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京時雨濡れ羽双鳥/花子

京時雨濡れ羽双鳥/花子

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/21 (月) 14:00

3/21昼の部観て来ました。
面白かったです。
花子はとても好きなお話しでした。

コロナなのに沢山の方が観に来られていたので、安心しました。
俳優座の稽古場公演は大好きです。

ネタバレBOX

花子の最後がメチャ良かったですね。
怖え劇

怖え劇

劇団スポーツ

王子小劇場(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

舞監の人が綺麗過ぎて恋した。彼女が前説をしゴミを拾う、のがクライマックスへの伏線へ。
マスク越しだったけど絶対可愛い、告白しよう。
で、多分喋り方から役者もやってたはず。推せる。好きです。

赤き方舟

赤き方舟

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

交番の手配写真でよくみていた重信房子のの物語を興味深くみれました。山岳ベース事件には思想的にも関与してなさそうなのは良かったです。

光垂れーる

光垂れーる

ぽこぽこクラブ

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/03/03 (木) ~ 2022/03/06 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/05 (土) 14:00

座席I列5番

寿命を全うすることなく急逝した者と遺された者それぞれの想い、というテーマは好みの1つなのでハマる。また、同じテーマの好きな(そして映画化もされた)小説に通ずるだけでなく、ある風習/言い伝えも知っていたので「そう来るか」感ひとしお。
さらによく存じているお二方の役どころが「いかにも!」でニヤニヤ。あと、古い障子戸やらレコードやらあれこれコラージュした美術も好み。
ただ、聞き間違いかもしれないが、歌のシーンの後に「ご拝聴ありがとうございました」と言っていたのがひっかかった。謙譲表現の「拝聴」を相手に対して使うとは……。

ネタバレBOX

彼岸と此岸が混じり合った世界で生者と故人が交流するという設定は赤川次郎の「夢から醒めた夢」も連想させるが、それよりも梶尾真治の「黄泉がえり」に近い。それでいて全く異なった物語なのが巧み。
また、故人との/故人同士の結婚が出てきた時に冥婚を想起しており、終盤で「赤い封筒」が出てきたので「あぁ、やっぱり!」と。
あと、第一幕終盤の妖怪たちの衣装・メイクも見事。
「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

Whiteプロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

Whiteプロジェクトは、2011年東日本大震災の年、演劇による心の復興をめざし「被災地の想いを演劇で世界へ」を合言葉に結成されたという。
2万人以上が亡くなり、いまだ2,500人以上が行方不明、故郷に帰れない人が何万人もいる。その方々に寄り添うような素晴らしい公演であった。家族を失くす悲しみ、それを乗り越えて生きよう、生き続けようとする力強さを感じた。

観たのは、Requiem三部作「前夜」「海月と花火」「ニライカナイの風」…それぞれ趣が異なるが、底流には 勿論「鎮魂」が描かれている。
(上演時間1時間10分)

ネタバレBOX

短編集3話は次の通りで、実話をベースに創作している。東日本大震災で亡くなった方々のことを忘れないこと、その人々のことを語り継ぐことが大切。そんな思いを強く感じさせる3作品。しかし、けっして暗く沈んだ物語ではなく、亡くなった方々の思い出の中に、優しく滋味溢れるエピソードを挿入し、生き残った人々が寄り添えるような物語にしている。だからこそ、多くの人に共感と感動を与えるのだと思う。

「前夜」
震災で婚約者を亡くした男・濱田博幸(五浄壇サン)と婚約者の妹・櫻田早雪(恋宵サン)。2人が愛を育み結婚する、その前夜と震災前夜が重なる。早雪はもし姉が生きて帰ってきたら…。彼女の気がかりと男の 死んでしまったさ、という諦めと優しさ。テーブルには早雪の亡くなった両親と姉の似顔絵。結婚式には陰膳として用意しようとする2人の心遣い。両親・姉を偲び暫し話し込んでいるうちに、結婚式当日を迎えてしまう。

