最新の観てきた!クチコミ一覧

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おつかれ山さん

おつかれ山さん

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Team葉で観劇。やるせないストーリー。でもとっても面白く,興味深く観ることが出来ました。役者さん皆さん,味のある演技です。舞台装置も細かく作っていると思いきや,最後にああなるとは。今年初めての観劇でしたが,とても良かったです。

東京にいるよ。

東京にいるよ。

劇団BBF

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

2時間のお芝居。少し長いと思いましたがそれほど気にならず、おもしろかったです。
気持ちがこもったいいお芝居、演技だったと思います。もう少しテンポ良く進んでも良かったかもしれませんね。旗揚げとのこと、次回も楽しみですね

奇譚録。バーベキューダンス

奇譚録。バーベキューダンス

劇団「楽」

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2022/01/19 (水) ~ 2022/01/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

遅ればせながら、たくさんの出演者、絵本のような場面展開、面白かったです。途中の語りも、わかりやすかったですよ。こんな時期に公演ありがとうございました。次回も頑張ってくださいね

リトルプリンス

リトルプリンス

東宝

シアタークリエ(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了

満足度★★★★

レジェンド王子の土居さんで観てきました。声が全然違うことにまずびっくり❗気付いたら最後は涙ぐんでました。

だからビリーは東京で

だからビリーは東京で

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

何がどうすごいか、良いのかは表現しにくいが
特に目立ったネタやシチュエーションは無いけども、
幕の内弁当みたく揃っていて、かつ各々がポイントをついてちゃんと表現されてる。
だから、1時間45分という公演時間ながら
濃密な内容になっているのかなと思う。

特にコロナ禍明けからの演劇は長時間化しているものが多く(換気とかの都合があるんだろうけど)
こうスピーディなものが増えてくれればと思う。

それと、チケット代が安いというのも非常に大きい。
もっと多くの人に観てほしい。

ネタバレBOX

演劇そのものとは無関係な話です。
退場時の規制コントロールです。
どう退場させるかは劇場ではなく劇団側がやっているものなんでしょうか?
昨年ここで観たことが数回ありますが、都度退場方法が違う。
今回も新たな方法(過去一番非効率)で、多分自分同様過去ここで観たことがある人たちが
「え、何それ」的な反応してました。自分もですが。

感染リスクを抑えるというなら劇場側できっちりコントロールした方が良いと思います。
チョコレート哀歌<東京公演>

チョコレート哀歌<東京公演>

ノラ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/01/27 (木) ~ 2022/01/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 2人称世界作品。

ネタバレBOX

 板中央に白い様々なサイズの箱を用い、前後のセンターに上り下りの階段を付けた大きな壁を設えたオブジェ。上手にも階段状の構造がありこちらは左右方向、下手のそれは前後で上りのみ。開演前には自動車の通過音が聞こえているが、開演と共にその音は聴こえなくなる。尚、壁部分には模造紙が貼ってあり、絵を描けるようになっている。登場人物は若い女性2人、幼馴染の設定。
 オープニング、暁闇の中、車の擦過音の代わりに溜息のような音。若干受け身の生き方をするユキの台詞が入るがこのタイミング、間の取り方が実に上手いので、演技が自然体に見え、若い感性の瑞々しさが直接的に観客に伝わってくる。脚本の何とも言えない揺らぎのようなものも、若い感性の性質を良く表している。
 これに対しユカリは、折り紙で花を作ったり、絵を描いたりが大好き。こういうことをするエネルギーが横溢しているが、友人関係の齟齬で傷つき易く脆い側面を持ち合わせるアーティストタイプ。当然解放感、自由の虜であるから、自由であろうとすることには極めてアグレッシブである。宇宙の広大無辺・無窮にも想像を馳せ惹かれる。学校でいたずら書きを咎められ大人の枠に嵌った論理で叱責されると、学校へ行く気も失せてしまう。そんなこんなでユカリは学校を休むことが増えた。
ある時、2人は高い所に上りユキが流れ星を観た。ユカリが願い事をしたか、と尋ねた。この夜2人は、様々なタイプの惑星に想いを馳せ、遂にユカリは落書きをどんなにしても怒られることも罰を受けることも無い星に暮らすことをリアルとして想像してしまった。そしてその時、自由の正体即ち禁止や不自由無しに自由は有り得ないという自由の性質を知ってしまった。そしてユカリは幼馴染のユキの下から去ってしまった。
 残されたユキは、無関係な人間ではなく幼馴染が去ってしまったことによって無限の寂謬と痛切な憂いに沈む。宇宙といい、2人称の関係性といい、逢えなくなってしまった別れといい、どこか「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカムパネルラを想起させる作品だ。
ぼくのマリィ

