最新の観てきた!クチコミ一覧

15401-15420件 / 183053件中
そのあとの教員室

そのあとの教員室

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2022/04/08 (金) ~ 2022/04/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

現代座会館なんて渋い会場でやる劇団って・・と興味を持った前回公演では観劇果たせず、ただ実績ある俳優、割としっかりした脚本、という心象を持った程度だったが、この度吉祥寺シアターにて初観劇。敗戦の傷も生々しい占領下のある小学校の教員室で、GHQからの調査員(女性日系米国人)の訪問を受けた日の数時間が描かれる。
公職を追われ、荷づくりをする教員と、新体制下での教員として残る要領よく立ち回っていそうな教員、その狭間で苦しむ教員、という具合に「戦争責任」のテーマが冒頭の会話から横溢する。だが教員のキャラが上手く描き分けられ展開の運びもうまい。外部の者として女性調査員の他に、損壊した校舎を普請のため学校に縁のある大工が出入りし、スパイスを効かせている。ほぼワンテーマにしては面白く見せつつ本質に触れる濃い脚本である。

ネタバレBOX

女性はGHQの調査委嘱をされただけでなく、幼い頃生き分かれてこの学校で育ち、教員になった弟の敗戦直後の自死について原因を探ってもいる。後半、そのきっかけと思われる「投書」に書かれた弟の勤務先の小学校での空襲時の目撃情報の真相究明へと展開する。書かれた「疑惑」の反証が出され、事の真相の凡そが皆の腑に落ちる、という所でこの話はぷっつりと終結してしまう。だが腑に落ちない前で留め置かれてしまうのが投書を出した本人であった大工の「本当」と「誤解」の腑分けと、それに伴う罪の所在。これがスルーされて話が進んでしまう。「謎の解明」(ミステリー要素)が芝居の中心ではなく、全体のバランスを考えた結果だとは思うものの、女性が大工の動機と行動の全容を含めた「事実」をどう受け取ったかというディテイルは重要で、どうあってもドラマは成立するがどれかを選ぶ必要はあったのではないかと思う。
#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鳴りやまない拍手。
自分も拍手する力をどうにも弱めたくない。
見入ってのめり込むほどに辛い気持ちが伴ってきて、遂には持て余すくらいになって「うわ~っ」と爆発したような感情になっているものだから尚更。

女の尻を追いかけての演劇部
そんな兄の姿を弟が解説して生まれるリズムは兄への憧れに微妙な毒が含まれて絶妙。
この感じ面白い!と思っているうち、兄は上京、一旦弟とは離れて作品はまた新たなリズムを…そこは演劇界のリアル…これもまた面白い…いや、オモシロ痛い(!?)

兄の演劇人生を中心に様々な人の時間が流れていくのですね
それぞれ生き方こそ違えど「そう、あの時は…」と自分自身の時間とも重ね合わせて共鳴できる感情があって心が震える。
そして何より、これほどまでに演劇人を魅了する「演劇」って一体。
壊れていく「兄」と、滅んだ「僕」と。あと兄に関わった、兄を愛したり、憎んだりした「周りの人達」・・・そしてそれを観ている自分(観客)
辛いのであれば目を逸らせばいいものを、片時も目を離せない
これほどまでに観客を魅了する「演劇」って一体。

飛んでる最高

飛んでる最高

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「やだ、おっかしー!」
超絶面白い。笑いに真剣に向き合っている。この作家(岸本鮎佳さん)の姿勢にリスペクト。本当にもう一回観ようと思ったが日程的に無理だったのが残念。終演後、出ている一人ひとりの役者が魅力的で愛すべき存在に感じられる。要らない人物が一人もいないのは作家の底知れぬ才能。これはハマるわ。やっぱり世の中、自分が知らないだけで才能に溢れ返っている。
ぶつ切りのコントみたいに感じるが、実は全てがパズルのピース。時系列がシャッフルされていて、段々と全体像が見えてくる相当練り込んだストーリー。これが令和最先端、頭がおかしい。

