おつかれ山さん
ことのはbox
シアター風姿花伝(東京都)
2022/01/26 (水) ~ 2022/02/01 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
Team葉で観劇。やるせないストーリー。でもとっても面白く,興味深く観ることが出来ました。役者さん皆さん,味のある演技です。舞台装置も細かく作っていると思いきや,最後にああなるとは。今年初めての観劇でしたが,とても良かったです。
東京にいるよ。
劇団BBF
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2時間のお芝居。少し長いと思いましたがそれほど気にならず、おもしろかったです。
気持ちがこもったいいお芝居、演技だったと思います。もう少しテンポ良く進んでも良かったかもしれませんね。旗揚げとのこと、次回も楽しみですね
奇譚録。バーベキューダンス
劇団「楽」
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2022/01/19 (水) ~ 2022/01/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
遅ればせながら、たくさんの出演者、絵本のような場面展開、面白かったです。途中の語りも、わかりやすかったですよ。こんな時期に公演ありがとうございました。次回も頑張ってくださいね
リトルプリンス
東宝
シアタークリエ(東京都)
2022/01/08 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了
だからビリーは東京で
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/01/08 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
何がどうすごいか、良いのかは表現しにくいが
特に目立ったネタやシチュエーションは無いけども、
幕の内弁当みたく揃っていて、かつ各々がポイントをついてちゃんと表現されてる。
だから、1時間45分という公演時間ながら
濃密な内容になっているのかなと思う。
特にコロナ禍明けからの演劇は長時間化しているものが多く(換気とかの都合があるんだろうけど)
こうスピーディなものが増えてくれればと思う。
それと、チケット代が安いというのも非常に大きい。
もっと多くの人に観てほしい。
チョコレート哀歌<東京公演>
ノラ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/01/27 (木) ~ 2022/01/29 (土)公演終了
ぼくのマリィ
朝倉薫プロデュース公演
CaféBar 「Le Temps」(東京都)
2022/01/29 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/01/29 (土) 13:00
Cafe&Bar Le TEMPS(ル・タン)で行われた幻想朗読会 港町人魚奇譚 「ぼくのマリィ」の初日を観劇しました。
言葉が発せられるたび、幻想の海に沈んでいくように没頭していく物語は妄想していた物語よりももっと一途で熱い物語でした。
特に個人的に注目して欲しいところは、1人で4人の女性を演じる永野希さんの演技で、その表現力の豊かさに驚嘆すると思います。
聴けば聴くほど、静かに深い海に沈んでいくような心地好い感覚が味わえるので、ぜひ2回、3回と観劇することをオススメします。
また、Cafe&Bar Le TEMPSの宇野亜喜良さんの作品に囲まれた店内も必見です!
お時間合う方はぜひご覧下さい。
会場に行けなくても朗読劇の音声販売がありますので、詳しくは出演者さんのtwitterをご覧下さい。
とにかく、すごく素晴らしい作品なので、聴かないのはもったいないです。
チェーホフも鳥の名前
ニットキャップシアター
座・高円寺1(東京都)
2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
素晴らしい。時間を置いてまた観たい傑作。これはまさしく映画で、舞台でこの感覚を表現するのは凄い。中南米の映画で同じ空気感を味わった記憶が多々ある。スペイン語圏の手触り。惜しむらくは、役者が何役も兼ね過ぎていて逆に勿体無い部分も。あの時代のあの時にしか存在しない人、と云う余韻が感じられない。あと人物説明が台詞頼りで下手。説明なんかなくても一族の子孫だと自然に感じ取れるようにしなくてはならない。ワジディ・ムワワドなんかはエンターテインメントを上手に取り入れて複雑な人物相関図を娯楽化してみせた。でも今作が大好きな映画ファンは多い筈。行ったこともない樺太に望郷の念を覚え、時間のたゆたう揺り籠に揺られ世界に酔いしれていく。タイトルはサハリン島を訪れては去って行く人々を渡り鳥に見立てたらしいが、センスが良い。村上春樹の短編みたい。
