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ロマンティックコメディ

ロマンティックコメディ

ロロ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ロロの舞台は素朴で温かい、良いなあ。

#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

劇団の裏側を描く作品。才能への葛藤。人間関係のもどかしさ。
それは、一般社会でも同じこと。壊れていく心。。。この、どうしようもなさをどうしたらいいんだろう。
これでもかと暴き出す。
骨太の作品でした。良かった!!

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

TheEarth~奇跡の石を求めて~再縁

魅殺陣屋

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

再演 再縁 何故だろう 初演と比べるのは記憶もあるんだけど
今回 心に突き刺さる、私の体調 最近の出来事の為か? 再縁で作り込まれた?
演出の違い?
それだけではない何かが今回あった。
それが何故かわからないけど 最高に良かった。
殺陣 堀江祐未さんのアクション 手で引っ張られて 飛ばされる
ワイヤーアクションの様
鍛えられた軽い女性だからできる 初めて見た、
舞台上段から飛ぶ、
迫力がある。
最後 ボタンの掛け違い そこから始まる殺陣は、とても素晴らしい
新たな予感
いやーー最高に面白かった。 素晴らしかった。

イン・ザ・ナイトプール

イン・ザ・ナイトプール

コンプソンズ

王子小劇場(東京都)

2022/04/05 (火) ~ 2022/04/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/04/07 (木) 14:00

座席D列8番

劇団員4人それぞれの作・演出による短編集。シリアス、コミカル、SF、実録もの(ホントか?)とタイプは全く異なるが3編目までは幕切れの切れ味が鮮やか。4編目はσ(^-^) が思うコンプソンズらしさ満載(笑)だが盛り込み過ぎてモタついた感があるのが惜しい。

#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演劇人のメタ芝居って位置かなぁ と
最前列と後列2つ以外は満席状態で
興味を持たれてる作品=劇団さんだなーと感想

2時間丁度で
生音BGMですがー開演前のBGMとかは
特に流してなかったっす

ロビーに舞台美術の模型とか撮影可で置いてあったりと
サービス精神も溢れてましたわ(^-^)

作品も心に響くものでしたが
これはー特に今現在芝居や演劇・劇団とかやってる方々に
ものすごーく強く刺さる話だなぁと感じましたわ

ネタバレBOX

話の内容は説明通りです 以上



まってモノを投げるなら換金可能な物とか食べれる物を~・・・

と まぁ遊ぶのはここまでにして
内容は説明通りに主人公である兄が高校で演劇沼にハマって
そのままズブズブと沈み続ける話なんですよー
兄は脚本と演出にハマって
ひたすらそればかりを追い求め
周囲を巻き込んで我を通してゆくのですが
演劇は集客か内容かとか
劇場を押さえるにしても金が必要で
その工面は兄の場合はその当時の彼女の姉がパトロンになったりと
あるあるな感じの話が展開されて
10年ぶりに再会した兄弟は
後に弟が自動車事故で唐突に死んで
書けなくなってた脚本が弟の死によって=ネタが入って
再び兄は書けるようになって・・・そんな非人間的な精神活動が嫌で
心を病んでしまった兄ですが
それでも書く事を止められない・・と
カタカタとキーボードを叩いてゆく音で終演となるのでした

BGMが生のエレキでして
心の壊れる時とかの爆裂な感じの音が
上手く作品に合ってたなぁ と

なんでか自分
弟さんの突然な死は
作中で直ぐに予想出来てしまってー
割とメタな感じだったのかなぁとか思ったデス

ラスト付近では
弟から見た無敵な感じの=時の兄と
今の壊れた兄=役者さん二人ですんで=同時に出てきて
昔の兄が今の兄に活を入れる感じでしたわねぇ

壊れた兄さん
長身もあいまって
怖い感じの演出家って雰囲気とか
役者さん巧かったわー

楽屋裏での役者同士の
仲違とかの雰囲気が
なんともまぁ リアル で怖かったわー

単発ライフルというよりも
速射破壊銃みたいな感じで
連続でイロイロ心に刺さる感じの作品でした
#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前から一度拝見したいと、思っていた団体さんなので拝見出来て良かったです。内容もとても良かったです。劇団のお話でしたが、いろいろ苦労もあるんだろうなと思って拝見してました。また観に行きたいと思います。次回作品も期待です

夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

三団体それぞれ違う雰囲気の違う内容を一度に拝見出来て、お得な感じでした。内容的には、以前に拝見したことのある水中散歩さんが、安定的に良かったです。2作目は少し難しかったかな。3作目の機種変更はリアリティーのある感じで面白かったです。それぞれの持ち味か発揮されていて良かったです。これからの活躍を期待ですね

夏の匂いは嫌いじゃない

夏の匂いは嫌いじゃない

WAO!エンターテイメント

AI・HALL(兵庫県)

2022/04/16 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

宣伝や制作が良くない…。もっと人が入る内容。社会のジェネレーションギャップ、お金の価値観、失敗は…等々学ぶところが多かった‼️みんなにもっと見て欲しい内容でした‼️

もはやしずか

もはやしずか

アミューズ

シアタートラム(東京都)

2022/04/02 (土) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

自分にしては珍しく早々とチケットを取っていた公演。が、そういう時に限って職場で足止め、芝居の半分近くを見逃し、チケット代を厭わずリベンジの当日券に並ぶも果たせずであった。
リピートしても良いと思えるだけの緊迫した後半の芝居であり、大略この夫婦と家族の問題が見えては来たのだが、た組のKAAT公演が初であった作演出の作風と実力をジャッジするには穴が大きい。
舞台のあれは黒木華か、そうだっけ、うむナチュラリズムな芝居は秀逸だな、お、平原テツやっぱいい。あの声は上田遙。朝ドラで見たばかりの安達祐実は泣いてるんだかコメディ色出してるし(朝ドラで最初見せた大根女優を再現?)、芝居の全容を想像するも参照が先般のKAAT舞台のみでは類推は及ばずである。
細密リアリズム芝居と見た自分には、心が離れている相手から理詰めで復縁を迫られるラストの演出は、そこへ至る緻密に構築した芝居を想像させ、やはり是非とも最初から観たかったな、とそこへ戻ってくる。

ネタバレBOX

後半だけ見ると身勝手でどうしようもない男と、男の態度に傷つきながらも現実的な道を果敢に(子も授ったし)行く女、と見えるのだが、男が過去を語る言葉、これが真情の吐露であるのか(冒頭その問題のシーンがあったというから作者的には男の真実味を見せようとしたとも理解できる)、それとも口にすると如何にも軽薄で自分が惨めになり、説得されるのも必然、だったのか。
出産前検査で障害を持って産まれる可能性に打ちのめされた後、困難だが産む、と結論を出した女に対し、逡巡する男。二人は別れるが、健康な子を授かった女は、男の実の両親を連れ、復縁を迫る。何故なら、別れる原因となった障害の疑いは晴れたから。。劣等意識から解放された女の前で、しかも男は出張マッサージの悪くない相手と抜いた直後、一度解放されたはずの束縛の道へと連れ戻されて行く。と、やはり見えるのだ。男と女の間の「言質を取り合う」関係から窺える不毛な未来への予感に、作者は同意を求めているのか、否を共有したいのか。。
#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

キ上の空論の中でも、わかりやすい話だった。

アフターの『エモっ!』も良かった。

夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

3つの劇団が「夜ふかしをする人々」を共通モチーフに描いた短編、それぞれに趣があって楽しめた。オムニバス公演で、「夜」以外に「人々」という、人間(親子)関係を紡いでおり、何となく似たイメージを連想する。

タイトルは、「浮遊している、俺ら」(水中散歩)、「アンフォルム」(戯曲本舗)、「機種変更」(劇団二畳)で、ストーリーはチラシに記載あり。各作品には、それぞれ「思い出」「妄想」「夢」といった浮遊・虚空感が漂う。

