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鶴かもしれない2022

鶴かもしれない2022

EPOCH MAN〈エポックマン〉

本多劇場(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/02/27 (日) 14:00

鶴の恩返しと現代のストーリーの交わる感じが面白かった。
キャラクターの切り替わりが巧みで素晴らしい。
音響も素敵で良かった。

母孵ル、

母孵ル、

fukui劇

劇場MOMO(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

Bキャストを観劇
75分中55分くらいまでは今年のベスト1を争うのではと思わせる面白さだった。そこから急に尺稼ぎなのかクドクドモタモタの進行になって、最後はアレレレレの結末。素晴らしいオチがあれば本当にベスト1だっただろう。

ところでこの劇団(に限らないが)はダブルキャストにするだけの人的資源を持っているのだろうか。金をとるレベルに達していない人も混ぜて中途半端な二つの組を作っているのではないだろうか。プロ野球には1軍と2軍がある。アイドルにも選抜組とそれ以外がある。実力者揃いの1軍と今一息の2軍で同時公演、2軍の入場料は1軍の半分、ギャラも半分なんてのをどこかでやらないだろうか。プロデューサーは「血も涙もない、鬼、悪魔」と散々罵られるだろうけれど。まあ私の腹立ちまぎれのガス抜きの提案なので無視してくだされ。

ザ・空気ver3 そして彼は去った…

ザ・空気ver3 そして彼は去った…

コズミックシアター

未来ワークスタジオ(大阪府)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

この出演陣の演技 素晴らしい 最高でした。
報道機関の独立性を批判している内は楽なんだ。
自ら政権を覆す報道ができるか、
行動を起こすとき 思い付きではなく 命の覚悟が必要
つぶされない準備が必要なんだ

過去のロッキード事件を思い出した
政治家含む民間人の急死 身辺保護はしなかった

先輩の言葉を思い出しました。
非難より批判を、批判より意見を、意見より行動を、
自分は出来る覚悟を持てるのだろうか。
今回 Ver3
Ver 1 2 を ぜひ見たい。

ネタバレBOX

この出演陣の演技 素晴らしい 最高でした。

メディアが政権を覆す報道をするとき
ジャーナリストが、
政府の側のジャーナリストを批判するのは楽なんだ。
報道機関の独立性を批判している内は楽なんだ。
自ら政権を覆す報道ができるか、
寸前に、同じジャーナリスト同僚の阻止する力 暴力に あなたは、立ち向かえますか。
政府側のジャーナイスを批判するのは楽なんだ、
その証拠を公開することが出来ますか、
暴力を乗り越え 出来ますか、
行動を起こすとき 思い付きではなく 命の覚悟が必要
つぶされない準備が必要なんだ

過去のロッキード事件を思い出した
政治家含む民間人の急死 身辺保護はしなかった

先輩の言葉を思い出しました。
非難より批判を、批判より意見を、意見より行動を、

批判から、あなたは行動を起こせますか。

自分は出来る覚悟を持てるのだろうか。
今回 Ver3
Ver 1 2 を ぜひ見たい。
ホップスは

ホップスは

芝居maker GoooooToJ

EVANS CASTLE HALL(奈良県)

2022/02/27 (日) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

満足度★★★

能面女の役者は、光っていたが、内容が今一。ジャンルとしてはコメディだが、笑えない。コメディだから言いたいことはないのかもしれないけど、残らない。電車代考えると…😣

明時に僕らは青を謳う【2月27日公演中止】

明時に僕らは青を謳う【2月27日公演中止】

劇団zzZ°

王子小劇場(東京都)

2022/02/25 (金) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2022/02/25 (金) 18:00

初見のユニット。残念な芝居だった。80分強。
 ネット上のメールやコメントを物理的に「運ぶ人」を見せる、というアイデアはいただけるが、いかんせん「舞台に立っていない」役者がいる感じ。配役表が欲しい。

甘い傷

甘い傷

一般社団法人横浜若葉町計画

上野ストアハウス(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

どこだがはっきりしない。いつだがはっきりしない。不思議な雰囲気が満ちた空間。
だけどほんのり郷愁を感じる舞台でした。

Tearークロニカー

Tearークロニカー

The Smoke Shelter

AI・HALL(兵庫県)