航空会社、空港での業務を担当する面々。
不倫を拗らせた山田瑞紀さんはエロい。
岸本鮎佳さんは完全にイカれている。
性欲の塊の機長、渋江譲二氏のキャラの立ちっ振り。

ハワイに向かう仲良しおばちゃん三人組。
似非リッチ、高野ゆらこさんが圧倒的。何か凄いカルチャー・ショックすら覚えた。江頭2:50のような飛び道具感。女性は全面的にこの笑いを支持するものだと思う。
関絵里子さんと航空会社グランドスタッフ小林タカ鹿氏の夫婦間の物語も温かい。
今藤洋子さんの芸能マネージャー物語も美しい。

イケメン太田将熙(まさき)氏も最高。そりゃみんな笑うわ。
空港バイト、奥村佳代さんの表情と口の歪みのインパクト。

冒頭、不倫を拗らせた山田瑞紀さんがカッターナイフで暴れている。岸本鮎佳さんと小林タカ鹿氏が切り付けられた。一体、何が起きたというのか?

ネタバレBOX

高野ゆらこさん、今藤洋子さん、関絵里子さんのパワーは凄い。これにはひれ伏す。これぞ日本が海外に誇るべき笑いのジャンルなのだ。韓国が『パラサイト』なら、日本には彼女達のドメスティックでエコノミック・アニマルな生き様が。『オバタリアン』(死語)こそが日本に残された指針なのか?(『ドライブ・マイ・カー』ではなさそう)。

超面白いのだが、後半の関絵里子さんと太田将熙氏のネタバラシ的エピソードがイマイチ。流れを盛り下げてしまう。

ラストは冒頭の話の続きで締めるべき。ちょっと順番が違う気がした。
#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演劇の現場を舞台に壊れていく人間、壊れていく劇団を描く。
これは自分の話ではないとパンフで書いているが、自分を取り巻く演劇界のリアルな現実を暴いている。
中島庸介が身を削りながら渾身の作品を作り上げた。

決して気持ちのいい作品ではないがトリプルコールがこの作品が観客に届いていることを証明した。
村田充を中心に出演する役者が皆上手く、そのおかげで息抜きのないこの作品を長く感じさせない。

今、見ておかなければいけない作家の見ておかなければいけない作品だと思う。

ELEMENT DD

ELEMENT DD

元素G

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/04/09 (土) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

1時間半ダンスを満喫!良い時間をありがとうございます。

いかけしごむ

いかけしごむ

劇団俳優難民組合

下北沢 スターダスト(東京都)

2022/04/08 (金) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

薄暗い部屋で雰囲気満点。狙い通りびっくり!楽しみました。ありがとうございます。

茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

吉祥寺GORILLA

サンモールスタジオ(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

『ドント・コールミー・バッドマン』とか『だからビリーは東京で』にグッと来た人には通じるものがあるかも。
「痛みと憂いの雨が降り続け、何処もかしこもひたひたと浸水し水が溢れ返っていくようだ。これ以上、水嵩が上がればもう息が出来なくなる。このままでは俺は溺れてしまう。助けてくれ。」みたいな話。
学校でも家でもひたひたと水が迫って来る。何処にも逃げ場はない!そんなリアルな感覚は皆が思い当たるもの。
主演の平井泰成氏を見ていて、令和のカリスマ(依代)のようにすら思えた。amazarashiの秋田ひろむのように、何かを象徴しているのか?この人を使って今何を発するべきなのか?『コインロッカー・ベイビーズ』のハシのように「これが僕の新しい歌だ」なんて決めて貰いたい。

初期の石井聰亙とか森田芳光の感覚。高三で学校に通えなくなった主人公はフリースクールに転入。そこは通信教育と通学が半々、担任(鳥居志歩さん)に誘われ演劇部に入ることに。犬のジョン(日下麻彩さん)が語り部となり、彼のゴボゴボと水の音に苛まれる青春が語られる。