ぼくのマリィ

朝倉薫プロデュース公演

CaféBar 「Le Temps」(東京都)

2022/01/29 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/01/29 (土) 13:00

Cafe&Bar Le TEMPS(ル・タン)で行われた幻想朗読会 港町人魚奇譚 「ぼくのマリィ」の初日を観劇しました。
言葉が発せられるたび、幻想の海に沈んでいくように没頭していく物語は妄想していた物語よりももっと一途で熱い物語でした。
特に個人的に注目して欲しいところは、1人で4人の女性を演じる永野希さんの演技で、その表現力の豊かさに驚嘆すると思います。
聴けば聴くほど、静かに深い海に沈んでいくような心地好い感覚が味わえるので、ぜひ2回、3回と観劇することをオススメします。
また、Cafe&Bar Le TEMPSの宇野亜喜良さんの作品に囲まれた店内も必見です!
お時間合う方はぜひご覧下さい。
会場に行けなくても朗読劇の音声販売がありますので、詳しくは出演者さんのtwitterをご覧下さい。
とにかく、すごく素晴らしい作品なので、聴かないのはもったいないです。

チェーホフも鳥の名前

チェーホフも鳥の名前

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

素晴らしい。時間を置いてまた観たい傑作。これはまさしく映画で、舞台でこの感覚を表現するのは凄い。中南米の映画で同じ空気感を味わった記憶が多々ある。スペイン語圏の手触り。惜しむらくは、役者が何役も兼ね過ぎていて逆に勿体無い部分も。あの時代のあの時にしか存在しない人、と云う余韻が感じられない。あと人物説明が台詞頼りで下手。説明なんかなくても一族の子孫だと自然に感じ取れるようにしなくてはならない。ワジディ・ムワワドなんかはエンターテインメントを上手に取り入れて複雑な人物相関図を娯楽化してみせた。でも今作が大好きな映画ファンは多い筈。行ったこともない樺太に望郷の念を覚え、時間のたゆたう揺り籠に揺られ世界に酔いしれていく。タイトルはサハリン島を訪れては去って行く人々を渡り鳥に見立てたらしいが、センスが良い。村上春樹の短編みたい。

樺太を舞台にした作品と云えば、映画『樺太1945年夏 氷雪の門』(舞台版もあり)や最近では吉永小百合主演の『北の桜守』。終戦したかと思いきや、5日後、突然ソ連に侵攻されて恐怖の中逃げ惑い、絶望の中青酸カリを飲んで自決する女性達。民間人の引揚船をソ連の潜水艦が襲った「三船殉難事件」では1700人余りが殺戮された。当時は人口40万人、王子製紙の工場が立ち並び、国内の需要を賄い栄えた地。

全四幕、三時間、1890年から1980年代まで三世代に渡る激動の樺太(サハリン)に生きた人々の叙事詩。

美貌のロシア人(時には京都弁)一族の山岡美穂さんが一本の幹、とにかく華がある。ギリヤーク人(ニヴフ人)の血筋、高原綾子さんは何処にも属せない異邦人を象徴。朝鮮人の一族、仲谷萌さんは幕間のシーンで圧倒的な見せ場(一番印象に残るシーン)。千田訓子(せんだとしこ)さんはチェーホフに宮沢賢治サハリン墓参団と、樺太を訪れる来訪者となる。

下手では田辺響氏等のパーカッション、木琴、多種多様な民族楽器が効果音を奏でる。黒木夏海さんの透き通った唄声が美しく、ラストの歌はピタリと嵌った。

ネタバレBOX

幕間のソ連軍との交戦シーンは巨大な白い幕に影を投影して表現。そしてその白い幕が大地に敷かれると、その上を逃げ惑い走り続ける妊婦仲谷萌さん。爆撃が続く中、シーツの四隅が順番にウェーブされていき波立つその上を必死に走って行く。悪夢の表現として美しい。
命懸けで守られたその赤子は内地から40年振りに顔も知らない母に会いに樺太に来るのだが、仲谷萌さんは結局姿を現さない。現さないことが伝える余白の大きさ。
そしてラストに黒木夏海さんが歌うのは宮沢賢治の『星めぐりの歌』で、これしかない選曲。

