私、のはなし
まばゆいみちで
オメガ東京(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了
ザ・ウェルキン【7月21日~24日公演中止】
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
12人の女陪審員たちが、犯人のサリー(大原櫻子)が妊娠しているかどうかを見極めるために一室に集められて評議をする。サリーもつれてこられ、女たちと対決する。後半、思いもかけない展開が次々起こり、すさまじい話になる。さいごは恐ろしさで、まさに息を持つかせぬ30分。
大原櫻子の鬼気迫る演技に圧倒された。生への執着、最後まで失わない誇り、遠く高い世界への憧れ、多くのものを体現していた。吉田羊をはじめとした12人の陪審員の女優陣も、さすが。それぞれにリアリティーがあった。上流婦人を演じた長谷川稀世が、いやみなく上流っぽさを見せてよかった。評決をめぐって吉田羊と対立する姿が格好良い。「世間」の良識派・多数派の代表として存在感十分だった。
女たちの「あそこが裂けちまったり」「欲望でどうしようもない」等々、えげつない言葉が平然と飛び交うが、いやらしくはない。しかし、普段は聞けない言葉にはドキッとする。また母乳が出るかどうかを試したり、膣口の診察など、たくましく想像させるのもドキドキする。
パンフレットで武田砂鉄が、この芝居は「世間」と「経験」に集約されると言っていた。処刑の見世物を求める「世間」の怖さ、自分の狭い「「経験」を振り回す愚かさ。その上に、さらに大きな金力・権力が、弱い者、貧しいものをふみにじる。社会の重層的な壁、重石を陰惨な場面を通して生々しく突き付けてくる。本当に怖い芝居である。
見終わって気づいたが、作者は「チルドレン」「チャイメリカ」のルーシー・カークウッド。これら3作が、題材も、作劇法も、舞台のつくり方も全く違っていて、いずれも傑作である。寡作のようだが、恐るべき劇作家だ。イギリスの現役作家ではマクドナーと双璧だろうか。加藤拓也の演出も見事。暖炉にカラスが飛び込んで、はじけるシーンなど、一瞬で舞台の床がすすだらけになり、本当に驚かされた。
2時間半(休憩15分込み)
Diary
FREE(S)
ウッディシアター中目黒(東京都)
2022/07/12 (火) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鹿殺しを観たのは結構前のこと。(OFFICE SHIKA舞台は丸尾氏昨・演出で一応別物と考えている。こちらはここ数年に2、3本観ている。)「電車は・・(再演)」「無休電車」と立て続けに観たと思っていたが間に何年か空いていた。爆音とマイクで喋る台詞には、バンドのライブなら覚悟してノリに行くがここでは勘弁(だって動けないし勝手に休憩もできん)と、二つ見てきっぱり敬遠した。(OFFICE..の方も音デカの基調は変わらぬがバリエーションがある。)
8年程経って彼らも大人になり、20周年どんな構えを見せるのだろうと不安半分、好奇心で観に行った。(前置き長い。。)
どうも体調が良くなかったのだが、舞台の方は目を休ませず、場面転換もモード転換も華麗にして溜息をつく暇もない。でどうなったか。恐らく体は眠ろうとしていて眠れず、中盤を超えたあたりでげっそりしてきた。退場する程でないが、「少しだけ休ませて」と目を瞑っても寝落ちを許されない音、光、声である。
さて以上は(眠りたいのに眠れない時どうなるか、という事例ではあるが)芝居の評価とは全く関係ない。
別に判定を下す訳ではないが中々面白く、ある部分において素朴に感動できた。出色は以前は考えられなかった技術を駆使した演出そのもの。物語性のある部分は深みを与えきれずに終えている。が、舞台芸術、小説なんでも良いが、それを織りなす者が持つ表現したい共有したい「何か」(今抱いている人間や世界に対する感懐)を、この舞台で客に伝えるにおいて雄弁であったのはストーリーよりは断片あるいはその連なりであり、演出的工夫がそれをうまく伝えていたという印象である。(従って自分がダウンしそうになった、客の首根っこを揺すぶって寝かさぬ演出が、功労者という訳であった。)
お話は色々と錯綜して単線的に説明しづらいが、少し経ってそちらの感想も書いてみる。
『おわり』『はじまり』
大駱駝艦
世田谷パブリックシアター(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
『おわり』
素晴らしいPUNK ROCK、ナゴム系。
下手に銀色の消防車のゴムホースのようなものが丸まった物体、上手に侘び寂びを感じる曲がり萎びた老木、奥に巨大なシーソー。
御歳79の麿赤児氏の今作における宣言からスタート。これは彼なりに到達した宇宙観、暗黒舞踏でこの世界の成り立ちを解き明かしてみせる。
麿赤兒氏は自身の死を見据えている。今、こんな作品をリアルタイムで体験できる者は運が良い。
観客全員に配られる五十周年記念パンフレットがオールカラーの凄い出来。
ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
活動20周年記念公演だというのに、実は今回が鹿殺し初観劇。なので観終わったあとで、脚本がテディさんで、トワさんが演出だったのかということに気付く有様。クセの強そうな印象があったから、始まる前は正直不安もあったが、冒頭から自分の知っている地名とかが出てきたこともあってすんなりとノレたし、そのまま最後まで楽しませてもらった。
早く彗星になりたい
彗星マジック
LIVE&CAFE BAR PLACEBO(大阪府)