前半は凄く好き。

ネタバレBOX

ラストの舞台では自身の家庭をモチーフにして、それを実の両親が眺めるくだりなんか欲しかったかも。リスカ少女、山下真帆さんのキャラをもう少し固めた方が良かった。

一発目の浸水で小さなプラスチックのボールが散乱。青、水色、白とそこらかしこに散らばった。だが二発目も同じ手法だと舐められる。二発目は本物の水であるべきだった。(諸事情あるだろうが)。『マグノリア』のあっと驚くラストのように、登場人物達のにっちもさっちも行かない切迫した状況を引っ繰り返す、「もう何もかもおしまいだ」のタイミングで発生するべき。

冒頭に記した前述のニ作品が如何に優れているか、と云うこと。駄目な点を差し引いても打ちのめされ圧倒された感覚があった。今作は中途半端に話を畳もうとし過ぎたか。先に決めたラストに合わせていった感じが拭えない。作家の意図を無視してキャラクター達が傍若無人に存在しなくてはいけない。「いや、これじゃ纏まらないじゃないか」、という作家の悲鳴が聴こえる作品こそ嘘がない。

初日以降全部中止となってしまった。残念。平井泰成氏は最高だった。

森崎真帆さんへの脅迫状が原因とのこと。酷い話だ。
茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

吉祥寺GORILLA

サンモールスタジオ(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/13 (水)

価格3,500円

13日19時開演の初日舞台を拝見(110分)。

やや散らかり気味ではあったが、高校生・オトナの別を問わず、共通のテーマ(自己実現の理想と現実とのギャップへの苦悩)で貫かれた、併走する諸々のエピソードが、最後に”高校生・球投げ合戦(仮称)”という希望に満ちた象徴的なシーンにつながるまでのプロセスは、終始、観客を舞台に惹きつけたであろう、巧みな構成。
日下麻彩さんの"狂言回し"に代表される、ほのぼのテイストも相まって、多くの観客に、ほろ苦さを伴う懐かしさを呼び起こしたのではないだろうか?
終演後の”読後感”も爽やかな青春譚に感謝!

ネタバレBOX

【配役】
沢井康太(全日制高校を退学、通信制高校に編入→3年1組)
…平井泰成さん
沢井康介(昭和の暴君的色合いの強い父親)
…神野剛志さん
沢井芳子(母親。夫に対して、あまり自己主張しない)
…長友美聡さん
ジョン(祖母の飼い犬。本作の狂言回し)
…日下麻彩(くさか・まあや)さん

榊さくら(3年2組。演劇部。自傷癖あり)
…山下真帆さん
能登由実(2年1組。演劇部。快活!)
…一嶋琉衣(いちしま・るい)さん
不動陽菜(2年2組。演劇部。しっかり者)
…谷川清夏(たにがわ・きよか)さん
谷口修平(2年1組。演劇部。神経質)/川田俊夫(康太の祖父)
…高村颯志(たかむら・そうし)さん
今井優介(1年1組。演劇部。元気だが喧嘩っぱやい)
…宮部大駿(みやべ・やまと)さん

倉田絵里香(2年1組担任。演劇部。仕事抱え込みタイプ)
…鳥居志歩さん(ホンマモンの先生に見えた!)
藤木義人(3年1組担任。試行錯誤な新米教師)/沢井家の住まいの管理会社社員
…荒木広輔さん
竹内美緒(3年2組担任。キャリア有)/沢井家が通う餃子屋の店員
…藤岡みゆうさん
角田恭子(教師。担任は無し)/携帯会社若手社員
…米山涼香さん