チェーホフの『三人姉妹』のヴェルシーニンの台詞が何度も何度も繰り返される。「やがて貴方達の声が時代の中で掻き消されてしまったとしても、それでも貴方達の存在は何の意味もなく虚しく消えてしまう訳ではない。世界に何一つ影響を残さず終わっていく訳ではない。必ず貴方達の生きた痕跡は素晴らしい未来への礎となっていくでしょう。」(意訳)。

上演中、咳の止まらない観客が近くにいて、スタッフの方が「宜しければ席を移動されても構いませんよ」と声を掛けて下さった。どうも有難うございました。
ある王妃の死

ある王妃の死

劇団青年座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/01/21 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

若い作家が歴史上の事件を舞台に上げることが多くなったように感じる。
これは、130年前の朝鮮王朝の王妃暗殺事件を素材にしたシライケイタの作。歴史劇では先鞭をつけた古川健が意外なアングルから歴史に光を当てて人間像を描くのに対して、こちらは正面から直球一本。当時のかなり複雑な国際情勢や日韓の国内の事情も分かりやすく、登場人物もよく整理されていて、2時間のコンパクトな歴史ドラマになっている。その中に、親子の情愛溢れる短いシーンとか、国民歌であろうアリランを織り込んで、温泉ドラゴンではどこか不器用なところがあったシライケイタ、なかなか筆達者になった。芝居として見れば、歴史を知らない観客も釣り込まれる裏切りと反逆の王宮陰謀劇になっている。歴史に翻弄されるそれぞれの人間像もよく描かれている。
若い演出の金沢菜乃英も、上手に宮廷の御簾を置いたシンプルなワンセットでテンポよく全場を裁いてダレない。出演者も、こういうドラマになると層の厚い青年座の地力が出た。
中でも、物語の軸になる王妃(万善香織)と夫の高宗(若林久弥)その子で語りても務める世子(須田祐介)は、陰謀の中で孤立する親子の情感を巧みに出していて、好演、新人にしては舞台度胸があるなぁと見ていたら、みなベテランではないか。大院君(津嘉山正種)をはじめ周囲の日韓の敵役もみな一癖をうまく演じている。芝居としては楽しめる出来になっているのだが、単純にそう言えないところが、こういう歴史素材の難しい所で、近代になってから日韓関係のこじれはこの事件を日本側が仕組んだところから始まる、と言われているくらいだから、このドラマについても議論はいくらでも立てられるだろう。
ドラマは、よくある空疎なお題目を並べてケリをつけたりしていないでいるのはいいが、単純に面白いというにも後ろめたいところがある。そこが近い国同士の近親感情かもしれないが、そこへあえて踏み込んだところを評価したい。青年座、なかなかやるじゃないか。

ある王妃の死

ある王妃の死

劇団青年座

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/01/21 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

閔妃殺害の事件をどう料理するかと思っていたが、いたって正攻法の歴史劇だった。事件の首謀者である公使三浦梧楼(綱島郷太郎)を中心にした日本人たちの謀議がだんだん形をなしていく。それと並行して、日本を牽制する閔妃(万善香織)たち王族。景福宮で謁見する三浦(元軍人)と杉村(山賀教弘)に、王妃が「軍人が武器を捨てられるのですか」など、手厳しいことを言って詰問するのは、少々現実離れして見える。日本公使館職員の女性・大山(森脇美幸)が、「あなたたちのしていることは本当に大義があるんですか」と食って掛かるのも、演劇ならではのフィクションである。

当時の日韓関係、ロシアと清もからむ朝鮮半島情勢、それぞれの人物の経歴・背景等、かなり説明しなければならないことが多く、その分、舞台が硬くなったのは否めない。そうしたなかで、日本に祭り上げられて利用される高宗の父・大院君(津嘉山正種)に、一番存在感が感じられた。屈折した役の葛藤と、俳優の力量が重なって、見ごたえあった。「おぬし、はめたな!」と言いつつ、流れに逆らえない悲痛な叫びが耳に残る。
王宮警護の朝鮮人下士官で、閔妃殺害に協力するボンちゃんことウ・ボムソン(山崎秀樹)も印象が強い。生活苦の不安と両班へのルサンチマンをかかえた人物像が、痛々しく感じられた。
このように、日本に協力し、利用された朝鮮人たちが最も大きな存在として浮かび上がった舞台だった。

