込んで誘惑する女。脱ぐ前に射精してしまう青年に宣告する。「これが貴方の言う“愛”の正体よ!」ショックを受けた青年は部屋を飛び出て逃げ帰る。

この辺がぼんやりしてしまっている。女の思惑が曖昧なので何とも消化し辛い。「後は原作の映画やTVドラマで御確認下さい」みたいな。この芝居の中で作家として明確なものがないんじゃないか?何か二次作品を観せられているもやもや感が残る。作家としてこの作品で何を伝えたいのか、作品内で表明して欲しい。「キェシロフスキ、俺ならこうする」みたいな奴が観たかった。凄く語り口が面白かっただけに不満も残る。

※純粋な“愛”の存在を烈しく否定してみせる内実、狂おしいほどそれに渇望している女。病的なまでに純粋だった青年の瞳は最早あの日のように澄んではいないラスト。
最初の二十面相

最初の二十面相

劇団身体ゲンゴロウ

北千住BUoY(東京都)

2024/05/23 (木) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

やはり、そうか。

ネタバレBOX

かつての学生運動の内ゲバをおもわせるものがあると感じた。
作者は浅間山荘事件をモチーフにしたと聞き、得心。

前回といい、今回といい、50年くらい前の若者が作ったような劇だと感じました。
さかさまのテミス

さかさまのテミス

友池創作プロジェクト

駅前劇場(東京都)

2024/05/22 (水) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしかったです。脚本が最高。過去と現在がいい感じで交差していていい。脚本と演出がしっかりしているからストーリーがしっかり頭に入ってくる。良質の舞台。お世辞抜きでこれはおすすめです。あと、いうまでもないですが、どの役者さんの演技も抜群。観て損はないです。

去りゆくあなたへ

去りゆくあなたへ

劇団BLUESTAXI

ザ・ポケット(東京都)

2024/05/21 (火) ~ 2024/05/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 板上は下手に葬儀場の控え室。ホリゾントの手前にお茶のセットが置かれ、六畳の畳敷の休憩室にはテーブル、座布団が見える。正面奥の障子を通して落ち着いた雰囲気が醸し出されている。出捌けはこの休憩室の手前の側壁2か所に設けられた袖から。尺は約120分。

ネタバレBOX

 物語は2つの葬儀(通夜の模様)をほぼ交互に演じ分けることで進行してゆくが、互いの挿話に因縁が無い為因果の生ずる必然性が生ずることは無い。その為、全体としてはドラマの迫真性を欠く。折角、舞台で演ずるのだから、話をどちらか1本に絞って更に掘り下げた作品にした方が良いように思う。映画なら、例えば葬儀場そのものをテーマとして脚本は無論変わるものの同じセットでもカメラを通した目で撮影し、フィルムを編集して様々にタイプの異なる葬式や通夜の内輪を描くことで別のテーゼ(例えば人間の儚さをテーマとした作品)を提示しテーマを統一することが可能であっただろうが、今回の表現法では演劇の醍醐味である登場人物相互の葛藤が作品全体に及ばす、生の人間が観客の目の前で苦しみ、哀しみ、悲嘆に暮れ或いは歓喜に我を忘れる様をダイレクトに共有する演劇独自の熱狂を共有することが出来ない為、全体としての遡及力が弱くなってしまった。この点が残念である。

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