2022/02/26 (土) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

満足度★★★

SFファンタジー。今の日本や世界に例えて演じているのかは不知も、未来はこうなるのかもしれない感じがした。
演技は上手かったが、内容は現実味が薄く、言いたいことがわからなかった。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

文化庁・日本劇団協議会

ザ・スズナリ(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

別役劇は知的でドライな抽象的遊戯的詩的なものだと改めて発見した。今作はそもそもがナンセンスな「不思議の国のアリス」なのだから、多少の不思議は気にならない。サーカスの団長の父(イワヲ、ロイドメガネが似合う)と娘アリス(紅日毬子)をめぐる因果の糸が最後はほどかれて、意外とわかりやすいとさえいえる。砂漠(=流刑地)での死刑執行はカフカを思わせた。休憩なし2時間10分

「雨が空から降れば」が別役の詩とは知らなかった。この舞台で聞けたのは意外な儲けものだった。

ダンサーであるスズキ拓朗の演出は、まず期待通りだった。とくに、兄(小林七緒)の空中ブランコのシークエンスは、小林の体が次々宙に浮かび見事だった。また、音楽とともに、「後ろの正面だあれ」よろしく、人々が横へスライドしていく場面も印象的。最後はみなロイド眼鏡の父になるイリュージョンも面白い。下半身だけのマネキンを宙づりさせ、上半身は床の穴から突き出すのも、不思議な浮遊感が感じられた。

「ペーター・ストックマン」~「人民の敵」より

「ペーター・ストックマン」~「人民の敵」より

名取事務所

吉祥寺シアター(東京都)

2022/02/19 (土) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

おもしろかった。室内をイメージした舞台の前方中央に、小学生用くらいの深さの温水プールらしきものがある。温泉をめぐる話だからかと思っていたが、そうではない。トマス(西尾友樹)の民衆への演説会、変じて糾弾会の場面で、いつの間にかくるぶし高の水がはられ、このなかでトマスが小突き回される。彼はずぶぬれになりながら訴え続ける。この迫力はすごかった。このシーンだけでも見る価値あり。

愚かな民衆すべてを敵に回して、自分だけが正しいというトマスは、正義とも独善ともとれる。今でいえばワクチン問題、内部ひばく問題、危険を針小棒大に言う人もいることを考えると、トマスが正しいとは言い切れない。水質汚染問題がどこかに行ってしまいうのは、トマス自身が演説の冒頭で「汚染問題の話をするのではない。もっと大きな話をする」と宣言した通り。イプセンは確信犯なのである。トマスが正しいのか、それとも世間知らずのニセ預言者なのか。民主主義が続く限り、永遠の問題作だ。

町長(森尾舞)初め、住民がトマスの温泉改修案を拒否するのは、数億という費用捻出のための増税と、2年間の営業停止の損失、さらに将来を決定的にダメにする風評被害のせいだ。これは原発から温室効果ガスまで、今も続く安全か経済かの二者択一の問題である。

ネタバレBOX

ペーター町長を主人公に、しかも女性でという上演台本・演出だったが、私にはどうしてもトマスが主人公に見えた。冒頭のペーターの町民への演説、孤立したトマス宅を訪問した時のペーターの「父は私が政治をすることなど一度だって考えなかった」というジェンダー差別(バイアス)、町長も(弟の騒ぎのせいで)次期選挙で有力者たちからの支援を失うラスト。いじょうが、おおきなへんこう箇所だった。全体、テキストはカット・凝縮して上演時間を短くしていた。
冬のライオン

冬のライオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/02/26 (土) ~ 2022/03/15 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

佐々木蔵之介の硬軟自在の演技は、ヘンリーの本心がどこにあるのか全くつかめない。リチャードに王位を譲ると言ったのに、いざリチャードがフランスの領土を手放すのを嫌がると、ジョンに王位を譲るのに変えるとか。いうことが二転三転する。一方、エレノア(高畑淳子)の方はわかりやすい。ヘンリーをとにかく愛している。なのに、ヘンリーは美しいロザリンドに心を奪われた。自分は愛を得られないために、あの手この手で振り向かせようとするが、ために逆に疎まれ、幽閉された。またお気に入りのリチャードに王位を継がせたい。一貫しているし、誇張のツボを押さえた演技も笑いを誘う。史劇というより、父親の気まぐれと術策に振り回される夫婦と父子の家族劇である。

