舞台『うしおととら』
カプセル兵団
シアターサンモール(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
舞台上に展開する闘いのシーンが迫力ありました。
原作を読んでいないので、登場人物の名前とか覚えきれませんでしたが3時間のステージでストーリーは大体わかりましたし、うしおととらの絆が深くなっていくのを感じました。久しぶりのカプセル兵団。初めて見た時の衝撃も思い出して、感慨深いものがありました。グッズ付きチケットにしたことを忘れていたので、プレゼントをもらえたような気分になれました。忘れっぽいのも悪いことばかりじゃないですね。
次回も楽しみにしています。
魔ガサス幻想-MAGASASU FANTASY-
エンターテインメント風集団 秘密兵器
「劇」小劇場(東京都)
2022/08/13 (土) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
フライヤーのイメージ通り、滅茶苦茶楽しい舞台。
始まる前から、まるで漫才みたいな前説で会場を温め
先ずは3つの日替わりコント。
特筆すべきはこれらがただの前座的コントではなく、後のメインストーリーに直結、なだれ込んでいくという丸っと伏線コント、心憎い構成力。
3つの全く異なった内容&登場人物で大笑いした後、み~んな繋がっていく面白味が待っているという優れ技。
どう繋がっていくのか、きっと予想もつかないので目の前の流れに身を任せて、ただただ楽しんで観るのが正解。
メインストーリーではしっかりドラマ要素も加わっていくし、笑わせ方も含めて中々の実力派集団である事を確信。
色んなタイプのおじさん5人、体も張っての熱血系、そこにキレイどころとか沢山加わって、もう最後の最後までたっぷり楽しめる構成。
サービス精神というかファミリー的な温かさがある生の良さ
コロナ禍のルールに乗っ取った中でもこの部分はしっかり伝わってきました。
プラネット・ドリーム
夢団
川崎市幸市民館(神奈川県)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/19 (金)公演終了
舞台「プロパガンダゲーム」
メディアミックス・ジャパン
サンモールスタジオ(東京都)
2022/08/11 (木) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/08/19 (金) 13:00
とてもストーリーに引き込まれ、ゲーム展開や裏切り者を推測しながら観劇できて楽しかった。
舞台の写真を撮るのは禁止のはずだが、上演前も終演後もチラホラ見かけて、気になった。
(あまり観劇に慣れていない方が多いのかな?)
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
へぇ、スズナリは40年前はアパートだったのか、それを本多さんが買い取って・・・
下北愛が感じられる「観るお化け屋敷」
突然の爆音以外驚きもせず、あんまり怖くはなかったけど、入るまでに劇場のあちらこちら通されるのがバックステージツアーみたいになってて面白かった
ひとつオノレのツルハシで
MyrtleArts
ザムザ阿佐谷(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/22 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
はじめてみる関西の劇団だが、成熟した大人の芝居になっている。
作者・くるみざわしんは関西を中心に既に幾つもの新人賞を取っていて、この芝居も、新人離れした完成度である。三十歳を超えてから演劇の現場に入ってきた精神科医と言う特異な経歴も作品に生かされている。
マートルアーツと言う劇団の公演となっているが、現実的にはプロデュース公演。東京の演劇人が起用されていて、その組み合わせ方も新鮮だ。3〇〇のベテランと新人、女優は新宿梁山泊、演出がジテキンの鈴木裕美。
登場人物は三人, 1時間半ほどの掌編だが、夏目漱石のもとを訪ねてきた農民上がりの田中正造信奉の青年、漱石の妻の三人による日本の近代の在り方に対する弾劾である.面白く出来ていて、無駄がない。タイトルになっているオノレのツルハシの使い方なんか、うまいものだ。作家として自立して牛込で講演した日。正造が死んだ日、それぞれの翌日に世間師の青年が訪ねてくる。
討論の内容や漱石、正造の人物像は、もう描きつくされているので、さして新しい発見はないが、芝居つくりがうまいのである。ことに近藤結有花演じる漱石の妻が生活の場から二人を逆襲する終盤が面白かった。川口龍の世間師は少し動きすぎだとも思うが、こういうリアリズムを外した人物造形は鈴木裕美のいいところで、狙いをよく呑み込んで、小さな舞台を飽きさせもしないし、引き締めてもいる。低音で使っている現実音の効果も選曲音楽もいい。
関西から、iakuとか、Kunioとか、芝居で勝負する人たちが東京に攻め上ってくる。正面からの戦いだから、東京勢も油断できない。これらはまともな戦いだからだ。観客も楽しみである。
プラズマ再臨
無名劇団
神戸三宮シアター・エートー(兵庫県)
2022/08/19 (金) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