「夜」は、仕事帰りにフッと空を見上げると煌々と輝く月があり、昼とは違った心持になる。夜には夜の魅力があるのと同様、劇団それぞれの特徴が表れた共演にして競演らしい試み。今後も続けてほしい公演である。
(上演時間100分 各30分×3 途中休憩10分)

ネタバレBOX

基本は素舞台。持ち込まれるのは椅子ぐらい。ただ「アンフォルム」は、椅子の変わりに寝袋や積み木が持ち込まれる。3団体とも登場人物は3人で、濃密な会話劇を展開していく。各劇団らしい作劇で、共通の「夜」の捉え方、描き方が異なり、そこが本公演の魅力であり見どころ であろう。当日パンフに、プロデュースした戯曲本舗のサカイリユリカさんが、「アンフォルム」について、3作品の中でも異彩を放つ、そして非日常に身をゆだねて と記している。たしかに他の2作品は、身近にありそうな物語である。

本公演の全体を通したイメージは、何となく「雨月物語」を連想。構成(「雨月」は9篇)は勿論、合同での出版(共演)や挿絵(公演チラシは3団体の作品イメージ)という外観、そして「アンフォルム」という捉えどころのないタイトルが「夜」=「何も無い」に通じる。しかし、実は夜には夜の世界…生き方や必要性を描き出している。

●「浮遊している、俺ら」
子供の頃は夜が怖かった。夜が来なければいいのにと思っていたが、ある日 友人からの「夜を味方にする」というアドバイスに救われる。そして探偵業へ。夜の公園で団地を見つめる男3人の取り留めのない会話が、日常と非日常、実像と虚像、それぞれを行ったり来たりするようなファンタジー作品。

●「アンフォルム」
吹きっさらしの荒野に、夜の帳が落ちていく。3人の男女は何かを待ち続けているようだが、それぞれ自分の世界観に入り込んだままで、会話はチグハグ。そのうち、女が抱えている寝袋の中が気になりだして…。来ない友人、影=自分に畏怖する、怪奇的な劇風は「雨月物語」を連想。が、一番動きが激しく、夜を満喫しているような…。

●「機種変更」
葬儀場。喪服姿で故人の娘がぼんやり。色々あった親子による寝ずの晩の会話劇。「携帯」の「機種変更」に準えた、早く見直せば良かったと。しかし線路に例え、交わらず平行する会話は それはそれで良し。内(過干渉)に行けば衝突、外(無関心)に行けば離れてしまう。作品中では一番オーソドックスな描き方。故人の俯瞰した姿が印象的。

3作品の登場人物は3人と少人数、しかも舞台装置もないから、確かな演技力が求められる。「夜ふかし」という状況をどう表現するか、物語を「紡ぐ」というよりは、「空間劇」の面白さといった公演。
コロナ禍で公演がなかなか出来ない状況、それでも何とか工夫したのが本公演だ。最小スペース、少ない舞台セット、少人数という制限・困難を乗り越えての上演に感謝。
次回公演も楽しみにしております。
グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とてもおもしろかった。
土田卓さんの演技とてもよかった。
最初から最後まで笑いを届けてくれて、有難うございました。
老若男女を問わず、みんなが笑える、楽しめる。すごいです!!!

[ししこり] が気になって観に行ってしまいました。
正体わかり、満足。

照明綺麗でした。うっとり。
ストーリーもよかったし、良いお芝居でした。

飛んでる最高

飛んでる最高

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

演劇最高岸本最高 私が読売演劇大賞の審査員でないのが残念でならない。

夜ふかしする人々

夜ふかしする人々

戯曲本舗

小劇場メルシアーク神楽坂(東京都)

2022/04/15 (金) ~ 2022/04/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

地下劇場であった。天井は低く出ハケが中々の制約、照明もざっくりな仕込みで三劇団健闘。4列程度の客席でも勾配無しでは床辺の芝居は見づらく観客も健闘。今更だが普段見ている舞台が如何に劇場機構とスタッフワークで「作られている」かを痛感する。