意外におもしろいのが、両親どちらからも忘れられた次男のジェフリー(永島敬三)。二幕冒頭のフィリップの部屋で「僕がいるよ。王位を僕に譲って」と嬉々として両手を広げる姿は、哀れかつ滑稽極まりなかった。2時間半(休憩15分)

ネタバレBOX

3人の息子に見切りをつけて、愛妾アレー(葵わかな=若く美しく凛としてはまり役)と結婚して新しい息子を産もうと突っ走る。しかし、エレノアに泣きすがられ、続いて脅されて、離婚許可のためにローマ教皇のもとへ行くのはあきらめる…。かと思うと、次の場では、アレーを起こして、ローマへ行く旅支度だと。この変化はなぜ? ラストの、地下のワイン蔵での息子たちとヘンリーの対決も、息子たちに打ち勝ち死刑を宣告したヘンリーが、いざという刹那に崩れ落ちて、息子たちを逃がしてしまう。これが老いというものなのかもしれないが、佐々木蔵之介が立派すぎて老いを感じられない。そのため、心変わりの理由が不明になってしまう。

結局は堂々巡りの芝居。王位をだれに譲るか、フランス王に領地を返すのか、最後は何も決まらずあいまいに終わる。起承転結のドラマを期待していると裏切られる。その場面場面の駆け引き、掛け合いをこそ見る芝居なのだろう。史実ではヘンリーの後を長男リチャードが継ぎ、そのあとを三男ジョンが継いだようだ。何も決まらなかったので、結局、順当に兄、弟の順で継いだということだろうか。
不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

文化庁・日本劇団協議会

ザ・スズナリ(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

母が森ようこさん、姉が山丸莉菜さん、アリスが紅日毬子(あかひまりこ)さん。自分の為にキャスティングしてくれたのかと勝手に思い込んで観ていた。歌にダンス、三方の幕に入った無数のスリットから飛び出す小道具。大きな脚立は死刑台にもなり、トランプのスートが入った大量のパイプ椅子は高く積まれて曲芸にも。下半身だけのマネキン、奈落を使った逆さまの上下感覚。童謡を器用にアレンジして白日夢を游ぐ追体験。曲と詩が抒情的で、投影される映像もセンス抜群。

郵便配達夫のチカナガチサトさんが小さくて可愛い。遠近感が狂う程、小顔。
死刑執行人、丸山厚人(あつんど)氏は美声、長身でカッコイイ。『続・荒野の用心棒』のジャンゴみたい。
ヴァイオリン弾きの田村龍成氏の華麗な演奏は最高、ずっと聴いていられる。
音楽担当も兼ねている諏訪創(そう)氏のドルサイナ(チャルメラ)演奏も素晴らしい。屋台のラーメン屋の呼び込みメロディーがジャズ調にアレンジされて哀愁を漂わせる名曲に。
ピアニカ(?)の清水ゆりさんに異常に見覚えがあるのだが、何の作品が思い出せなかった。調べてみると『ぞうれっしゃがやってきた』。その時も楽器多用で見事な演奏。
山丸莉菜さんが最高に可愛かった。御手製のフェルトの靴も素晴らしい。

石炭を積んだまま、砂漠に忽然と消えたキャラバン隊。その行方を探し続ける探偵(伊藤俊彦氏)。
父親(イワヲ氏)は嘗てブランコ乗りで失敗して地面に落下。人事不省の一週間を経た後、気付くとピエロになっていた。

永井豪の傑作『手天童子』を思わせる話だった。

ネタバレBOX

①砂漠から独立して共和国を名乗ったサーカス団の家族。そこに伝令が現われ、王政が復古して女王が戴冠したと告げる。女王の第一の仕事は共和国の最後の喜劇役者を処刑すること。父親が連行される。
②アリスは探偵と犬の協力で城内に忍び込み、囚われている父親と再会する。
③ライオンの王様と虎の王様に協力を仰ぐアリス。
④兄は空中ブランコを失敗して腕を折ってしまう。それはアリスの視線のせいであった。
⑤砂漠の死刑台で全ての謎を解くアリス。