過去拝見したが、かなり内容が変わっていたので、新鮮だった。直近で二人コロナになり、直前で1/3を変更したらしいけど、上手くまとまっていました。流石島原さん。このまま、千秋楽まで頑張って欲しい‼️
シュレック・ザ・ミュージカル【8月18日~24日公演中止】
フジテレビジョン/アークスインターナショナル/サンライズプロモーション東京
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2022/08/15 (月) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大人気アニメ映画のミュージカル。映画未見で少し不安もあったが、十分楽しめる内容。というか、キャストさんの歌唱レベルの高さに大満足でした。夏休み期間で内容的にもお子さんにも、とてもお薦めですね。観劇後にキャストさんを色々調べてしまう位、魅力的なキャストさんが多かったです。
ハリウッド版 ラ・ラ・ランド ザ・ステージ
パルコ・プロデュース
東京国際フォーラム ホールA(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
13、000円のS席(15列目上手側ブロック)で鑑賞。
途中休憩20分を含めて2時間半のステージだが、はっきり言って始まって30分程度でもうがっかり。
既存のフィルム・コンサートとは一線を画すとの触れ込みだったが、80名超のフルオーケストラと60名の合唱団による演奏も、最近の音響効果が進歩した映画館と比較すればそれほどの迫力は感じないし、12名のダンサーにしても、ダンス・テクニックの点でも(さらにカメラワークの効果も加味すれば)どうしてもスクリーンで上映されている映画本編の方に目がいってしまう。売り物のひとつだった花火にしても2つのシーンでステージ両脇で3m程度の高さの火花があがるだけで、それほどスゴイとも感じない。
これで13,000円とは何たるぼったくり!
下山 ~親鸞の覚悟~
文化芸術教育支援センター
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
夢・桃中軒牛右衛門の【8月16日~17日公演中止】
流山児★事務所
小劇場B1(東京都)
2022/08/10 (水) ~ 2022/08/17 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
新劇合同プロジェクト「美しきものの伝説」に続く宮本研戯曲の観劇。こちらは対話に妙味少なく、出来事をなぞっていくようなつくり。最後の中国人学生(毛沢東)との会話が一番面白かった。とはいえ、これも宮崎滔天が学生の中国革命への考えを聞く、という形で、対話としてのぶつかりや発展はない。
もう一つの見どころは浪曲の師匠、桃中軒の病床での妻への愛と後悔を語る場面。これは、死んだ妻も三味線を持って再度現れる。師匠役の名演技だった。
歌を派手に使った場面で盛り上げるのが、長い展開の芝居を飽きさせないで見られた。「草枕」の那美モデルが、宮崎滔天妻の姉で、主要人物の一人として男まさりのキップの良さを振りまく。那美役の女優も、啖呵を切った威勢のいい演技で舞台を引っ張った。
HEISENBERG【Aキャスト全公演中止】
conSept
ザ・ポケット(東京都)
2022/07/29 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
孤独な魂の切ない触れ合いを描く。前半は小島聖の、恥隠しを秘めたハイテンションに引っ張られ、後半は平田満のいぶし銀の優しさに心動かされた。後味のいい芝居だった。
ロンドンの地下鉄駅で女(小島聖)が、ベンチの初老の男(平田満)に突然話しかける。しかも首筋にキスして。とにかく喋り続ける女と訝しむ男。女は男の店(肉屋)探し当ててデートに誘い出し、レストランではセックスを持ちかける。事後、「たまってたの?」という女に。「いや。おれはマスターベーションの達人だから」といなす男。そして女は、男にある要件を持ち出す。最初から狙いはそれだった。女には別れた恋人との間に19歳?の一人息子がいて、家を出て今米ニュージャージー州にいる。男は芽吹いた恋心が砕けるのを感じつつ、男の思いがけない提案が女の心を開く。
セットは簡素ながらも、ベンチやベッド、肉屋のカウンターなどを用いて、場面のリアリティを助ける。俳優が舞台奥で着替えるのも悪くない。
男のセリフ「個性や人格なんてものはない。人は自分のしてきたことの集まりにすぎない」「人は自分が何かを気にしすぎだ。何をするかを考えたほうがいい」が、人生論として広がりがある。思わずメモしたいいセリフだった。平野啓一郎の分人主義にも通じる。
りょうと上條恒彦のAパートを見る予定だったが、コロナでまさかの全部中止。急遽、当日券でBパートを見た。客席が6割の入りだったのは勿体なかった。
シュレック・ザ・ミュージカル【8月18日~24日公演中止】
フジテレビジョン/アークスインターナショナル/サンライズプロモーション東京
東京建物 Brillia HALL(東京都)
2022/08/15 (月) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
夏休みということもあって、一種のファミリーミュージカルになってしまうのかとやや不安だったが、
何というレベルの高さ!誰が歌っても聞き応えあり!これだけでも充分価値あり!