「海月と花火」
ベンチに腰掛ける女性2人。ここは 仙台うみの杜水族館クラゲの水槽前。後景の黒幕に白っぽく揺らぐ影がクラゲを思わせる。高校のソフトボール部のエースでオリンピックに出場した女(フラッシュ智恵子サン)とその部のコーチだった男の叔母(西澤由美子サン)。いまだに行方不明の男の取り留めのない話を続ける。叔母は教師でもあり、2人の思い出話は尽きない。特に食事…そこに生きてこそ という力強さを感じる。

「ニライカナイの風」
男(井伏銀太郎サン)が1人、椅子に座り灯篭に絵を描いている。男は潜水士の資格をとり、津波で行方不明の妻を自分で探すタクシー運転手。震災後初めての みなと祭りの夜、流し灯篭に想いを込める。ラストは、「前夜」「海月と花火」の人物も登場し、花火の打ち上げを観ている。照明効果で場内いっぱいに花火が広がる見事な余韻付け。

井伏銀太郎氏がカーテンコールで、公演の数日前に東北地方で大きな地震(震度6)があり、上演が危ぶまれたことを話した。本当によく上演していただいたと感謝しかない。
次回公演も楽しみにしております。
リュウキョク

リュウキョク

すてらぷらんにんぐ

イズモギャラリー(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/21 (月) 13:00

客席の目の前で展開される麻雀も演劇も面白かったです。
特に麻雀流れの良し悪しとストーリーがリンクされているように感じて不思議だった。

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

Whiteプロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

震災を語り継ぐには並大抵ではない労力がいるだろう
まずはこれを続けていることに敬意を評したい
内容は押し付けがましくなく、むしろ淡々と逝ける人々への思いを綴っている
コミカルな「海月と花火」が楽しかった

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/03/21 (月)

価格3,000円

千穐楽21日12時半開演回を拝見。

南極で開かれたビジネス絡みの披露宴で、難局に直面させられた参加者たちの、様々な思惑を笑いで包んだ105分。
”コロナ禍による冠婚・旅行業界の苦境”というリアルの上に、”南極大陸での挙式・披露宴の開催”というトンデモ・フィクションを載っけた、絶妙な設定に
コメディエンヌ全開な加藤睦望さんを初めとする、演者の皆さんの頑張りもあり
聞こえて来た評判をはるかに超える、実に愉快な時間を過ごせた。
感謝!

【追記】
岩井美菜子さん、市川歩さん、加藤睦望さん、川上献心さん
小寺悠介さん、小山ごろーさん、さんなぎさん、髙橋紗綾さん
日野あかりさん、吉成豊さん、依乃王里さん…
と、顔と名前が一致する役者さんが大勢出演されておられたことも、舞台の世界に直ぐに吸い込まれた理由の一つかなぁ。

ネタバレBOX

【配役】
上野マリ(S社・社員)…加藤睦望さん
葛西アツシ(G社・社員。マリの婚約者だが、マリと墨田の関係を知り…)…川上献心さん
墨田タカフミ(マリの元カレ)…荒波タテオさん
男鹿キヨミ(G社・社員。5百万目当てに鳥羽に接近)…小山ごろーさん
鴨川チヅル(G社・社員。桂浜に片思いの津久見の味方だったのが…)…さんなぎさん
那須マリナ(G社・社員。彼氏がいるのに、桂浜に惹かれて…)…岩井美菜子さん
円山ユリ(創業時からのG社・社員)…日野あかりさん
旭山アキヒコ(ウララの夫。G社・副社長。ソムリエ)…小寺悠介さん
旭山ウララ(冠婚会社G社の社長)…市川歩さん
上野カツヤ(旅行業者S社・幹部。社長の息子。マリの兄)…吉成豊さん
豊橋タクミ(S社・社員。ユリに惚れ込む)…依乃王里さん
津久見ハナ(S社・社員。桂浜に片思いのはずが…)…村上弦(むらかみ・つる)さん
鳥羽ソウジロウ(S社・社員。男鹿に惚れ込む。スポーツ万能)…清水建志さん
桂浜シュウジ(S社・社員。優柔不断。マリナに惚れ込む)…久保磨介さん
エミリオ・マルコス・ルハン(アルゼンチンの旅行業者。ユリに惚れ込む)…河村凌さん
野毛山ハルカ(冠婚関係の雑誌編集者。ユリの友人)…髙橋紗綾さん
S社・社長…(声の出演)佐野眞一さん
奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