父親が人事不省の間、母親はキャラバン隊の隊長と浮気。その時に身籠ったのがアリス。母親の不安な心が作った砂漠の穴の中にキャラバン隊は落ちてしまっていた。

『手天童子』では、無数に鬼が生まれ続ける修羅地獄のような鬼獄界の根源を主人公が探っていく。その正体は主人公の母親が幽閉された精神病院の壁に描き続ける殺戮し合う無数の鬼達の絵。それに気付いた父親が絵を壁ごとハンマーで砕く。鬼獄界は滅び、主人公は家族の元に戻る。母親のインナー・スペースこそが現実の地獄の正体であり、そこを和解救済することが物語の着地点になる。
今作もアリス一家のインナー・スペースを治癒する話なのでは。

前半は最高に面白いのだが、後半は飽きてくる。この手の話の終わらせ方の一様のつまらなさ。ミステリー小説じゃないんだから、種明かしをする必要は全くない。「何か変な夢だったな」でいいんじゃないか?長過ぎることと父親の行方などに全く興味が持てないことが原因か。でも前半は最高、また観たい。
Anonymous Gods

Anonymous Gods

Orgel Theatre

雑遊(東京都)

2022/02/24 (木) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前回作の二人芝居も拝見しましたが、今回も独特の空間を作り出して魅せていただけました。どなたかの感想にもありましたが、おとぎ話を観ているよう。でも、台詞の中に受け止めなければならない内容、メッセージはつまっていて。とても、上質な会話のお芝居を拝見させてもらいました。演技も最高でした。

ザ・空気ver3 そして彼は去った…

ザ・空気ver3 そして彼は去った…

コズミックシアター

未来ワークスタジオ(大阪府)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鬼気迫る迫力ある公演でした。
報道の裏側の闇、人間の弱さを垣間見た。
これは一見の価値あり。

社会派記者から政権擁護解説者となった横松…
政権に批判的な報道番組は政権がひっくり返る程のスクープを無事に報道できるのか?

とっても考えさせられました。
忖度や玉虫色の政治…

色々、忖度含む性善説で日本は成り立ってきたが、もっとドライ(編集権の帰属含め)に、放送の自由について考えなければならない気がした。

ネタバレBOX

今回の公演、とても心に重しを残す公演でした。
指摘のあった学術会議の件など、日本の前々政権を振り返ると、間違いなく限りなくブラックな気がする。
国民に真摯に対話すべきだと思う。

ただ日本は報道やTVがゆがめられている事はあるが、完全に真実を伝える事はできない訳ではない。

ウクライナ侵攻したロシアの様に、完全にブラックなのに抗議できない国。
中国や韓国の様に、賄賂やコネで国民生活がゆがめられ、放送はおろか、大学教授ですら真実を発言できない国にはなりたくない。
チクリ、冬が胸をさす。

チクリ、冬が胸をさす。

ゴツプロ!演劇部

「劇」小劇場(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。私の中で、最近観た中では間違いなく上位です。場面展開など舞台の使い方や音楽。もちろん役者さんと演技も含めて素晴らしかったと思います。構成というかちりばめられた伏線もきちんと回収されて。内容も心暖まる優しい気持ちになれたお話でした。次回も期待です

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

文化庁・日本劇団協議会

ザ・スズナリ(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

流山児委託劇団協公演ちゅう事で、あとCHAiroiPLIN「FRIEND」を痛恨見逃したリベンジ的な意味で、拝見。そう言やスズキ拓郎氏演出の舞台は久々で、氏のエンゲキの「過剰さ」が苦手な回があった事を思い出すが、真逆に絶賛する向きも必ずいて、感性の違いを如実にあぶり出す所が興味深かった事も思い出した。
恐らく「過剰」の理由は、舞踊作品の場合であれば物語の抽象化によって大胆に「抄訳」されるのに対し(上演時間も短くなる)、拓郎氏の欲するエンゲキでは、戯曲に即して進むところへ舞踊の要素が追加盛りとなるため、ボリューミーになってしまう。舞台上の意味的な重複が生じている感じというか。。
ちなみに冒頭は戯曲のト書きにある作者の哲学的な文言がリフレインされる、おかしげなムーブが秀逸で期待感は最大値に。
だが別役実の多登場人物の戯曲(初期作品)を、クロスオーバーなアレンジで通すのは一筋縄では行かない。別役戯曲を「借りた」舞台にはなっても、戯曲そのものの魅力が表現されていたかどうか。。
声から特徴ある丸山厚人は、以前くちびるの会だったかに出演した(共演に確か橘花梨が居たような)時初めて観て、なかなかのインパクト、はまり役(アングラ系?)を与えればいい仕事しまっせな風情だったが今回はどうだったか。装置演出諸々、アイデア豊富で気張っているのに、それぞれが今一つ「活きない」後手に回った印象を残像に残して行くという塩梅で(それがため声量のある丸山氏が悪目立ち?)、ただただ役者たちは走り回り動きをこなし、沈没せずにどうにか航海し終えたという所。
ラストに向かっては紅日女史が長く登場して本領発揮、色彩の統一感が漸く生まれ、「終わりよければ」と相成る。だが肝心の物語の方はいまいち伝わって来なかった。「核が見えない」というのが言い当てているだろうか。