チェーホフも鳥の名前

チェーホフも鳥の名前

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

サハリンにたくさんの人が来て、去っていく様子は渡り鳥のようでしたね。

ネタバレBOX

サハリンに来た人が、厳しい環境に耐えながらも助け合い生きていく姿、そして心の中の想いがひしひしと伝わり、重い雰囲気で話が進行していきますが、ぐいぐいと引き込まれていきました。全体の構成に変化があり、3時間の長さを感じませんでした。
リトルプリンス

リトルプリンス

東宝

シアタークリエ(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

様々な思索に誘う、象徴に満ちた物語と、音楽、ダンス、宙吊りもある大胆でビジュアルな舞台づくり。また見たいと思わせられる至福のひとときでした。冒頭は、霧の中、任務に飛び立つ飛行士(井上芳雄)。砂漠に墜落する経過をコンパクトに見せて、気絶していると王子(加藤梨里香)が「ひつじを描いて」とせがんでくる。異世界に自然に誘う出だしでした。その後は、バオバブの木に星が覆い尽くされるシーンをダンスと映像で見せたり、わがままな花(バラ=花總まり)との悩みの日々、6っつの星々でであった人など、原作でおなじみの話を店舗よく見せてくれる。あっという間の第一幕でした。

花とのシーンは、王子に変わって飛行士が、花と対話することで、作者サンテグジュペリと妻の関係を示唆する。ときおり聞こえる「お兄ちゃん!」の声に、弟フランソワの死が暗示される。物語外の作者の人生を、決して説明はしないが、分かる人には分かる形でほのめかすのも、いやみにならず、巧みである。

第二幕は王子が地球に来てから。冒頭の蛇(大野幸人)の登場から「死」というテーマが暗示される。蛇は、第一幕も少し出たが、官能と不気味さをみせる、不定形的なダンス、身のこなしは素晴らしかった。
そして、狐(井上芳雄=二役)との場面。井上の愛嬌とはにかみのある演技が良かった。舞台の上下の端っこ同士からだんだん距離を詰める下りなど、「飼いならす(この言葉が適当かは、翻訳の問題がある)=友だちになる」、特別の存在に互いがなる過程はわかりやすかった。そして王子が星へ帰っていく日。「星が美しいのは、花を隠しているからだよ」「これで君は星を見るたびに僕の笑い声が聞こえるよ」という名台詞が、生の舞台で体感できるのはミュージカルならではだった」

加藤梨里香が愛らしく明るく、彼女の歌、とくに高音の伸びが素晴らしい。白い壁にたくさんの丸い黒い穴が空いた美術は、何かと思ったが、穴は星をイメージしているのだと、2幕に来てわかった。

ビター・シュガー・ブラック ビター・シュガー・チョコレートブラック

ビター・シュガー・ブラック ビター・シュガー・チョコレートブラック

演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)

小劇場 楽園(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

Bチームを観劇。
芸人、役者、アイドルといった夢を追う者のお話。

笑いどころの多いコメディで全体的に熱量高め。

ぼくのマリィ

ぼくのマリィ

朝倉薫プロデュース公演

CaféBar 「Le Temps」(東京都)

2022/01/29 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

会場のLe Tempsさんは宇野亜喜良氏の直筆壁画に囲まれ、それはもう詩と耽美の世界でした。穏やかな前口上と4名の朗読、絶妙な間合いの音響と凪いだ海の映像により、潮騒響くノワールな港町が現出する見事な朗読劇でした。
永野希さんの一途で、蓮っ葉で、可愛くも恐ろしい演じ分けは見事でした。天上から響く鈴の音のようなお声で、永野さんは幾人もの女性の人生を演じ切り、その息遣いを間近で感じられるのは通常の舞台ではあり得ず、大興奮。
衣装替えもあり、いずれも意を尽くされた組み合わせ。変じるタイミングも、朗読しつつゆらりと登場する演出も神々しく、芝居の効果を上げていました、あまりの美に、私は永野さんのとりなりが、スローモーションに、かつおぼろに光っているように見えました。素晴らしい朗読会でした、ありがとうございます!