ネタバレBOX

1本目は冒頭を見逃し芝居の全体が掴めなかったので他の2本について。「夜」縛りでの作はどれも新作だろうか(そうあって欲しい)。密度という点では二作目が具象の中に抽象性がひらめいて意味的に濃いものを感じる(元々こういう作風なのだろうか)。三本目はシチュエーションが明快で少し意表を突く展開があって種明かし的に会話が進む。ストーリー本位に見える所、妙な味が(意図的か偶然か)醸されていた。一本目にも触れると、「夜」の感覚と「夜」という場に重なるアジールへの憧憬といった辺りを語りたそうな。全体として公演は感じたく一本目は買った戯曲で確かめたい。
グレートフルグレープフルーツ

グレートフルグレープフルーツ

LICHT-ER

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 物語は一種の因縁物ととれようが、そのように感じられたのは今作が描く世界とは、(追記4.18:遅くなって申し訳ない。アクセスが特定し得る誰かによって邪魔されていたようである)

ネタバレBOX

現在我々が生きているこの格差社会そのものではないかと思えたからである。脚本の良さ。上手さと共に、絡み合った因縁の昏い黒い無明の綾を手際よく展開させる演出、アナーキーな雰囲気を齎す舞台美術、照明や音響の用い方、役者陣の演技もグー。
 さて追記であるから筆者の感じる格差社会というのが如何なるものなのか? についても少し述べておこう。我々は親を選んで生まれてくる訳ではない。何時、何処に生まれるかは、生まれる迄定まらない訳だ。少なくとも生まれる当事者はそうである。そうして多くは生れ落ちた時の庇護者の属している階層から一歩も先へ進めずに世を去る。貧しければ教育を充分受けられない、教育程度が低ければ就職先も条件の良い所は無いに等しい。これが親から子へ、子から孫へ孫から曾孫へ・・・と連なる。これ以外に道が無いように思われないか? 負のスパイラルでこれに捕らえられたら蟻地獄に落ちた蟻、蛇に睨まれた蛙、母の手から奪われ売られた乳飲み子、悲惨そのものである。こんなことは、まともな大人なら誰でもハッキリイメージできることだ。然るにこの国の世間では、身近に在るこのような悲惨には目を瞑るのがお約束でさえあるから身近な問題には蓋をし何も無かったことにしてある。而もこの茶番を指摘されるや否や目くじらを立てフェイクを交えた中傷、非難が跡を絶たない、情けない。
 ところで演劇が観劇料をとって上演される見世物である以上、客には納得して帰って貰う必要があるから、如何に因果が上記で示したように悲惨であっても、それだけを提示したのでは客は納得するより打ちひしがれてしまうだろう。それは避けねばならぬ。そこで導入部ではふんだんなカリカチュアやズッコケ奇抜性やアナーキーなるが故の自由奔放な展開に、そのアナーキーなイキフンをしっかり受け止め観客に逆照射するような一面の文字による張り紙が、床といわず壁といわず一面に張り巡らされており、所謂「偏りの無い記事を目指す」という日本独自の客観性を欠く「スタンダード」の滑稽を嘲笑うかのように分解された文字、個々の独立性が台詞にも担保されているが、系列会社のエリート記者・クズ丸が偏りの無さではなく‟ホ“の字を選ぶ点、掃き溜めの酔雄・ヒカリに論破されㇹの字になるのがミエミエの展開の分かり易さと相俟って、現代版弥次喜多よろしく九州で起こった怪事件に挑み、謎を解き明かすと同時に最下層の人々の救い難い宿命の如き負のスパイラルの凄惨な結末を描くが、罪を犯したテルオと影彦を含め、何れの登場人物も観客からの哀れの念を滝の様に浴びる作品である。演技が特に気に入ったのは、成人後のヒカリを演じた福圓美里さん、テルオを演じた音羽美可子さんのお二人。
 実際にバラバラ死体を量産した妖怪・ししかりが左手だけを喰い残すのは、ししかりを蘇らせたテルオと影彦が、その怪物が蘇る場となった木箱に左手を載せて何も考えずに願うという至難の技を駆使して蘇らせたからであるのも想像に難くはあるまい。テルオが自らの目を突いて両目を潰し血を滴らせるシーンは、無論「薔薇の葬列」のピーターを思い出させ松本自身が言っていたように「オィディプス」迄遡ることができる。
#15『朱の人』