奇蹟 miracle one-way ticket【3月12日~3月17日公演中止】

シス・カンパニー

世田谷パブリックシアター(東京都)

2022/03/12 (土) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/20 (日) 14:00

不思議な作品で、訳が分からないが、確実にエンターテインメントだった。102分。
 依頼を受けて現地に向かった探偵(井上芳雄)が襲われ、相棒である医者(鈴木浩介)が発見するが記憶喪失…、という推理仕立ての展開が、徐々に解明されていく、と見せて、ワケ分からん展開になるけれど、エンターテインメントとして成立してる、という、よく分からん作品。井上芳雄が3曲ほど歌う。井上小百合も結構フィーチャーされているが、ストーリーテラーの鈴木の存在感がいい。

カトラリ

カトラリ

現ア集

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2022/03/20 (日) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

今回チケットプレゼントで初観劇。正規のチケ代(安い!)で観たとしても、充分楽しませてもらっただろうなという約60分。いくつかのネタというか、決め事の他は、演者にまかせたかのような展開に見え、こちらの勘違いだったら申し訳ないが、本当にそういうやり方だったとすれば、今日観た回はその辺のハマり具合が今一つだったような気が。

OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

全体的に演出が素晴らしい。
身体を使ってのパフォーマンスに、スーパーボールの衝撃。
特にダンスは圧巻!
また、見たくなります。
次回も期待しています!

白片つぐつぐ

白片つぐつぐ

アナログスイッチ

駅前劇場(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/22 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#秋本雄基 #渡辺伸一朗
#雨宮沙月 #藤木陽一
#忠津勇樹 #小島あすみ
#浅見紘至 #齋藤拓海
#ぎぃ子 #小野川晶(敬称略)
【初日】最初に書いておこう。大好きなぎぃ子さんと小島あすみさんのチマチョゴリ姿がなんとも可愛かった。ぎぃ子さんが、秋本雄基さん演じる主人公に密かに想いを寄せる感じがいじらしい。それでも、ぎぃ子さんはヒロインというより、作品のガイドを担う語り部を務める。彼女の視点にそれを与えたことが、大きなテーマを考える間口を広げ、問題を突きつけるのではなく、共に考えることへ誘う優しさをもたらした。
1995年にサッカーの選抜チームの引率で初めて韓国遠征をした時のことを思い出す。韓国のガイドさんは国家試験を受けて資格を取得するらしく、聡明であり、たくさんのことを中学生と引率する大人に語ってくれた。光化門を見学し、日韓の関係を肌で感じて欲しいと夕方の市場を案内された。治安が心配される時間帯になる少し前のそこでは、露店で飲む方々からの鋭い視線と語気の荒い声を浴びて、日本がしてきた蛮行と、それによって生まれた遺恨をビリビリと感じた。
東京大震災から100年。ネットは無くたっていつの時代でも噂が広まる威力は恐ろしい。愚かなのは大衆か、はたまた……。なんの因果か、帰路の電車内で大きな地震に見舞われ、帰宅が3時になろうとは思ってもみなかった。
史実を元にした、なかなかにディープなテーマを扱った作品を、笑いを散りばめながらテンポよく軽やかに展開し、楽しませながら考えさせる脚本と演出、そして演技が揃い、澱みなく引き込むアナログスイッチらしい秀作。客演の俳優さんたちも持ち味を活かして色を添えた。
陶器は焼いてみないと、窯から出してみないと出来は分からない。演劇も似ているような気がする。白くて美しい壺が焼き上がっている。みんな観たらいい。