樺太を舞台にした作品と云えば、映画『樺太1945年夏 氷雪の門』(舞台版もあり)や最近では吉永小百合主演の『北の桜守』。終戦したかと思いきや、5日後、突然ソ連に侵攻されて恐怖の中逃げ惑い、絶望の中青酸カリを飲んで自決する女性達。民間人の引揚船をソ連の潜水艦が襲った「三船殉難事件」では1700人余りが殺戮された。当時は人口40万人、王子製紙の工場が立ち並び、国内の需要を賄い栄えた地。
全四幕、三時間、1890年から1980年代まで三世代に渡る激動の樺太(サハリン)に生きた人々の叙事詩。
美貌のロシア人(時には京都弁)一族の山岡美穂さんが一本の幹、とにかく華がある。ギリヤーク人(ニヴフ人)の血筋、高原綾子さんは何処にも属せない異邦人を象徴。朝鮮人の一族、仲谷萌さんは幕間のシーンで圧倒的な見せ場(一番印象に残るシーン)。千田訓子(せんだとしこ)さんはチェーホフに宮沢賢治サハリン墓参団と、樺太を訪れる来訪者となる。
下手では田辺響氏等のパーカッション、木琴、多種多様な民族楽器が効果音を奏でる。黒木夏海さんの透き通った唄声が美しく、ラストの歌はピタリと嵌った。
ある王妃の死
劇団青年座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/01/21 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
若い作家が歴史上の事件を舞台に上げることが多くなったように感じる。
これは、130年前の朝鮮王朝の王妃暗殺事件を素材にしたシライケイタの作。歴史劇では先鞭をつけた古川健が意外なアングルから歴史に光を当てて人間像を描くのに対して、こちらは正面から直球一本。当時のかなり複雑な国際情勢や日韓の国内の事情も分かりやすく、登場人物もよく整理されていて、2時間のコンパクトな歴史ドラマになっている。その中に、親子の情愛溢れる短いシーンとか、国民歌であろうアリランを織り込んで、温泉ドラゴンではどこか不器用なところがあったシライケイタ、なかなか筆達者になった。芝居として見れば、歴史を知らない観客も釣り込まれる裏切りと反逆の王宮陰謀劇になっている。歴史に翻弄されるそれぞれの人間像もよく描かれている。
若い演出の金沢菜乃英も、上手に宮廷の御簾を置いたシンプルなワンセットでテンポよく全場を裁いてダレない。出演者も、こういうドラマになると層の厚い青年座の地力が出た。
中でも、物語の軸になる王妃(万善香織)と夫の高宗(若林久弥)その子で語りても務める世子(須田祐介)は、陰謀の中で孤立する親子の情感を巧みに出していて、好演、新人にしては舞台度胸があるなぁと見ていたら、みなベテランではないか。大院君(津嘉山正種)をはじめ周囲の日韓の敵役もみな一癖をうまく演じている。芝居としては楽しめる出来になっているのだが、単純にそう言えないところが、こういう歴史素材の難しい所で、近代になってから日韓関係のこじれはこの事件を日本側が仕組んだところから始まる、と言われているくらいだから、このドラマについても議論はいくらでも立てられるだろう。
ドラマは、よくある空疎なお題目を並べてケリをつけたりしていないでいるのはいいが、単純に面白いというにも後ろめたいところがある。そこが近い国同士の近親感情かもしれないが、そこへあえて踏み込んだところを評価したい。青年座、なかなかやるじゃないか。
ある王妃の死
劇団青年座
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2022/01/21 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
閔妃殺害の事件をどう料理するかと思っていたが、いたって正攻法の歴史劇だった。事件の首謀者である公使三浦梧楼(綱島郷太郎)を中心にした日本人たちの謀議がだんだん形をなしていく。それと並行して、日本を牽制する閔妃(万善香織)たち王族。景福宮で謁見する三浦(元軍人)と杉村(山賀教弘)に、王妃が「軍人が武器を捨てられるのですか」など、手厳しいことを言って詰問するのは、少々現実離れして見える。日本公使館職員の女性・大山(森脇美幸)が、「あなたたちのしていることは本当に大義があるんですか」と食って掛かるのも、演劇ならではのフィクションである。