#15『朱の人』

キ上の空論

本多劇場(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

席が後方だったのにも関わらず音響がライブのように響くのは流石本多劇場。
どんどん引き込まれていくストーリーが凄く良く、特に兄役の村田充さんは壊れていく過程で危うさと狂気が出ていてはまり役だと思いました。
アフターイベントの朗読劇「エモっ!」も楽しめました。

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

今までいろいろ変わったストーリーの芝居を観てきたが、これもまた変わった話。会議の目標はわからないでもないが手法が抽象的で統制の取れていない会議の中に観る者も放り込まれ、ともに混乱と迷走と出口のない焦燥の道をたどらされる。最後のあっけなさは(何か意味があるのだろうが)唖然。新国立劇場のプロダクションでこんな観劇体験をするとは。ついていけない客も多かったのでは?正直言って、どう捉えたら良いかわからない。

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

アンチポデス【4月3日、4日のプレビュー、4月8日~13日公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2022/04/03 (日) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

何とも奇妙な芝居。会議室で、物語を作ろうと、そのネタになるものを探すため、それぞれの初体験や、最悪の経験や、時空論etcを語り合う6人の男と1人の女。+仕切るサンディ(白井晃)。そうしても全然物語らしきものが出てこない。

初めてやった時の話を自慢しあうのは、女性に対するセクハラのよう。しかし最初に「ここは聖域だ。ポリティカルコレクトネスも関係ない。これを言ってはいけないのでは、とか気にする必要一切ない」というまとめ役(演出家?)のサンディの言葉のせいで、許されている。居心地悪そうにしていた紅一点サラ(高田聖子)が、自分の番になると、なぜか嬉々として暴露話を始める。男性原理に女性も進んで迎合する姿に作者は皮肉をこめたのだろうか。

大真面目に話しても、周りの期待とずれた話しかできず、自分の経験を物語化したくないと言い出す異分子(ダニーM2=チョウ・ヨンホ)は隠微な形で排除される。「妻に本当のことを言えずに、石とトウモロコシのくずを捨てた」話とか、「鶏を触れなかった話」とか、客席から聞いててもずれまくっている。

サンディは外からの指示にイライラしたり、ペコペコしたり。物語づくりも現代資本主義のもとでは決して自由ではない。マックスやら誰それやらと、名前だけ出てくる人物はスポンサーなのかプロデューサーなのか。かつて人事部からセクハラをやんわり批判されたこともあった。その当の女性は行方不明に。

物語を作ろうとして失敗する、物語批判、アンチロマンの芝居。でありながら、物語を渇望する、アンビバレントが貫かれている。笑えない話や、全然面白くない時間論などが主な話題なのに、しばしば、変なところで笑いが起きる。確かに笑える。笑いはこの芝居の持ち味でもあり、コメディとしても見ることができる。休憩なし2時間

ネタバレBOX

会議は5週間、3か月…半年?とつづく。暗転だけでなく、がらりと話題が帰る瞬間をいくつもはさんで、別の日の出来事を示唆する。サンディが愛想をつかしてこなくなると、残った面々は、変なおまじないを皆で呪文のように唱えながら踊ったり、一番若手が自分の血で体に文様を書いて、深夜に奇妙な儀式をしたり、訳の分からない世界に。皆疲れ果てて横たわる中、アダム(亀田佳明)が、奇怪な創造神話をつぶやき始め、それが唯一の成果になる。地下室から見つかったサラが4歳で語った物語(昔話の原型のような素朴なもの)が不思議な味わいを残す。でも、プロジェクトは結局無期中断に。
広島ジャンゴ2022