カトラリ

カトラリ

現ア集

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2022/03/20 (日) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 舞台美術は随分しっかり作り込んである。ホリゾント中央は両開きの扉。この扉がメインの出捌け。その両側にはブラインドが下がっており、入った所にカウンター。下手側壁奥にもう1カ所出捌けを設けてある。奥から背の高いスチールロッカー、張り紙を挟んで手前にスチールキャビネット。中央に事務机が対向方向に置かれ椅子は左右に置かれている。その下手奥に小机と椅子。こちらの椅子は座った人物が観客席を真正面から見るように置かれている。上手側壁には奥から張り紙、黒板、こじんまりした流し、流しには小さな手鍋が掛かっている。

ネタバレBOX

 設定は、交番である。オープニングでは、報告書を作成している警視が1人対向する下手の机で事務作業をしているが、そこへ見回りから戻った巡査2人が入って来る。見回り中に出会った人々についての話などが何とも言えないゆるいタッチで語られるのだが、対話に微妙な齟齬があったり、その齟齬を通したオトボケが仕込んであったりで笑いの絶える暇が無い。椅子に掛けた警官Aは、膝をさすっている。痛むのだと言うが、その痛みは見回りの際にのみ起きるのだと言う。すると一緒に見回りに行った相棒Bが心理的な問題なのではないか? と疑問を呈し、Aとの間にこれまた滑稽な対話が為されるが、笑いの種は別次元でも仕込んであってAは、見回りの際に指差し確認をすることで見過ごしを防いで進歩があったと主張しその有様を再現して見せる。だが彼は指差し確認をして日々、その死角を減らしていても、其処迄しかしない。つまり本来の目的、不審者を発見して職務質問をしたり、困っている人を見付けて対応したりという目的は失念し続けてきたのである。恰も出来の悪いパソコンの如き思考様式をし、その意味ではIT機器に似ている。ま、済んでしまったことは仕方が無い。次からは本来の目的が実行できるようにしようと自ら反省し前向きに行動すべく覚悟を述べる点ではオトボケ人間ぽいのだが、いざ実践しようとすると常に指差し確認をすると、本来は目的の為の手段だったハズの指差し確認で終わってきたように手段が目的と化しその先には進めない、というコンピュータのような反応を越えられない。更に留置している犯人も居ないのに、カツ丼がデリバリーされてきて、良く遺失物等を届けてくれる近隣住民が道路に落ちていたという棘だらけのサボテンを持って来た際に、カツ丼を食べたそうにしていたので勧めても、微妙に遠慮して食べようとしなかったりという何とも言えぬ箍の外し方が挿入されて、笑いを増幅させてくれる。警察と近隣住民とのゆるい対話や親交に我々の日常が面白おかしく溶け込まされ表現されているが、これだけではない。近隣住民が得体の知れない騒音に悩まされているという話題が出、それに対処すべくシステムを立ち上げるとマザーコンピュータが起動、どのような案件かを質問してくる。案件を述べると対応する部隊を派遣すべくプログラムが実行される。すると、蛸の足のような足で動く小型ロボット数台が現れてもごもご動き出す。然しマザーの具合が余り良くないとの指摘がB等から出、直してくれとの要請はAに対して為される。Aは、出来の悪いコンピュータのようにある意味極めて論理的で指示されたこと或は思い込んだ事しかできないにも拘らずである。指差し確認の件でAのマインドコントロールの不完全性を巡って心理的な見回りに対する嫌悪感が膝の痛みを齎しているのではないか? との疑義に「そのような嫌悪感は無い」と答えたAだったが、「実はそうであるからこそ、無意識が嫌悪感が無いと思い込ませているかも知れない」とBが主張していた伏線が活きてくる。而も統括しているのはマザーコンピュータであり、マザーコンピュータが暴走する怖さは「2001年宇宙の旅」のHALで描かれた他、いくらでもSFに登場しているから我々には既知感が有りその恐怖もリアルなものがある。更にラストシーンでは、派出所の3人とサボテンを届けてくれた人物も加わり、これも近隣住民に迷惑な騒音の「原因」とも取れる鍋、小机、机、いきなり起動し現れたロボット部隊とマザーコンピュータの出す騒音等がミックスされたどんちゃん騒ぎが演じられるのだ。而もこの時にも一緒に「演奏」してくれた礼にカツ丼が勧められるのだが、完全には演奏できなかった旨告げてサボテンの人物は今回の勧めも固辞する。ところで、不気味なことに半分IT機器のようなキャラのAがマザーコンピュータをシャットダウンした後にもロボット部隊の動きは続いているのである。このラストが次元を異にする面白不気味なシーンで終わる点でも一筋縄ではゆかぬ面黒い作品だ。
一枚のハガキ