当時の日韓関係、ロシアと清もからむ朝鮮半島情勢、それぞれの人物の経歴・背景等、かなり説明しなければならないことが多く、その分、舞台が硬くなったのは否めない。そうしたなかで、日本に祭り上げられて利用される高宗の父・大院君(津嘉山正種)に、一番存在感が感じられた。屈折した役の葛藤と、俳優の力量が重なって、見ごたえあった。「おぬし、はめたな!」と言いつつ、流れに逆らえない悲痛な叫びが耳に残る。
王宮警護の朝鮮人下士官で、閔妃殺害に協力するボンちゃんことウ・ボムソン(山崎秀樹)も印象が強い。生活苦の不安と両班へのルサンチマンをかかえた人物像が、痛々しく感じられた。
このように、日本に協力し、利用された朝鮮人たちが最も大きな存在として浮かび上がった舞台だった。
チェーホフも鳥の名前
ニットキャップシアター
座・高円寺1(東京都)
2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
リトルプリンス
東宝
シアタークリエ(東京都)
2022/01/08 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
様々な思索に誘う、象徴に満ちた物語と、音楽、ダンス、宙吊りもある大胆でビジュアルな舞台づくり。また見たいと思わせられる至福のひとときでした。冒頭は、霧の中、任務に飛び立つ飛行士(井上芳雄)。砂漠に墜落する経過をコンパクトに見せて、気絶していると王子(加藤梨里香)が「ひつじを描いて」とせがんでくる。異世界に自然に誘う出だしでした。その後は、バオバブの木に星が覆い尽くされるシーンをダンスと映像で見せたり、わがままな花(バラ=花總まり)との悩みの日々、6っつの星々でであった人など、原作でおなじみの話を店舗よく見せてくれる。あっという間の第一幕でした。
花とのシーンは、王子に変わって飛行士が、花と対話することで、作者サンテグジュペリと妻の関係を示唆する。ときおり聞こえる「お兄ちゃん!」の声に、弟フランソワの死が暗示される。物語外の作者の人生を、決して説明はしないが、分かる人には分かる形でほのめかすのも、いやみにならず、巧みである。
第二幕は王子が地球に来てから。冒頭の蛇(大野幸人)の登場から「死」というテーマが暗示される。蛇は、第一幕も少し出たが、官能と不気味さをみせる、不定形的なダンス、身のこなしは素晴らしかった。
そして、狐(井上芳雄=二役)との場面。井上の愛嬌とはにかみのある演技が良かった。舞台の上下の端っこ同士からだんだん距離を詰める下りなど、「飼いならす(この言葉が適当かは、翻訳の問題がある)=友だちになる」、特別の存在に互いがなる過程はわかりやすかった。そして王子が星へ帰っていく日。「星が美しいのは、花を隠しているからだよ」「これで君は星を見るたびに僕の笑い声が聞こえるよ」という名台詞が、生の舞台で体感できるのはミュージカルならではだった」
加藤梨里香が愛らしく明るく、彼女の歌、とくに高音の伸びが素晴らしい。白い壁にたくさんの丸い黒い穴が空いた美術は、何かと思ったが、穴は星をイメージしているのだと、2幕に来てわかった。
ビター・シュガー・ブラック ビター・シュガー・チョコレートブラック
演劇ユニットCorneliusCockBlue(s)
小劇場 楽園(東京都)
2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
ぼくのマリィ
朝倉薫プロデュース公演
CaféBar 「Le Temps」(東京都)
2022/01/29 (土) ~ 2022/01/31 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
会場のLe Tempsさんは宇野亜喜良氏の直筆壁画に囲まれ、それはもう詩と耽美の世界でした。穏やかな前口上と4名の朗読、絶妙な間合いの音響と凪いだ海の映像により、潮騒響くノワールな港町が現出する見事な朗読劇でした。
永野希さんの一途で、蓮っ葉で、可愛くも恐ろしい演じ分けは見事でした。天上から響く鈴の音のようなお声で、永野さんは幾人もの女性の人生を演じ切り、その息遣いを間近で感じられるのは通常の舞台ではあり得ず、大興奮。
衣装替えもあり、いずれも意を尽くされた組み合わせ。変じるタイミングも、朗読しつつゆらりと登場する演出も神々しく、芝居の効果を上げていました、あまりの美に、私は永野さんのとりなりが、スローモーションに、かつおぼろに光っているように見えました。素晴らしい朗読会でした、ありがとうございます!