杉本慎吾(3年1組。上から目線)/川田幸雄(康太の叔父)/携帯会社の上司
…野村亮太さん
森田豊(3年1組。初めは杉本に調子を合わせていたが…)/小泉真治(康介の会社の同僚)
…後関貴大さん
緑川美希(3年2組。康太の幼馴染)
…幡美優さん
小池加奈子(3年1組。美希の友人。コンビニでの芳子の同僚)
…森崎真帆さん
金田健斗(3年1組。美希の彼氏)/川田絵里子(康太の祖母)
…魔都さん
田中勇気(3年1組。ゲームオタク)/餃子屋店員
…新井邑眞(あらい・ゆうま)さん
渡辺葵(全日制高校時代の康太の友人)
…平川千晶さん
グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

公開場当たりを見てきました。お芝居がどのように作られていくのか、そのほんの一部にでも触れることができて良かったです。チケットが取れていたら、13時から通しで見たかったです。これが完成するとどうなるのか、見に行くのが楽しみです。

四月大歌舞伎

四月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2022/04/02 (土) ~ 2022/04/27 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

第一部「大岡政談天一坊」。朝11時から見る芝居でもないが、短縮興行の第一部。11時に始まって、2時過ぎまでに終わらなければならないのだから五幕の通し狂言と打ってはいても、超特急で話は進む。その首尾は渡辺保さんの歌舞伎劇評に詳しく書かれているが、すべてごもっともで、ホントに薄味で、歌舞伎座のありがたみのない芝居であった。
これを見たのは、ひとえにコクーン歌舞伎の「天日坊」がとても面白かったからで、天日坊の原型になっている天一坊はいかに?と見に行ったのである。
なるほどと思ったことはいくつかある。
天日坊は天一坊の上書きのようなものだとわかったが、黙阿弥も上書きはうまい。この実話に近い時期に書いた天一坊を、後年、明治になってからの天日坊では登場人物のそれぞれのキャラをうまく立てて芝居にしている。悪い奴に女を一人入れて、天地人のだんまりをやろうなんて、洒落た芝居らしい趣向ではないか。またコクーンで現代脚本にした宮藤官九郎のまとめ方の冴えもよくわかった。
芝居は通せばいいというものではない。これでは、あとで解説を読んで初めて分かることが多すぎる。よく古典を一幕だけやることは批判されるが、古典は筋はわかっているのだから、一幕だけ丁寧にやるのも悪くない。有名な「網代問答」のくだりなどは、歌舞伎らしいオーバーな面白さが出るところだろうが、前後をカットしているので、どう見ればいいのか解らない。
しかしどのようにバージョンを変えても、芝居の小さなリアルな面白さは残るものだとも分かった。例えば、天一坊がさして確信もなく悪の道に走るところ(今回の処理は非常にまずいが)、長吉が天一坊の本性を明かすところ。
役者も、どこか型通りで、裁く方も、裁かれる方も人間味が薄い。第一部とあって、三分の二にした客席が薄さを引き立てて、味気ないことおびただしい。それはまだ、松竹は律儀にコロナ規制を守っているので、客席に芝居見物の華がないことにもよる。歌舞伎に不可欠の掛け声もいつまでも止めている。劇場を殺す官の勝手な自己弁護のための規制なんか守って何のメリットがあるのだろう、芝居は徐々に殺されている。早く二部制に戻して、料金も内容に即した適正な額にしてもらいたいものである。松竹はその辺の計算はよく出来ていた興行者だけに残念である。

グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

場当たり見てきました!!舞台監督さんによる舞台散歩から昼夜あわせてストーリーの終盤辺りまでみせていただきました。
照明はどう当たる~映像はこのタイミングで~音響さんは暗視スコープをつけてる~とか知らない情報を一杯教えて貰って新鮮でした。
舞台はキャストだけではない、と頭ではわかってはいても客席から見える景色は限られていまして。
板の上の人だけしか考えていませんでしたが、こうやって作られてるんだよって実際見せてもらうことによって、目には入ってこれないけれど支えている人たちがいっぱいいるんだな~~と感じさせてもらえました!