広島ジャンゴ2022

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2022/04/05 (火) ~ 2022/04/30 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

牡蠣工場の主任水村(鈴木亮平)が好きな西部劇を見ていたら、目覚めると西部劇の街ヒロシマの馬に。訳ありげなパートの山本さん(天海祐希)は、凄腕の女ガンマン・ジャンゴ(実はアンナ)に。夫殺しで追われ、娘ケイ(芋生悠)との逃避行。立ち寄った町が、水不足に悩み、井戸を独占するティム(仲村トオル=ワンマンな工場長と一人二役)の収奪と専横に苦しんでいた…。

強者の暴力に痛めつけられる弱者のうめきが随所に聞こえる。とくに男性(原理)に抑圧される女性たち。夫を殺したジャンゴもそうだが、山本さんは夫が娘を取り戻しに来るのを恐れているようだ。水村(=馬)の脳裏に現れる、姉・みどり(土井志央梨)の自殺は、「女子力」不足をあげつらう職場のいじめが原因だった。

水村の詩的なモノローグや、活気あるラップもちりばめながら、ファンタジーであってリアルな、弱者と強者のせめぎあいが展開する。
西部劇での経験を経て、水村は山本さんに少し寄り添い、工場長に対し、前はできなかった自己主張をしてみせる。それがそのまま通りはしないが、一歩前へ踏み出す希望を感じさせるラストだった。

ネタバレBOX

自前の井戸を掘って町を救おうとしたチャーリー(藤井隆)一家は、ティムの差し金で家を焼かれ、井戸も破壊された。最初はチャーリーを応援した住民たちは、ティムの雄弁と扇動で、チャーリー糾弾にコロッと変わる。ティムを倒そうと呼びかけたドリー(宮下今日子)が逆に血祭りにあげられる。シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」のような、イプセン「民衆の敵」のような、民衆の気まぐれと恐ろしさを示す展開だ。

ティムの弟に襲われた友人(北香那)を助けようとして、ケイは弟を撃ち殺し、絞首刑にされそうになる。ジャンゴの夫を殺したのは、実は娘だったと、ケイの記憶がよみがえる。夫が娘を犯そうとして、止めたジャンゴに夫が暴力をふるったのだ。
町の水不足も、実はティムの仕業だった。川を上流でせき止めていたからだ。
ラストのティム一味とジャンゴの銃撃戦。馬のラップの応援もあり、ジャンゴは獅子奮迅の大活躍。「ティムはおれひとりじゃない。次々ティムは現れる」という捨て台詞に、天海祐希も「ジャンゴも私ひとりじゃない」と返すところが、かっこいい。
いやとよ ver.2022

いやとよ ver.2022

劇団ラパン雑貨ゝ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/04/13 (水) ~ 2022/04/17 (日)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★

アーカイブ配信を鑑賞 まず初めにでたのが「編集したの?」という感想。それくらいカメラの切り替えが良かった。役者さんの動きを追っているシーンなどは劇場が狭いとはいえ正直驚いたレベル。衣装や舞台装置、照明などビジュアル面もベーシックではあるけどもしっかりしており更に良い感じ。役者さんはよく聞こえるええ声(大事)の方が揃っていて、立ち姿が様になる方が多く好印象。場面転換に手間がかからないせいもあってかテンポ良く話が進みあきもきにくい。逆にもう少し伸ばして入れるべきシーンがあったのでは?と思うくらい。ラストシーンも「わかるような気がするけど...」という感じで。ただ客側の個人差があり塩梅は難しいのも確か。

ネタバレBOX

一部のネタシーンが折角のテンポを阻害していたように思う(ネタシーン自体は否定しない)
何でもかんでも説明すればいいというわけではないが最後の方に分かる人間関係の客側が感じる唐突さはちょっとダメかも
とは言え現状でも良い作品であると感じますし同時にすごくのびしろのある作品(団体)に感じます。



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