一枚のハガキ

劇団昴

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2022/03/16 (水) ~ 2022/03/20 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

戦争の悲惨さ不条理さを感じさせる舞台。平和な世界を望む気持ちが強くなる。さすがに老舗の劇団であり,演技はしっかりしており,物語もわかりやすく,観劇には申し分のない舞台。おススメです。

赤き方舟

赤き方舟

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

重信房子、遠山美枝子、永田洋子、森恒夫、坂東國男、坂口弘。今作は彼等を知っている人も全く知らない人にも意図が判り辛い作品。知らない人を切り捨てるか、知らない人に向けて丁寧に作るかどっちかに振り切るしかなかった。今年5月重信房子が出所するとの事でそれに合わせて作ったのだろうと勝手に思い込んでいた。連合赤軍は出尽くしているが、日本赤軍や東アジア反日武装戦線”狼“”大地の牙“”さそり“は物語にし辛い。重信房子の人生を通して日本の思想史を描くのではないかと。

女性3人は黒いヒジャブで顔を隠しており、登場の時まで誰だか分からない。まずは重信房子(前澤里紅〈りく〉さん)、次に遠山美枝子(吉水雪乃さん)。こうなるとラストは永田洋子(増田さくらさん)しかいない。また、この話か・・・。
重信房子と遠山美枝子が出逢い親友になる。海外拠点を作る為重信はパレスチナに、遠山は山岳ベースでの合同軍事訓練に参加。これが今生の別れとなった。

吉水雪乃さんが偉く可愛かった。森恒夫役の山村鉄平氏の演説がド迫力。永田洋子(ひろこ)の役をやると何故か女優は生き生きする。女性のある種のピカレスク・ヒロインの元型なのかも。

ネタバレBOX

とにかく描き方が中途半端。若い子からすると、何が何やらだろう。こんな端折るなら、もっと焦点を絞った方がいい。

事件の全容を知りたかったら、若松孝二の映画『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程〈みち〉』か山本直樹の漫画『レッド』がお薦め。冬の雪山で2ヶ月で12人の同志をリンチで殺した共産主義の理想に燃えるインテリ達のお話。この事件の衝撃で日本の新左翼運動への大衆のイメージが決定的に変わった。
海外に拠点を移した重信房子達『日本赤軍』は、 イスラエルのテルアビブ空港乱射事件、ハイジャックや大使館占拠事件を繰り返した。

遠山美枝子役は高橋かおりや坂井真紀など美人女優が演るのが通例となっているが、実際は仲間内から『おばさん』と呼ばれるような感じの人だったそうだ。
山岳ベースで起こったことについては大塚英志の『「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義』が評論としてずば抜けて面白い。永田洋子は獄死するのだが、『瀬戸内寂聴・永田洋子往復書簡―愛と命の淵に』なんて本もある。全くイメージと違ってちょっと天然の無邪気な人っぽい。
OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2×柴田恵美×bug-depayse『椅子に座る』

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/19 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい!
見事だ。物語はなかった。
宮沢賢治が同性愛であり、その為の苦悩だけにスポットを当てた表現をしていた。
誰かが言っていたが、やはりこんな団体が日本にあるってこと自体が、本当に素晴らしいし、奇跡のように思う‼️

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

「震災演劇短編集」宮城・東京ツアー

Whiteプロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/03/18 (金) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「ひまだれ」と言う言葉を久しぶりに聞きました。懐かしいなまりの舞台は1本目から泣けてしまいました。
こちらへ来る直前にも地震に見舞われ、まだまだ心配な日が続きますが、みなさまご安全に活動が続けられますようにお祈りしています。東京も停電したりと、人ごとではありませんが。