ほほえみ入道のいる町
ネコ脱出
サンガイノリバティ(東京都)
2022/01/29 (土) ~ 2022/01/29 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
あめちゃんシャワーのスピンオフ作品
不器用だけど、誰かの為に頑張る人たちの物語り!
シンプルセリフ回しが心に響く
素晴らしい作品
沢山笑って泣いた
コロナ対策もしっかりしていた
特にモリマリコさんが素晴らしかった
他のキャストさんも素晴らしい方や劇団員方々配信も発売されています
オススメできる作品
ガラテアの審判
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2022/01/20 (木) ~ 2022/01/26 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/01/22 (土) 14:00
隣家の少女を殺したアンドロイドの裁判を描いた法廷もの。好きなだけに比較的によく観る範疇の一つではあるが、被告人がアンドロイドというSF的要素が加わったのが新鮮。(以降、ネタバレBOXへ)
東京にいるよ。
劇団BBF
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
伝えたい事が伝えられない、男女のもどかしさを描いた静かな舞台でした。
無音場面が多すぎる感じはしましたが、役者さん達の自然な演技で、高校時代の初々しさや、登場人物の葛藤などリアル感があって良かったです。
面白かったです。
令和に生きるマダムたちへ
マグナム☆マダム
あうるすぽっと(東京都)
2022/01/29 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ダンス=若者という常識にとらわれず、ただただ観客を楽しませる。エンターテイメントに徹しアラフォーパワーを炸裂させた公演。
迫力あるダンスで描く少女ならぬ40代(熟)女性の生き様は、可笑しみと寂しさが同居しているようだ。
この公演、本番ギリギリまで何度も困難な状況に追い込まれたが、そうなった時「人は笑うしかなくなる」と実感したという。ここに公演の意気込みを感じる。
(上演時間1時間10分)
チョコレート哀歌<東京公演>
ノラ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2022/01/27 (木) ~ 2022/01/29 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
西﨑わか那さん/村井萌さんによる女2人芝居。「チョコレート哀歌 」は、甘酸っぱい味わいある物語。
楽しめるが、2人だけの世界に入り込み、第三者である観客をその世界へ誘い込むことが出来ない、そんな もどかしさを感じる。全体的に浮遊感があり、不思議な空気感を漂わせている。大切な思い出が、手指の間からポロポロと零れ落ちてしまい、薄れゆく記憶に愛おしさを重ねるような作劇作。それだけに、もっと観客に寄り添った観せ方だったら…勿体ない。
(上演時間50分)
チェーホフも鳥の名前
ニットキャップシアター
座・高円寺1(東京都)
2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
観応え十分、お薦め。
演劇としてのモキュメンタリーといった公演。登場する人物・家族等はフィクションであるが、サハリン(樺太)という 地の出来事、その歴史はドキュメンタリードラマとして構成されている。単にサハリンにある街と人々の暮らしを描いたクロニクルではなく、演劇的要素をしっかり取り込んでおり、上演時間3時間はそれほど苦にならなかった。
約100(1890-1980+α)年のクロニクル、当日パンフに第1幕~第4幕と幕間における時期・場所そして登場人物を表した人物相関図が書かれており、物語の展開における系譜はそれほど混乱せず観ることが出来る。サハリンは「北海道の宗谷岬から約43㎞北にある島」だというが、行ったことはない。ほとんど知らない 地、その場所における激動の歴史ーー視点は、そこで暮らす人々の日常的で平板な営みの中で捉えている。またパンフには年表もあり、切り取った場面だけではなく、その前後の事件や背景を知ることで、物語で描こうとした意図が分かってくる。第1幕目には、以降の幕に繋げる系譜を表すため、すべての人物(全キャスト)を登場させ、なるほどと思わせる大胆な幕開け。(物語の展開:樺太→サハリン)土地の繋がり、人の血の繋がりといった、いわゆる地縁血縁を知ることで、自ずと「土地」や「人間」が主人公であることが分かってくる。物語は特定の主人公を定めることなく、市井の人々の営みと時の流れによって重層的に立ち上がってくる。そして記録写真やスナップ写真を適宜映し出し、その時々の光景を見せることで事実を突き付けるという巧さ。もちろんシーンに合わせた生演奏や生歌が叙情豊かにしている。
(上演時間3時間 途中休憩10分)