ほほえみ入道のいる町

ほほえみ入道のいる町

ネコ脱出

サンガイノリバティ(東京都)

2022/01/29 (土) ~ 2022/01/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

あめちゃんシャワーのスピンオフ作品

不器用だけど、誰かの為に頑張る人たちの物語り!
シンプルセリフ回しが心に響く
素晴らしい作品
沢山笑って泣いた
コロナ対策もしっかりしていた
特にモリマリコさんが素晴らしかった
他のキャストさんも素晴らしい方や劇団員方々配信も発売されています
オススメできる作品

ガラテアの審判

ガラテアの審判

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/01/20 (木) ~ 2022/01/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/01/22 (土) 14:00

隣家の少女を殺したアンドロイドの裁判を描いた法廷もの。好きなだけに比較的によく観る範疇の一つではあるが、被告人がアンドロイドというSF的要素が加わったのが新鮮。(以降、ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

そうでありながら、前半はSF的設定は大きく前に出ることがなく、それゆえアンドロイドは何かの比喩/隠喩ではないか?と思索をめぐらせながら観てしまう。(いくつか思い浮かぶものはあったが確信には至らず)

が、後半では一気にSF要素が表に出てきて「考えすぎか……」と。(笑)
また、銃撃により被告の躯体が再生不能になりチップだけで裁判に臨むところにシオドマクの「ドノヴァンの脳髄」を想起したりも。
(あの状態ならセンサーも発声装置もないのでは?などとツッ込むのは野暮ですね?(爆))

そして予想外の判決が出た後の思わせぶりで想像の余地を残す締めくくり方も面白かった。
東京にいるよ。

東京にいるよ。

劇団BBF

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

伝えたい事が伝えられない、男女のもどかしさを描いた静かな舞台でした。
無音場面が多すぎる感じはしましたが、役者さん達の自然な演技で、高校時代の初々しさや、登場人物の葛藤などリアル感があって良かったです。
面白かったです。

令和に生きるマダムたちへ

令和に生きるマダムたちへ

マグナム☆マダム

あうるすぽっと(東京都)

2022/01/29 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ダンス=若者という常識にとらわれず、ただただ観客を楽しませる。エンターテイメントに徹しアラフォーパワーを炸裂させた公演。
迫力あるダンスで描く少女ならぬ40代(熟)女性の生き様は、可笑しみと寂しさが同居しているようだ。

この公演、本番ギリギリまで何度も困難な状況に追い込まれたが、そうなった時「人は笑うしかなくなる」と実感したという。ここに公演の意気込みを感じる。
(上演時間1時間10分)

ネタバレBOX

招待公演。
基本は素舞台…ダンス パフォーマンスを行うスペースの確保。

群舞、ソロダンス、寸劇、アラフォー独身女性の悲哀トーク、そして唯一の男性ダンサーとアラフォー女性全員によるコラボ。男性の褌姿で太鼓を敲くパフォーマンスは音楽・照明そして迫力に満ち満ちており観応え十分。
バリエーションある表現は、アラフォー女性の代弁者として、遅咲きながらも咲き乱れ、超高齢化社会に向かう日本において、ダンサーの高齢化も目指すと…鼻息も荒い。

女性ダンサーは白いタンクトップに1本ラインの黒ジャージ。ソロでも群舞でも同じだが、寸劇の時には、その上に女子高生のミニスカート等を(穿き)つけ、笑いを誘う。全3回公演だが、結構激しいダンスで体力勝負といった印象である。

アラフォーらしいトーク。「おひとりさま」は不安なのか、 40代女性が抱える悩みトークを挿む。今は未婚でも 「一生独身でいる」のかな。パートナーとめぐりあう可能性を考えつつ、一方で「このまま一人かもしれない」という揺れる思い。そして、独身で生き抜くことへの不安。病気や怪我をしたときに支えてくれる人がいないことへの不安を吐露する。印象的な言葉として、夜寝てこのまま寝覚めなければ、誰が私の死を確認するのだろう。プチ同居するかなど、笑いの底に寂寥を感じる。しみじみトークは女性だけではないだろうけど…。

圧巻は、褌姿の(唯一)男性が太鼓音楽に合わせてのパフォーマンス。それを囲むアラフォー女性ダンサー(15人)とのコラボが実に見事。表現し難いが、太鼓音楽+照明、そしてダンス、そこで魅せる光と影のコントラストが何とも美しい。
ほぼ満席から割れんばかりの拍手!
次回公演も楽しみにしております。
チョコレート哀歌<東京公演>