かれこれ20年ほど前に観た映画のキャラクターが次々に頭の中に浮かんできた!
まるで彼らが生身のカラダになったようなそんな気さえしてくるほどの楽しさだった。
セットがやや閉鎖的なのが気にはなったが、出演者の演技・歌がそんなものをぶっ飛ばす勢いだったので、
暫くぶりの観劇、大満足であった!!
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ネタバレ厳禁の作品なのでさらっと感想を。
入口から入るときはちゃんと周りを見たほうがいいです。
私は速足で通り過ぎてしまったので色々と見過ごしてしまったようで後悔しています( ノД`)
上演時間が1時間10分と会ったのですが実際は45分位だったのでまだ終わりではないだろうと皆さん暫く座っていました。
鴨川ホルモー
アトリエ・ダンカン
吉祥寺シアター(東京都)
2009/05/15 (金) ~ 2009/06/07 (日)公演終了
実演鑑賞
ある俳優の出演履歴を眺めていて目に止まった「アトリエ・ダンカン」、最近全く耳にしなくなった名前が懐かしく、唯一観たダンカン・プロデュースのこの芝居の事を思い出した。(この時期はこりっちなど全然知らなかったな..。)
出演していた芦名星が亡くなった時期もつい調べたが・・もっと前かと思ったら三浦春馬の直後、コロナ期に自死した一人であった。
芝居の方は、映画が良かったので(脚本・演出が鄭義信という事もあって)当時の自分には高いチケット代を払って吉祥寺シアターで観た。
超常現象を扱うのに適した映画の方にはっきり軍配。この出来の「差」が、出演者の芸能人としての「売れ方」の差と重なって見え、同情と反発を感じてしまった舞台鑑賞でもあった。映像出演の機会が頭打ちなタレントが、舞台に流れるパターンであったとすれば、仕事に熱も入らぬだろうし観る者にとっても甚だ迷惑な話・・という反発と、見た目だけのタレントが売る芸もなく殻も破れず困惑する姿への同情。当時はそんな想像しかできない自分だった、て事かも知れぬなぁと思わないでもなかったが、しかし主演だった女優の死の報を(十余年を経て)耳にした瞬間、当時この舞台から思い描いた殺伐とした芸能界の風景が、蘇って来た。
この「痛かった」舞台の風景は、芸能界に足を突っ込んだ一人の人生の断面として焼き付いた。ドキュメントである。それほどに、彼女は役ではなく本人の気分を発散していたように映った(不満の原因を探った記憶ははっきりとある。ただ純粋に演技上の混迷であった可能性も今は考えなくはないが)。演技者としての現在地から「あんな時代もあった」と振り返る道もあったのに・・とは、他人の無責任な願望であって、事実を飲み込むしかない。
下山 ~親鸞の覚悟~
文化芸術教育支援センター
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
親鸞の半生を力強く描いた物語。親鸞の生い立ち、修行や煩悩はもちろん、当時の時代(社会)状況を描くことで「人間・親鸞」が見事に立ち上がってくる。脚本の深みと広がりは十分堪能できるが、音響・音楽や照明効果といった舞台技術によって一層 印象に残る作品に仕上がっている。特に和琴演奏の高谷秀司氏、音楽 竜馬四重奏の竜馬 氏(ヴァイオリン)/仁 氏(鼓)の生演奏は、舞台に臨場感をもたらす”力”があった。
物語は約800年前。当時の疲弊と混乱した時代背景は、現在のコロナ禍の閉塞と混沌とした世相に重なると。敢えて そう描いているようだが、親鸞の人間らしく生きる、人々に寄り添った生き方は、現代人にも通じるのでは…。
(上演時間2時間 途中休憩なし)
まったく新しい‼︎宇宙創造論
演劇ユニットG.com
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
G.comの舞台を観るのは5年前の『雨季』以来。レムの「新しい宇宙創造説」をモチーフにしてるというから難解なのかと思いきや、いやー、面白かったなあ。あのスペースを縦横無尽に使った芝居で、充分に楽しませてもらった。
今は昔、栄養映画館
みやのりのかい
OFF OFFシアター(東京都)
2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
下山 ~親鸞の覚悟~
文化芸術教育支援センター
中目黒キンケロ・シアター(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
『帰還不能点』
初演からの二度目。今回は浅井伸治氏が演った役を照井健仁氏が演っている。
近衛文麿と松岡洋右が強烈に焼き付く。
泥沼の支那事変(日中戦争)の収め方が日本の命運を決めた。
良い役者が勢揃い。岡本篤氏と黒沢あすかさんはぐっと泣かせる。