最新の観てきた!クチコミ一覧

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だからビリーは東京で

だからビリーは東京で

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

久々のモダンスイマーズ、西條氏、古山氏、生越氏、蓬莱竜太戯曲。痛さを抉ってくれる。ミクロな、つまり個の(個同士の)痛さからマクロな即ちそれが生じる背景=時代、社会状況をうっすら見せて来る。
「モダン史上最も執筆に苦しんだ」との蓬莱氏の弁。明るいラストにしたい、という自らに課した「制約」に拠ったと読めるが、私の理解では痛さの中にこそ光がある。「痛さ」とは言い換えれば「本当の姿」。この劇にもモダン流が流れ、気づきの契機と真実を欲する人間の本性への肯定がある。リアルな「痛さ」は、「だからこそ」「にもかかわらず」の希望を擁している。だから好きである。

アルトゥロ・ウイの興隆【1月13日~14日公演中止】

アルトゥロ・ウイの興隆【1月13日~14日公演中止】

KAAT神奈川芸術劇場

豊洲PIT(東京都)

2022/01/09 (日) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

主に1930年代、ドイツが隣国オーストリアを併合(1938年)するまでの“ナチス前史”を
シカゴにいる架空のギャング団の“発展史”になぞらえて描いていく作品。

ブレヒトといえば「異化効果」で有名だけど、この作品は成立した時期が時期(ドイツから
亡命していた1941年)なだけに、メッセージ色がかなり強めなエモい作品になっている気が
しました(セリフも煽っていくスタイルに近い)。

見てて思ったのはトランプ当選もだけど、「トランプが出たから社会が悪くなった」という
より、「社会が既に悪くなっていたからトランプが出てきた」という、

原因と結果が一般的に感じられているものとは得てして反対なのであり、そこを読み違って
しまうと、「第1のウイ」を排除したことにすっかり満足して、迫ってきている「第2のウイ」を
防ぐことはできない、ということ。

ネタバレBOX

もともとウイのギャング団は、14年たってもメンバー30人ほどの「少なくはないけど、とりたてて
注目すべきほどでもない」存在だった。

しかし、社会が混乱し、それまでの秩序が全く成立せず、みんなが私利私欲にかられて画策するように
なると、そこにつけこんでたちまちコミュニティを侵食してしまう。風邪の菌と一緒で、人体が健康な
場合には全く何もできないけど、一度弱ればどんどん勢力を拡大していく。

だから、「独裁者の登場」というのは、そのまま社会のたちいかなさの指標になっているのだな、と
感じた(そういう意味では、アメリカはもうかなり「末期状態」になってる感ある)。これは民主
主義がいいとか悪いとかそういう前提の話ではないですね。

街のただの輩でしかなかったウイが、野菜のトラストの用心棒、元締めに始まって、議会や司法を
乗っ取ってのし上がっていくさまは、なまじテンポよく歯切れよく進行していくだけに、痛快さすら
覚えるほどなのだけど、

隣町のトラスト合併に邪魔だからというので、数十年来の相棒ローマをほぼためらいなく粛清する
あたり(これは1934年の「長いナイフの夜」におけるエルンスト・レーム暗殺をなぞっている)
から、ウイが得体のしれない化け物に見えてくる。ローマ粛清前とは違って、誰にもはかりごとの
裏を明かさなくなったため、言っていることが本心からなのか、それとも悪事の一環として吐かれた
与太なのか全然分からなくなってくる。

いわゆる「独裁者」とされる人物の本質ってだいたいこんなもんなんだと思う。粛清に次ぐ粛清で
本音を話せる人間が周囲から消え去り、イエスマンが持ち上げる通りの人間を演じていくという。

草なぎ剛、煮ても焼いても食えない、後半にかけてどんどん不気味さが増していくウイの役、ホントに
当たり役でした。ジェームズ・ブラウン使いといい、いい感じにゴージャスで、チャラくて、現実と
リンクし過ぎで怖い舞台でした。
Living

Living

サスペンデッズ

雑遊(東京都)

2022/01/18 (火) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

家族の物語
中島愛子さん良かったです
お薦め

『ウエア』『ハワワ』

『ウエア』『ハワワ』

小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/01/07 (金) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