途中と最後は配信だけで~とのことでまだ全部みたとはいえないのですが、、、結末が楽しみになりました!
明日から17日まで!是非!!!!

ネタバレBOX

大体最初はあらすじ通り、+主人公の生い立ちについて少し語られます。d(^o^)b
クヅ丸という不名誉な渾名を与えられても「ホ」を拾う新人エリート久津木高丸。
福岡行の新幹線の車内で影彦がキャラメルポップコーンをぶちまけOPムービー。
辿り着いた二人は取材のために、開発途中で廃棄されたトンネルへ向かうことになります。
そこに住み着いたホームレスに絡まれているところをテルオに助けられます…。

明かされるそれぞれの過去、そしてヒカリの最後の決断は…。
まさにグレートフルなグレープフルーツを求める物語
茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

茶の間が水浸し【4月14日~17日公演中止】

吉祥寺GORILLA

サンモールスタジオ(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度

さっぱりわかりませんでした。

飛んでる最高

飛んでる最高

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/04/13 (水) 19:00

精一杯今を生きてる女性たちが、繰り広げる喜劇。ツボりました。誰もが涙してしまうあの名曲を、爆笑の涙に変えてしまう破壊力!
掛け合いの言葉の面白さに加え、初日からハイテンションな俳優さんたちの表情で、笑いの渦に引き込まれました。
それぞれに味があり、特に珠世さんの笑いを誘い出す演技は最高です。
艶ポリスさんの「笑い」癖になりそうです。

ちろうに検診

ちろうに検診

Peachboys

サンモールスタジオ(東京都)

2022/03/30 (水) ~ 2022/04/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/01 (金) 14:00

毎度お馴染みパロディ満載の艶笑芝居。ここまで振り切った内容を全力で演ずるのは尊く(?)昨今の厳しい現実からの逃避に絶好♪ また、この会場だからできる「アレ」も見事。
ところで今回は従来以上にメタな部分が多かったような。
さらに、パロディの元ネタも新旧の幅が大きく時事ネタや自虐ネタも増量気味? そんな中に時折現状についての悲鳴的なものもあってヒヤリとしたとかとなかったとか。
あと、毎度ながらチープなものも含めて衣装や小道具も楽しい。

皓白の麗ら

皓白の麗ら

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2022/03/04 (金) ~ 2022/04/13 (水)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

 皓白:“こうはく”と読む。輝くような白さ、を表すが舞台美術が白ベースであり、登場人物名がラテン系の名、ブランカを意味するのであれば、当然白をイメージさせるが、無論ことほど左様に物語の内容が単純だとは思わない。

ネタバレBOX

 板手前センターに半円形の平台、半円の頂点に接するように白い緞帳。緞帳が開くと奥には90度の円弧に沿うように高さを増す小型平台が3個置かれ4つ目は腰掛けに丁度良い高さのベンチ様のオブジェ。この奥に紐を用いて形作られた樹木1本。樹木の手前に樹を挟むように設けられた衝立各1、奥に幅広の衝立を設え出捌けを設け袖にしてある。この左右に天井から床迄下がる紐状の幕、樹木脇空間の2カ所及び左右の幕が出捌けに用いられる。中空になった箱2つ、これが診察の際の寝台になったりシーンによって喫茶店のテーブルになったりと様々に用いられる。舞台全体が白系で統一されているのは、唯一の男性登場人物の名がブランカである所にも関わっていると思われる。
 登場人物は男1人、女5人。設定は病院であり男は記憶喪失症の設定。院長・社長への出世競争や医師としての優秀性競争等「秀才ぶり」競争のこれ見よがしな表面性の厭らしさが、所謂勝ち組VS負け組的勝ち負けや、ブランカの誕生日を祝う儀式の表層性と普遍性を求めなければ解決し得ないアイデンティファイ問題との齟齬と絡めて展開される。衣装は男女とも白ベースなのは病院という設定の為と捉えることも可能ではあるが、上で指摘した事以外には、余り深読みをする必要は感じない。但し表層しか見ることができぬような状況に現代日本の若者が置かれているのだとすれば、その根拠律を欠く存在感覚の齎す不如意の不安・不定感覚のドライタッチの不如意に煮え切らない漠然たる不安定性を感じ、漠たる不安を決して払拭し得ないであろうことは想像がつく。登場人物の設定中に病院の医療補佐等もする双子の女子が登場するが、正規の医師と為す所が大して変わらないのは示唆的である。