チョコレート哀歌<東京公演>

ノラ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/01/27 (木) ~ 2022/01/29 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

西﨑わか那さん/村井萌さんによる女2人芝居。「チョコレート哀歌 」は、甘酸っぱい味わいある物語。

楽しめるが、2人だけの世界に入り込み、第三者である観客をその世界へ誘い込むことが出来ない、そんな もどかしさを感じる。全体的に浮遊感があり、不思議な空気感を漂わせている。大切な思い出が、手指の間からポロポロと零れ落ちてしまい、薄れゆく記憶に愛おしさを重ねるような作劇作。それだけに、もっと観客に寄り添った観せ方だったら…勿体ない。
(上演時間50分)

ネタバレBOX

グリーンフェスタ2022特別参加作品。
回想劇、同時に瑞々しい感覚劇でもある。それを紡ぐための舞台美術は、形や大きさが異なる箱が重なり、全体に白い布が被せられている。舞台と客席の間にはジグソーパズルのピースが庭砂利のように敷き詰められている。また天井にはいくつかの裸電球(星の輝きイメージ)が吊るされている。
上演前は街中の騒音や靴音が聞こえ、現実感を漂わすが、物語の雰囲気は、2人の衣装が白っぽくゆったりとしており、何となく現実から遊離している感じ。上演前・後で世界観の変化をつける巧さ。照明は特に印象的なことはないが、色彩ある諧調で美しく観(魅)せていた。

幼女2人が親しくなり、折り紙、クレヨンでのお絵描きといった遊び。他の子供からの悪口に泣き叫ぶ少女と慰める少女。夜空の(流れ)星を眺め感傷に浸る、など脈略のない出来事を点描していく。これは時々の思い出を描いているため。2人の軌跡を辿るには、一諸に過ごした時間描写が大切になってくる。そこで幼馴染という設定にし、親しい友人が或る日突然消えてしまい、喪失感に打ち拉がれる。

ラストに観せる何とも淋しい姿ー当日パンフに脚本・演出のしおと、ひかりさんが「私がいつまでも焦がれてしまう一人の人間に向けて描いた作品」と書いている。実話で等身大の物語。ひとの出会いと別れは偶然と必然であるが、突然の出来事に整理できない感情、その乙女心が浮き彫りになる。が、この種の話を劇的にするには、相手が亡くなる等、強烈なインパクトがないと印象に残らないだろう。しかし、そんなことは承知の上で、公演はあくまで本当の思い出話を大切にしているようだ。

現実の場面は確かにそうであったかも知れないが、舞台となると間合いや台詞(泣き叫ぶシーンでは被ってしまい聞き取れない)も含めた演技で観客をどれだけ自分たちの心象世界へ導けるかが重要。刺激・強烈的なラストが用意出来ないのであれば、それに代わる工夫をし、観客の関心や興味を惹く必要があろう。2人だけが体験したかのような特別な世界観に入り込みすぎて、観客の意識を置き去りにしたのが残念なところ。
次回公演も楽しみにしております。
チェーホフも鳥の名前

チェーホフも鳥の名前

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

観応え十分、お薦め。
演劇としてのモキュメンタリーといった公演。登場する人物・家族等はフィクションであるが、サハリン(樺太)という 地の出来事、その歴史はドキュメンタリードラマとして構成されている。単にサハリンにある街と人々の暮らしを描いたクロニクルではなく、演劇的要素をしっかり取り込んでおり、上演時間3時間はそれほど苦にならなかった。

約100(1890-1980+α)年のクロニクル、当日パンフに第1幕~第4幕と幕間における時期・場所そして登場人物を表した人物相関図が書かれており、物語の展開における系譜はそれほど混乱せず観ることが出来る。サハリンは「北海道の宗谷岬から約43㎞北にある島」だというが、行ったことはない。ほとんど知らない 地、その場所における激動の歴史ーー視点は、そこで暮らす人々の日常的で平板な営みの中で捉えている。またパンフには年表もあり、切り取った場面だけではなく、その前後の事件や背景を知ることで、物語で描こうとした意図が分かってくる。第1幕目には、以降の幕に繋げる系譜を表すため、すべての人物(全キャスト)を登場させ、なるほどと思わせる大胆な幕開け。(物語の展開:樺太→サハリン)土地の繋がり、人の血の繋がりといった、いわゆる地縁血縁を知ることで、自ずと「土地」や「人間」が主人公であることが分かってくる。物語は特定の主人公を定めることなく、市井の人々の営みと時の流れによって重層的に立ち上がってくる。そして記録写真やスナップ写真を適宜映し出し、その時々の光景を見せることで事実を突き付けるという巧さ。もちろんシーンに合わせた生演奏や生歌が叙情豊かにしている。
(上演時間3時間 途中休憩10分)