団体を知った時からどこかしら期待したくなる若手ユニットだったが、「当たり」に当った事がなく二の足を踏む。今回は作が池田亮であったので観劇した。
評価は、やはり微妙。
原作は散文であるらしく、要は「戯曲でない」原作の舞台化であったが、原作がもし明快な(説明可能な)ストーリーを持つのだとすれば、この演出は不親切(又は下手)。カオスな原作だとすると中途半端に原文に忠実であろうとしすぎでは(世界観の醸成に傾注するのが正しいのでは)・・つまりは演出の主体的な創造的姿勢があまり感じられなかった。
映像が多様された舞台で、個の代替不能性が溶解していく、みたいな原作の世界観に迫ろうとはしており、(これありきで評価するのは気が進まないが)映像がもたらすトリップ感は相当に貢献、作品としても「持った」感ありである。
ともかく井上ひさしの名句「難しい事をやさしく」、深く面白く、を目指して欲しい。

一方、無意味の毒に浸食されずどこまでも健気に突き進んでいく二人の役者にも、助けられていた印象。ユニットお得意のノンバーバル表現が手を変え品を変えて繰り出されて、そこは見て飽きない。もっとも彼らと同じ事を別の人間がやって面白くなるかと言うと・・?(「役」が曖昧では役者個人の持ち味に掛かって来るという意味。)
ただ台詞の「言い」に難あり、拠るべきリアルがなく宙に浮いている。このあたりも演出の「言葉」の処理の面での不得手さと映った。

ネタバレBOX

帰路、歩きスマホで珍しく映画情報を見ていたら「春原さんのうた」の主演がついさっき見た役者の一人荒木知佳。マスクを取ったら、うむ、そうだったかも(いやそうなんだが)。
観たばかりの「hana」「だからビリーは東京で」にも出演の小劇場俳優がキャストに並んでいる。ポレポレ東中野で現在上映中。来月まだやっていたら拝見したい。(海外の映画賞も獲った由。)
SLAPSTICKS

SLAPSTICKS

KERA CROSS

博多座(福岡県)

2022/01/14 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

マギーさんのお客さんいじりのシーンでハメられ、デニー役の元木聖也さんのアクロバティックなシーンで驚き、そして幕間のサイレントムービーで昔は命がけの撮影だったんだなとおもわせます。

ネタバレBOX

ロスコー・アーバックル役の金田さん、体型はビッグサイズですが、顔は細いままです。映像とは差ができますが、まあね。
東京卍メロス

東京卍メロス

E-Stage Topia

ザ・ポケット(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

個性的なキャスト達が絡みあいつつ、
漫画っぽい雰囲気の舞台でしたが面白かったです!

東京卍メロス

東京卍メロス

E-Stage Topia

ザ・ポケット(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

予想していたよりずっと面白かった!見事です。
原作 太宰治とあったけど、ここまで作り込んだのだから、脚本家のオリジナルといって良いのでは?と思いました。

ネタバレBOX

ヤンキー、タイムスリップ(ギミックだけど)の辺りが「東京卍」ってことすかねえ?
ミネオラ・ツインズ【1月25日~28日公演中止】

ミネオラ・ツインズ【1月25日~28日公演中止】

シス・カンパニー

スパイラルホール(東京都)

2022/01/07 (金) ~ 2022/01/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大原櫻子は60年代以降どんどん良くなり、八嶋智人と黒子的に活躍する男優陣2人の動きのキレもお見事。選曲も面白かった。

ネタバレBOX

久々にチケットをちゃんとモギれない受付に当たってカチンときたのと、開演前に運営のお願い無視で喋りまくる困った客に囲まれてしまい、少々げんなり。
BLUE RAIN

BLUE RAIN

株式会社atlas

博品館劇場(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2022/01/18 (火) 13:30

歌良しストーリー良しなんだけど、ビニールシートを使ったセットや、ギターとピアノだけの伴奏ということで、最終段階に入った稽古?という感じが否めませんでした。フルバンドの伴奏が欲しかったなあ。

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

『忠臣蔵・武士編』『忠臣蔵・OL編』

青年団

アトリエ春風舎(東京都)

2022/01/04 (火) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/01/17 (月) 19:30

OL編を観た。青年団のレパートリーとして成立してる戯曲だが、やはり面白い。50分強。
 会社の休憩室と覚しき場所を舞台に、昼食を摂りにOLが集まるが、話題は自分達の主人が吉良に斬り付けた話…、という展開で、忠臣蔵スタートの場面がOLだったら、的な戯曲。何度も上演されているそうだが、私はOL編は2回目で、以前はそんなに面白く感じなかったが、今回はOLあるある的な話し方が気に入って、面白く観た。