マリーバードランド

マリーバードランド

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2022/03/17 (木) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/03/20 (日) 18:00

価格3,000円

良かった。んだけど、いろいろ…

ネタバレBOX

密室ではないのに、実質密室劇。

花嫁の「私、不幸になる」のセリフが印象的。

シチュエーションコメディーのようでいて、そうじゃないようにも見えた。

結婚とは何か?恋愛とは何か?お金とは何か?とか。

終盤、集団で花嫁のウエディングドレス脱がそうとするシーンは、

お胸がぽろりと出るわけないだろうとは予測がついたし、視覚的に机の死角になっていて、演技全体が見えていたわけではないのだが、
力づくで脱がそうとする様は集団レイプしてるように見えなくもなくて
ちょっとマイナスだった。(役的に、ストーリーの流れ的に、そう行動する動機もわかるのだが)
赤き方舟

赤き方舟

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/03/19 (土) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

L型2面の客席に囲まれたほぼ素舞台で赤軍の活動と人間模様が女性構成員を中心に描かれる休憩無し約1時間15分、赤軍の歴史をある程度知っていた方が話に入りやすい気がしました。パンフに付された年表だけでも事前に目を通しておくといいと思います。

ネタバレBOX

最後に流れる革命歌はショスタコ11番で耳に馴染んでいるせいか、胸を衝きました。
カトラリ

カトラリ

現ア集

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2022/03/20 (日) ~ 2022/03/21 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

初見の団体。
「シアターグリーン学生芸術祭や道頓堀学生演劇祭での受賞経験のある劇『かけっこ角砂糖δ』のメンバーを中心に結成された団体」ということで、学生演劇団体としては実績があるようだ。過去には、達磨だらけの銭湯、ゆで卵製作機設置済みアパート、常に移動する町工場、機械じかけの神社などを上演してきたらしい。

本作は「交番」が舞台。警官3人コントのようだ。取り留めのない会話が1時間続くが、クスッと笑わせる小劇にして笑劇的な公演。しかし、全体的に単調で会話が漂流しているのか止まっているのか判然としない。過去公演は観ていないが、タイトルから非日常空間のように思えるが、今回は交番という現実(現場)、その中でどう会話を面白可笑しく転がせるか。確かに笑えるが、インパクトが弱い。そういう劇風かもしれないが…。見所は説明にある「規律」と「リズム」、それをもっと強烈に!
(上演時間60分)

ネタバレBOX

舞台美術は、交番内ーー奥からカウンター・机・ロッカー等が配置され、雰囲気は伝わる。上手のカレンダーは2022年3月だが、台詞は夏だったような。

物語は1人が交番内で報告書を書いており、パトロールから帰った2人を交えて雑談が始まる。いつも見かける人がいなかった、いや、それは昨日のことだ…記憶がチグハグする。1人がパトロールになると膝が痛くなると言い、他の1人が心理的なことかと応ずる。また注意喚起のため指差し確認をするが、その後の行動に繋がらない。忘れないために、予約アプリを利用しているが、何を予約したか忘れる。本来の目的を果たせない間抜けな悩み。その間に近所の人(登場しない)から騒音についての謝り、落とし物が届けられるという部外者(第三者)も登場させ、空間の広がりを観せる。

間違いをしないための手段・行動、それを一般人に比べて厳しい規律が求められる警官(交番)を通して描く。ところが、大切な行動が伴わない危うさが露呈する可笑しさ。極めつけは、事態が発生しても自分たちは動かず、マザーポリスのモニター指示によって小型ロボットが出動する。言動不一致なところに面白さを表す。

終盤は、落とし物を届けた人物を巻き込んでのストリートミュージック、肩たたき、鍋裏、ダンボールへの打突で盛り上げる。しかし、盛り上げたままアッサリと収束してしまい、印象が弱い。
せっかくのセンスある会話が生きてこない。例えば、騒音を謝った人が、逆に音楽が「うるさい!」(声だけ)といった注意をする。そんなシュールな展開があれば、「規律」にも結び付くと思うのだが…。
次回公演も楽しみにしております。

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