拓郎氏的には、安部公房「友達」の後の別役初期作。不条理劇の土壌を用意したとも見える安部公房の「友達」を、別役氏はかつて詳細に分析して「不条理劇が目指されているのにそうなっていない」(意訳)との批判を展開したが、社会の不条理を映した「友達」(ストーリーがある)と、別役戯曲の構造自体が持つ「不条理」とは次元が違い、要は難しい。・・正確に言えば、私が望む別役戯曲の理想形にするには、難しい。

MARIONNETTE

MARIONNETTE

劇団The Timeless Letter

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2022/02/11 (金) ~ 2022/02/13 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても大好きな劇団さん。WHITEキャストの楽日観劇。
赤バラ殺人事件と15年前の薬物事件、それを追う殺人課。

上質ミステリーの様に張り巡らされた殺意の糸が素晴らしく、ダンスも公演にマッチして良かった。

2度の延期を乗り越え、3年ぶりの本公演、待った甲斐あった!
ブラボー!!
そして、気になっていた事を見事に回収してくれた意外な結末、見事なトリック、素晴らしかった。

ネタバレBOX

もう一人の姉妹や潔癖症が気になっていたら…
カーテンコール後の意外な結末で見事に回収。
素晴らしく練られたトリックでした。
とても良かった。
コオロギからの手紙

コオロギからの手紙

映像劇団テンアンツ

ABCホール (大阪府)

2022/02/07 (月) ~ 2022/02/14 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

超満員回を観劇。
コロナ禍ですが、ABCホールがほぼ満席でした。

5年ぶりにテンアンツさんを拝見。
笑いあり、涙あり、とても人情味溢れる公演。
ラスト泣きます。涙、溢れます。
ハンカチ、劇場で売ってます。

あっという間、気づけば3時間半、面白かった。
ですが、お尻は正直で、少し…
少しチケットがお高いですが、良かったです。

ネタバレBOX

満足度、★4か5で迷いましたが、ハッピーエンドだったんで、癒されました。
なので満足度★5つでお願いします。
GOOD WAR【1月26日、27日公演中止】

GOOD WAR【1月26日、27日公演中止】

ルサンチカ

CCO クリエイティブセンター大阪(大阪府)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

沢山の劇団さんの公演延期中止が相次ぐ中…

ルサンチカさんは、関係者感染確認に伴う演出方法変更で、急遽、(出演者不在の)音声·展示形式のインスタレーション公演に。

名村造船所跡の広い空間、
人の居た痕跡残す展示物·作品、
"理想の死""あの日の争い"がテーマの明るい音声、
一層の無機質感が漂う。
面白い体験でした。

コクゴのジカン

コクゴのジカン

空の驛舎

AI・HALL(兵庫県)

2022/01/28 (金) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

百貨店の社員食堂で過ごす、警備員、清掃員、テナント社員、外商、役員。
震災·コロナ禍を乗り越え、其々の事情や過去を背負いつつ、人と関わり続ける人達。残り続ける思い出。

何気ない会話なのに、心の隙間を埋めてくれる様な公演。
穏やかに満たされた心地。
良かった。

たぶん きっと おそらく ゾンビ 

たぶん きっと おそらく ゾンビ 

トツゲキ倶楽部

小劇場 楽園(東京都)

2022/02/23 (水) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前説が始まったのかと思ったら、そのまま本編に雪崩れ込んでいたと言う演出でとても面白かったのですが・・・

「今」の切実さと演劇愛が感じられるお話でした。

ネタバレBOX

笑えるのですが、タイムリープとかやめて(笑)。なくなった飲料水の行方とか、わけわからなくなるので。桜井くんのキャンピングカーに全員乗れるのかも疑問でした。
私としては途中から失速感を持ってしまいました。

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