あの子より、私

あの子より、私

エイベックス・エンタテインメント

よみうり大手町ホール(東京都)

2022/01/15 (土) ~ 2022/01/27 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/01/16 (日) 12:00

艶∞ポリスの岸本鮎佳の作・演出で、女優がいっぱい出るので観に行った。面白い。110分強。
 高級別荘地の見学会を舞台に、高校時代同級生だった元女優の美容家(黒谷友香)と元女優の作家(遊井亮子)を軸に展開する、若干ドタバタ風味のコメディ。黒谷の夫(古屋隆太)は有名ミュージシャン、娘(小林万里子)は読者モデル、息子(基俊介)はイケメン高校生とセレブ感がいっぱいだが、一方の黒谷も娘(村上穂乃佳)は上智に通って商社に内定しているという、こちらもセレブ感がいっぱい。もう一組は雑誌編集長(しゅはまはるみ)とその恋人であるカメラマン(松岡依都美)とセレブ感がいっぱいで、冒頭からマウントの取り合いになるあたりが面白い。振り回される不動産会社社員(異儀田夏葉)が大変だが、黒谷と遊井には何かの因縁があるらしく…、という展開が巧い。2人の高校時代の回想シーンでは、それぞれの娘が高校生時代を演じる等、岸本の脚本も興味深く、さまざまな組み合わせの人々が結びつくあたりも巧い。終盤のどんでん返しも面白い。
 映像系で大活躍だが舞台は少ない遊井をメインに観に行ったのだが、舞台でもしっかり存在感を出す。小劇場で観ていた異儀田としゅはまもしっかりポジションを取り、特に異儀田は、一人だけ庶民派、な雰囲気が面白い。初舞台だと言う小林も複雑な役割をしっかり演じた。さまざまな所から集まった俳優たちの演技が、巧く絡み合って、楽しい舞台だった。ジャニーズJr.の基が出ているせいか、男性の観客が極端に少ないのがちょっと…(^_^;)。

東京卍メロス

東京卍メロス

E-Stage Topia

ザ・ポケット(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/18 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

エネルギーが漲り、元気がもらえる内容でした。

ネタバレBOX

最後の方の想いを語り合う場面はよかったですね。エンタメの要素が強すぎた感じはしました。
残念天使と駄目役者

残念天使と駄目役者

NO DAY BUT TODAY IN ACT

シアターブラッツ(東京都)

2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

麻衣愛さん、玉川来夢さん出演。

おふたりは初の共演です。そもそも、アイドリング10号小林麻衣愛さんが他のメンバーと舞台で共演するのが初めてです。玉川ちゃんは29号で5期生。2期生の麻衣愛さんの後輩ということになります。もちろん所属期間は重なってませんが。

初日の劇中の日替わりシーンでは、アイドリングをいじるシーンもあり。アフタートークで玉川ちゃんが「センパイー」と。その後も仲良しになったようで、とても嬉しいことです。

公演の数日前に麻衣愛さんから聞きましたが、玉川ちゃんのお顔というか素顔は18号のミシェル未来さんに似てるという印象を持ったそうです。なるほど。

ネタバレBOX

現代の仲間たちが、実は前世で関係していて、その業が続いてる、ということでしょうか。服装からすると古墳時代か飛鳥時代かと。長である主人公は、危機で仲間を頼ることなく死んでしまった。意地を張らずに頼るべきだった、と。現代では過ちを繰り返さず、仲間を頼ることで、物事はうまく進みました。天使はその仲介をしたのかな。

玉川ちゃんの高い実力は折り紙付きですが、そのとおり、力強い演技で天使を見事にこなしました。水曜と土曜に観劇しましたが、その間で髪型を変えるという、さり気ない演出がありました。きっとご本人が工夫したんでしょう。

麻衣愛さんは珍しいダンスシーンが。得意ではないと思ってましたが、なんの、素晴らしかったです。夢麻呂さんとの掛け合いや、城戸崇宏さんへの3連続平手打ちは面白かったです。

玉川ちゃんの天使に対して、女性陣が「触らせて!」といって、胸を触るシーンがあります。最初は意味がよく分かりませんでした。どうやら、天使の胸が大きいという前提があるようです。であればもっと目立たせて、明らかに分かるようにすべきだったと思います。ちなみに私の連れは、終演後も良く分かってませんでした。