2022/07/10 (日) ~ 2022/07/11 (月)公演終了
鬱憤
幻灯劇場
京都府立文化芸術会館(京都府)
2022/07/15 (金) ~ 2022/07/16 (土)公演終了
満足度★★★★★
コロナの生活を恋人どおし、本屋、作家、三人の男友達、飲食店およびシングルファーザーの目線で話が展開。最後はそれらが繋がり、良いかんじでとても綺麗に終わっていく。もう一度見たい❗
私、のはなし
まばゆいみちで
オメガ東京(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
とてもよかったです。上手く言えないのですが、ずっと忘れない心に残る舞台と思っています。どうしてあげることもできないけれど、なにかどうしたらよかったか、これから考えてしまうと思うのです。観れてよかったです。
ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
私、のはなし
まばゆいみちで
オメガ東京(東京都)
2022/07/13 (水) ~ 2022/07/17 (日)公演終了
abc♢赤坂ビーンズクラブ
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/07/07 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
魅力的な女性陣による、歌、ダンス、ショートコント、演奏等と盛り沢山の華やかなレビューショウでした。キャストさん、それぞれに見せ場もあり、今後観てみたい役者さんが多かったです。
一盃目『呑みはじめ』
呑兵衛エンタメユニット ちゃんぽん
GyoenROSSO198(東京都)
2022/07/06 (水) ~ 2022/07/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2人芝居×3本のお芝居観てきました。3本とも、それぞれ抱えている悩みや問題に向き合う人のお話というように感じました。そういった人の内面の葛藤とかが垣間見える、あるいは問題として表出しているのにその人の表情や挙動はまったく悩んでいるようには見えないとか。そういうのが好きな人向けのお話だったなと思います。立ち上げ公演おめでとうございました!短編には思えないくらいにそれぞれボリュームがあって、満足度が高かったです。二杯目も期待!
出鱈目
TRASHMASTERS
駅前劇場(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/07/14 (木) 19:00
所謂「社会派」の中でも独特の作劇のトラッシュだが、本作はまた別格の出来だった。観るべし!(2分押し)155分。
X市の市長・広末孝雄(カゴシマジロー)は、妻・すみれ(藤堂海),息子・洋一郎(長谷川景),秘書・木嶋(安藤瞳)と話す内、市民の意識向上と町起こしのために芸術祭を行うことにする。いろいろな困難を乗り越えて実施した芸術祭だが、グランプリ受賞作が問題になり…、という展開。市が主催する芸術祭、というので、「表現の不自由展」をベースにするのかと思ったが、もう少し深く、芸術とは何か、まで踏み込んで、公共性と公益性という要素と表現の自由を扱っているところが、すごく面白かった。芸術祭の審査委員長・大久保(ひわだこういち・ひわだとカゴシマの共演は10年ぶりだろうか、古いファンとしてはワクワクした)が語る言葉が重みを持つ。さらに物語は今起きている戦争と将来起こるかもしれない戦争に踏み込み、物語の深みを増す。強烈なセリフが続くが、観客の意識も問われるような作品だった。
アフタートークでは作・演出の中津留と、弁護士の馬奈木が語ったが、馬奈木が、憲法の前文を思い出した、と言い、確かにそうだ、と思わせてもらった。中津留もそう言っていた。
ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
まさに「鹿殺し」の舞台で、大活劇スペシャル!!
ネタバレになるので、ここでは詳細は控えるが、テンポ良く舞台は流れていく。
それが心地よい!芝居は楽しめなくっちゃ、ね!
ランブルギーニはとても可愛らしくて、笑った。
ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
囚われない自由な発想・演出。いかにも“鹿殺し”らしい舞台でした。賑やかで楽しいものではありましたが、それだけではなく、心に響いてくるものはしっかり存在し、共感できるものも感じました。
リアルと空想がいり込んでいても、迷わずに付いて行ける!ハイテンションの展開はドストレートにさらにドリフトしながら、コースアウトしても必ず戻って、ゴールを目指すランボルギーニさながら?だったような・・・。
少々中盤にまどろっこしさがありましたが、その後のたたみ掛けですっきりしました!
鹿殺し初心者にはおすすめの作品ではないかと思います。
ランボルギーニに乗って
劇団鹿殺し
あうるすぽっと(東京都)
2022/07/08 (金) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!!笑いました。小さなバーで繰り広げられる男と女のあれやこれや。大殺界なんてすっかり忘れていましたが、いまだに信じられているんですか?
年末に見たら、臨場感がさらに増すことでしょう。
ことし、さいあくだった人
藤原たまえプロデュース
シアター711(東京都)
2022/07/14 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了