ネタバレBOX

舞台美術…第1幕(ポチョムキン邸)は、中央に大きな簀子状の平台があり、その上にテーブルと椅子が数脚。平台の所々に草が生えている。後ろには大きなスクリーン。下手に演奏ブースがあり多くの楽器とスタンドマイクがある。第2幕以降はテーブル等の配置を変え、描いている時々の場所の光景になる。セットを作り込まないのは、約100年という時の流れの中で情景・状況は常に変化し、舞台としての視覚で印象を固定化させない狙いがあろう。

物語は1890年ロシア領時代、ポチョムキン邸で この家の娘・ナターシャと刑務所長デルビンの結婚式の場面から始まる。しかし第2幕(1923年)で、ナターシャは毛嫌いしていた塩川正十郎と結婚し、娘マーシャを産んでいる。ナターシャとマーシャは、母・娘とも山岡美穂さんが演じ、第3幕以降も血の繋がりが分かるような配役になっている。さて第1幕目に作家チェーホフが登場し、結婚式に招かれ祝福している。ちなみに第2幕では宮沢賢治として、両作家を千田訓子さんが同じ役割ー第三者目線で観察している。その存在は、強烈な作家性を描くというよりは、その地で暮らしている人々との交流が主。あくまで市井の人々が主役である。舞台(板)上がフィクションの物語だとすれば、スクリーンに映される映像はドキュメンタリー(時代背景・状況)で、特に戦時中のものは生々しい。演劇と映像、フィクションとドキュメンタリーといった異なる要素を上手く融合させた見事な公演。また舞台中央に大きな白幕を広げ、その裏で役者が激しく動き回り人影(絵)で臨場感ある戦闘表現。さらに系譜の流れに沿った(具体的)ドラマだけではなく、幕間(1945年 日本領時代)や第3幕(1945年12月)では、戦時・終戦を経て大きく変わった環境(状況)を、夫々の家族の変化に重ね合わせて切々と語る。薄暗い中へのスポット照明、その光の中で心境を吐露する。モノローグ、ダイアローグと形態は違うが、確かな心象風景が浮かび上がる。独白・対話者以外の全員が簀子状の縦・横の辺に並び眺めている。確かに眺めている様子であるが、本当は心中は同じとの意味合いか。この時にサハリンの風景や家族写真が映され事実ー歴史が刻まれる。

この地には、ロシア人、日本人、朝鮮人、ニヴフやアイヌなどの北方民族、様々な人々が住んでいたという。しかも囚人まで説明するといった「人間描写」に驚く。しかし国家間の思惑や戦争によって人々は翻弄された。国ー領土という概念によって地名はもちろん統治方針等が変わる。しかし人々の意識や暮らしはどうなのか。統治者やそれに近い人間は立場等によって態度が急変するかも知れない。が、多くの人々はその地に愛着を持ち、願わくば多民族のまま暮らしを継続したいような・・・。台詞に長い年月の中で、結婚によって「日本人になった」「ロシア人になった」とあるが、民族・人種そして人間とは?を考えさせる。劇中、チェーホフの「三人姉妹」「桜の園」を読んで、「(夫)教訓がない」、「(息子)主人公は誰か?」といった字幕が映されるが、それこそが、この物語を暗示している。

この物語を抒情性あるものにしているのが、多様な楽器の演奏と生歌であろう。黒木夏海さんの憂い、または潤いのある歌声、そして登場人物に関わりのある選曲(例えば「星めぐりの歌」(宮沢賢治 作詞/作曲)など気が利いている。
演劇(物語)には終わりがあるが、サハリンーその地で暮らしている人々は今現在も続いている。スクリーンには、1980年代以降のことも字幕で伝えている。
次回公演も楽しみにしております。

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