実在する自治体である千葉県の多古町が出てきます。スペシャルサンクスに表記がありましたので、公式に協力いただいたようですね。ちなみに登場人物の名前はほぼ全員、千葉県の地名です。

良くない点です。と言っても運営面ですが。チケットの「券種」がたくさんあるのですが、意味がよく分からなかったことです。「DVD2枚組」の意味とか、映画ってなんのことなのかとか、いろいろ。分かりにくいのは不安を招きます。自分も購入は見送りました。

あらためて、舞台のDVDが売り出されているならば、買います。もう一度見たいです。
あゐ ばさみ

あゐ ばさみ

劇団光合聲

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/01/15 (土) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良かったです。演者もいいし、ダンスもキレッキレで楽しめました。

斑点恋慕

斑点恋慕

中央大学第二演劇研究会

シアターシャイン(東京都)

2022/01/14 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

夏の砂の上

夏の砂の上

玉田企画

北千住BUoY(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

良かった。

いつもポケットにショパン

いつもポケットにショパン

メディアミックス・ジャパン

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

愛原実花&永塚拓馬の回観劇。原作漫画は未読ですが、なかなかに楽しめる朗読劇。爽やかなようで、結構ドロドロとした所もいい。要所要所に入るピアノの生演奏がキマってます。

海王星

海王星

パルコ・プロデュース

森ノ宮ピロティホール(大阪府)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/01/09 (日) 12:00

気になっていた作品。物語に惹かれていました。

音楽も素晴らしく、愉快です。生演奏形式は空気の振動までよろし。

この劇を面白くするのは主役ではなく、脇役。
どこまであざとく、あくどく、素直に、愚直に、熱狂的に、冷静に魅せてくれるか。
主役(太陽)ではありませんが、かれ・かのじょらの存在が私達に評価させていると思います。

この劇には、役者の熱烈なファンも多く、応援の為に(何度も)観にきたという遠征組の方も多かったです(周囲のおしゃべり調べ)。

なんにせよ、ひょんなことから手に入ったチケットで観ることができたこの作品は楽しかった。

『セイムタイム・ネクストイヤー』

『セイムタイム・ネクストイヤー』

美津乃あわプロデュース

上本町ファントマスタジオ(大阪府)

2022/01/12 (水) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めておじゃましました上本町ファントマスタジオ、初めてのあわさん、K-1さん。濃い~空間に圧倒されて、ここではいつもこんなに濃いお芝居が繰り広げられているのかなとクラクラしました。K-1さんの色気がはんぱなく、別れるなんてできっこないなと思いました。

夏の砂の上

夏の砂の上

玉田企画

北千住BUoY(東京都)

2022/01/13 (木) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#奥田洋平 #坂倉奈津子
#浅野千鶴 #祷キララ
#用松亮 #山科圭太
#西山真来 #岡部ひろき
作 #松田正隆
演出 #玉田真也(敬称略)
畳と簾と蝉と二胡のBGMが玉田企画の匂いをプンプン漂わせる。今作は玉田さんの脚本ではないためウィットに富んだ笑いを楽しむのとは少し違うけれど、漂う憂鬱さは紛れもなく玉田企画作品。
どんよりとした長崎の空模様と人々の憂鬱。それに沈んでしまわないのは、グイグイと押したり引っ張ったりできる浅野千鶴さんの力強さ。
坂倉さんの最後のシーンに胸が苦しくなる。奥田洋平さんの哀愁が味わい深く、本当に素晴らしい。今春、娘がみんな家を出る我が家も夫婦だけになり、否が応でも互いに目が向くことになる。"そして誰もいなくなった"という彼の状況が、他人事ではなかった。
かつて『みみばしる』で気になった祷キララさんをガッツリ堪能した。低い声と笑顔、清楚なのに淫靡な空気も纏い、従順そうでいて大胆でアウトロー……そんなアンバランスさがなんとも魅力的。大きな瞳を上目遣いにし、口を少し尖らせて戸惑いを見事に映した。彼女が投げつけた破片が見えない壁を突き抜けてワタシの足に直撃した瞬間に、それは心に刺さった💘次はどんな作品でどんな顔を見せてくれるのか楽しみで仕方ない。

この真冬に、かつて銭湯だったコンクリートの劇場で、扇風機に当たりながら真夏の装いはなかなかハードだ。それを跳ね除けて素敵な作品を届けてくれる俳優さんに拍手。たくさんの方に観てほしい。

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