リーディング短編集 #1

リーディング短編集 #1

しあわせ学級崩壊

BPM池尻大橋(東京都)

2022/04/12 (火) ~ 2022/04/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

素晴らしい演劇体験。

そのあとの教員室

そのあとの教員室

enji

吉祥寺シアター(東京都)

2022/04/08 (金) ~ 2022/04/12 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

暗く重たい話に終わっていない所が良い。個性ある多彩な人間の会話劇。太平洋戦争直後の舞台なのですが、これが現代の世界情勢と微妙な繋がりが出てくるのです。と言っても、ひとつの考え方を強く主張するのでは無く、エンターテインメントとして楽しめました。私は後半のサスペンスのような謎解きの場面が好きでした。『12人の怒れる男』を連想させます。事実はどうだったのであろうかと、教員たちの想像溢れる議論が面白い。さらに空襲で何の罪もない人々を殺戮したこと、原爆で無差別大量虐殺をしたこと、アメリカ軍の罪にまで話が及びます。世界史における事実を、我々はどう理解すれば良いのでしょうか。近年、いや昔からでしょうが、自分の立場を明確にせず、マスコミに誘導され、何とは無しに大勢の意見に付いていく。「日本人の考え方がひとつにまとまることが良いこと」そんな風潮、私は好まないのです。

LAST RENTAL VIDEO

LAST RENTAL VIDEO

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2022/04/06 (水) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★

凄く深い深刻な話をコメディーよりで描くのは深刻な話を深刻に描くより相当難しいと思うし役者さんの技量も必要となるとは思うがしっかりと笑えて考えさせられる作品でした。
藤代海さんの芝居には幅、安定感を感じた。(できない役無いんじゃないか?それでいて器用貧乏感はしないし華がある)椎名亜音さんは流石の安定感、セリフの間。小島ことりさんのヒール役は興味深かった。
ただ正直全体としては「もう一歩」

ネタバレBOX

最後のくだりはやりたい気持ちはわからなくもないがいらないと感じた。

暗転が多く感じられ、場面転換も特に装置があるわけでないのに長い。長い暗転自体はあっても良い、ただここぞというときに使うべきかなーと

全体的に進行がもっさりしていた(好みの問題もあるのかもしれない)演出の存在感を悪い意味で感じない
十分にブラッシュアップされていない段階の台本のような雑味感

ただもう一歩で大化けする気がする




おしり筋肉痛 リノベーテッド

おしり筋肉痛 リノベーテッド

大人の麦茶

ザ・スズナリ(東京都)

2022/04/06 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すみません、前回と何がどう違っていたのか説明することはできないのですが、さらに良かったんです。多分大きく違っていたりはしないと思うのですが、ええ?そうなる?と思ってしまったところが、今回は納得できたり、そうか!と思えたり。

ネタバレBOX

しかし、かつやまフローラ(でしたっけ?)を服用してあんな影響が出るのは怖いです。
ELEMENT DD

ELEMENT DD

元素G

調布市せんがわ劇場(東京都)

2022/04/09 (土) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

14名での、90分ノンストップなダンス公演、一糸乱れぬ!というわけではないのですが、基本アップテンポな曲での構成、見応えがありました

このページのQRコードです。

拡大